もし鬼塚英吉がアイドル研究部の顧問だったら   作:特級厨師

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第3話 海未山田です!

園田海未です

今日は家の道場で使う竹刀を剣道部の人達と合わせて購入して頂いたので、

それを受け取ってから練習に向かいます

 

その道すがら、なにやら聞き覚えのある声が響いてきます

 

凛「逃げるにゃ~」

 

凛が廊下を走ってます

 

穂乃果「お~にさん、こ~ちら~♪

    手ぇ~の鳴ぁ~る方へ~♪」

 

誰かを煽りながら、穂乃果も走っていきます

 

英吉「待て待てぇ~」

 

変質者…いえ、鬼塚先生が2人を追いかけています

 

鬼ごっこ?

あなた方は昭和の小学生ですか?

 

元々人懐っこい穂乃果や凛ですから、鬼塚先生に懐くのは予想してはおりましたが、

この3人のはしゃぎぶりは目に余るものがあります

 

海未「…先生、何をなさってるんですか!?」

 

英吉「え…?

   鬼ごっこ♪

   穂乃果捕まえたら穂むらの饅頭、奢ってもらえるんだぜ?」

 

海未「そんな事は見ればわかります!

   後、生徒の奢りを当てにしないでください!

   大人なんですから普通に購入してください!!

   そもそも廊下を走らないで下さいと言ってるんです!!

   私達、生徒だって守れているルールをどうして先生が守れないんですか!!?

   大体、教師という存在は我々生徒の模範となるべき存在です!

   にもかかわらずこのように逆に生徒に注意されるという体たらく!

   そこを鬼塚先生はどうお考えなのですか!?

   私達が先生に教わるべきは勉学だけではありません!

   そもそもその授業だって先生は教科書を棒読みするだけじゃないですか!

   そもそもそれすら授業中にお喋りしている生徒がいれば注意するどころか、

   それに混ざって雑談を始めて中断するし、

   

   ―中略―

   

   後、部活の顧問として来られて私の管理の負担も減るかと思いきや、

   むしろ増えているのはどういう事なんでしょうか!?

   今のように穂乃果、凛とはしゃいだり、

   にこや花陽とアイドル談義に花を咲かせていたり、

   それを私や真姫が咎めると絵里や希を盾にする始末…

   酷い時はことりを通して理事長室に入り浸っているらしいじゃないですか!

   理事長は元より絵里、希も生徒会の任期が満了間際なので残務処理に追われる多忙な日々!

   遊び呆けてる先生と違ってみんな忙しいんですよ!

   

   

   …以上です!!

   お分かりいただけましたか!?」

 

英吉「はい、園田先生!

   わかりました!!」

 

まったく返事だけは良いんですから…

後、先生は貴方でしょう?

 

でも私も用事があるのでこれ以上の追求は止めます

何よりも疲れました…

 

…………………………………………………

 

ようやく竹刀を受け取り、練習のために屋上に到着する直前の事でした

?…何やら屋上から私の事を話している声が聞こえますね

 

気になります

少々はしたないですが、聞き耳を立てさせてもらいます

 

英吉「…ったくよぉ、あの海未山田は毎度毎度、小言ばっかだなぁ~」

 

穂乃果「海未ちゃん、真面目だからねぇ

   でも先生、海未山田って何なの?

   海未ちゃんの名字は園田だよ」

   

英吉「いや、前の学校によ

   内山田って教頭…いや、もう副校長だったか?

   とにかく同じように口煩い先コーがいたんだよ

   で、語呂がいいから取りあえずくっつけてみたわけよw

   うん、我ながらナイスな命名だぜ」

   

 

凛「なるほど、ちなみに内山田先生ってどんな先生だったんだにゃ?」

 

英吉「煩せぇのは園田と同じだけど、禿で眼鏡の50過ぎのおっさんだ」

 

凛・穂乃果「…うわぁ」

 

英吉「しかしよぉ性別、年齢、髪の毛の量はまるっきり逆だけど、

   口煩いのが鬱陶しいのは変わんねぇな

   転任してようやく内山田から解放されたかと思ったら今度は海未山田かよ!」

 

そろそろ私も…

会話に参加させて頂きましょうか…

 

凛「!!」

 

穂乃果「!…あの、先生?

   もうそれ位にした方が…w」

 

英吉「んだよ、俺はまだまだ言い足りねぇ…ぞ!!!?」

 

海未「ごきげんよう♪

   海未山田です♪」

 

穂乃果「う、海未ちゃん…?

   笑顔が素敵だけど…

   こめかみがピクピクしてる…よ?」

 

英吉「え、と、ところで園田さん

   その竹刀は…何でしょうか?」

 

海未「この竹刀ですか?

   この竹刀はですねぇ~♪

   …

   不届き者を成敗するための武器ですっ!!!」

   

バシィ―――――――――ン!!!

 

!?…手応えがない?

 

流石です!

よくぞ今の一撃をかわしました!

 

しかし!次こそは仕留めます!

 

…っていない!?

 

タタタタタタッ

 

階段を駆け下りる音がします!

逃しません!!

 

海未「鬼塚先生、待ちなさい!!」

 

英吉「待ってって言われて、待つ馬鹿がいるかよ!」

 

凛「…海未ちゃん、凄い形相だったにゃ!」

 

穂乃果「凛ちゃん、2人を追いかけよう!

   流石にこれは止めないとまずいよ!」

 

…………………………………………………

 

…結局、鬼塚先生を見失い、

再会できたのは理事長室で私達4人がお叱りを受ける場となりました

 

少々やり過ぎたとは思います

そこは反省しますがやはり割り切れないものがあります

 

 

吉祥学苑高等部の内山田副校長先生、

お会いした事はございませんが、

貴方様の御苦労、ならびに心労、お察しいたします…

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