まあミステリーっぽくしたつけですね。
オリジナル設定、後付け要素、ご都合主義満載です。
以前にも書きましたが、今エピソードは暗いものが多いので読む際は自己判断でお願いします。
ジャーヴィスの発言を聞いた瞬間、時が止まったかのように感じられた。居合わせた人々の視界の中で動くのは退屈そうにするヨサクの姿と、静かにカップに口をつける金剛のみだった。ややあって、金剛がテーブルにカップを置く音で、私達は我に返った。
江ノ島鎮守府にある正体不明の建造ドック、通称すりぬけくん。
私たちを散々に悩ませてきたそれは、現在ある建造ドックの試作機であり、江ノ島鎮守府の元提督である能瀬稀人によって開発されたもの。
そこまではこれまでのジャーヴィスの説明で納得できた。
だが、今先ほど彼女が言ったことを理解することができない。
彼女はこう言ったのだ。
すりぬけくんは、深海棲艦の技術が使われたドックである、と……。
「何を言っているのです、あなたは」
金剛型戦艦3番艦の榛名は温厚で、人を疑うことのない性格だとは世間でよく知られた話である。その彼女が強い怒りを滲ませ、発言者である自称名探偵を睨みつけていた。
「そ、そんなバカなことがあり得る訳ないでしょう!」
「あら、金剛自体が認めていることよ。かの鉄底海峡の戦いから持ち帰られた遺品。最重要特機に当たるそれを、能瀬提督は欲したと」
「馬鹿馬鹿しい」
一言で切って捨てたのは比叡だ。
「だからと言って、どうしてそれが例のドックと繋がるのです。飽くまでも参考にしたというだけでしょう。それならば何の問題もありません。第一最重要特機に分類されるものがそうおいそれと無くなるわけがないでしょう。先ほど鬼頭提督は大本営にある物は偽物であるだろうと言われましたが、何を根拠にそう言えるのです!」
比叡の言う事ももっともだ。確かに、金剛がその最重要特機を持ち出したのは確かだろう。だがだからと言ってそれがすりぬけくんに使われているとは限らない。
「比叡姉さまの言われる通りです。いくら金剛姉さまが軍の要職にいようと最重要特機が戻っていなければ大変な問題になります。ましてや大本営にあるのが偽物というなら誰がそう判断したのですか? この霧島が把握している限り、特別機密の正規の閲覧許可はこの一月の間一件もないのですよ」
「確かに正規の閲覧許可はないでしょうね」
ジャーヴィスは意味ありげな笑みを浮かべた。
「例の最重要特機の閲覧要件は、艦娘の建造や艤装の開発に携わる者。研究やその他の分野で第一級の功績を持つ者で、別途海軍がその必要ありと認める者、ですものね。普通に申請していてはそのどれかに引っかかり却下されるわ。そう、普通に申請すれば、ね」
「どういうことです。まさか、特別な方法があるとでも言うのですか? あり得ません」
「貴方が考えるよりもお役所仕事はきちんとしています。横紙破りをしようともそれは叶いません。探偵ごっこもいいですが、現実を知りなさい。現物を見てもいないのに想像の翼をはばたかせるのは愚か者のすることですよ」
榛名と霧島は口々に非難の声を上げるが、当のジャーヴィスは涼しい顔だ。
「ご教授感謝するわ。でも残念ながらそれが事実なの。逆に考えてみて。艦娘や艤装の開発に携わる者で、研究やその他の分野で第一級の功績を持つ者に覚えがないかしら」
その者に心当たりがあるだろうとばかりにジャーヴィスは挑発的な視線をこちらに送る。
「そんな人いたでしょうか?」
雪風が眉を曇らせ、早々に白旗を上げる。ヨサクじゃないけど、少しは考えなさいよ、全く。
「ああん? ジョンストンならまだしも、どうしてお前が分からねえんだ。付き合いが長いだろうによお」
「ヨサクは分かるの? っていうか、その言い方だと江ノ島鎮守府に該当者がいるってこと?」
「おうとも。ま、もっとも普通の奴じゃねえがな」
「普通じゃない? どういうことです、しれえ」
「そのまんまだよ。ありねえと言ってもいいな」
ヨサクの言葉にはたと閃く。江ノ島鎮守府にいて、普通じゃない?
江ノ島鎮守府にいる者たちはヨサクも含めて普通じゃない者ばかりだ。だが、こうまで言うのだから余程の者だろう。その上艤装の開発に携わる者とすれば候補者は絞られる。
「ちょっと待って、まさか!」
脳裏に浮かぶのはおさげ髪の艦娘だ。他の鎮守府では重雷装巡洋艦なのに、なぜか彼女は江ノ島では工作艦として働いている。そうだ、なぜ気づかなかったのか。先ほどの条件をクリアできる存在が江ノ島鎮守府にはいたではないか。
「北上……」
私の答えにジャーヴィスは満足げに微笑んだ。
「貴方にとってはこの上なく、安全な隠し場所だったわね、金剛。そもそも簡単に閲覧の許可が下りぬ上に、その物が本物かどうかを知っている者が極端に少ない。それらしい偽物を置いておけば大丈夫と判断していたんでしょう?」
「……」
「ところが、その前提を覆す奴がいたって訳だな」
「そうよ、ダーリン。江ノ島鎮守府の北上。彼女が普通の状態ならば何の問題も無かった。けれど厄介なことに彼女は現在工作艦として働いている上、かの偉大なる七隻の一人。閲覧要件を満たしてしまうの。現物を知っている彼女の要求をさぞ拒みたかったことでしょうね。でもできないの。例の宣言があるゆえに」
「『偉大なる七隻には可能な限り配慮をすべし』。かの戦いの後に出された宣言ですね」
霧島の呟きにジャーヴィスはこくりと頷いた。
「ええ。だからこそ彼女には閲覧許可が下りた。というか出さざるを得なかった。許可しなければ不審がられるだけだもの」
「なら記録に残されていないのは何故です!」
「そうしないと不味いと判断したからでしょうね。どこかの誰かが」
「くっくっく。どこのどなただろうねえ」
ニタリとヨサクが金剛を見つめる。
「これは大本営の明石からの調査報告書よ」
そう言いながら、ジャーヴィスは帽子の中から取り出した書類の束を机の上に広げた。
「江ノ島鎮守府に着任以来行っていたすりぬけくんの調査。どうにも行き詰ったところでふと彼女、北上は原初の明石から預かった最重要特機の存在を思い出したそうなの。何かの参考になるかと大本営に閲覧の許可を願い出たところ、映像ならばよいと許可が下りたのだとか」
「映像!? また、なんででしょう、しれえ」
「ふん。映像なら多少は誤魔化せると判断したんじゃねえか。苦し紛れの策だろうよ」
「ところが送られてきたその映像を見て、彼女は驚いたらしいわ。自分が渡した物とはまるで別物がそこに映っていたのだから」
「原初の北上の勘違いということはないのですか。映像を見ただけ。それも何年も前の記憶に照らし合わせてでしょう!」
比叡が異論を挟む。
「そう思いたいのも無理もないわ。でもね、うちの北上って工作艦にもなれる上に、デザイナーでもあるの。大本営に渡す前に描いていたんですって。その鹵獲物の詳細なスケッチを」
「な……」
「面白いのが、彼女、北上はこの時点ですりぬけくんとその遺物との関係を全く疑ってないの。
見比べてみてどうもおかしいからと調査を依頼しただけなのよ。本当に自分が原初の明石から預かった物なのか。まあ、彼女からすれば当然のことね。地獄すら生温いと言われた鉄底海峡の戦いの最中に仲間から渡された大切な物ですもの。でも、それが結果的に今回の話に繋がるのだから世の中分からないわ。Serendipity、日本でいうなら棚から牡丹餅という奴かしら。金剛、貴方にとってはそうではないのだろうけど」
「……」
「大本営の明石からの調査分析報告が届いたのは今朝。結果は偽物。年代的には近いけれど、姫級の艤装の一部をそれらしく加工したものとのことよ」
「そ、それじゃあ、やっぱり!」
雪風が震えながら金剛の方に目をやった。
「ええ。すり替えたのよ、そこにいる金剛が」
「そりゃあな。最重要特機に当たる深海棲艦の鹵獲物が紛失となれば責任問題は免れねえ。似ている年代の物を探して誤魔化すしかねえ」
「では、そこまでして隠したかった最重要特機とはいかなるものなのか」
ジャーヴィスは再び帽子の中から一枚の紙を取り出した。
「これが、北上が描いたその最重要特機である鹵獲物のイラストよ」
「え!?」
そこに描かれていたのは歪な形の歯車だ。
だが、なぜだろう。初めて見る筈なのに、どこかで見たことがある気がするのは。
「あら。さすがは我が相棒ね! いい観察眼よ。どこかで見たことあるのは当然よ。艦娘学校の教科書を読んでいればね」
「これは……。形が若干異なりますが、“母なる歯車”ではないですか!」
イラストを見た霧島が叫び、私もああと気が付いた。
艦娘学校で建造に対する知識を学ぶ際に描かれているものだ。
私達がつくられる建造ドックの内部には母なる歯車と呼ばれる物があり、それこそが建造ドックの根幹を為すコアパーツとされていると。
「『海に揺蕩う艦娘達の魂と資材を繋げ、艦娘の身体を紡ぎ出す生命の織機、建造ドック。その核となるものこそがこの歯車である。現在判明しているのは二次大戦の折に使用されていた船に使われていた機材を一定量投入するというその作り方のみ。なぜこのような形状なのか。またその効果については長年多くの科学者が検証してきたが未だに解明できていない』。」
そう、霧島の言う通りだ。
米国の艦娘学校でも教わった。
艦娘を生みだす建造ドックの最重要部品でありながら、未だに謎多き歯車。作り方がわかっていながら、その効果も形状の理由も不明。ゆえにミステリアス・ギアと呼ばれている、艦娘建造のキーとなるもの。
「“母なる歯車”と、深海棲艦の大工廠のキーパーツである歯車が似ている? そんなことがあるのですか……」
あまりの事実に榛名が声を震わせた。
それはそうだろう。自分達が戦っている相手が、よりにもよって自分達と同じように生み出されているなどと誰が納得できるだろうか。だが、自称名探偵は優しくもなく、躊躇いもしなかった。
「深海棲艦と私達艦娘は九割九分同じ体組成だとの研究結果が出ているわ」
有名な話だ。雑誌Newtonに発表されるや全世界を巻き込んでの議論になり、後の艦娘と深海棲艦の関係について考える一つのきっかけとなった。
「だとしたら深海棲艦の技術を流用しても何の問題もないのではなくて? より強力な艦娘を作りたいという願いの前に倫理観など些細な問題でしかないわ」
「あなたは自分の言っていることがわかっているのですか! お姉さまの提督に対する最大の侮辱ですよ!」
比叡が敵意をもった目でこちらを睨む。金剛を擁護する彼女にとっては、ジャーヴィスの発言は我慢がならなかったのだろう。
だが、自称名探偵の英国駆逐艦にはまるで通用しなかった。
「侮辱!? どうして? 古今東西未知なる知識を得ようとする者は時に倫理の階段を踏み外し、時に悪魔に魂を売る。規格外の人智を超えた力を持つ艦娘をつくるため、深海棲艦の力すら利用する。十分にあり得ることじゃない。最初すりぬけくんの話を聞いた時から私はこう思っていたの。これは超自然的な力やただの偶然でできたものではない。誰かが意図的にそうするように作ったものだと」
「能瀬提督……」
「そう、彼の目的は深海棲艦の技術を融合し、より強力な艦娘を建造すること。その理由についてはさっき言った通り、彼女を含めた始まりの出来損ないと言われた者達のためよ」
「金剛さんや神風さんの立場をよくするため……。で、でもそんな……」
雪風が戸惑いの表情を浮かべる。いくら自らの艦娘のためとは言え、倫理にもとる行為に走った能瀬提督の行為を手放しで認めることはできないのだろう。
「そうね。だからと言ってどうしてここまでするのよ。普通に研究すればよかったじゃない。彼は建造ドックの開発者なんだから」
「彼が開発者だった時代と違い、今や大型建造ドックもある。より希少な艦娘、強力な艦娘をつくれるようにはなっている。でもね、能瀬提督が目指したのはそんな程度の艦娘ではないの」
「そんな程度ですって!?」
「ええ。だって、彼が作りたかったのは、原初の艦娘を超える艦娘ですもの!」
「な……」
息を呑み、皆が絶句する。
原初の艦娘。この世界に初めて現れた艦娘にして、私達後に続く艦娘のオリジナルとも言うべき存在。一隻で連合艦隊に匹敵するというその強さ。出会った者達が眩い太陽のようだと語るその魂の輝き。そんな彼らを超える?
「不可能よ、そんなこと! 天地がひっくり返っても!」
「でも、残念ながら彼はそうは思わなかった」
ジャーヴィスは帽子をごそごそと漁ると、古びた手帳を大事そうに取り出した。
「能瀬提督の日記よ」
「What? 提督のdiaryデスって? 一体そんなものがどこに!」
これまで他人事のように我関せずと紅茶を飲んでいた金剛が唐突に立ち上がる。
「貴方の信頼する能代が持っていたわ」
「能代が!? それはおかしいヨ。何故私に渡さないネ!」
「能代曰く、貴方のことを考えた末でのことらしいわ。破棄するかどうか悩んだそうだけど、彼女にとっても大切な提督の形見ですもの」
「Don`t lie! 嘘も大概にするデス!」
「いいえ、事実よ。彼女、能代にとっても苦渋の決断だったみたい。貴方ならば分かるでしょう? 彼女と能瀬提督をよく知る貴方なら」
「一体そこには何が書かれているのですか」
恐る恐る榛名が尋ねる。
「それを明かす前に、金剛に再び尋ねるわ。真実の扉を開く準備はできて?」
「どういうつもりデス…」
「真実が必ずしもいいものとは限らない。知らない方が幸せなこともある」
「ここまで」
きつく首元を抑え、深く深く絞り出すような声で、金剛は言った。
「ここまで落ちた私に、これ以上何が訪れるというのデス。言ったデショウ。名探偵ならその責務を果たすといいヨ」
「OK。それが貴方の選択なのね。では最後の扉を開けるとしましょう」
そうして、ジャーヴィスは読み始めた。
己の艦娘を愛し、護ろうとした提督の苦悩に満ちた日々の記録を。
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9月11日
金剛に願いを告げる。彼女は戸惑いながらも引き受けてくれた。
未だにその好意に縋るのはどうかと思う。
だが、それしか方法がない。原初の艦娘と呼ばれる彼女達を超えるにはそれしか考えられない。
他人は愚かなことだと笑うだろう。だが、私にはもはやそれしか生きる望みがない。
私のせいで不名誉を被ってしまった彼女たちにささやかでも報いなければならない。
9月25日
金剛より例の物が届く。
中身を確認して驚いた。これは原初の明石達からもらった設計図にあった例の歯車ではないか。
深海棲艦の大工廠のコアパーツがなぜ、艦娘の建造ドックのそれと酷似しているのか。
艦娘と深海棲艦は同一の存在なのだろうか。
巷では一つの魂の善と悪の側面、コインの裏表だと言われているが。
とにかく、これならば研究は上手くいきそうだ。
彼女に危ない橋を渡らせている自覚はある。
だが、この研究によりその汚名を返上することになれば報いることができる筈だ。
提督代理を頼んでいる能代がやってきた。
私の様子に不安を覚える艦娘が出てきているそうだ。
だからと言って、研究を投げ出す訳にはいかない。
10月8日
歯車は確実に馴染んだ。
世界で初めての実験は成功した。私以外の者では一見しただけで、他のドックと異なると見抜くことはできないだろう。偽装工作は完璧だ。
悪魔に魂を売り渡す愚かな私を許して欲しい。
だが、それでもなお、私は彼女達のためになるのならば何でもする。
能代がまたやってきた。皆と一緒に食事をとってほしいと。
気持ちは嬉しいが、私にその資格はない。
10月10日
資材を投入。初めての建造に心が高まるも、結果は失敗。
ドックと歯車の適合は確認してある。何の問題もない。原因は何だ? 燃料の供給パイプに破損が見つかる。これが原因かもしれない。
トイレに出た所、霞になぜ指揮をとらないのかと問い詰められ、大いに咳き込む。
能代が慌ててやってきて霞に厳しい言葉を浴びせていたが、彼女は悪くないと叱責する。
悪いのは未熟な指揮で散々仲間を失った私だ。
10月15日
金剛より資材の搬入あり。再度の建造。だが、失敗。
おかしい。建造自体が失敗するはずがない。艦娘自体が誕生せず、資材が飲まれるだけという現象が続いている。各部を点検すれど異常は見られない。私の設計ミスか? それこそあり得ない。現実に私が設計したドックは世界各地で動いている。考えられるのは歯車だが、適合しもう取り出せない現状を鑑みるに、別の要因と思われる。
潮たちが食事を持ってくるが、断る。
今はそんなことをしている場合でないと語ると、泣きながら出て行った。
私に彼女達の好意を受ける資格はない。
10月25日
なぜ、建造ができないのか。
理由が全くわからない。ドック自体は正常だ。
だが、工廠妖精達は上手くいかないと言っている。原因が不明だと。
金剛に再度の資材の援助要請を送る。本当に情けない。何も言わない彼女に甘えるしかできない己が情けない。何のために生きているのか。これでは目覚めなかった方がマシだ。
祥鳳から書置きと共に弁当が置かれていたが、気づかずそのままにしておいたため酷く傷ついたようだ。私のことは放っておいて欲しいと告げると驚いた顔をしていた。
11月19日
再度の資材の搬入あり。
この日を待って、計器をチェックし入念に準備をした。
各種の計算も一からやり直した。だが、上手くいかない。
霞がやってきて、能代の負担が多いと言われる。
分かってはいるが、優先順位があると告げると憤慨し出て行った。
どうでもいいが、静かにして欲しい。落ち着いて研究ができない。
11月23日
3度目になる資材の要請。
再度建造ドックの計器チェックを行う。
能代がやってきて、他の鎮守府へ異動希望の艦娘がいるとのこと。好きにすればいいと答える。
私のような者の下にいない方がよい。静かに研究もできる。
12月7日
いくら資材をつぎ込んだのだろう。
原因は全く不明。工廠妖精達も通常通りに計器を動かしているが作動しないとのこと。
あれこれ考えて実行するも意味を為さない。これではただ資材が無駄になるばかりだ。
能代が建造を止めるように言ってきた。私の身体と心が心配だと。
だが、余計なお世話だ。私はこれをしなければならないのだ。
そうしなければ、ならないのだ。
12月10日
考えるのが億劫になってきた。
金剛から一旦休養をとってはどうかと提案されるが、それはできない。
最近能代も何も言わなくなり、ようやく周りが静かになり研究に没頭できるようになったのだ。
これまでの資材の浪費を無駄にしたくない。何とか年が変わるまでに物にしたい。
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なぜできない 不明 愚か者 恥知らず 無能
お前が何か彼女達のためになることをしたのか?
神よ! なぜ私を目覚めさせたのだ!! すまない 皆本当にすまない すまない
どうして力がないのだろう 何が足りないというのだろう 誰か教えてくれ
このままでは 彼女たちがあまりにも不憫だ だれか頼む 何が悪いのか分からない
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こんごう すまない
登場しない人物紹介
北上……………くしゃみを連発し、秋津洲に風邪かもと心配される。
時雨……………出発前の与作の様子を不審がっている。
アトランタ……何かあればすぐ出られるように実は付近に待機している。
秋津洲…………皆がいないので食堂の片づけをしている。
神鷹……………鳳翔から言われた毎日のノルマを果たすため一人訓練中。
二式大艇………くしゃみをする北上にそっとティッシュを持ってきてあげる心優しき大艇
ちゃん
グレカーレ……与作がいないことをいいことにサボりモード。
フレッチャー…戻って来るみんな用に何か作ろうと買い物中。