絶体絶命でんぢゃらす東方!   作:ポニすけ

1 / 6
えっ!?読むのっ!?


おいでませ、幻想郷じゃっ!

 でんぢゃらすじーさんとは……

 

 

 

 

 

 2002年から続く曽山一寿による日本の漫画作品シリーズで、第47回小学館新人コミック大賞児童部門受賞作品「ぼくのおじいちゃん」を原型とし、月刊コロコロコミックを中心に小学館から送られるギャグ漫画であり、じーさんが孫に世の中の危険から生き抜く方法を教えるという一話完結型のストーリーだが、連載が長期化するにつれてこのテーマは形骸化し、キャラクターたちの日常を描く話が多くなり、下ネタやブラックジョーク、ダジャレ等を主体とし、登場人物がやたら死亡することで知られており、「コロコロ」同誌で連載していた他作品をネタにしたりされたりすることが多く、DVD・ゲームソフト・単行本・うごくまんがデジコロとして販売されているほか、CS放送キッズステーション「コロコロアワー」にてアニメが放送されており、第50回小学館漫画賞児童向け部門を受賞し、「コロコロ」の誌上アンケートで1位を獲得し、また上位に掲載されていることが多く、時折表紙にも大きく描かれてお……………………

 

「説明なげぇーーーーーっ!!!!」※Wikipediaより

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これは……世の中の危険と戦い続ける……、でんぢゃらすなじじいの物語である。

 

「よ~し、準備も終わった! あとは出発するだけだ!」

「どうしたんじゃ孫?」

 

 ツンツン頭で白いジャケット(シリーズによって服装が変わるのでそこんところ勘弁してほしい)を着た少年と、まん丸とした……というか文字通り丸い頭を持ち、白いランニングシャツと茶色の腹巻きを着こなすひげの立派な老人が家の玄関で屯している。

 少年は名を洋介という。が、実際は孫と呼ばれるばかりで、その名前を呼ばれることは本編では一度も無い。小学5年生の男の子である。

 老人はじーさんといい、世の中のあらゆる危険から身を守る方法を孫に教えてくれるありがたいおじいさんである。基本でたらめばっかりなので、大抵役に立たない。

 

「あ、おじいちゃん。実は今日友達と遊園地に行くんだ!」

「遊園地じゃと!? そんな話聞いておらんぞ!!」

「そういえば伝えてなかったね。ごめんねおじいちゃん。でも友達待たせちゃ悪いからもう行くね」

 

 孫はそういって靴を履き終えると、トントンとつま先を打ち付けると、ドアを開けようとする。

 しかしじーさんが直前になって孫を呼び止める。

 

「待て、孫よ! 遊園地は危険じゃ! 遊園地に着くまでにわしがつきっきりで色んな危険を教えてやるぞ!」

「いってきまーす」

 

 じーさんの忠告を無視して外に出る孫。

 そんな孫に対して、しばらく間をあけて。

 

「無視すんなコラ~~~!!!」

「ぎゃ~~~~~っ!!!!!!」

 

 両手から破壊光線を孫に向けて放つじーさん。何度も見たようなやり取りだが孫も懲りないものである。いや、どうしようもないか。

 破壊光線を受けて黒焦げになった孫はじーさんに向けてお決まりとなった突っ込みを入れる。

 

「いきなりなにするんだじじい~~!!」

「わしの忠告を聞かないからこうなるんじゃ。人を待たせてるからと言って、危険な場所に迂闊に行ってはダメじゃ! 敵を知り、己を知れば百戦危うからず、じゃ!」

「……わかったよ。で、遊園地の何が危険なんだよ……」

「それくらい自分で考えんかーーっ!!!」

「えぇぇ…………」

 

 見事な逆ギレをしてみせたじーさん。孫はいつものことながらじーさんの突飛な発言にドン引きしている。

 

「もういいよ! 俺はもう出かけるからね!!」

「あっ! 待て孫!!」

 

 じーさんがいつになく慌てるが、いつものことと割り切って前に進む。しかしそれがいけなかった。

 なんと孫の進む先に、謎の裂け目が現れ、目玉が無数に蠢いている不気味な空間につながっていたのだ! 

 

「!? うわあああぁぁぁ!! 落ちるーーー!!!!」

「孫ーーーー!!!」

 

 裂け目に落ちていく孫に続いて、じーさんも後に続く。

 

 その空間はとにかく不気味だった。

 どこまで落ちるのか。たとえ地面があったとしても、着地の衝撃で身体が滅茶苦茶になってしまいそうな恐怖感が全身を駆け巡った。

 孫はやがて来るであろう死への恐怖から、意識を手放していた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 緑生い茂る森の中。そこにはうつ伏せになって倒れている孫がいた。

 身体が滅茶苦茶になっているかもしれない、という心配とは裏腹に、身体は至って健康体だった。

 森はどことなく妖しい瘴気を醸しており、いかにも危険な場所である。

 すると孫は意識を取りもどし、目をあける。

 訪れるはずだった死から逃れた安心感が浮かぶ中、見知らぬ場所に放り出された恐怖が入れ替わりにやってきた。

 

「うぅ……。おじいちゃん、誰でもいいけど誰か助けてくださ~い……!」

 

 恐怖から大きな声を出せずにいるが、真っ先に助けを求めようと必死であった。

 しばらくして、返事がないことにますます不安を燻ぶられる。

 

「ど……どうしよう……さっきおじいちゃんの言うことに耳を傾けていれば……」

 

 どうしようもない後悔が押し寄せてくるが、後の祭り。孫は、いつものことと真面目にじーさんの言うことを聞かなかったことを激しく後悔した。

 

「孫~~」

「ん?」

 

 どこからともなく声が聞こえる。

 

「孫~~~~」ゴゴゴゴ

「こ、この声は!」

 

 先ほどまで耳にしていたあの声。

 

「孫~~~~~~!!!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

「おじいちゃーーん!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「助けて~~~」ガブガブ

「なのかー」

「おじいちゃあぁぁぁん!?」

 

 そこにはじーさんを頭から丸かじりにしているリボンを頭につけた金髪の少女。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「助けて~~~」」ガブガブガブガブ

「二人とも食われとるがなーーー!!!!」がび~ん

 

 を頭から丸かじりにするおよそ人型とは呼べない人食い妖怪、汚谷津(おやつ)がいた。

 相手が人食い妖怪のルーミアであっても、汚谷津はおいしそうに咀嚼している。

 

「おう孫よ、生きていたか」

「今死にそうなのはあんたの方だろ!! 呑気に話しかけてる場合じゃないよ!!」

 

 しかしじーさんは不敵に笑う。

 

「フフフ。孫よ、わしもいつまでもこうやって食べられるがままでいるわけがないわ!」

「えっ!? というと!?」

「くらえわしの必殺技!! うおおおおおお! 孫爺砲!!」

「そうか! (何故か)頭の後ろからビームが出るこの技なら、今の状況を切り抜けられる!」

 

 孫の言う通り、絶体絶命でんぢゃらすじーさん第一巻で、じーさんはこの必殺技を習得し、実際に後頭部からビームを発射している。

 確かに今の状況ほど、この必殺技が活躍する場面はないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 破壊力が高すぎなければ。

 

「「「ぎゃあああああああっ!!!!」」」ズガガガーーーン

 

 後頭部から発射されたビームは、金髪の少女の口内に命中すると同時に、キノコ雲を発生させるほどの爆発を生み出した! 

 人食い妖怪汚谷津は爆発で消滅したものの、残った3人は黒焦げになって地面に横たわっていた。

 薄れゆく意識の中、じーさんはこう思った。

 

「(ラーメン食いてぇ……☆)」

「(んなこと言ってる場合かっ!)」が~ん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………はっ!! ここは!?」

「目が覚めたようね。ここは博麗神社よ」

「む? そういうお前さんは誰じゃ?」

「私は博麗霊夢。この神社の巫女をやっているわ」

 

 博麗霊夢と名乗る謎の人物。そして博麗神社という初めて聞く名前。一体じーさんたちに何があったのだろうか!? (後半に続くとかそういうのは無く普通に続きます)

 

「おっ、無事だったか。よくあの爆発の中で生きてたな!」

「今度は誰じゃ!」

「私か? 私は霧雨魔理沙! 普通の魔法使いだぜ!」

 

 サムズアップした手をじーさんに向けて自己紹介する、白黒の魔女装束に身を固めた少女。手には箒を持っており、彼女の言う魔法使いぽい出で立ちをしている。

 

「わしのことはじーさんとでも呼んでくれ。こっちは孫じゃ。洋介とも言うぞ」

「普通名前を別名みたく言わないだろ……」

「こほん、え~と、じーさんね。あなたどうやってあの爆発を生き残ったの? ルーミアはともかく、あなたもお孫さんも生きているのがおかしいわ」

 

 至極当然のことを言う霊夢であるが、普段から同じようなことをやっているじーさんにはいまいちピンとこなかった。

 

「別にいつものことじゃよ。今日はいつにも増して激しかったから孫も目覚めるのが遅いみたいじゃ」

「あんたのところはどんな魔境なのよ!? ここでも滅多に起こらないわよ!!」

「まーまーこれでも食べて落ち着いてくれ。ほれ」

 

 そういって腹巻から粉々になったクッキーを差し出すじーさん。

 

「いるかっ!!」

「やけに人をおちょくるじーさんだな。ま、いつものことならいいんだが、あれを起こしたのは誰かわかるか?」

「ちょっと魔理沙! よくはないでしょうが!」

 

「あー、あれはわしの孫爺砲がわしにかみついていた少女に当たった爆発なんじゃ」

「「……は?」」

 

 言われたことをうまく呑み込めない二人。一歩間違えば大事件になっていた……いや、すでに噂は出回っており、大事件なのは確定なのだが、その犯人がここにいることは、ましてや自分たちが介抱していたとは予想できなかったようだ。

 

「……あ~すまん、もう一回言ってくれないか?」

「わしが起こした爆発じゃ」

「「………………」」

 

 二人は顔を見合わせる。

 

「とりあえずシバくか」

「そうね」

「なにーっ!? お前たち、暴力はいかんぞ! 二度寝の6000倍はいかーーん!!!」

「尺度がわからんっ!!」がび~ん

「なぬ!? わからんのか!! それなら紙芝居で暴力がどれほどいけないことか教えてやろう!!」

「「(なんか始まったー!!)」」

 

 

 

○ ○ ○

 

 

 

 いじめっ子といじめられっ子がいました。

 

 

 いじめっ子はいじめられっ子を殴りました。

 

 

 ボカーーン! 

 

 

「「ぎゃーーっ!!」」

 

 

 

○ ○ ○

 

 

 

「こっ……これくらい……」

「「(暴力関係ねーー!!)」」ず~~ん

「くだらないこと言ってないで、さっさと私たちに退治されろ!」

「退治じゃと!? わしが妖怪か何かだと思っておるのか!?」

「その体でよく言えるわね……。鏡見てみなさいよ」

「おーしそこまで言うなら見てやろう!! 鏡はどこじゃ!」

「ここだぜ」

 

 すると魔理沙が廊下から姿見を持ってくる。

 勝手に神社のものを動かされたことに唖然とする霊夢であったが、すぐに気を取り直し、じーさんに鏡に映るよう促す。

 

「ほれみろ、至って普通の身体じゃろ」

 

 鏡には全身を鱗で覆った二足歩行の怪物が写っていた。

 

「「なんで(だ)よっ!?」」

 

 二人が鏡の映した姿に驚く。

 しかしより一層目の前の老人をとっちめねばならないという義務感が生まれたのだった。

 すると。

 

「う、う~~ん……」

「!? 孫か!? おい! しっかりするんじゃ! 目を覚ませ! 孫!」

「はっ、おじいちゃん!?」

 

 今の今まで気を失っていた孫が、とうとう目を覚ましたのだった。

 

「よかった! よかった孫~!」

「え~っと……確か爆発に巻き込まれて……。ってここはどこ?」

「……あなたは無害そうね。ここは博麗神社よ。私は博麗霊夢」

「彼女らがわしらを介抱してくれたんじゃ」

「そうだったんですか! ありがとうございます!」

 

 感謝の言葉を投げかけられてまんざらでもない様子の霊夢。

 続いて魔理沙が自己紹介をする。

 

「私は普通の魔法使い、霧雨魔理沙だぜ! お前のじーさんどうかしてるぜ……」

「……もしかして何かいけないことをしましたか?」

「……はぁ、事情はわかったからいいわ。ひとまず暴れなければここにいて構わないわ」

 

 霊夢が呆れながらにそう言う。

 じーさんは孫の後ろで「わかってくれたか」と言わんばかりに腕を組んで頷いている。

 

「あっ! そうだ! 実は家を出たときに、何か裂け目みたいなものに入って……」

「あーあー、もう大体わかったからそれ以上言わなくていいわ。出てきなさい紫。あんた何してんの」

「紫……さん?」

「むう? そんなやつどこにもおらんじゃろ」

「あらあら。ばれるのが早かったわね」

「「!?」」

 

 孫とじーさんが訝しむが、直後、背後から聞き覚えの無い声が発せられた。

 一体、紫とはどんな人物なのだろうか!? 次回に続く! 

 




きっと長続きしないのでお気に入り登録とか感想書いて励まして♡
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。