甥っ子は魔王様   作:あの時のアレ

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アニメ見る前は「俺tueeeeeeね、ハイハイ」くらいだったけど見てみたら思っていた以上に面白くて書いてみました。

これを読んでくれた人が魔王学院の不適合者を知ってアニメや原作を見て触発されて書いてくれたらなぁ、ていう作者の願望です。


何言ってるかわからない

「俺の名前はアノス・ヴォルディゴードだ」

 

 

 目の前のちっこいガキが見た目に反して流暢な言葉づかいで自己紹介をする。

そんな言葉を聞きながらこの世界に来てから今日までのことを思い出していたのだった。

 

 

 

 

 

 

 俺は俗にいう所の転生者である。前世のことはもうほとんど覚えてない。自分がどのような生活を送ってどのように死んだが、それどころか名前も覚えていない。

 今の名前はアドルフ、苗字はない。あ、ファミリーネームのほうが正しいっけ?

 

 まあ、そんなことはどうでもいいか。この世界は魔法が使えるファンタジー世界で魔族として生きてきた。人間じゃないのか~、とか思ったけど特に人間と変わらない。二千年前に存在していた魔王を始祖としてそこから繁栄していったので今いるのは皆魔王の子孫みたいなものだとか。

 

 そのため純血と混血に分けられて純血の方が偉いとか何とかで昔はそれで苦労したもんだ。最初偉そうにしている奴を見たときは「これが踏み台転生者か………」とか思ってやりたい放題やってたせいでいろいろなところに目をつけられたのは今思い返すと黒歴史だな。

 

 とまあなんやかんやで今日まで生きてきた。

そんなある日のこと、嫁に行った姉から子供が生まれたから見に来ないかと連絡を受けてお土産なんかを用意して教えられた家に行くと知らない子供がいた。そして冒頭に戻るということだ。

 

 

 

 

「えーっと、ヴォルデ〇ート君だっけ?」

 

「ヴォルディゴードだ。全く、いくら二千年経ったとはいえこの名を知らない者がいようとはな」

 

 やっべ間違えた。すっげえ似てたからつい口から出てしまった。確かにこんな小さな子があんな悪の帝王だったら泣くわ。

 

「………………アノス君はどうしてここにいるのかな?」

 

「どうしてもこうしても、ここが俺の家だからだ」

 

 入る家を間違えたか?一回外へ出て看板を確かめる。うん、太陽の風と書いてある。間違いなくここは俺の姉夫婦の家だ。ということはこの子が嘘をついているっていうことなのだろうか。

 この家は他の家に比べてお高いものだから居座りたくなるのもわかるな~。

 ぬらりひょんじゃん。やばい、初対面の子供のイメージが全部ハゲってこれはひどすぎる。お詫びに将来この子がハゲないように祈っとこ。

 お願い始っ祖、めっちゃ(この子が)フサフサになりた~い♪

 

「何を言っている、俺がそんなことになる訳ないだろう。だいたいどうして俺が俺にお願いしないといけんのだ」

 

「甘いぞ少年、自分は大丈夫だから他人事だと思って油断してるとなっちゃうよ?気ぃ抜いたらすぐなっちゃうから。若いころからの日々のケアっていうのが大事で―――――――あれ俺喋ったっけ?」

 

 お願いするときは口に出さないほうがいいってばっちゃが言ってたから口に出さないようにしてたけどうっかり出るとか、どこの鈍感系主人公だよ。

 てことは俺ってこれからハーレム作っちゃうの?

 イヤッッッッッっッッッフーーーーーーーーー!!!!

ハイスクールなdd来ちゃうか~~。長かったよ、わたくしアドルフ二十二歳。とうとう春が来たってもんですよ!

 

「なに、それは俺がここr「アド君、来てたんだ~」」

 

 この声からあふれ出るゆるふわオーラの持ち主は

 

「姉さん」

 

「いらっしゃ~い」

 

 ああ、こんな雰囲気だから昔から怪しいやつらに騙されそうになるしで貰い手も見つかるかどうか不安だったけどいい人がいてよかった。うん、二人しておかしなところがあるけどいい人だから問題ないね。

むしろ俺の方が実家の両親からは「いつになったらアンタは女性を連れてくるんだい」と小言が飛んでくること数知れず。

 お、俺だってぇ本気出せばぁ、あっという間に美少女の一人や二人くらいすぐに連れていけるし。(震え声)

………………この言い方だとただの犯罪者じゃねえか。ロリコンではない。

 

 ともかく、俺の姉のイザベラは良い人だということだ、それも飛びっきりの。しかもその上美人である。そんな姉を持ってる俺は転生者としては勝ち組なのでは?(迷推理)

 

「ところで姉さん、俺の甥っ子はどこだい?せっかくいろいろ買ってきたのに見せてあげられなくて困ってるんだが。定番のガラガラをはじめとした赤ちゃんが喜びそうなもの。そして一番んはほら、見てよこれ。最近流行りのチャッピー君。運がよかったよ、最後の一個でね次の入荷が数か月先だった話だったんだ。

 まあ店長の話では「全部売り切れたはずだ」だの「このタイプの奴は売ってない」って言ってたし、店の横の路地にいたおっさんは「そいつは呪われてるから捨てたほうがいい」なんて言われたけどこんなにカワイイからいいと思うんだけどな~。

 なによりもこいつは付属の魔力タンクに魔力を込めて胴体に入れることで動くだけじゃなくて喋ってくれるというハイテクなんだ!!」

 

「コッ………コロ………………コロッスッ………………………………」

 

「な?すごいだろ!?いや~最近のおもちゃってのはすごいもんだな!それで、甥っ子はどこ?」

 

「さっきからそこにいるわよ?」

 

 そこと言われてもな。あ、そういえばこの子のこと完全に忘れてたわ。

 

「それと、この子どこのお子さんなの?」

 

「だから、その子が私たちの息子であなたの甥のアノスよ」

 

「………………………………………………………………」

 

 待て待て待て、おかしいって、それはおかしい。落ち着けぇ、俺。ビークールだ。

状況の確認をしよう。姉さんから子供が産まれたと手紙をもらったのが一週間ほど前。結婚したのが一年と少し前だから子供は産まれたばかりのはず。………………………………はずだっっ。

 

「………………本当に?」

 

「ええ、本当よ」

 

「……………………………………………………義兄さんはどこだぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 クソっ、うちの姉さんの悪い(?)ところだ。ちゃんと説明してくれないとわかんねえって。わからないって言ってるの!!

 

「おう、呼んだか」

 

「ちょっとこれについて説明を「俺たちの息子だ!!」」

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」

 

 神は死んだ!!!

 

「神は俺が滅ぼした!!」

 

「ちょっと黙っててもらえませんかねぇ!?」

 

 

 

 

 

 

 

「つまりまとめると、アノスは産まれたときにはもう喋ることができてその後魔法でその姿まで成長したと」

 

「そうよ~」

 

「はっはっはっはっはっは!」

 

 夕食を食べながら会話に花を咲かせる予定だったのにどうしてこんなことになったんだか………。成長魔法とか確かそれって神話に出てくるような魔法じゃねえか。絶対俺の甥じゃないってこれ。

 ああ~、胃が痛い。

 

「おかわりたくさんあるわよ~」

 

「「いる」」

 

 む、どうやらアノスも姉さんのキノコのグラタンが好物のようだ。姉さんのキノコのグラタンは世界一ィィィィィィーーーーーッ!!だからな。

 間違いない、アノスは俺の甥だ(アホ)

 

 

 

 

 食後には俺の話に姉夫婦の話をした。最後に会ったのは式の時だからだろうか思っていたよりも長く話していたようでそのうちにアノスは部屋に行って寝たようだ。

 交友を深めたかったのだが仕方ないね、姉さんとの会話が楽しかったんだ(シスコン)

 

 与えられた一室のベッドで横になって目をつむる。まだ仕事が始まるまでは余裕があるしもう数日はここにいる予定だ。明日こそはアノスと遊んでやるか。俺も叔父になったことだしな!

 

 

 

 

「そうか、なら今から俺と遊ぼうじゃないか」

 

「………………………………ん?」

 

 声がすると思い横を向くとアノスの双眸がこちらに向いていた。ガッツリ目ぇ合ったんだけど、コワッ。助けてチャッピー君!

 

「なに、そう身構えなくてもいい。少し聞きたいことがあるだけだ」

 

「聞きたいこと?」

 

「ああ―――――叔父上の魂からこの世界のものとは違うものを感じるのだが、一体どういうことだ?」

 

「……………………チョットナニイッテルカワカラナイ」

 

 二十二年間秘密にしてたことがバレちゃうぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!




魔王学院の不適合者の二次創作が増えますように

サーシャがかわいい
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