インフィニット・ストラトス〜楽しき世界にするために〜 作:赤紫の彗星天宮
さて、学生寮に戻ってきました。纏です。
「とりあえず、織斑先生のところに行こうか」
「織斑先生とは誰だ?」
「俺の担任だ」
「へぇー。それでその織斑先生は何処にいるんだ?」
「わからない」
「そうか。じゃぁ、かんちゃんに連絡するか」
「か、かんちゃん?」
prrrr prrrrr prrrrr
『もしもし?』
『もしもしかんちゃん。元気かい?』
『悠奈?』
『そうだよ』
『どうしたの?』
『いゃぁ、実は今IS学園の寮にいるのだけど』
『えぇぇぇぇぇぇぇ。な、なんでいるの?』
『纏が連れ去れる所を見て、助けてここに来た』
『ちょ、ちょっと待ってて』
『早くしてね』
『なんで?』
『実は今僕の後ろに殺気を立たせている人がいるから』
『わ、わかった』
『1階にいるからね』
『し、死なないようにね』
『大丈夫。今後ろからの攻撃を避けているからね』
『じゃぁね』
『ばいばい』
「さてと」
悠奈が電話を終えると後ろから攻撃していた織斑先生の首に手を当てた。
「ほう、私が後ろからの攻撃を全て避けながら電話をして、首に手を当てるとは恐れ入った。」
「そんなに殺気を立たせていたら誰もが気付きます。それでまだやりますか?」
「いや、私の負けだ。」
「ほう、それはなぜですか?」
「ここでやり合っても、無駄だからな」
「そうですか」
そう言うと、悠奈は織斑先生の首に当てていた手を下ろした。
「ただいま戻りました。織斑先生」
「無事に戻ってきたな」
「まぁ、体はですけど」
「ほう、それは詳しく聞こうか」
「って言っても纏は途中から意識を失われているから移動とかは覚えていないだろう」
「そ、そうだった」
「あ、名前言い忘れた。 僕の名前は柊木悠奈と言います」
「私は織斑千冬。霊鉄の担任だ」
「よろしくお願いします」
「あぁ、よろしく」
「おぉーい。纏」
遠くから簪が来た。
「おぉーい、かんちゃん」
「はぁはぁはぁ、疲れた」
「お疲れかんちゃん」
「更識、私の前でよく廊下を走れたな」
「ひぃ、お、織斑先生」
「言い残したことは?」
「ま、纏が来たのがびっくりして、走ってきました。」
「まぁ、よい」
「久しぶりだなかんちゃん」
「うん、悠奈」
「そういえば、たっちゃんと仲直り出来たんだな」
「うん。纏のおかげでね」
「そうか、よかったな」
「ごほん」
「あ、忘れていました。御免なさい」
「まぁ、今回は見逃してやろう」
「有難うございます」
「では移動して、話を聞こうか。更識も来い。」
「わかりました。」
俺ら4人は事情聴取のため移動した。
「それで、霊鉄はどこまで覚えている?」
「確か、駅まで移動して、その後は気を失って、気づいたら知らないところに座らせられていた。座った近くに女子が二人いた。そのあとは悠奈が来て、ここまで悠奈に送ってもらった」
「送ってもらった?」
「はい。悠奈が俺を助けてそのままここまで担がれてきました。」
「成程。では柊木。教えてくれ」
「わかりました。僕は纏が駅にいる所をたまたま近くにいて、連れて行かれる所をみて、それに着いて行き、女子二人がファントムタスクと名乗っていて、僕が纏のために作ったISを奪おうとしていたので纏ごと助けてここまで走ってきました。」
「ちょっと待って。」
「どうしたのかんちゃん?」
「纏のIS、悠奈が作ったの?」
「うん、親父さんに許可をもらってね」
「いろんなことを聞きたいが、とりあえず今わかっていることは柊木はこれからこの学園に入学してもらうことは確実だ」
「なぜ?」
「当たり前だ。ファントムタスクにバレている以上変に外にいると狙われて被害が酷くない可能性があるからな」
「しゃないよ、纏。」
「受け入れがいいな柊木。」
「まぁ、僕の履歴書を見ればな」
「ほう。」
「これが履歴書です」
「後で見ておこう」
「これで事情聴取終わりですか?」
「あぁ、終わりだ。」
「疲れた」
「あぁ、そうそう、霊鉄、更識。お前らの部屋に柊木を送ってやってくれ」
「な、なぜですか?」
「今すぐに空き部屋を作ることができないからな。明日までには用意する」
「わかりました」
「じゃ、移動しよう。悠奈」
「わかったよ、かんちゃん」
こうして、纏の救出と事情聴取は終わった。
しかしまだ色々と問題は残っていた。
(柊木の履歴書は全てが本当なのか見分けがつかない。お前は何者なんだ)