耳郎の幼馴染にスタイリッシュをぶち込んでみた   作:バージル兄

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戦闘描写難しいすねえ



俺の幼馴染は

 

 

午後8時過ぎ。

一軒の住宅の裏庭で、二人の男性が対峙していた。

いや、一人は男性というには若すぎる。

まだ、ほんの少年の様に見える。

 

少年と男性はよく似ていた。

共に銀髪で顔立ちも似通っていた。

 

異なるのは二人が構える武器だった。

 

少年は、刀を手に持ち、腰を深く落とし居合の構え。

男性は、大剣を背中に差し、嬉しそうにその姿を眺めている。

 

男性が楽しそうに口を開く。

「もう一本行くぞ」

声を置き去りにして疾走する。

 

相手に向かい、背中の大剣を真っ直ぐに突き出す。

それに対し、少年は刀を鞘から抜き切らず刀身で受けいなす。

しかし、衝撃を殺しきれず後ろに重心が傾く。

 

「もうちょっと粘れよ」

薄く笑いながら首に向かって大剣を振り下ろす。

 

「当然だ!」

負けじと重心を落とし、一撃を避け居合を放つ。

真っ直ぐに首に伸びた斬撃を、バックステップで避けながら刀身を蹴り上げる。

身体が流れたところを胴体に回し蹴り。

 

「吹っ飛べ」

蹴りをまともに受け、地面と水平に吹き飛ぶ。

壁に激突し、そのまま気絶したように動かなくなる少年。

 

「やりすぎたか?」

蹴り足を引き戻しながら首を傾げ、倒れた少年に近付いていく。

 

「いいや、これからだ!」

少年の姿が掻き消え、男性の真上に突如現れる。

 

いつの間にか少年の手からは刀が消え、一本の長剣が握られていた。

男性の脳天目掛けて振り下ろされる長剣。

 

「力比べか!」

満面の笑みを浮かべ大剣を振り上げる。

 

金属同士がぶつかる鋭い音が辺りに響きわたる。

そのまま鍔迫り合いに移行し、両者睨み合いながら刀身に力を籠める。

 

 

pipipipi

 

 

突如アラーム音が響き渡り、二人とも刀身から力を抜く。

 

「と、もう時間か。明日も早いんだろ、もう寝ろ」

片付けはこっちでしておく、と片手を挙げて倉庫に向かって歩きだす。

「ありがとうございました」

肩で息をしながら、こちらに頭を下げる少年。

そのまま、フラフラとした足取りで家に向かっていく。

 

時計は8時40分を指していた。

 

 ◆◆◆

 

 

朝の6時。

俺はいつものように住宅街を走っていた。

 

父親曰く

『個性が強くても、体力がなければ話にならない』

ということなので、個性が発現した時から走っている。

いや、ちゃんと他の訓練もしているが。

 

というか、ただの増強型の様な個性なので本当に体力がなければならない。

 

 

 

「お、今日も走ってるのか。おはよう」

「おはようございます」

 

走り出してから出勤中や、俺と同じようにランニングしている人に挨拶されるようになった。

知り合いが増えるのはいいことだろう。

 

母親曰く

『貴方は黙っていたら、お友達ができないから挨拶くらいはしなさい』

らしい。

 

確かに小学生の時分には、幼馴染と数人くらいしか友達は出来なかった。

逆に中学校に入ってからは、知り合いが増えた。

これは多分、上鳴のお蔭だろう。

アイツは知り合いが多い。

誰とでも直ぐに話せるというのは、純粋に尊敬できる特技だと思う。

 

 

pipipipi

 

 

考えごとをしていたら腕時計が鳴った。

時計を確認すると6時30分を指していた。

 

「帰るか」

帰って軽く汗を流して、朝飯にしよう。

 

 

 ◆◆◆

 

 

俺は今、幼馴染の家に居る。

 

家に帰る直前に幼馴染の父親、耳郎響徳さんに捕まったのだ。

「いやー。たまには早起きするもんだな。バージル君に会えるなんて」

ソファに肘を付き、嬉しそうにこちらを見つめる響徳さん。

 

台所では、響徳さんの奥さんである耳郎美香さんが朝食を作っているらしく

食欲を誘ういい匂いがこちらにも流れてくる。

あぁ、腹減った。

 

「まあ、確かに最近家に寄ってませんね。それよりシャワーありがとうございました」

態々新品の衣服を出してくれた。

何故、俺のサイズの衣服が用意されているのだろうか。

 

「何構わないよ。あ、服はスパーダが置いていったものだから気にしないで」

人様の家に何を置いているんだあの父は

呆れて溜息を吐いていると

 

「大丈夫。君の家にも響香の服を置いておいたから」

何言ってんだこの人。

 

「嫁入り前の大事な娘でしょうに」

「君がもらってくれるんだろ」

何言ってんだこの人。

何でそんな笑顔なんだ貴方は。

 

「まだ俺たちは中学生ですよ」

ホントにウチの両親もこの人も

結婚も何も付き合ってすらいない。

というか告白すらしてない。

 

「大丈夫。俺も美香も認めてるから!」

無駄にいい顔で、親指を立ててくる響徳さん。

 

 

「もうそろそろ朝ごはんできるからこっち来てー」

緩く響く美香さんの声。

さぁ俺も帰って朝飯にしよう。

 

 

パタパタパタと軽い足音が響く。

響香も起きたようだ。

玄関に向かって足を向けて、一歩踏み出した時に後ろから

響徳さんの声がかかる。

 

「バージル君も雄英受けるんだって?」

何で知っているんだこの人

 

「あーはい。机に投げてたら、勝手に父が書いてまして」

昨日居間に邪魔だから、置いていたら書かれていた。

雄英を受けるつもりだったので問題ないが、一言欲しかった。

 

 

「実はウチの響香も雄英受けるんだよ」

「おめでとうございます」

「しかもヒーロー科だって!」

本当に嬉しそうにこちらの肩を抱く響徳さん。

昔からやりたいことやって欲しいと言っていたから

特に嬉しいのだろうか。

 

そういえば、

「俺もヒーロー科らしいんでまた一緒ですね」

上鳴もヒーロー科らしいので受かれば、また3人一緒だ

 

何か廊下から鈍い音がした様な?

 

響徳さんと一緒に廊下を覗けば猫柄のパジャマを着て

廊下で突っ伏している響香。

うん。今日も俺の幼馴染は可愛い。

相変わらず行動がよく分からんが

 

「ほら、二人とも響香も色々準備があるから、こっちで座っててください」

美香さんが手を叩きながら、こちらに声をかけてくる。

俺もですか美香さん。

 

「俺帰っていいですか?取り敢えず服着替えたいんですが」

鞄も準備しないといけない

「大丈夫。スパーダにはメールしておいたから、鞄と制服持ってきてくれるよ」

「え、バージル君。こっちで朝ごはん食べるんでしょ?」

もうエヴァさんにメールで伝えたよ。と笑顔で椅子を勧めてくる美香さん。

 

ホントにこの人たちは自由だ。

まあ、朝から響香の姿が見れたので、よしとしよう。

 

軽い足取りで台所に向かっていく。

今日もいい一日になるだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




闇落ちさせたいなあ
バージル兄さんの顔曇らせたいなあ
耳郎ちゃんの顔曇らせたいなあ
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