鬼畜提督与作   作:コングK

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仕事がずっと忙しくてリハビリ投稿。しばらく書かないと駄目だな、ほんと。
本編の続きを今年中にしたかったけどなあ。
てか相方の熱量がすごい。

一応相方とは別にコミケ参加する予定です。
体調がよくなればですが。

鬼畜提督与作の一部のお試し版を考えてます。


番外編改二   「おやぢのクリスマス」

しんぐるべ~る、しんぐるべ~るくるしみます~

今日はカップル地獄いけ~

しんぐるべ~る、しんぐるべ~るくるしみます~

どうせホテルでしっぽりだ~

 

 全くなあにが、クリスマスだよ。プレゼントがどうだのこうだのふざけんじゃねえ。     

 おまけに腹が立つのがカップルどもよ。

『ねえ、すてきホワイトクリスマスね!』

『はは。僕たちをお祝いしているんだね』

 くそみたいなバカップルの会話を聞いた時には

「雪が降っただけではしゃぐなんざ、がきんちょかよ」

 とツッコんじまったぜ。

「もてないしょぼくれたおっさんには分からないんだ!」

 なぞと偉そうなことを言いやがるから、世の男代表として

「ああん!? お前、今の台詞で世界中のもてない男を敵に回したぞ、こら。モテ男どもよりもてない奴らの方が単純に圧倒的に数が多いって分かってねえな、さては。鳥頭野郎」

 と返してやったらぐうの音も出ねえでやんの。

 俺様は真の男女平等主義者だからな。横でぎゃーすか喚いていた糞女にも、

「空しいパッドだねえ。二枚も盛るなんて彼氏は実は巨乳好きなんじゃねえか? そういうやつは家に隠しもってやがるからな? 今度急に増えた名作DVDのパッケージを開けてみるんだな」

 と言ってやったら、男の方が

「な…!?」

 とか言い出してやんの。おいおい、お前。そりゃダウトだって言っているのと同じだぜ? 

その後何やら揉め出して傑作だったな。

 世にはびこるバカップル共の数を減らすという地球にとっていいことをしちまったぜ。

 年の瀬に俺様もやるもんだな。

「まったく与作ときたら、少しは落ち着こうよ」

 偉そうに俺様に意見をする元ペア艦のおさげを思い切り引っ張る。

「痛いじゃないか、何するんだ」

「喧しい! 俺様は今不幸なんだ」

「不幸だって、まるで山城じゃないか」

「山城はいらん。姉ならいる」

「その台詞、全国の山城に聞かれたら大変なことになるよ」

 時雨がわざとらしくため息をつくが、俺様の方がよっぽどげんなりしている。

 

 事の発端は大淀の野郎が言い出したお悩み相談コーナだ。

 適当に答えてやっていたらそれがウケたらしくてな。次から次へと電話が来るもんだから大忙しよ。

 そしたら来ちまったんだよなあ、面倒くさい電話がよお。

「あの、サンタさんはいますか?」

 おどおどびくびくした声。名前は何てんだ。松輪? 竹輪みたいな名前だな。

「ち、竹輪じゃありません。松輪です……。そ、それで、あの、サンタさんは」

「いねえよ」

 即答したら、途端に黙る。

「ふえ!? そ、そんな……」

 電話越しでも分かる、今こいつは涙目になっている。

 これには横で黙って見ていた駆逐艦共が大激怒。

「しれえはほんと~~~~にありえません!」

 とうちの初期艦に至っては思い切り足を踏んでくる始末だ。

「あのなあ、お前。こういうのは早めに現実を教えた方がいいんだよ」

「海防艦の子たちに対して酷すぎます! そんなこと言って、雪風は知りませんよ!」

「はあ!? どういうこった。何が起きるってんだ」

 そう思っていた俺様の携帯がなぜか鳴る。

 表示されたのは「ばばあ」の文字。

「なっ! なんでばばあから電話が……」

 ちらりと横を見ると、目をそらす奴が一名。

「おい、神鷹……」

「あ、あの、その。鳳翔さんが提督の電話相談に興味があると、その……」

「なんだと!? てめえ、俺様から受けた恩を忘れやがって!」

「ご、ごめんなさい……」

 尚もブルブル動く携帯。へっへっへ。いくらばばあでも電話を取らなきゃ何にもできねえだろう。触ると壊すかもと滅多にスマホを持たなかったてめえを呪うがいいさ。

「メールが届いたぜえ!」

 おいおい、誰だよ。こんな時に。

「電話に出なさい」

 って、なんだと!? な、なぜばばあがメールなんぞ使える!

 また、隣を見ると、下手くそな口笛を吹く奴あり。

「鳳翔が提督さんと連絡が取れないからやり方を教えてくれってさ……」

「バカが! とんでもねえことしやがって!」

 くそっ! 携帯を持とうと本当に携帯したままで、ばばあが未だに黒電話ばかり使っていやがる情弱だからと忙しいのを理由に連絡を取らなかったってのによ。

 って、また送って来たのか。しつっこいばばあだ!

 恐る恐るメールを見れば。

「サンタをやりましょう」

 との糞見たいな文言が。てか、ばばあにしちゃ打つのが早くねえか。

「あ、何かスマホ教室に通ったって言ってた」

 このバカランタめ! そういう話は早くしろよ。

「それで、この間のプレゼントは許します」

「プレゼントってなんです?」

 おい、雪風。お前失礼だぞ。他人のスマホを覗き見るのはエチケット違反だぞ。

「しれえに言われたくありません!」

「ふん。この間ばばあの誕生日だったんでな。股引を送ってやったのよ」

「ええ!? な、なんで!」

「何でもいいって言うんだから、ばばあにぴったりなもんだと送ってやったんだ。そしたらやれデリカシーがないだの、もっと考えろだの文句ばかりよ」

「それはさすがに提督さんが悪いと思う……」

 やかましい。それより、ばばあが携帯を使いこなせるとなると面倒ごとが増えるじゃねえか。

「あの……」

 電話越しに聞こえる戸惑った声。ああ、そう言えばこいつを忘れてた。確か海防艦の竹輪だったっけな。

「竹輪じゃありません。松輪です」

「ああ、悪い悪い。サンタはいるぜ。鬼畜サンタって奴がな」

「きちくサンタ、ですか? どんなサンタさんなんでしょう。でもよかったです。みんな楽しみにしていて」

 ほっとする松輪に所属を聞いてみれば、何と佐世保だという。何で年末のこの糞忙しい時に佐世保に出張しけりゃならないんだよ。

「あの……」

「ああ。サンタは来るから楽しみにしてな。てめえの鎮守府の提督によく言っておくんだぞ! 江ノ島の提督をくれぐれも接待するようにな」

「は、はい! みんなに伝えます!」

 

 そんなこんなで佐世保出張が決まった俺様。

 そして、なぜかちゃっかりついてきた元ペア艦。

 

「おい」

 ぐいっとおさげを引っ張る。

「痛たたた。なんだい、与作。急に」

「なんだいじゃねえ! よく考えたらなんでお前がしれっとここにいるんだ!」

「佐世保って言ったら僕じゃないか。『呉の雪風、佐世保の時雨』。聞いたことあるだろう?」

「知るか、ぼけ。俺様は今超絶に機嫌が悪い。さっさとみっしょんをくりあしたら、別行動をとるからな」

 帰りは福岡中州か小倉で命の洗濯をしよう。

「ええっ。いいじゃないか、たまには」

 わざとらしくくっついてこようとする時雨をしっしと追い払う。こいつの姉妹艦の夕立もそうなんだが、どうして白露型はこう犬っぽい奴が多いんだ。構わないとむくれる面倒くさい奴だ。

 

 だが、ふふ。こいつは知るまい。

 今回の依頼者の峰提督は妙齢の女性だってことをな! 

 提督同士の親交を深め合う中で過ちがあったとしてもそれは仕方ないことだ。

 電話でのボイスはまさにリアル峰不二子だったからな。

 

「あら、鬼頭提督かしら」

 来た来た! どいつが俺様の不二子ちゃんよ。

 長旅の疲れで足がよろめいてそのまま一回戦に突入しても誰も文句は言うめえ。

 心の中でほくそ笑む俺様だったが、目の前に立っているのはドラム缶おばさん。

「ん!? どこだ、峰不二子は」

「あら、いやだわ。峰不二子なんて!」

 ばしばしと叩いて来るおばさん。おいおい、こいつ力強くねえか。まさか、男とかってことはねえよな。

「与作。多分、その人が峰提督なんじゃないかな……」

 時雨がこそっと耳打ちしてくる。いやいやないない。目の前にいるのはドラム缶だぞ。峰なんて名字をしているとはとても思えねえ。

「失礼ね。峰藤子。藤は字が違うけどね。佐世保の藤子ちゃんとは私のことよ!」

 が――――ンとハンマーでかち割られたかのような衝撃が頭の中を駆け巡る。

 はあ!? こいつが不二子ちゃん? しかも字違いで峰藤子だと? ふざけんな。世界中の峰不二子ファンが暴動を起こすぞ!

「そう言われてもねえ。私もこの名前で大分苦労してきたし」

 ドラム缶はよよよと涙を見せるが、全く可哀そうと思わねえ。むしろ周りの人間の反応が正常だ。

「と、とにかく与作。依頼内容を聞こうよ」

 石化する俺様の隣で真面目にそう時雨が切り出す。お前、こんなドラム缶にそこまで真面目に応対しなくていいんだぞ。

「でも、大淀や長門に迷惑がかかるから……」

 大淀は分かるが、長門なんか迷惑をかけられている方じゃねえか。まあ、元お仲間としては気になるのかもな。

「ふ~。すまんすまん。ちょいと天竺まで行っちまってた」

 

 気を取り直した俺様にセクシーボイスのドラム缶が説明した所によると。

 

 日本国内でも希少とされる海防艦が多数いる佐世保鎮守府。

 毎年恒例のクリスマスパーティーを開こうとした時に、一人の海防艦が言い出したらしい。

「サンタっているよな」

 と。

 姉妹の中でも現実を知っている連中は上手い事かわしながら、夢を壊さないようにと振る舞っていたらしいんだが、あんまりにもしつこいのでつい、サンタは提督だと言ってしまったらしい。

「嘘だい。提督はおばさんじゃないか。サンタさんじゃないなんて言ってきかないの」

 それじゃあおやぢ電話相談室に聞こうと俺様の所に電話してきたとのこと。いい迷惑だぜ。とんだ流れ弾じゃねえかよ。

「松輪ちゃんが一生懸命お電話したのよ。偉いでしょ」

 ドラム缶が後ろを振り返る。おい、横幅がデカいから気づかなかったが、後ろに誰かいるじゃねえか。お前、竹輪か。

「竹輪じゃないです、松輪です……」

 おどおどしているクセに自己主張の強い野郎だ。それで、どうしろってんだ。

「あの、サンタさんへのお手紙を佐渡ちゃんから預かってきて」

 なんでもその佐渡って奴が、サンタはいると主張した奴らしい。

「おい、手紙ってのはそのまま封筒にも入れずに渡すもんなのか」

 そのまま便箋ごと渡すとかないだろ。よっぽど大雑把な奴なんだな。中身を隠すつもりなしとかよ。おまけに何だこれは。ミミズがのたうつような字で挑戦状だと?

 

「サンタへ プレゼントを贈れるものなら贈ってきな! 佐渡様は簡単には受け取らないぜ!」

 なんだ、こりゃ。

「あの、佐渡ちゃん。サンタさんがどこにでもプレゼントを届けると聞いて、そしたら張り切っちゃって」

 なんでも頭のおかしい工作艦と某佐世保生まれのメロンが喜んで協力し対サンタトラップを作ったらしい。

 

「おい、ばばあ。ここにはまともな奴がいないのか?」

「つ~ん」

「お前のことだよ、BBA!」

「ビューティフル、ビューティフル、アクトレスの略ね。OK、許すわ」

 なんだ、このばばあ。日本語が通用しねえぞ。

「まったく、せっかく佐世保に戻ってきたってのになんでこんなことに……」

 愚痴る浦賀生まれ佐世保育ちの時何とかさん。

 お前、自分で立候補したんだろうが。

 だが、佐渡よ。お前は運がいい。俺様はこうした挑戦はいつだって受ける男だ。

「え!? き、鬼頭提督がサンタさんなんですか?」

 目をくりくりさせる松輪。あ~、お前もそうだったのか。

「与作、言葉には気を付けようよ」

「お願いするわ。少女の夢を守って! 私からのお・ね・が・い」

 おい、待て。目が腐る。腐るからその不気味な投げキスを止めろ。

 

 それでどうしたかって?

 鉄球だの落とし穴だのある中を何とか通って、佐渡の野郎にプレゼントを届けてやったよ。

 せっかく届けたのに、佐渡の奴は爆睡で、傍にいた択捉って奴と対馬って奴が申し訳なさそうにしてたな。

「お前のトラップ、歯ごたえがあったぜ」

 寛大な俺様はぐーすか寝る佐渡の額に鬼と書くだけで許してやった。

 途中不慮の事故で時雨の馬鹿が落とし穴に落ちるなどげらげら笑かしてくれて少しはストレスが減ったからな。

「よく言うよ。後ろから押したのは誰なんだい」

 ふん。完璧なタイミングだったのに、途中で引っかかるとは運がいい奴だ。

「やれやれ。二人で行くというから少しは期待した僕が馬鹿だったよ」

「むちむちボインならともかく、お前みたいなちんちくりんが期待なぞおこがましいぞ」

「ペア艦に優しくしても罰は当たらないと思うんだけど」

「知るか。しばらくはがきんちょ分は不要なんだよ!」

「あら、それは遠回しに私へのお誘いかしら」

 視界の隅で気色の悪いウインクをするドラム缶は放っておこう。あいつを人間と認識しちゃだめだ。俺様の脳がいかれちまう。

「ふふっ。案外うぶなのね!」

「おい、時雨。ちょいとあのドラム缶をぶん殴りてえんだが」

「駄目だったら。さ、さっさと帰るよ!」

 

 そうしてぐだぐだしながら。

「ふい~。腹が減る減る」

 ようやく鎮守府に帰ってきた俺様。

 

 買い置きのカップラーメンを食べようと戸棚を開けたらねえ。こんなことをするのはあいつしかいねえと詰問すると、

『失敬な! あんな安物。グルメの私には合いませんよ!』

 と斜め上の発言が返ってきやがった。

 お前なア。犬の餌でも食いそうなお前が、何がグルメだよ。

『妖精界の海原雄山と言われたこの私に対してなんて無礼な! 今でも思い出しますよ。私に対して心を込めて出してきた後輩妖精の手料理をコテンパンにこき下ろしたことを!』

 うわっ。こいつ、相も変わらずのクズ発言だな。人望がないのもうなずけるぞ、そりゃ。当の本人が手柄のように話しているのがまた痛い。こんなくそにはならねえようにしないとな。

『これだから見る目のない提督は! それより、いいんですか? 皆さん、提督をお探しでしたよ』

「俺様を!? また何で」

『クリスマスパーティーをしたいって言ってたじゃないですか!』

あー。そういやうっすらと言っていたな、そんなこと。グレなんとかが言っていた気がする。 

あんまりにもいつも通りウザいから記憶から抹消していたぜ。

『ちょ、ちょっとボケたんですか? グレカーレさんでしょう!』

 おい。せっかく忘れていたんだから思い出せるなよ。あの野郎、ちょくちょく俺様のところに来やがるからうるさくて仕方ねえんだ。

 

「あっ、テートク、いた!」

 うげっ。もう来やがった。おい、もんぷち。お前のせいだからな。おまけに雪風も一緒だと!? 最悪じゃねえか。

「どういうことですか、しれえ! みんなでクリスマスパーティーをしようと考えていたのにどうしていなくなるんです!」

「面倒くさいからだろうなあ」

「あたしたちテートクに買ってもらいたいものをリストアップしといたのにさ~」

「お前はちょいと遠慮って日本語を辞書で調べてこい」

 大体なんで俺様がお前らとクリスマスを過ごさなきゃならねえんだ。去年は初めてってことで奮発したが、クイズはぐだぐだになるし、時雨の馬鹿がペア艦の権利を主張して面倒くさくなるし散々だったじゃねえか。ただでさえ、うちの鎮守府は常識人がいねえんだ。お前等がきんちょだけで靴下でも吊るしてればいいぜ。

 しごくまっとうな俺様の正論。

 世の中にはがきんちょは優遇されるものと言うアホがいるが真の平等論者の俺様からすればなんせんすだ。がんきんちょは失せな。げっとあうとがきんちょ。かも~ん、ないすばでぃだ。

「何よ、それ。昨年は一緒に過ごしたじゃな~い!」

「そうですよ、しれえ!」

「思えばそれが悪かったな。俺様は元々くりすますより漢(おとこ)祭りの方が好きなんだよ!」

「漢(おとこ)祭り? 何それ」

「雪風も知りません」

 漢(おとこ)まつりも知らないなんて、とんだ常識知らずだな。お前達みたいなクリスマス大好きっ子とは対極をなす孤高の男たちがひっそりと行う宴だ。馬鹿みたいにツリーだの、プレゼントではしゃがない。静かに一年の労をねぎらうものよ。

「ということで、今年の俺様は独りで漢(おとこ)まつりを決行する。邪魔をするんじゃねえぞ!」

「ええええええ! どういうことよ。もう、フレッチャーもケーキ焼いて待ってんのよ!」

「知るか、ぼけ。勝手にケーキを焼いただけだろうが。どうしても食って欲しければ明日食うからラッピングしろと言っておけ!」

「しれえ! 我儘はいけませんよ。鎮守府のみんなはしれえと過ごしたいんです!」

 いつもへまばかりの馬鹿初期艦が子どもに言い聞かせるようにぬかしやがって。

「あのなあ。なんでクリスマス休暇をやったと思ってんだ。お前等だけで楽しむようにするためだぞ。い~っつも俺様にひっついてないで、たまにはてめえ達で何かしな! 俺様は積みゲーを消化するんで忙しいんだ」

「そんなあ! 一緒にパーティーをしましょうよぉ!」

「そうよ、テートク。へんにへそ曲げてないでさ!」

 左右からゆさゆさと揺すられ、俺様の不快感ゲージがどんどんと増えていく。

 ロリコン織田ならプラスになるだろうがな。

「だあああああ、うるせえ! と、に、か、く! 俺様は今日はがきんちょのーでいだ!」

「あ、ちょっと!」

「しれえ!?」

 しっしと追い払うも、まだしがみつくがきんちょずをポイ捨てし、さっさと逃げる。なんで帰って来たばかりでこうなるんだ。

 

「あら、ダーリン。帰って来てたのね?」

 一駆逐去ってまた駆逐。うんざりしている俺様の前に現れたのは、英国製壊れたスピーカーことジャーヴィス。

 何やら口をもぐもぐさせているが、何食ってんだ、お前。って、おい。この匂い……。

「ずるずる。ジャパニーズヌードルって美味しいわ~。戸棚に隠してあったの。見つけてラッキー!」

「お前かあああ!!」

 ラッキーじゃねえ! 俺様はアンラッキーなんじゃい!

「え!? そんなことないわよ。ここには幸運艦ばっかりじゃない!」

 最後に残ったなるとまで容赦なく頬張るジャーヴィスに俺様は鉄槌をくだす。

「痛い、痛いわよ! 何するのよ、ダーリン!」

「うるせえ! 腹減った時の癒しのラーメンを貴様~!」

 

 




登場人物紹介

峰藤子……自称佐世保の妖精。他称佐世保の妖怪。佐世保鎮守府所属の提督で、海防艦を世界で初めて発見した実はすごい人。海防艦に懐かれていて、園長と呼ばれている。

佐渡……起きて額の鬼の文字に気づきにっこり。超パワーアップしたと日向に戦いを挑み、お尻を叩かれる。

フレッチャ―&ジョンストン……ケーキ作りに励む。

漢(おとこ)まつり……眉毛が繋がり、国家単位の借金がありながら逞しく生きる某国民的漫画の主人公が提唱した漢(おとこ)のための祭り。
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