園田海未です
本日は私達μ'sのライブでした
ライブは滞りなく進行し、ファンの皆様にも好評を頂けたようで何よりで、
ライブ毎にμ'sの人気も出てきているのを実感しております
しかし人気が出てくれば来るほど、ある問題も深刻化してきました
それは所謂「やらかし」と言われる一部のマナーの悪いファンの方々の増加と激化です
現状、ライブ自体の進行には問題は出ておりませんが、会場までの道程、
そして…撤収後の出待ち等は正直、憂鬱です
スクールアイドルとしてファンの方を憂鬱に思うのはいけないとは分かってはいるのですが…
ファンA「あ、出てきた!」
ファンB「穂乃果ちゃん、こっち見てー!」
ファンC「えりち、間近で見ても美人だなぁ」
ファンD「ライブ、サイコーだったよ!」
このように声をかけるだけに留めてくださる方々は当然、素直に有り難く思います
ドルヲタA「に、にこちゃん、握手してください…!」
ドルヲタB「真姫ちゃん、サインちょーだい!」
中にはこのように何かを要求する人もいらっしゃいますが、
ほとんどの方は応えると他の人達にも応えなくてはならなくなる旨を伝えると
素直に引き下がってくださります
まぁ分かっているのに断りの言葉を聞くのが目的…の方もいますが、それくらいなら許容範囲です
ですが…
やらかしA「いいじゃん、他のやつなんてさw」
やらかしB「俺らはこいつ等みたいなニワカじゃないんだしさ」
花陽「あ、あの…」
凛「…かよちん、大丈夫?」
…勝手な人達です
ファンE「おい、やめろよ!」
ファンF「そうだよ、かよちん怖がってるだろ!」
やらかしA「うっせ!
雑魚どもは消えろよ!!」
あまつさえ注意してきた方とケンカしようとする始末…
こんな時、今までは絵里、穂乃果、そして私が何とか仲裁していたのですが、
仲裁の間、絵里と穂乃果の膝は常に震えていました
そしてそれは…私も同じです…
でも最近は事情が違います
何故なら鬼塚先生がいるからです!
ただ…いくつかの問題はあるのですが…
英吉「はーい、君達、ケンカは他所でやってね?
後、ウチの踊り子さん…じゃなかった生徒に触れないでねぇ~?」
やらかしA「何だテメェ?
教師かなんだか知らねぇが引っ込んでろ!」
やらかしB「自分の生徒のナイト気取りかよw
このロリコン教師が!!」
そう言ってやらかしの方々が先生を小突いたり蹴ったりします!
ダメです!
そんな事をしたら死んでしまいます!!
貴方達が…
…バッキィィーーーーーーン!!!!
…今日は公衆電話ですか
威嚇で公共物を破壊するのはやめて頂きたいのですが…
電話に中程まで埋まっている先生の前腕、
そしてその手が掴んでる電話機の配線を引きずり出しながら言われます
英吉「さて問題です
空手二段でちょっとロリコンなボクちゃん
そしてボクちゃんに盾ついた哀れなやらかしAとB
…今から死ぬのはどっちでしょう!!?」
やらかしAB「ひぃぃっ!!」
恐れ慄き、逃げようとしたやらかしの方々の頭を両脇に抱えて、
私達が出てきた所に連れ込み、そして…
ドカ!
バキ!
ドフ!
ゴフ!
ドス!
ボキ!
やらかしA「すんませんしたっ!
すんませんしたっ!!」
やらかしB「まさか先生があの…
…だなんて知らなくてっ!」
ゴス!
ゴス!
ゴス!
…………………………………………………
程なくして先生がやらかしの方々2人と肩を組んで戻ってきました
英吉「いやぁ、分かってくれりゃいいんだよ♪
分かってくれりゃ~ね?」
やらかしA・B「「ひゃい(はい)」」
ご機嫌な先生とは対照的にすっかり悪びれてるお二人…
目元にアザができ、唇は膨れ上がり、鼻血を出されています
自業自得とはいえ、お気の毒です
海未「あの…大丈夫ですか?」
お二人に声をかけて、持っていたウェットティッシュで鼻血を拭って差し上げます
やらかしA「いや、自分等なんかに…
やらかしB「そっすよ…俺等、迷惑かけたのに…」
ファンG「海未ちゃんに介抱されてる…
羨ましい」
ファンH「結局、やらかし得?」
ファンI「いや、いくら海未ちゃんに介抱してもらえても…
あの先生にボコられたくねーよ!」
ファンJ「それにしてもあの先生、
わかりやすい形でやらかしを成敗してくれるから、結構スカッとすんだよな!」
ファンK「あぁ、これだからμ'sの出待ちはやめらんねぇw」
…何やら私達μ'sとの交流より、このお仕置き…先生風に言うとヤキ入れを楽しみにされている方もいらっしゃるようですね
とはいえこれを良しとして、先生のやり過ぎを看過してはいけません
今日もファンの皆様の前ですが…いえ、皆様の前だからこそ、
このような行き過ぎた対処がいけない事だと示す必要があると考えます!
海未「鬼塚先生、助けてくださったのは有り難く思います
ですが!
このような暴力に任せた解決方法はいかがなものでしょうか!?」
英吉「で、でもよ!
俺だって小突かれたし蹴られたしさ…」
海未「言い訳無用!!
大体、先生はいつもいつも…?」
ファンL「あの先生、また海未ちゃんに怒られてるよw」
ファンM「やらかしには無敵だけど、海未ちゃんにはからっきしだなw」
ファンN「あぁ、これがあるから、μ'sの出待ちはやめられん!!」
えぇ!?
こんなやり取りも催し扱いなんですか!?
ファンの皆様の心理は理解を超えることが多々あります…
ファンO「でも今日でこの2つも見納めじゃね?」
ファンP「あぁ、確かあいつらで主だったやらかしは全滅だよな…」
しかも何故か名残惜しそうにしてる人もいるではないですか!
トラブルがないに越した事はないでしょうに…
ファンQ「いや、たとえ奴らがいなくなっても第二、第三のやらかしが…」
ファンR「確かに…俺達はそういう悪の再来を何度も目の当たりにしてきたものな…」
ファンS「てかもう第二、第三なんて過去の話だしな
今回で第何だっけ?」
縁起でもない事を言わないでください!
いつから私達μ'sのファンにはこういう野次馬目的の方達が増えたのでしょうか?
…いえ、原因は明らかでしたね
そんな事を思っていると元凶…いえ、原因の先生がある人達を呼びつけます
英吉「おーい、舎弟1号、2号、V3!
こいつ等、合格だから向こうで説明してやってくれ!」
1号、2号、V3「押忍!」
どうやら今日のやらかしの方々は先生のお眼鏡にかなったようですね
先生は一部のやらかしの方達を自分の舎弟にして、ライブ時のスタッフとして手伝わせています
穂乃果が言うには敵を倒して仲間を増やしていく様はまるでRPGや少年漫画のようだとの事です
何かとライブの準備、撤収作業は力仕事が多いので男手は助かるのですが、
正直、問題のあった方達を受け入れるのは不安でした
でも皆さんは先生の仕置きが余程堪えたのか、非常に誠意のある態度で応対してくださります
そうなると逆に先生に酷い仕置きを受けた上、使役されるのは気の毒に思えるのですが、
それを少しでも労うと皆さん、何故か非常に張り切ってくださります
嫌々ながら…または先生に怯えながら手伝っている風なら分かるのですが…不思議です
そういえば先生やにこに尋ねてみたのですが、2人とも心底驚いた様子でした
先生はわからないなら、わからないままの方がいいとおっしゃい、
にこは自然とそう思って、自然とそうするのが私の強みだと言ってました
私はただ手伝ってくださる方々に当たり前に感謝しているだけなのですが…
それにしても…
鬼塚先生は少し乱暴な所もありますが、トラブルを解決するだけでなく、トラブルを起こした方を受け入れ、更生させる様はまるでちゃんとした教師のようで、非常に頼もしく思えます
思えますが…
女性ファンA「ねぇあの先生…ちょっとカッコよくない?」
女性ファンB「だよねぇワイルドで…ちょっとオラオラ系?」
あぁ…
英吉「ぐふ♪」
こういう事に限って地獄耳ですね!
見事なまでにだらしなく緩み切った顔を晒しています
こういう所は何とかならないものなんでしょうか…
閑話
絵里「先生、どうしてああいう人達を受け入れてるんですか?」
英吉「?…やっぱ嫌か?」
絵里「正直、最初は不安でしたけど…
皆さん、頑張ってくれるんで助かってます」
英吉「まぁあの手の連中は色々と持て余してんだ
だから発散する場を与えてやったんだよ
しかもテメェの好きなアイドルの役に立てるんだ
放っておいてもいい所見せようと張り切るさ」
絵里「なるほど…
でも、それだと何だか好意につけ込んでいるようで申し訳ないですね…」
英吉「そう思いつつ時折、礼を言ってやるだけで十分だよ
でもあんまりサービスするなよ
一応、手ぇ出したらどうなるか釘は刺してるが、
馬鹿だから勘違いしかねんしなw」
絵里「はいw
気を付けます」
英吉「それにしても園田といい絢瀬といい…まぁ他の連中もだけど、
そんな事に負い目感じるなんてお前ら、ほんとに良い子ばっかだよな
ったくお前らの爪の垢、煎じて吉祥学苑のクソガキどもに飲ましてやりてぇぜ!」
絵里「私が言える事ではないんですが…
先生が来るまで音ノ木坂も色々あったんですよ?」
英吉「あぁ流石に親どr…理事長から聞いてるよ
廃校の件はもちろん、お前の事も…な」
絵里「やっぱり…ご存知なんですよね」
英吉「でもお前のは学校のためを思っての事だし、
それにこうして今は穂乃果達と力を合わせてるからいいんじゃね?
まぁ新参の俺がエラそーに言う事じゃねーけど…」
絵里「いえ、そんな事ありません!
やっぱりそう言って頂けるのは嬉しいです」
英吉「それに引き換えあいつらときたら、
俺の弱みを握って高級寿司代、数十万奢らせるは、
金がないからって当たり屋で代金用意させようとするは、(←どさくさに濡れ衣着せる)
科学室の薬品ちょろまかして爆薬作って授業テロしかけるは、
自分のファンクラブの会員を刺客にして俺を襲わせるは、
それで俺、腹刺されるはで散々だったぜ…!」
絵里「!…き、聞かなかったことにしますね?」
英吉「まぁ何にせよああいう血の気の多い連中は目の敵にし続けるより、
適当に懐柔して目の届くところに置いておいた方が何かと対処が楽なんだよ
まぁ俺が芸能プロダクションの社長に抜擢されたのも似たような…」
絵里「!?…それってどういう事ですか?」
英吉「すまん!
余計な事を話し過ぎた
忘れてくれ…!」
絵里「は、はぁ…」
英吉「とにかくだ!
あの手の連中の扱いはガキの頃から慣れてるから、
もしなんかあったらすぐに教えてくれ」
絵里「わかりました
頼りにしてますよ、先生」
英吉「おう!任せとけ!!」