帰路に付いていた私達3人に天王寺さんは声を掛けてきた。普段からなんか掴めない人だし、今日もあんな事があったから、色々と警戒せざるを得ない。
「いやぁ。丁度朱里達にお願いがあってねぇ。なんとか会えて良かったよ!」
「そ、それで私達に何か用でも……?」
「ああ。ちょっと3人に紹介したい子がいてね」
紹介したい人……?
「だからちょっと着いて来てもらうよ」
「へ?ど、どこへですか?」
戸惑いながらもなんとか天王寺さんに質問する。すると天王寺さんは笑顔で……。
「東京!」
そう言った。と、東京!?
「やー、ごめんねー?急なお願いをしちゃってー」
「い、いえ……」
「き、気にしないでください……」
「それに天王寺さんには訊きたい事がありましたので、丁度良かったです」
現在私達は天王寺さんと一緒にいる。しかもヘリコプターに乗っている……。大丈夫なの?この空間には私達4人しかいないよね?誰がヘリを操縦してるの?
「ちなみにこのヘリコプターは自動で目的地まで向かってくれるから、心配しなくても良いよー」
な、なんか心を読まれた気がする……。というか自動操縦の方が凄くない?
「じ、自動操縦!?」
「そうそう。昨今のAIはかなり賢いからねー。ヘリの操縦もお手のものよ!」
それだけで済ませて良い事じゃないような……。
「それよりも私達を東京に連れて来てまで紹介したい人とは?」
「それについては着いてからにするよ。口で言っても信憑性に欠けるからね」
い、一体何を言うつもりなのこの人……。
「まぁあと1時間以上は掛かるから、ゆっくり身体を休めてよ」
「……わかりました。そうさせてもらいます」
とは言うものの、ヘリコプターって身体を休めるような乗り物じゃないと思うんだよね。清本は身体を伸ばして寝てるし、二宮もアイマスクを付けて寝始めたけど、私にはそんな余裕はなかったよ……。
「とうちゃーく!!」
約1時間の空の旅の後、目的地の東京に辿り着いた。
「ここは……お台場?」
「そうだ。観光地でもあるけど、今回は私の今の拠点に案内するよ」
あれ?なんか気になる事が……。
「も、もしかして天王寺さんってお台場から川越シニアに通ってるんですか!?」
私が気になっている事を先に清本が尋ねた。ちょっと触れ辛い内容かもだから、清本が訊いてくれて良かったよ……。
「んー。現状はそうだね。まぁ3人には先に話しておくよ。次の紅白戦が終わったら、私は川越シニアを辞める。勝敗関係なくね」
「「えっ!?」」
「…………」
天王寺さんから発せられた衝撃の事実にびっくりしたんだけど!?二宮は平然としているから、もしかしたらこの事を知っていたのかもね……。相変わらずどこでそんな情報を拾ってくるのやら。
金原いずみの藤和生活……(藤和高校野球部の登場人物は全てオリキャラ及び他作品キャラになります)見たい?
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