「それで?何か言い訳はありますか?」
「相手方の発言に対してムシャクシャした。反省も後悔もしていない」
「せ、せめて反省くらいはした方が良いんじゃないかな……」
あの後は橘が面子集めに私達に声を掛けた訳だけど、その橘は二宮に詰め寄られている。清本が橘と二宮の間に入っていって、2人を落ち着かせている。妙な光景だね……。
「それにしても天王寺さん達との試合か……」
「予定よりもかなり早くなってしまいましたね」
まぁいつかはこうなるんだろうなぁ……って思ってはいたけど、予想よりも早い。二宮に至っては予定に組み込むレベルのイベントだったようだ。天王寺さん達との紅白戦は……。
「で、でもどうするの?人数にかなり差があるんだよね……?」
「天王寺さん達の人数が96人なのに対して、それ以外……この場合は私達になりますか……。それが現状8人ですね」
「絶望的じゃん……。これじゃあ野球が出来ないよ」
人数の差が実に12倍。なんでこうなったんだろうね?
「幸い中立の方々もいらっしゃいますので、その方達の力を借りるべきでしょう」
「人数が足りない以上はそうなるよね……」
中立の人達というのは天王寺さん達の理論も、対立している私達の気持ちもわかる……というどっち付かずの人達だ。高橋さん、友沢、渡辺、百瀬さん、雪村さん等がそこに該当する。
「それにしてもまさかいずみちゃんが向こう側の人種だったなんて……!」
「まぁいずみさんは天王寺さんに今の打ち方を教わっていましたし、仕方ないのではないですか?」
「むぅ。いずみちゃんの裏切り者……!」
こらこら。金原に当たるのは筋違いでしょ……。
「と、とりあえず人数の整理をしない?」
「……そうですね」
清本の案で今の私達の状況整理をする事に……。
今の私達は反天王寺勢力に所属している(橘による強制所属)。そのメンバーが橘、二宮、清本、初野、木虎、志田さん、赤松さん、私の合計8人。ヤバい。女子しかいない。男子選手皆あっち行っちゃってるじゃん……。中立すらいやしない。
「でも実際に勝算はあるんですか?戦力としての差も人数に比例して絶望的な気が……」
赤松さんの疑問は尤もだ。試合に出るのは9人だけど、攻撃、守備、バランスと向こうは戦力のカスタマイズが自由に効く反面、私達は人数さえ足りていない……。
「もういっそ白旗挙げます?」
「冗談言わないでよ!私は逃げない!!」
初野の言葉に橘は鼻を鳴らして否定する。まぁ私達は巻き込まれた側なんだけどね?
「戦力についてですが……。人数さえ揃えば、特に問題はないでしょう」
「と言うと?」
「断言しましょう。こちらは1点を取れば勝利確定です」
力強く二宮は言った。一体どこからそんな自信が湧いて来るんだろうね?表情は相変わらず無表情なのに……。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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