インフィニット・ストラトス〜楽しき世界にするために〜   作:赤紫の彗星天宮

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 時は流れ6月の第二月曜日になった。

 今日は、何故かHR中のはずなのに珍しくざわつく教室…原因は前に立つ二人の転入生である。

 一人は男子用の制服を着た子、もう一人は軍服のような改造制服を着ている子である。

 

「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。この国では不慣れなことも多いと思いますが、みなさんよろしくお願いします」

 

「お、男」

 

「はい。こちらに僕と同じ境遇の方がいると聞いて本国から転入を・・・」

 

 ヤバイ、絶対嫌な展開になる。

 

「「「きゃああああああ!」」」

 

 ヤバイヤバイ、耳が耳がー。

 

 女性特有の黄色い音波攻撃が俺と一夏を襲う。

 黄色い歓声が止むとデュノアは驚いた顔をしていた。それもそうだろう。だって、俺もそうだったからな。

 

「ふえ?」

 

「男子、三人目の男子!」

 

「それも美形、守ってあげたくなる系の」

 

 女子たちはそれぞれ感想を言っているが織斑先生の注意によって静まる。

 

「ボーデヴィッヒ。挨拶をしろ」

 

「はい。教官」

 

 眼帯をしたその少女は千冬の言葉を受けると、姿勢を正す。

 まるで軍の号令をかけられたかのように見事な『気を付け』をした後、少女は厳格な様子で告げる。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

 ボーデヴィッヒが名前を言ってから、しばしの沈黙。

 

「あ、あの・・・以上、ですか?」

 

「以上だ」

 

 ボーデヴィッヒがそういうと、一夏を見て動きだした。

 

「貴様がっ・・・!」

 

 何か用かと尋ねようと考えた一夏の考えは一瞬で消えてなくなった。

 ハッキリとわかるような怒りを向けられていると、ラウラの表情を見て一夏は理解した。

 

 その瞬間、一夏は頬をぶたれていた。

 

「認めん。貴様が教官の弟である事など認めん!」

 

 そしてボーデヴィッヒは自分の席に行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてホームルームが終わった。

 この後は2組との合同練習である。

 

「さてと、移動しますか」

 

「そんな呑気に言っている暇があるか」

 

「どうしたの」

 

「俺たち男子は女子と違ってアリーナで着替えないといけないんだ。そして、アリーナまで距離がある。着替えで時間が取られて授業に遅れたら千冬姉の出席簿が頭に落ちてくるし、アリーナまでの行く道を妨害する奴等がいるんだよ」

 

「それはヤバイね」

 

「二人とも呑気に言ってないで早く移動するぞ」

 

「じゃ、行きますか」

 

 教室を出たら、そこはすでに地獄絵だった。

 だってよ、教室の前には移動出来ないほどの女子生徒が沢山いるんだよ。

 

「おぃ、呑気に話しているから抜け道が無くなっただろうが。如何してくれるんだよ」

 

「簡単だろ。こいつらの上を飛び越えるか、教室の窓から出るかの二つだろう」

 

「本当に如何するの?」

 

「デュノア悪いな」

 

「えっええええ?!」

 

 俺はデュノアをお姫様抱っこをした。

 

「んじゃ、一夏。アリーナで」

 

 纏はデュノアを抱えて壁を走り女子生徒の最後尾に降りて全力で走った。

 

「霊鉄君、速すぎる」

 

「まぁな、だって100M8秒以内で走れるからな」

 

「それは速すぎ」

 

「ほらよ、着いたぞ」

 

「有難う」

 

 纏とデュノアはアリーナに無事に着いた。

 

「さてと、授業開始まで5分だから早く着替えよう」

 

「そうだね。でも一夏は?」

 

「もう着くだろう」

 

「ぜぃぜぃぜぃ、なんとか着いた」

 

「お疲れ、一夏」

 

「纏、お前のせいでこっちは逃げるのが大変だったんだからな」

 

「悪いな。それより早く着替えた方が良いぞ」

 

「おぅ、もう授業開始まで5分きっている」

 

「それじゃ、俺とデュノアは先に行っているからな」

 

「えっと、一夏頑張って」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本日から実習を開始する」

 

「「「はい」」」

 

「まずは戦闘を実演してもらおう。凰、オルコット!」

 

「「はい!」」

 

「専用機持ちなら直ぐに始められるだろう。前に出ろ」

 

 鈴とセシリアは渋々といった感じで出るが織斑先生が何か耳打をしたら、途端にやる気を出した。

 

「「や~ってやるわよ(やりますわ)!!相手はどこ(ですの)!?」」

 

「慌てるな馬鹿ども。相手は・・・そうだな霊鉄、やれるな」

 

「大丈夫ですけど」

 

「無理ですわ。纏さん相手では勝てません」

 

「そうよ、纏には勝ち目ないわよ」

 

「ふふっ、冗談だ。相手は」

 

 相手を言おうとしていると、上から何かが落ちてきた。

 

「ああああーーーっ!!どいてくださ~い!!」

 

 上からラファール・リヴァイブを乗った山田先生が落ちてきた。しかも一夏に向かって。

 一夏は衝撃で吹き飛ばされるが白式を展開したようで無事っぽい。まあ体勢は異常をきたしているが・・・

 

「あ、あのう、織斑くん―――ひゃん!!」

 

 一夏が山田先生に馬乗りになり、更にはその手はしっかりと山田先生の胸を掴んでいた。ラッキースケベ野郎。そんなことばっかしてるから男女ともに反感を抱かれるのだよ。

 

「そ、そのですね・・・困ります・・・

こんな場所で・・・

いえ!!場所だけではなくてですね!!

私と織斑くんは仮にも教師と生徒ですよね!!

あ・・・でも・・・このまま行くと織斑先生が義姉さんってことで・・・それは魅力的な・・・」

 

 嗚呼、自分の世界に入っちゃった。これは救い用がないや。

 その後一夏は我に返った時にはブルー・ティアーズの射撃が来ていた。

 

「ホホホホホホホホホ・・・残念です。外してしまいましたわ・・・」

 

 セシリアの目からはハイライトが消失しており額には血管が浮き出ている。

 

「うおおおおおおっ!?」

 

 仰け反りながら避けた一夏だったが、甲龍の双天牙月は避けれそうになさそうだった。俺はビームライフルで撃ち落とそうとしたが・・・

 

 ドン    ドン

 

 銃声とともに失速して落ちた双天牙月があった。

 誰が打ったのかは速攻にわかった。

 アサルトライフルを持った山田先生だった。

 しかも体勢は、倒れたままの体勢から上体を起こしただけの状態で撃ってこの命中精度だ。

 凄い。

 

「流石は元代表候補生」

 

「む、昔の事ですよ先輩」

 

「小娘どもいつまで惚けている。さっさと始めるぞ」

 

「え?2対1で・・・?」

 

「いや、流石にそれは・・・」

 

「安心しろ。今のお前たちではすぐ負ける」

 

 そして試合結果は、織斑先生の言ったように山田先生の勝利で終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昼休みになって食堂に行こうとすると一夏に止められた。

 

「纏。今日の昼、一緒に食べないか?」

 

「聞くがメンバーは?」

 

「メンバーは箒にセシリア、鈴にシャルルだな」

 

「そうか、じゃ行こうかな」

 

 そう言った瞬間

 

『1年1組の霊鉄纏君。大至急職員室まで来てください』

 

 と放送で呼ばれてしまった。

 

「悪いな一夏。また誘ってくれ」

 

「おぅ、わかった」

 

 俺は職員室まで急いで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 職員室に着くと中は慌しい状況となっていた。

 

「来たか霊鉄」

 

「何のようでしょうか」

 

「実は先程、FAXが届いた。その内容が『本日17時に霊鉄纏を学園近くの駅に来させろ。もし来なかった場合学園近くの公園を爆破させる』との事だ」

 

「成る程ね。面倒くさい奴に絡んだな」

 

「如何する?私には拒否権を与える資格はない」

 

「どうしようかな」

 

 俺は悩んだ。色んな可能性を考えた。

 その姿を見たのか、職員室にいる全員の先生が注目していた。

 

「よし、その内容にのってやろうじゃないか」

 

「分かった。だか1つだけ約束して欲しい。絶対に生きて戻ってこい」

 

「分かりました」

 

「では午後の授業に参加しないで準備して来い。終わり次第私の所に来るように」

 

「はい」

 

 この後纏に何が起きるのか。そして纏のいない学園でまさかあんな事態が起きる事になるとは誰も思っていなかった。




 誤字がありましたら教えて下さい。

 また、こんな事した方が良いと言う意見がありましたら教えて下さると幸いです。
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