園田海未です
今日はμ'sの知名度アップのための作戦会議です
先日のライブでも知名度が高くなってきたのを実感できましたが、
それでもA-RISE等、トップクラスのユニットには数段劣るのが実情です
そこで先生が一気にトップに食い込むための妙案を思いついたとの事でお聞きする事になったのですが、やはりというか何というかの…破廉恥な内容です…
英吉「眼帯ビキニやるぞ!
眼帯ビキニだ!!」
真姫「が、眼帯ビキニ!?
何なのよそれ!
意味わかんない!!」
英吉「お前、そればっかりだな」
真姫「なっ…!
いつも先生が変な事ばかり言うからでしょ!」
英吉「それにしても医者の娘が眼帯を知らんとはねぇ~」
真姫「眼帯くらい知ってるわよ!!
それとビキニがどう結びつくのかって聞いてるのよ!!」
眼帯ビキニ…
ちょっと想像がつきませんが何か…破廉恥な響きがありますね
まぁ鬼塚先生の提案である以上、まともなアイデアである筈はないですけどね
穂乃果「先生、それってどんな衣装なの?」
英吉「こんな感じだ♪」
…写真ですか?
こ、これは…!
どこかで見覚えの顔の女性…恐らく芸能人の方なのでしょうが、
それよりも衣装がやはり…
ことり「ざ、斬新な…デザインですね…w」
腰回りは比較的、多くの包帯…まぁ眼帯と合うように包帯が使われていますが、
む、胸の方が…
海未「な、何なんですか!?
この破廉恥極まりない衣装…!
いえ、これを衣装と呼んでもいいんでしょうか!?
ブラが普通の眼帯くらいしかないから、む、胸が全然隠れてないじゃないですかっ!!」
これに比べれば膝上丈のスカートばかりのことりデザインの衣装が可愛く思えます
あ、いえ、ことりの衣装はどれも可愛いですが、その可愛いではなく…!
あぁ…もぅ!
花陽「こ、これは…」
花陽…
偶然、鬼塚先生に一目置く事になった貴女ですが、このような破廉恥な要求を突きつけられれば貴女の目も醒め…
花陽「これはあの野村朋子じゃないですか!
三年前、彗星の如く現れた若くして超実力派女優の…!!」
そ、そっちですかぁー!!
私は花陽の芸能界への憧れを侮っていたようです…
衣装の過激さよりモデルの芸能人の方に目が行きますか!
英吉「あぁ、野村は俺が発掘した!(ドヤ」
花陽「す、凄過ぎます!
鬼塚先生!!」
凛「凛はこっちのかよちんも好きだよ♪」
それにしてもここぞというタイミングで芸能プロダクションの社長という優位性を活かしてきますね
勉強はもしかしたら生徒である筈の私たち以下かもしれない無学な先生ですが、
こういう駆け引きでの狡猾さには目を見張るものがあります
花陽「で、でも…流石にこれは…ちょっと恥ずかしいですね…」
にこ「にこもぉ~これはちょっとぉ~恥ずかしいにこ♪」
良かった…
二人ともそこまで鬼塚先生を盲信しているわけではないのですね
英吉「まぁ流石にこれを着てライブしろとは言わねぇよ
俺だってクビは御免だからな
それに規約になくても、これでライブしたらまず即、失格だろ」
驚きました!
先生にも一応の理性があったんですね…!
英吉「でもライブに使えないからと言って、使いどころがない訳じゃねぇよ
…サイトだよ!
μ'sのサイトのトップにこの眼帯ビキニ姿のお前らの画像を掲載するんだよ」
!!?
英吉「インパクト…掴みはそれで十分だろ
ライブでいきなりこの格好はリスキーだし恥ずかしいだろうが、
サイト掲載程度ならまずいきなり失格にせずに注意してくる筈だ
撤去はそのタイミングでいいし、
お前らだってこの姿で直接、大勢の前に立つわけじゃないから、
恥ずかしさもだいぶマシだろ」
いえ、それでも十分に恥ずかしいです!!
…それにしても運営の匙加減も計算ずくとはつくづくずる賢い人ですね
希「でもそれインチキやない?
お客さん、その格好でライブすると思えへんかな?」
英吉「流石にそりゃねぇよ
それにライブ当日、どんな衣装で登場するかもファンにとっては楽しみの一つだ
むしろライブ前に衣装を公開する事なんてあんのか?
だから事前にサイトにアップした画像と別の衣装でも何もおかしくはねぇ」
確かにそうですが…
海未「それだとファンの皆さんの期待を裏切りませんか?」
英吉「なんだ?
園田、お前、このエッチッチな衣装でライブしたいのか?」
海未「そんなわけないじゃないですか!!!
いや、そうじゃなくて、もっと…」
もっと他の方法を考えませんか?
英吉「だろ?
確かにこの衣装そのものじゃなくても同じような方向性の衣装を期待する奴はいるだろうな
なのに衣装は普通でパフォーマンスも並じゃブーイングもんだ!
でも…
お前らμ'sのパフォーマンスは並なのか!?
ファンを納得させられないようなチンケなパフォーマンスなのか!!?
なぁ穂乃果!
言ってみろ!!」
何、人の話を遮って、熱い事を語って煙に撒こうとしてるんですか!
しかもこの話をよりによって穂乃果に振るとは本当に抜け目のない人ですね!!
こんな煽り方されたら穂乃果は…
穂乃果「そんな事ありません!
たとえ衣装が並であっても私達のパフォーマンスは
きっと皆さんを満足させてみせます!!
それに…
ことりちゃんの衣装だって決して並ではありません!」
ことり「穂乃果ちゃん…!」
あぁやっぱり…!
穂乃果、貴女ならあんな言い方されたらそう答えますよね
しかし衣装の話だったのにことりまで巻き込まれるのを予想できなかったのは不覚でした…
英吉「…決まりだな
でも言い忘れてたが、ライブじゃないんだから9人全員がする必要はないぞ
まぁ全員がするに越した事はないんだが…
とりあえず1人でも十分なインパクトがある!」
それを聞いて私を含めて皆、安堵します
しかし直後に再び緊張が走り、沈黙します
当然それは…誰があの破廉恥な衣装を身に纏うか…という事です
でも…意外にもその沈黙はすぐに打ち破られました
絵里「私がやります!
いえ、やらせてください!!」
えぇ!!?
正直、誰が立候補しても驚きますが、よりによって絵里、貴女ですか!?
品行方正、完全無欠の生徒会長である貴女が何故…!?
驚愕のあまり、疑問の言葉を発せられない私を察して、絵里は聞かせてくれます
絵里「私ね、μ'sに参加する直前までみんなに嫌がらせばかりしてたじゃない…
でもそれなのに!…貴女達はそれを水に流して許してくれた!…仲間に入れてくれた!!
嬉しかった…!
でも…同時に許せなかった!…自分自身が!
何の罰も受けずにみんなの優しさに甘えている自分が…!
だからこれは私自身に課す罰…」
絵里…貴女はあまりに自分に厳し過ぎます
確かに貴女は罰を受けていないかもしれません…
でもみんなあなたのお陰でどれだけ助かっているか
貴女のダンス指導により私達全員のダンスは飛躍的に向上しましたし、
マネジメント体制もほぼ完璧となり、私も負担も減りました
ですが…
今、貴女は全力で頑張りどころを間違ってますよ!
まさか貴女まで先生の煽りと穂乃果の熱にあてられるとは…
英吉「絢瀬…か
まぁお前はμ'sのリーダー格だからな
順当な所だな」
先生…これも狙って言ってるんですね?
そんな言い方したら…
にこ「絵里がリーダー…それはたとえ先生の発言でも了承しかねます!
だから…私もやります!」
穂乃果「それなら…私もやらないわけにはいかないよね!」
あぁ…
そうなりますよねぇ…
希「えりちがやるんやったらウチも付き合うよ
それになんか面白くなってきたしねw」
花陽「わ、私も野村朋子さんがどういう心境でこの衣装を着たのか体験してみます…!」
凛「わーい、かよちんがするなら凛もする~♪」
ことり「私も…こういう衣装は初めてだから、ちょっと興味ある…かな?」
あれよあれよという間に私と真姫以外が参加意思を見せました…!
なんだかすごく疎外感を感じます…
でも真姫がまだ残っています
プライドの高い真姫は絶対こんなことを承諾しない筈です!
ですが…
英吉「後は園田と西木野か…
でも西木野みたいなお子ちゃまにはこんなアダルトな衣装は似合わんよ
高校生にもなってサンタクロースを信じてるお子ちゃまには…w」
真姫「サ、サンタさんはいるもん!!
いいじゃない!
やってやろうじゃない!!」
凛「…ちょろ過ぎるにゃw」
あっさりとプライドを逆手に取られて真姫も陥落します
しかし先生、その暴露は重罪です
そもそもその情報をどこから仕入れたんですか!?
それよりも残るは私一人…!
疎外感はより強くなりました
以前、スカート丈が短過ぎるのが嫌で自分だけ制服でライブすると言ったことがあります
でも本当は自分だけ制服で歌い踊る…そんな度胸はありませんでした
破廉恥な格好も恥ずかしいですが、自分だけ皆と違う格好も同じくらい恥ずかしいのです…!
海未「あ、あの…わ、私も…着ます!!」
…とうとう言ってしまいました。
英吉「よっしゃー♪
これで全員、勢揃いだな!!」
先生、この上なく嬉しそうな表情ですね
この先生の事ですから、サイトに乗せるだけで留まるはずがありません…!
きっと何かもっと良からぬ事を企んでいるに違いありません!!
でもまだ回避のチャンスはあります!
何分このような破廉恥な衣装ですからね
衣装が用意され、撮影日までの間にきっと皆、冷静になってやっぱり中止という事になるはずで…
英吉「よし、じゃあ早速着替えてくれ!
実はそこの段ボールに9人分の衣装、用意してんだよ」
な、な…なな何ですってー!?
抜け目が無さ過ぎます!!
英吉「じゃ、俺は席外すから、全員着替え終わったら連絡くれ!
頼んだぞ、そ・の・だw」
思わせぶりに私に伝えて、勝ち誇ったように退室する鬼塚先生…
わ、私の目論見なんてお見通しだったという事ですか!?
…………………………………………………
みんなも今すぐと言うのには少々面食らったようですが、
賛成した手前か誰からともなく着替え始めます
私も観念して着替えるのですが…
やっぱり破廉恥です!
眼帯部分がブラなんですが、カップになっていないので、その…乳首しか隠せません!
乳房はほとんど露出してます…!
それでも恥ずかしさを堪えつつ何とか着替え終えると、みんなも着替え終えたようです
やはり実際に着てみるとやはり皆恥ずかしいようで、顔だけじゃなく身体も紅潮しており、
それがこの衣装の破廉恥さをより際立たせています…
とにかく着替え終わりましたし、それならもういっそさっさと撮影を済ませたいです!
そう思って鬼塚先生に連絡を取ろうとスマホを取り出そうとすると…
コンコン!
誰かが扉をノックします
あの変質者、待ち切れなくて連絡を待たずに来たのでしょうか?
そしてこちらの許可も待たずに扉を開きます!
理事長「鬼塚先生、いらっしゃいますか?
…って貴女達、なんて格好をしてるんですか?」
ことり「お母さん!?」
ことり以外「理事長!!」
やって来たのは鬼塚先生ではなく、理事長でした
そしてそこへ…飛んで火にいる夏の虫とはこの事でしょうか?
英吉「あれ?開いてる?
何だよ着替え終わったんなら連絡を…げっ、理事長!!?」
理事長「鬼塚先生…
これは一体どういう事なんでしょうか?」
英吉「い゙、いや、これはその…あの…」
…………………………………………………
結局、鬼塚先生と制服に着替えなおした私達は理事長室でこってり絞られ、
当然、眼帯ビキニの件は却下となりました。
でも外部への流失には至らず、また他の先生方、生徒にも知られていない事もあり、
鬼塚先生や私達の処分は厳重注意に止めていただけるとの事です
それにしても処分が甘過ぎる気もしますが…
でも、お陰で私達も停学スクールアイドルの汚名を被る事にならなかったのを幸いとすべきなのでしょうか?