元々続ける気はなかったけど、ネタが湧いてきたし、暇だったし、何より感想が来たから書いちゃったぜ。
ここは紅魔館。
前回から引き続き、じーさんたちは紅魔館に居候していた。
朝食を終えた後、じーさんと孫は紅魔館のメイド長『十六夜咲夜』から質問を投げかけられる。
「確か、あなたたちは外来人だったわよね」
「ええと、僕たちの住む世界から幻想郷に迷いこんだ人のことですよね?」
「その通りよ。ここの知識もないまま外に出ても危険なだけ。一応客人ですから、別れた矢先に死なれても困るからと、お嬢様からあなたたちに幻想郷の危険な場所について教えておくよう言われましたの」
「わざわざありがとうございます! ねぇおじいちゃん。せっかくだから教えてもらおうよ」
「バカモーーン!! そんなことされたら……ワシとキャラ被るじゃねーか☆」
「被るとか言うなっ!」
自分の役目を取られまいと、やけくそ気味に怒鳴り散らすじーさん。
「ふん、まあいいじゃろ。今までもその場のノリでテキトーなこと言って乗り切ってきたからの」
「(言っちゃったよこの人……)」
「「太陽の畑?」」
「そう。そこには怖〜い花の妖怪が住んでいるのよ」
「花の妖怪? あんまり怖そうに思えないけど……」
「花畑の管理人って言った方がいいかしら? 彼女はその花畑のひまわりをとても愛しているの。間違っても粗末に扱っちゃダメよ。というかそもそも行かないようにしなさい」
「そっか……せっかく一面の花畑を見られるかと思ったのに……」
美しい風景見たさでも行ってはいけないとわかり、孫は目に見えて落胆する。
しかしそんなことでじーさんは止まらなかった。
「何を落ち込んでいるんじゃ? 孫よ」
「おじいちゃん……まさか『太陽の畑』ってところに行くんじゃないだろうね?」
「悪いことをするつもりもないのに、なぜためらうのじゃ? その妖怪も、花を愛でたくてやってきたと知れば邪険に扱いはせんじゃろ」
「おじいちゃん……」
自分の背中を押してくれる自分の祖父の言葉に、孫の目が潤む。いつも孫を殺してはいるじーさんだが、なんだかんだで孫のためを思っているのだ。
「(……いや殺しちゃだめじゃん)」と咲夜。
「そうだね、丁寧にやればきっとわかってくれるよね。咲夜さん、どうですか?」
「えっ………………いや…………どうでしょう……そもそもあなたのおじいさんの方が気がかりなのですが」
「(そういやそうだった♡)」ぬべ~ん
事あるごとに何かしらやらかすジジイを連れて出歩くことが何より危険であった。
「そんなに心配なら引率してくれるやつをよこせーーっ!!! さもなくば孫がどうなるかわかってるのかーーっ!!!!」
「こらジジイーーーーっ!!」
「自分のお孫さんでしょう!? 私は全く痛くないのですが!?」
じーさんの鬼畜発言にいつものツッコミをする孫と驚く咲夜。
前言撤回である。
「ワシを馬鹿にしたら許さんぞ! 信じないのなら紅魔館を吹き飛ばして! 食べ物全部まとめてミキサーして! 田辺さんがヒッチハイクしにくるぞ!」
「田辺さんって誰だよ!?」がび~ん
「そんなこと言われたって、あんなところまで付いていこうなんて酔狂な人は……」
「ぜぜぜのぜー♪ 今日も今日とて本を借りに……お?」
孫「あ」
じーさん「ん?」
咲夜「(キラーン)」
「なんで私がお前たちのお守りなんてしなくちゃいけないんだ」
「文句あるならあのメイドさんに言えばいいじゃろ」
「(ご愁傷さまです……)」ちーん
魔理沙を犠牲にして、花の妖怪・風見幽香からの被害に加え紅魔館爆発の危機をも回避した咲夜さんであった。心底安心した様子だったそうな。
じーさん・孫・魔理沙の3人は、太陽の畑に向かって地上を練り歩いていた。
「もう一度言っておくが、私は手前まで送るだけだからな」
「心配せずともわかっている。幽香とか言う妖怪にはちゃんとお前さんが案内したと伝えておくからな」
「それがダメなんだよ! 私が案内したってわかったら私が危ないだろ!」
「(僕たちはどうでもいいんですか……)」ず~ん
暗にじーさんも孫も見捨てる発言をする魔理沙であったが、何となく死にはしなさそうな空気を感じ取っていたためであった。実際正しい。
そして歩くこと数十分。
じーさんたちは、ついに太陽の畑と対面を果たした!
「うわ~~っ! 良い景色だ~! カメラがあれば撮りたかったな~!」
ドカーーン!
目の前の光景に感動する孫を傍目に、じーさんはバズーカでひまわり畑を吹き飛ばした。
「しまった!!!!!!!!!!!!」
「「しまったじゃねーーーーーー!!!!!!」」がび~ん
突然の凶行。ひまわり畑の一角は見るも無残な姿に成り果てていた。
「どーすんだよー!? こんなとこ見られたら生きて帰れねーぞ!」
「心配するな、孫よ! ここは正直に謝れば……」
「それで許されるレベルをとっくに越えてんだよ!」
「わ……私は知らないからなー!」
この後に起こる出来事を予測した魔理沙は、すぐさま箒にまたがって空を翔け始める。
すると、どこからともなく一本の光線が飛来し、魔理沙を焼き尽くす。
「ほぎゃーーーーっ!!!」ズビビビビビ
「魔理沙さーーん!? 今のビームは!?」
魔理沙を黒焦げにした破壊光線が飛来した方向をじーさんと孫が振り返った先には……
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
『最強さん』がいた。
「「最強さんだーーーーーーっ!!!!!!????? 」」がびびびーーん
「何で最強さんなんだよ!? 花の妖怪がいるんじゃなかったの!?」
「そんなのワシが聞きたいわ! 最強さんがいるってわかってたらこんなことしなかったわ!」
「知りたくなかったそんなこと!!」
思わぬ展開にてんやわんやの二人。
ちなみになぜ最強さんがここにいるのか。読者のみなさんに教えると、数日前から幻想郷旅行をしていた最強さんは、風見幽香の計らいで一晩泊めてもらっていたのだった。
一宿一飯の恩義である。
「まずいぞ……! このままだったら、ワシらが最強さんに潰されてこの話が終わってしまう(^^)」
「ゆーとる場合かっ!!」
2人は花畑に鎮座する最強さんから離れようと、全力で逃走する。
「(落ち着け……考えるんじゃ……ここからどうにかして最強さんを無力化する方法を……!)」
「! 思いついたぞ! この状況をどうにかする方法が!」
「ホント!? おじいちゃん!!」
「(まずは最強さんの攻撃を……すばやくかわす!
そのあと近くの木をうまく駆け上がって……そのままジャンプ!
そして太陽の光を利用して……最強さんの目をくらませる!
さらにそのまま時速300キロのスピードで……自分の身体を回転させる!
その時にできる空気の渦の力で……暗黒世界のトビラをねじ開ける!
そうすれば暗黒世界のダークドラゴンの力を借りて……ワシの身体に眠るブラックプリズムエネルギーパワーを600倍に増幅することができるはず!!
そのおかげでワシの戦闘力は50万ポイントアップできる!!
聖なる力の封印も解けて黄金のオーラをまとう伝説のヨロイを生み出すことすら可能ッッ!!
そして最強の必殺技、「セイントミラクルアタック」で……最強さんを倒す!!!!)」
「よーしいくぜ! 最強さん、勝負じゃーーーーーーーーっ!!!!!」
ぷちっ