インフィニット・ストラトス〜楽しき世界にするために〜 作:赤紫の彗星天宮
クラス代表者決定戦の翌日。いつも通りトレーニングを終えて部屋に戻ったら珍しく簪が起きていた。
「おはよう纏」
「おはよう簪」
「纏、話聞いてくれる」
「良いよ」
「実は昨日、専用機が完成した」
「まじで!!」
「驚きすぎ。昨日整備室で、お姉ちゃんと一緒に完成させたの」
「そうなんだ。良かったな簪」
「有難う」
「これで、テスト走行と、模擬戦で物にしていけるね」
「そうだね。後お姉ちゃんが7時45分に生徒会室に来てってメッセージが来た」
「そうか。わかった。とりあえず朝食を食べに行くか」
「うん」
朝食を食べ、時間になったので生徒会室に移動した。
「ここか」
「そうだね。早く入ろう」
「そうだな」
生徒会室のドアをノックすると、見知らず女子生徒が出てきた。
「お待ちしていました。霊鉄様、簪お嬢様」
出てきたのは、布仏虚さん。本音のお姉さんである。
「虚、久しぶり」
「お久しぶりです。お二人とも朝早くから有難う御座います」
「それよりお姉ちゃんは?」
「楯無お嬢様なら中に居ます」
「そう。部屋に入れてくれる」
「勿論です。では、お入り下さい」
部屋に入れてもらい、中を進むと楯無さんがいた。
「来てくれて嬉しいわ」
「呼ばれたら行くのが当然です」
「それでお姉ちゃん。私達を呼んだ理由は?」
「単刀直入に言うと、2人とも生徒会に入ってくれる」
「「はい?」」
「駄目かな」
「俺はどっちでも良いけど」
「私は纏が入るなら入る」
(簪はそう来たか)
どうしようか考えていると楯無さんが扇子を広げた。
その扇子に書かれていたのは、《お願い》の文字だった。
「はあ、わかりました。生徒会に入ります」
「有難うね纏君」
「じゃ、私も入る」
「簪ちゃんも有難うね。さてと、虚ちゃん紅茶入れてくれる」
「かしこまりました」
虚さんが入れてくれた紅茶を飲んでびっくりした。
「虚さん、これ茶っ葉からやっていますよね」
「何故分かったのですか」
「これと同じ紅茶を飲んだことあるので」
「そうですか」
「さてと、纏君、これを渡しとくね」
「なんですかこの書類の量は!?」
楯無さんから渡された書類の量にびっくりしている。書類の量は、ざっと50枚。
「これを今週中にやってくれる」
「これを一人でですか」
「大丈夫、私も手伝うよ」
「有難う簪」
「二人でやれば終わるでしょ」
「まぁ終わりますね」
「それじゃよろしく」
こうして、朝の授業前に疲れてしまった。
授業は、一夏がクラス代表者になる事が決まった。
俺は織斑先生に伝えたし、セシリアは、自分の行いに誤ちがあったのでその罪滅ぼしでクラス代表者にならないって事だった。
そして、今は、ISの飛行操縦の実践をする事になった。
「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。
織斑、オルコット、霊鉄試しに飛んでみろ」
取り敢えず俺はISを展開させた。
一夏は織斑先生に急かされていた。
「早くしろ。熟練したIS操縦者は展開オープンまで1秒とかからないぞ」
まぁ大変そうだな。そう考えていたら一夏が白式を展開する。
「よし、飛べ」
この合図で3人は飛翔する。
一夏も飛び立つが上昇速度は俺とセシリアに比べてまだ遅い。
「なにをやっている。スペック上の出力では白式の方がブルー・ティアーズより上だぞ」
まぁ、そんな事言っても俺も、一夏も片手で数えた数しか動かした事ないし。それなのに何故俺は言われないのだろう。不思議だ。
「えっと、自分の前方に角錐するイメージだっけ」
「ですが、イメージは所詮イメージ。自分がわかりやすい方法を模索する方が建設的でしてよ」
「そう言われても、上手く飛べてないように思うし」
「纏さんに関しては、上手過ぎです。本当に数回しか動かしていないのですか」
「そうだよ」
「纏は凄いな。俺は空を飛ぶ感覚自体がまだあやふやなんだけど。てか、なんで浮いてんだこれ」
「説明して構いませんが、長いですわよ?反重力翼と流動波干渉の話になりますもの」
「俺は説明されてもいいけど一夏は?」
「俺はパスで、言葉だけでも意味が分からない」
「そう、残念ですわ」
セシリアは、代表者決定戦までとは大違いになっている。
今は一緒に話していて楽しい。
「一夏さん、よろしければまた放課後に指導してさしあげますわ。その時は二人きりでーーー」
「織斑、オルコット、霊鉄急降下からの完全停止をやって見せろ。目標は地表から十センチだ」
「うひょー、楽しそうな注文しますね織斑先生は」
「そうでしょうか。まぁ、私が先にやらさしていただきます」
そう言ってセシリアは地上に向かい完全停止を行う。難なくクリアー。流石は代表候補生である。
「さてと、先に行かしてもらうぜ一夏」
「おう」
俺は、背中のスラスターでさらに加速をした。
「纏さん、そこままでは地面に突っ込みますよ」
「なら、その未来俺が壊してやろう」
すぐさま方向転換。地面に向かってスラスターを吹かし急減速。ふわりと地面に着地するとクラスメイトから称賛の拍手が上がる。
「いや、それほどでも」
「纏さん、無茶苦茶な事しますね」
「それが俺だからな」
「さてと、一夏のも見守りますか」
見守りながら始まった一夏の急降下の完全停止。結果はいかに・・・
ギュン――――ズドォーン!!!
見事に失敗してグランドに大きな穴を開けた。
「馬鹿者誰が地上に激突しろと言った。グラウンドに穴を開けてどうする」
「すみません」
そんななか箒が一夏の作った穴に入って何か言ってる…それに対抗するようにセシリアも中に突入する。なんか箒とセシリアの間に火花っぽいものが見えた…
「おい、馬鹿ども。邪魔だ。端っこでやってろ」
それを千冬さんが押しのける。一夏達が穴から出てきて千冬さんがまた話を続ける。
「3人ともメイン武装を展開しろ」
「「はい」」
「わかりました」
俺は、ビームライフルを両手に展開した。セシリアも、スターライトmkIIIを展開した。一夏も、少し遅れて雪片弐型を展開した。
「遅いぞ織斑。0.5秒で出せるようになれ」
俺も人の事言えないけど、遅かったな。
「オルコット、霊鉄近接用の武装を展開しろ」
「「はい」」
そう言って、俺はラピッドスイッチで山桜と壽應を展開した。
セシリアは、なんか苦戦しているな。
「まだか」
「す、すぐです―――ああ、もう!『インターセプター』!!」
ヤケクソ気味に近接用武装の名前を叫びやっとこさ像を結び剣が現れる…。でも、今セシリアがやったのは教科書に載っている基本の展開方法。要は『初心者用』である。
「時間だな…。織斑、グラウンドは片づけておけよ」
あの穴を埋めるのは大変そうだな。まぁ自業自得だな。
そう思いながら校舎の方に歩いてた。
「霊鉄、手伝ってくれ」
「すまないけど一夏、自業自得だよ」
放課後になり、俺は生徒会で仕事をしていた。
「纏君はタイピングの速さ異常だよね」
「そうか」
「そうです。そこまで速く打てる人は纏さん以外いません」
「そこまで言っちゃう。はい、今日渡された書類終わりました」
「有難う。1時間くらいしか経っていないのに1週間分の書類終わらせるなんて」
「打ち込む簡単な書類だったので」
「「この人やばいわ」」
「何にも言えない」
「そう言えば纏君、一つ聞きたいことがあるの」
「なんですか」
「貴方、本当に何者?」
「これを聞くって事は俺の履歴書を見たんですね」
「そうよ。あんな出鱈目な履歴書を見たら聞くしかないでしょ。てか言いなさい生徒会長命令よ」
「すみません、生徒会長命令でも言えません此処では」
「この学園じゃない場所なら言えるって事」
「そう言う事です」
「なら、何処だったら言えるの?」
「遅かれ早かれ更識家に行かなくては行けないのでその時にでも話します」
「なんで家に来るの」
「俺の機体、実は楯無さんの前の楯無、16代目が専用機を作ってくれた。そして、今年の夏休みに点検を出しに行くので」
「そう、分かったわ」
「では、俺はこれで失礼します」
「お疲れ」
「お疲れ様です」
俺は生徒会室を後にした。
「虚ちゃん、纏君の事何か知らない」
「申し訳ありません、何も知りません」
「そう、分かったわ」
私、更識楯無は、1つの事を確信していた。彼は更識に何かしら縁を持っている事、これは確信できた。
時は夕食時、この日俺は本音に『おりむーのクラス代表就任パーティーやるから来てね』と言われて来たんだけど、なんだかこの状況は?1組の人達が一つの机を占領していた。
「あ、レイレイ来たんだね」
「まぁね、誘われたら行くよ」
「纏、来たか」
「来たよ、生徒会の仕事終わらせてな。てかこの状況では夕食が食べられないな」
「そんな事言うなよ」
「そうだったな。俺は取り敢えず飯を取ってくる」
「おう、分かった」
俺は、夕食を何にしようか悩んでいた。
「うーん何にしよう」
「あ、纏だ」
「簪か、お疲れ様」
「何かに悩んでいるなら聞くけど」
「有難う、実は夕食何にしようか悩んだいたんだ」
「そうなんだ。なら、私のオススメのかき揚げうどんにすれば」
「簪から勧められたら頼むしかないでしょ」
「役に立てて私嬉しい」
「有難うな簪」
「どういたしまして」
「そうだ、感謝の意味を含めて一緒に食べよう」
「う、うん」
俺と簪の夕食を取って、席に移動した。簪は、かき揚げうどんを頼んだ。
「うん、上手い」
「そう、よかった」
「簪に教えてもらわなかったらこんな上手い料理出会えなかったよ」
「大袈裟過ぎ」
「それほど感謝しているって事だよ」
「そう///」
「うん、あれって新聞部だよね」
ふっと一夏の方を見たら一人の女子生徒が一夏に話しかけていた。
「そうだね」
「あ、いたいた」
「俺!?」
「そうそう君。たっちゃんが言っていた生徒会に入った男子生徒」
「ええっーー」
そう新聞部の人が言ったら周りの人がびっくりした。
「煩い、どうしたそんなに叫んで」
「叫びたい気持ちは分かるわ。だって私の部活に入れたかった」
「そうなんだ。それで、此処に来たって事は取材かな」
「そうだよ。あ、名前教えていなかったね。私は黛薫子、よろしくね」
「俺は霊鉄纏です」
「では霊鉄さんにインタビューです」
「なんでしょうか」
「貴方は何故生徒会に入ったのですか」
「楯無さんが手伝ってと言われたので入りました。また、男子が運動部に入らないでしょ。そんな理由です」
その後沢山の質問を受けた。正直疲れた。
「では最後に一言お願いします」
「そうですね、物事を別の方から考えると違う答えが出てくるはず。何か困ったことがあったなら違う方向からみると、今までとは違う世界が見えるはずだ」
「有難うございます」
「こちらこそ有難うございます」
こうして、騒がしい1日が終わった。
誤字がありましたら教えて下さい。
また、こんな事した方が良いと言う意見がありましたら教えて下さると幸いです。