割と早く出来上がった第4話ですが、紅魔館の面々が動かしやすいせいですね。困ったらとりあえず紅魔館。
オリジナルのネタも交えていきたいという目標を抱えながら、絶対にネットミームの類いを使わないように努めています。今後ものんびりと更新をお待ちください。
門番である美鈴の相手をしれっと押し付けて紅魔館に侵入したじーさんと校長は、
絶 賛 迷 子 中 ♡ であった。
「びええええん!! 怖いよー! ママー! ママー!」
「誰でもいいからワガハイを助けるのじゃーーい!!」
「だ……誰なんですかこの人たちはぁ……」
迷子になった先でじたばたと泣きわめいていた二人を見つけたのは赤い長髪の女の子。白いシャツに黒いベストとスカートを身に着けた、小悪魔と呼ばれる図書館の司書である。
彼らの奇行を見て、小悪魔は目に涙を溜めて怯えている。
「ところでお前は誰じゃ?」
「ぎゃーーっ! 急にシラフに戻らないでくださいーーっ!!」
先程まで滝のように涙と鼻水を流していたじーさんは、ケロッと泣き止み、小悪魔に問いかける。
「わ、私は小悪魔ですぅ……お二人は何者なんですかぁ……?」
「ワシらか? ワシらは………………
ワシら不法侵入じゃーーん!!」どーーん
「何ーーーーっ!?」ぶべらーーっ
「ぎゃーーーーっ!!」
衝撃の事実に気づいたじーさんと校長は、血反吐を吐いて驚く。
それを見た小悪魔も驚く。
「なんということじゃ……良い子のコロコロコミックで約20年もやってきたのに、こんな初歩的な犯罪を犯してしまうなんて……でんぢゃらすリーマンだったら既に捕まってるところじゃ……」
今更じゃないか? 地の文は訝しんだ。
じーさんは頭を抱えて蹲る。
「おいじじい、いつまでそうしているつもりじゃい。ワガハイたちはこうしているうちにもやるべきことを果たすべきじゃい!」
「! そうじゃったな……ワシとしたことが、らしくもないことをしてしまったようじゃ……ありがとな、校長」
「キサマがそんなんだとワガハイの調子が狂うのじゃい……。さて、そろそろ行くぞ」
「わかったぜ……。すまんな小悪魔さん、ワシらは行かねばならないところがあるのじゃ……いつかまた会おう!」
そういうと二人は廊下を再び駆け出し始めた。
それを呆けた目で見つめる小悪魔。
「……って結局誰だったんですかぁ〜〜!?」
じーさんと校長は、とある場所にやってきていた。
そこは数々の本が本棚に並べられた、広大な空間。
つまるところ、図書館であった。
その扉を開けて目に入った光景に、さすがの二人も息を飲む。
「これは……図書館じゃな……なんて大きいんじゃ……」
「うっひょー! 決めたのじゃい! ここをワガハイのモノにするのじゃーい!」
校長は全速力で図書館の中を走り出し、我がものにしようとする。
すると奥から火球が飛来する。
火球はまっすぐ校長に向かって飛んでいき、校長を火達磨にする。
「おぎょーーーーっ!!!!」メラメラメラ
「校長ーーーっ!! まあ別にいいんだけど誰じゃお前は!?」
じーさんが目を向けた先には、紫色のパジャマのような服装をした少女が歩を進めていた。
「火符「アグニシャイン」……ずいぶん薄情なのね。そのトンガリ頭の心配でもしてあげたらどう?」
「こいつはどうせすぐ元に戻るから気にするだけ無駄じゃ」
「……まあいいわ。この紅魔館に何の用かしら? 返答次第ではただじゃすまないわよ」
「いや、ワシはレミリアってやつに招待されてきたんだが……」
「レミィが? ……それで?」
「勢いあまって強行突入してしまったんじゃ」
「…………………………」
話の全容が掴めず、彼らの処遇に困る少女。
そこへ美鈴や孫たちが駆け付ける。
「あっ、パチュリーさーーん! 待ってください! それはお嬢様の客人で……」
「それは分かったのよ。こいつらをどうするかで悩んでるの。早いところ説明してくれる?」
「あっはい。実はですね……」
かくかくしかじか。
ちなみに魔理沙は帰った。有言実行。
「ふ~ん。で結局どうするのか決まってないじゃない。どうするのレミィ」
「もう十分に力は見せてもらったから、試練はここまでにしておくわ。ってあら、フランもいるじゃない」
「あっ、ホントですね。何してたんですか?」
「……別に大したことじゃないわ。気にしないでちょうだい」
「そうですか」
レミリアの妹、フランドール・スカーレットは何やら本とにらめっこをするように向き合っている。
すると話し声に気づいたフランが特徴的な羽を揺らしながら駆け寄ってくる。
「お姉さまだ。こんなところでどうしたの?」
「フランこそ、珍しいじゃない。何か調べもの?」
「うん。でもちょっと行き詰ってて」
「……ちょうどいいわ。せっかくだし気分転換もかねてみんなで遊びましょう! じーさんたち、何か面白い遊びはないかしら?」
「ええっ!? そんな急に言われても……」
「よっしゃーワシに任せろ!! 大人数で遊ぶ遊びといえば……すごろくじゃーー!!」
じーさんは“すごろく”を提案する。
一同は、悪くない、とばかりに感嘆の表情を浮かべる。
「すごろく……悪くはないんじゃないかしら?」
「いいわね! すごろく! やりましょうお姉さま! 美鈴とパチュリーも!!」
「私もですか!? あの、お嬢様、門番の仕事は……」
「ん? ああいいわよ、一緒にやりましょう? パチェもよ。一人だけ寂しく本読んでるだけなんてもったいないわ」
「ちっ……わかったわよ。やるわよ、やればいいんでしょ」
「よし! メンバーはワシ、孫、レミリア、美鈴、フラン、パチュリーでいいのか?」
「咲夜、あなたも入りなさい。仲間はずれにはしてあげないわよ」
「……お嬢様がそうおっしゃるならば……」
「よーし! ではワシが用意したこのすごろくで、みんなで楽しく遊ぼうぜぇーー!!」
「「「「おおーーっ!!」」」」
スタート
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「「遊べるかーーーっ!!」」ずびーん
「馬鹿かお前は!! 幼稚園児が考えそうなすごろく、作ってんじゃねーよ!!」
「しゅーん」
「そうよ! こんなくだらないすごろくなんかより、もっとちゃんとしたすごろくを用意しなさい!」
「わ、わかったのじゃ!」
「さすがお姉さま! びしっと決めるね!」
「まあね。スカーレットデビルの異名は伊達じゃないわよ」
「(それって吸血するときに返り血を浴びたことに由来するから関係ないのではお嬢様……?)」
「むう、流石じゃな。紅魔館の主なだけある」
「そんなに褒めても何も出ないわよ~♪」
思わぬところでレミリアの株が上がったところで、じーさんが新しいすごろくを用意した。
今度はちゃんとしたすごろく盤だ。
「さっそく勝負スタートじゃ! ワシから行くぞ! とりゃーーっ!」
てんてんてんとじーさんが投げたサイコロは、レミリアの足元まで転がっていく。
ドカーーン!!
「ぎゃーーっ!!」
サイコロが爆発した。
「やった~勝った~!!」
「滅茶苦茶すなーーっ!!」
「こんなのすごろくじゃないわよー!!」
全身黒焦げになったレミリアがツッコむ。
「私は常に正々堂々戦うわよ。ここで私の格ってものを見せつけてやるわ! それっ!!」
レミリアは手に取ったサイコロを転がす。
出目は1だ。
「ちぇっ、1か。まあいいわ。今は1だけど次の番では……
って5142回休みーっ!? 多分もう次の回来ねぇーー!!!!」がーん
「よーし! 次は私の番ね!」
「ちょっと待ってフラン!? 私このままでいいの!? ねえ!!」
「とりゃーー!」
フランはサイコロを思いきりぶん投げる。
サイコロは図書館の天井、壁、本棚、美鈴の頭など、あらゆる場所に跳ね返った後、すごろく盤の付近に落下した。
出目は1……
「ふんっ!」ぼんっ!
サイコロが消滅した。
「えぇーーっ!?」
「妹様がサイコロの目を潰した……! (能力と掛け合わせたダブルミーニング)」
冷や汗を流したフランは、何事もなかったかのように続きを促す。
「……さあ、次は美鈴の番よ」
「ちょちょちょちょ、フラン!? あなた能力使ったでしょ!? このマスに止まるのが嫌でサイコロ破壊したでしょ!?」
「何言ってるのオネーサマ。サイコロなんてなかった。つまり出目は0よ」
「インチキよ! こんなの認めないわ! あんたもそう思うでしょ!? じーさん!!」
「え? 別にいいんじゃね?」
じーさんは手元にニンテンドースイッチを持って“どうぶつの森”を遊んでいた。
「こっちはこっちで遊ぶ気がねぇーーー!」がびーん
「さて、お次はお前の番じゃぞ! 美鈴とやら!」
「えぇ……このまま続けるんですかぁ……まあいいや。えい」
半ば投げやりにサイコロを転がす。
サイコロはそのまま転がっていく。
それはもうどこまでも。
「「めっちゃ転がってるーーー!!」」
美鈴と孫が大声を上げて驚く。
「サイコロを追うぞみんな!」
「ええっ!? すごろくはどうするんですか!?」
「そんなもんメイドさんが何とかしてくれるわ!! ワシらは急いでサイコロを追いかけるんじゃ!」
「えっ」
「わ、わかりましたよ! 行きますよ!」
「おじいちゃん、待ってー!」
「こら、待ちなさいお前たち!」
「私も行くー!」
「……私はパスよ。そこのチェアで休んでるわ」
じーさん、孫、美鈴、レミリア、フランはこぞってサイコロを追いかける。
パチュリーはそれを見かねて休憩に入った。
そしてすごろく盤の周りには咲夜が一人いるだけになった。
「…………えっ」
こうしてじーさんたちのサイコロを追いかける旅は始まった!!
紅魔館のあらゆる廊下を駆け巡り、ある時には魔法の森を、ある時には人里を、ある時には太陽の畑を駆け回った!!
「おじいちゃん、もう諦めようよ~」
「すごろくに諦めるなんて道はない……ゴール目指して進み続けるのがすごろくじゃ!! だからお前もゴールを信じて進むのじゃーっ!!」
「(お、おじいちゃん……)」
「なんかいいこと言ってる風ですけど、別にそこまでやることじゃないのでは……?」
「ごめんよ、おじいちゃん……! 俺、ゴールを信じて進み続けるよ! ゴールを信じて……!」
ずぷっ。
「「「「「!!!!」」」」」
転がり続けたサイコロは、紅魔館の廊下を歩いていた小悪魔の尻に突き刺さる。
肛門に深々と突き刺さったサイコロに悶絶する小悪魔は、何故か“ゴール”と書かれたフリップを手に持っていた。
その光景を見た一同は、喜びつつもすっかり気が抜けてふにゃふにゃした絵柄になっていた。
このあとすごろくはビリビリに破いて捨てた。