もし鬼塚英吉がアイドル研究部の顧問だったら   作:特級厨師

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第2話 練習です!

園田海未です

鬼塚先生との挨拶も済ませたので、本日の練習を始めます

先生はトレーナーではないので基本は今まで通り、

メニューや進行は私たちに任せるとの事ですが、

今日は初日なのでどんな練習をしているのか実際に見学しておきたいらしいです

 

それにしても先生、すごく楽しみにしている感じです

いえ、楽しみにしているというか…

非常に邪な嫌らしい表情をされているのは気のせいでしょうか?

 

…………………………………………………

 

とりあえず練習に利用している屋上に着いたので柔軟を始めます

鬼塚先生も相変わらず下品な表情をしていますが、今のところはおとなしく見学していますね

 

しかし開脚ストレッチの際にとうとう動きがありました!

開脚はストレッチでも特に柔軟性が要求されるので、真姫は未だに完璧にはこなせません

 

英吉「なんだよぉ~西木野!

   お前、股割り出来ねぇのかよw

   よし、先生が手伝ってやろう、ぐふふ♪」

 

!…補助にかこつけて真姫の体に触るつもりですね?

 

真姫「ヴェェっ!!

   よ、余計なお世話よ!!」

   

流石に真姫も露骨に嫌がっています!

真姫を助けなければ!!

 

海未「先生、せっかくですから先生もストレッチ、いかがでしょうか?」

 

私は自分の開脚を打ち切り、真姫の補助に入りつつ、そう提案をします

さて先生、どうしますか?

 

そうすると先生は私が水を差した事を気にした様子もなく、

あっさりと見事な開脚をして見せました

 

英吉「地面が…あったけぇ…♪」

 

男の人は身体が固いと聞いていたので意外です

 

絵里「ハラショー!

   先生はトレーナーの方ではないので難しいと思っていたんですが…

   凄く身体が柔らかいんですね」

 

英吉「大学時代、これでも空手部の主将だったんだよ

   知らねぇだろうけど蹴り技がある格闘技ってのは結構な時間を柔軟に割く

   だから股割りくらいは朝飯前ってわけだ」

 

まさか絵里の信用を得るとは予想外でした!

しかもこんなにも直ぐに…!

 

絵里は年長なので私や真姫よりは寛容ですが、

本質的には真面目なので鬼塚先生の様な人はきっと快く思っていなかったはずです

それなのに…

 

それにしても先生…大学に通われていたんですね

 

いえ、教職についておられるわけですから大卒なのは当たり前ですけど、

鬼塚先生はその「当たり前」に該当しないというか…

 

どうにもこの方が真面目に受験勉強に勤しみ、

入学後も大学の講義をキチンと受けている絵が想像できません!

(↑替え玉受験の事は知る由もない)

 

…私とした事が失礼な事を考えてました

反省しないとダメですね

 

英吉「まぁ身体はこの通り柔らかいが…

   一か所だけは硬いんだぜ?w」

   

絵里「?」

 

英吉「あれ?

   通じねぇな…」

 

先生は肩透かしを食らったような顔をされます

 

何か冗談を言われたようですが…私も分りませんでした

でも何か…破廉恥な事を言った気がします

 

希「先生ぇ~、あかんよ~

 女子高でそんなこと言ってたら、みんな敵に回してまうよ~」

 

希だけは意味が分かるようですね

希のしたり顔から察するにやはり破廉恥な事を口走ったようです

 

…やはりこの先生は信用なりません!

 

英吉「さてと…

   俺よりも問題は西木野の方だな」

 

!…上手く有耶無耶にできたと思ったんですが、先生は真姫を諦めていませんでした

 

英吉「西木野!

   あそこの壁に背中を預けて開脚の続きだ」

 

真姫「えぇ?」

 

英吉「いいから!

  …絢瀬、ついてきてくれ」

 

絵里「あ、はい!」

 

そんなやり取りの後、3人は屋上入り口付近の壁に行き、

真姫は先生の言った通り、開脚します

 

…やはり開き方が不十分です

 

それにしても…ひょっとして真面目に何か指導するつもりなのでしょうか?

 

英吉「そのまま右足動かしてもいいから、

  左足を壁にひっつけてみろ

  

  …それを絢瀬は固定してやってくれ」

  

絵里「はい」

 

それを確認すると先生は自分の左足の踝を真姫の右足首に押し付けました

 

英吉「西木野、俺の足を右足でしばらく押し返せ!

  挟み込むような感じで!」

  

真姫「う、うん」

 

言われた事を真姫は実践します

 

英吉「よし!」

 

そう言って真姫に力を抜かせたかと思うと、先生は真姫の右足首を掴んでさらに足を開けさせます

 

真姫「あれ?

   さっきより開けられる…!」

   

英吉「だろ?

   でもこの分だと後、数回は必要だな」

 

そういって先生と真姫、絵里は今した事を何度か繰り返します

そしてとうとう…

 

真姫「や、やった…!

   初めて180度開いたわ!」

   

絵里「真姫、おめでとう!」

 

驚きました!

鬼塚先生のアドバイスでとうとう真姫が180度の開脚ができるようになりました

 

真姫が喜んでいます

我が事のように絵里も祝福しています

そして鬼塚先生もどうだと言わんばかりに誇らしげです

 

でも誇らしげではありますが…その顔には先程までの嫌らしさは微塵もありません

 

真姫「や、やるじゃない先生…

   ぁ…ありがとぅ…」

   

英吉「プッ…何だよその礼の言い方はw

  お前、ツンデレか?w」

 

真姫「なっ!?…ば、馬鹿っ!

   別にデレてなんかないわよ!」

 

凛「真姫ちゃん、ちょろいにゃ~」

 

真姫「も~違うってば!」

 

…そんなじゃれ合いも落ち着いて練習も再開します

乗り掛かった舟との事で先生も練習に参加されますが、そこでも驚かされます

どの練習も…それどころか凛の軽業すら一目見ただけで完璧に実践して見せます。

 

何という体幹、何という身体能力、運動神経なのでしょうか

 

でも…

 

英吉「うっふ~ん♪」

英吉「あっは~ん♪」

 

女性的なポーズをとるタイミングで気持ち悪い掛け声をいちいち挿入しないでください!

しかしそれも…

 

穂乃果「あはは、先生、気持ち悪いよぉ~♪」

 

結構、みんなには受け入れられているようです

ただ、私としてはもっと真面目にしてほしいです!

 

でもアイドルに人一倍こだわりのある花陽とにこ、人懐っこい穂乃果と凛はもちろん

本来なら私と同じようにああいった人を嫌いそうな絵里、真姫にまでいつの間にか受け入れられているように思えます

 

希「不思議な先生やね

  エロい顔してイタズラしようとしてるか思ってたら、真面目に指導してるし、

  全然、先生らしくないのに…

  いや、先生らしくないからかなぁ?

  なんかとっつきやすいわ」

 

ことり「お母さんがあの先生を連れてきた時は驚いちゃったけど、

    何だかんだでいい先生が顧問になってくれたなって思うよ

    ちょっとエッチだけど、ちゃんと指導してくれるしね」

    

どうやら希、ことりも鬼塚先生の事を認めたみたいです

 

…そういえば鬼塚先生、私たちはさっき自己紹介をしていないのに全員の名前を知っていましたね

ああ見えて意外とマメな方なのでしょうか?(←可愛い娘ばかりなので楽しみに写真眺めてたら自然に覚えただけ)

 

それでもやっぱり私は…苦手です!

 

 




補足

真姫ちゃん、身体柔らかいらしいけど固い事にして書きました
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