楽しい?バトスピ珍戦記   作:能上ミズキ

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どうも、ミズキです。
のろのろと2話目を公開しました。内容大したことないのに日々やることが多過ぎて結局クソほど投稿が遅くなっております

こんな遅筆でも良ければこれからもご贔屓に…。
では今回のお話もお楽しみいただければ!


第2話【繋げ連鎖賭けろ創界神!フラッシュの利は誰の手に?】

ぼぅっと光る暗闇の中、一点。

 

ギルティア

「…また来たのね。わざわざ読みに来てくれるなんてどうもありがとう。今日はちょっぴりロマンとは離れたバトルだけれど、楽しんでいってね。ほら、こっちへ…」

 

ギルティアに手を引かれ、以前と同じく世界を覗き込む…

 

ーーーーーー

 

コウリン

「ふぅ…!母さんに頼まれた仕事はこれで完了っと。」

シュレン

「兄さんも丁度終わったのかい?」

 

ひと仕事終えて伸びをするコウリンにひょこっと自分の部屋から顔を出したシュレンが語りかける。彼もどうやら母から頼まれた仕事をしていたらしい。

 

コウリン

「あぁ、そうだよシュレン。君も終わったところ?」

シュレン

「うん。中々手強い仕事だったよ…くたくただ。」

コウリン

「そんなくたびれているのにわざわざ顔を出して俺に声をかけたってことは…つまりそういうことかな?」

 

コウリンの問いかけにシュレンは僅かに目を開く。心無しか嬉しそうなこともコウリンは読み取っていた。

 

シュレン

「流石兄さん。母さんへの報告がてら、1戦どうかな?って思ってさ。」

コウリン

「そんな顔してお願いされたら断れないなぁ?ははは。」

シュレン

「ふ、ふふ。断る気なんてないくせに。じゃ、行こうよ。」

 

2人は母の部屋へ赴く。もちろん、自分の部屋からデッキを持ち出すのを忘れずに。扉を開けると、黒に緑があしらわれた缶2本を持つ母の姿があった。どうやらこのタイミングに2人で部屋に来ることが読まれていたらしい。

 

ギルティア

「そろそろ来る頃だと思ったわ。2人ともお手伝いありがとう。はい、これお駄賃ってほどでもないけど疲れたでしょ?飲みなさいな。」

2人

「ありがとう母さん。」

ギルティア

「報告書はそこの右手の机にまとめて置いておいて。バトルの支度は出来てるから向かってていいわよ。」

コウリン

「うん、了解。先に行ってるね。行こうか、シュレン。」

シュレン

「あぁ、そうだね兄さん。じゃあ母さん、ここに置いてあるから。また。」

 

パタンと扉を閉めて2人は顔を見合せた。ほんの一瞬目が合って、思わず笑い合う。

 

シュレン

「あはは…全部お見通しって訳だ。流石我らのお母様ですよ、ってね。」

コウリン

「はは、その通りだね。それじゃ向かう道すがら…」

2人

「乾杯っ!」プシュッ

 

お互いの労を労いながら、貰った飲み物を飲み干し、2人はフィールドにたどり着く。

 

コウリン

「よし、支度はできた。いつも通りコイントスで俺が表、シュレンが裏でいいかい?」

シュレン

「もちろん、今日も負けないぞ、ふふ…」

コウリン

「OK!コイン、トスっ!…裏、か。シュレン、どっちがいい?」

シュレン

「勿論先攻だ。バトスピは基本的に先攻有利だからな…よし、行くぞ…!」

コウリン

「望むところだ!」

 

リラックスから2人の顔つきが一転、ガラリと真剣な眼差しへと変わる。他人目に見ても走る緊張が伝わってくる。いつの間にかそばに立っていたギルティアはそんな息子達の姿に慈愛の満ちた眼差しを向けていた。フィールドに光が満ちる!

 

2人

「ゲートオープンッ…界放ぉぉぉぉおおっ!!」

シュレン

「俺のターン。天空を貫くバリスタをLv1で配置する。これでターンエンド。」

コウリン

「幸先いいね。俺のターン!手札から創界神セトを2コスト支払い、配置!神託により神世界紀行土の熾天使ラムディエル、砂海将軍ラァイード、太陽の砂海王ラムセトス2世を破棄して3コアを置くよ。更に手札からゴッドシーカー・砂海祈祷師ケルドマンドを2コスト支払って召喚。セトの神託を発揮して召喚時効果発揮だ!上から4枚は砂海王グリセティ1世、セトの剛腕神殿、創界神セト、闇輝石六将砂海賊神ファラオム。…これは悩ましいね。」

シュレン

「兄さんのデッキは俺にかなり刺さってるみたいだけど、どれを選ぶかな?見えている札ほど脅威度は減るんだから。」

コウリン

(シュレンの言う通りだ…。ここはファラオムを取るのが本来は安定札…。いや…この手札なら…)

「俺はこの中のセトの剛腕神殿、創界神セト、グリセティ1世を手札に加えて残ったカードをデッキの下に戻すよ。」

シュレン

「なっ…。良かったのかい、兄さん。ファラオムなら確実に次の俺の行動を止められたのに。」

コウリン

「ああ、全てこれでいいのさ。バーストをセットしてターンエンドだよ。」

シュレン

「…あのバーストが厄介か。俺のターン、ドロー。ホムライタチをLv1で召喚。更に六分儀剣のルリ・オーサをLv2で召喚し、2コアブースト。」

コウリン

「バーストは無いよ。」

シュレン

「ご丁寧にどうも…。なんだアレは…。更にルリ・オーサをLv2で召喚し、2コアブースト。攻め気で行く…!俺は手札から金殻皇ローゼンベルグをLv1で召喚する!!その効果で一気に3コアブースト!そのまま、コイツまで呼び出す。畏れ!戦け!威風堂々だる獣の槍が今貴様の喉を穿ちに往くぞ…荒れ狂う進軍を受けるがいい!キングタウロス大公(Rv)をLv1で召喚だ!!その効果により合計体数5体で5コアブーストしてLv2に上昇。これで手札は使い切ったが…一気呵成に畳み掛ける…!キングタウロス大公でアタック!ソウルコアをリザーブに置いてフラッシュ効果を封印する!」

 

キングタウロス大公から放たれた緑の閃光は雷の如く地を這い、フィールドを越えてコウリンの足元から蔓を伸ばして縛り上げる。それを確認するや否や獣槍ゲイボルグを振りかざし猛然と突撃を開始した。

 

コウリン

「ぐっ…これじゃフラッシュは使えない…!」

シュレン

「こちらはフラッシュどころか手札がなくなってしまったけどね。さぁ、行け!キングタウロス大公ッ!!」

コウリン

「ライフで受ける!」

 

ーコウリン残りライフ3ー

 

コウリン

「バーストも…無い…。」

シュレン

「ますますなんだ…あのバーストは。いや、今は攻め時だ。ローゼンベルグでアタックし、連鎖発動!デッキから2枚ドローする!」

コウリン

「ここだ!バースト発動!!砂海将軍ラァイードの効果によりキングタウロス大公を破壊しLv3で召喚する。」

シュレン

「そいつだったか…手札を使い切ってて良かった。さぁ、ローゼンベルグでアタックは続いてる。どうする?兄さん!」

コウリン

「ここはブロックしかないが…流石金殻皇、アルティメットでも容易にあのパワーを超えることは出来ない、か。フラッシュは無いよ。」

シュレン

「ここで攻めきる!手札からフラッシュタイミング、ストームアタックを使用してケルドマンドを疲労し、ローゼンベルグは立ち上がる!」

コウリン

「これは、不味い…!フラッシュは…無い。」

シュレン

「こちらもフラッシュ無しだ。」

コウリン

「ならば、ライフで受けるしかない…!」

 

ーコウリン残りライフ1ー

 

シュレン

「これで終わらせる…。ローゼンベルグでアタック!更に2枚ドローする!」

コウリン

「まだだ!フラッシュタイミング、スプラッシュザッパーを4コスト支払って使用!不足コストはケルドマンドから使用する。ルリ・オーサ2体とホムライタチを破壊する!」

シュレン

「うっ…攻めきれなかったか…でも兄さんはもう満身創痍。砂海のアルティメットの召喚条件も一部満たせなくなった!もう虫の息だね。フラッシュは無い。」

コウリン

「こちらも無いよ。ラァイードでブロックだ。フラッシュ無ければ破壊まで行くね。」

シュレン

「うん、フラッシュは無いよ、兄さん。ターンエンドだ。」

コウリン

「さて、本当に後がないな…ははは。俺のターン。バーストをセットし、セトをもう1枚配置して、ストロングドローを使用して3枚ドローして、剛腕神殿と砂海王子ナミルネスを破棄。ケルドマンドを召喚して召喚時効果発動!4枚はスプラッシュザッパー、グリードサンダー、ナミルネス、砂海嵐神タイフォーム。もちろん、タイフォームを手札に加えるよ。」

シュレン

「来たか…タイフォーム…!」

コウリン

「更に砂海王グリセティ1世をLv4で召喚する。神託とコアブースト発動後、グリセティの効果で、ケルドマンドを疲労させて…これが俺のキーカードだよ。自然の猛威こそ自然への唯一無二の対抗…繁り襲い来る森と旋風を全て熱砂の地獄へ変えてみせろ!セトが化神、砂海嵐神タイフォームをLv4で召喚!不足コストはグリセティとケルドマンドから確保し、ケルドマンドは消滅。このまま、そっくり猛激をお返しするよ…アタックステップ!征けタイフォームよ、全てを砂海に呑み込め!!界放発動!更にセトLv2の効果でマジックとアクセルも封じさせてもらう。更にタイフォームの効果でデッキを上から3枚トラッシュに置いてもらう。」

シュレン

「上から双翼乱舞、ホムライタチ、タマムッシュ…」

コウリン

「3コストがトラッシュに置かれたので回復だ!!」

 

荒々しく砂を巻き上げる疾走と共に広がる森が砂漠へと塗り替えられていく。その後ろで豪快に腕を組み見下ろすセト神の威光が強大なプレッシャーとなりマジックカード、アクセルの効果を封殺していく。セト神の整えた場に応えるように彼の化神は低く轟く勝鬨の雄叫びをあげ、敵のライフへその刃を突き立てた。

 

シュレン

「ライフで受ける…。」

 

ーシュレン残りライフ4ー

 

コウリン

「まだまだいくよ、更にタイフォームでアタック!トラッシュに3枚を置いてもらう。」

シュレン

「ローゼンベルグ、バリスタ、選ばれし探索者アレックス…」

コウリン

「6コストが置かれたので回復!」

 

嵐神は相手のライフと共にデッキを削ぎ落としていく…。その中の対象カードを踏み台に彼の化神の突進は速度を落とすどころか更に増して進んでいく。

 

シュレン

「…ローゼンベルグを切りたくはなかったが、これは止められない。仕方がないな…。フラッシュタイミング!」

コウリン

「なっ…!?まさか、マジックとアクセル以外の対応札を持って…!」

シュレン

「俺は槍煌神機ヴォーダンをローゼンベルグに手札から煌臨!その効果でタイフォームをデッキの下へ!」

コウリン

「まさかしのがれるとはね。流石だよ、シュレン。こちらはターンエンドだ。」

シュレン

「さぁ、総仕上げだ。俺が勝つ!俺のターン。少々無茶だが召喚時でファラオムを踏んでしまっては元も子もない。手札からデッドリィアッシュを使用。」

コウリン

「ブロッカーを残さざるを得ないか…タイフォームを破壊。」

シュレン

「よし…こちらはヴォーダンを破壊する。」

コウリン

「こちらはバースト発動!光の覇王ルナアーク・カグヤ(Rv)!効果によりライフを回復して召喚と神託を発揮するよ。」

 

ーコウリン残りライフ2ー

 

シュレン

「まさかライフ回復まで仕込んでいるとは…。だがファラオムじゃないなら話は早い!俺は手札から北斗七星龍ジーク・アポロドラゴン(赤)をLv2で召喚し、手札から暗黒の魔剣ダーク・ブレード(Rv)を直接合体するように召喚だ!効果により1ドローする。残り2点のライフなんて簡単に消し飛ばせる…!メインステップ煌臨!!ジークアポロに仮面ライダーファイズブラスターフォームを煌臨ッ!!」

コウリン

「はぁっ!?仮面ライダーだって!?いつの間にそんなカードを!まさか採用していたなんて…」

シュレン

「砂海にカグヤを入れてる兄さんに言われたくないよ…?」

コウリン

「ぐっ…それを言われるとなんとも言えないな、あはは…。」

シュレン

「アタックステップ!フラッシュなんか挟ませずにこのバトル俺の勝ちで終わりだ…ファイズブラスターでアタック!!効果によりグリセティを指定してアタックだ。ブロックされたのでファイズブラスターの効果によりシンボル分のダメージ。3シンボル分のバーンでゲームセット…ッ!!」

 

……。

 

シュレン

「…?何故だ。なんでゲームが終わらない?完全に俺の勝ちの、はず…。」

コウリン

「ふふ、詰めが甘かったね、シュレン。俺はこの時手札からフェイタルダメージコントロールの効果を発動してノーコスト使用!このターン、ライフは1ずつしか減らない!」

 

ーコウリン残りライフ1ー

 

シュレン

「くっ…まだだ。回復させてもう一度アタックすれば結果は変わらない…!はっ…。」

コウリン

「君なら気づくだろうね。フラッシュタイミング、セトの神技を発揮してファイズを破壊だ。」

シュレン

「…終わり、か。サレンダーだ、兄さん。もうここから耐えられる算段はない。負けたよ。」

コウリン

「あぁ、俺の勝ちだよ。辛くも、ね。」

 

一瞬、場の空気が緩んだと思うと、2人の兄弟はお互いを認め、笑い合う。どんなに激しく戦っても彼らは決して相手を慮る気持ちを忘れない。それこそが母の教えであるから…。

 

ギルティア

「中々の激戦、楽しませてもらったわ。2人とも楽しそうで私もとっても嬉しいわ。」

コウリン

「母さんが色々教えてくれてるんだからそりゃあ吸収して成長していかなくちゃね。」

シュレン

「いつかは母さんに勝てるように皆で特訓してるんだから…きっと、いつかは勝つ…!」

ギルティア

「えぇ、知ってるわ。いつでも挑戦を待ってるわよ。…でも今日は私の手伝いもあって疲れたでしょ?ゆっくりお風呂にでも浸かって休みなさいな。成長も嬉しいけれど、私はあなた達が元気でいることの方がすごく大事よ。」

2人

「はい、お疲れ様!」

 

こうして2人はバトルの余韻を語り合いながらこの場を後にした。

 

ギルティア

「…まだちゃんと見てくれてる?そう、ありがとう。今日はフラッシュタイミングをテーマにしたとても楽しいバトルだったわね。ナレーターも前回よりは働いてくれたしよかったんじゃないかしら。次は…えっ、と。」

 

ギルティアは手元のタブレットに目を落とし、データを確認する。

 

ギルティア

「次はアカネとアキトね。アキトに泣かされやしないかヒヤヒヤする組み合わせだわ…。次回も良ければ楽しんでいってね。では、また次回…ごきげんよう。」

 

そう言うとまた視界が黒くぼやけていくのを感じる。現実へと引き戻っていくのであった…。




読んでいただいてありがとうございます!!
ほんと感謝感謝です。今回手札がカツカツすぎて検証がしんどいことしんどいこと…ううう…

いろいろ手探りで描写変えながら筆を進めておりますので、多少表記ぶれみたいなのもあると思いますが固まるまでお許しいただきたい…

次で兄弟最後の2人がバトルします。所謂エンジョイVSガチ勢的な構図になりますが常に最良手が引けるこの世界では…
続きはまた次のお話をお楽しみに…!
改めて呼んでくれてありがとう!!
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