それが日常   作:はなみつき

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はやてと騎士達の平穏な日々←いまここ
時系列考察Wikiより引用

##この話は修正されました##


騎士甲冑とのろいうさぎと13話

 

 

「主、その申し上げたいことが」

「ん? なんや?」

 

 シグナムがいつになく謙遜した様子ではやてに話しかけている。なんだろう? なにか悪いことでもあったんだろうか?

 

「あの、我々の騎士甲冑の件はどうなっているんでしょう?」

「……」

 

 あーそういえばヴォルケンズが出てきたときにそんなことを言っていたな。剣はあるけど甲冑がないって。はやて、忘れていたな。まあ、おれも今思い出したけど。

 

「なんだはやて忘れてたのか? ワロスワロス」

「ハムテルくんやって今まで忘れとったやろー! せやろー!」

 

 そうだけどさ。その通りだけどさ。おれ闇の書の主ちゃうし?

 

「だって、しゃ、しゃーないやん! みんなとの生活が楽しゅうて……ちょっと忘れてもとっただけやん……」

 

 はやて……

 

「主……」

「はやて……」

「はやてちゃん……」

「主……」

 

 おれとヴォルケンズははやてを温かい目で見つめる。

 

「な、なんや! そんな目で見んといてーな! は、恥ずかしいやんか!」

 

 はやて……

 

 

 しっとりした時間が流れる。

 

 

 

 

 

 そんな訳でヴォルケンズの騎士甲冑のイメージをわかせる為にやってきたのはおもちゃやさん。といざるす。ものすごい違和感を感じるけどきっと気のせいだろう。

 

「いやー! いくつになってもここに来るとテンション上がるなー!!」

「ハムテルくんが楽しんでどないすんねん」

 

 はやてが苦笑しながらこっちを見ている。

 

「体は子供、頭脳は大人だけど心は少年だからな!」

「ガキの間違いじゃねーか?」

 

 うるさいよヴィータ。

 

「じゃあ、みんなで見てまわろか?」

「イヤッッホォォォオオォオウ!」

「ちょ!店ん中走り回ったらアカンで!」

「なんか親子みてーだな」

「そうだな」

 

 そう言ってヴォルケンズはおれらを見ながら微笑んでいた気がした。

 

 

 

 

「つ、疲れた……」

「そりゃあんだけ走り回ったらそうなるわ」

 

 ハア……ハア……ハア……

 

「おまえそんな人形の前でハアハア言ってると変態みたいだぞ? ああ、変態だったのか?」

 

 ヴィ、ヴィータのやろー……ハア……言いたいこと……ハア……言いやがって……ふぅ、落ち着いた。

 

「これが賢者モードってやつか」

「ちがうわい!」

 

 まったく、そんな風に育てた覚えはないぞ。

 

「あたしもねーよ……ん?」

 

 そうでした。ん? どうしたんだヴィータのやつ急に静かになって。ヴィータの先にあるのは……ぬいぐるみ? ははーん、わかったぞ。ヴィータはあれが欲しいんだな。

 

「ヴィータ、それ欲しいのか?」

「ち、ちげーよ! そんなんじゃねーですよ!」

 

 分かりやすいやつだ。

 

「おーい二人共ー次行くでー」

 

 どうやら次の場所に行くようだ。

 

「んじゃ、行くか」

「お、おう……」

 

 本当に分かりやすい奴。

 

 

 

 

 

 

「……ってことらしいぞ」

「まっかせとき!」

 

 

 

 

 

 

「それでは! 闇の書守護騎士の騎士甲冑お披露目会をはじめまーす」

「いえーい」

 

 ドンドンパフパフ

 

「それでは、エントリーナンバー1番! シグナムや!」

「む、むう、こういうのは照れるな」

 

 どこか恥ずかしそうにしながら立っているシグナムさん。

 

「どうですか? 審査員のハムテルさん?」

「はい。まず、彼女のイメージカラーである赤に近いピンクの色のインナー。手と腰の辺りの装甲は敵の攻撃を防ぐためのものだが、アクセントとしてバッチリだ。そしてロングスカートは彼女のエロイ太ももを相対する相手に見せつけるように大きく前が開いてるのはとてもポイントが高い」

 

「き、貴様……!!」

 

「恥ずかしがって顔を赤くしているのがさらに」

 

 殴られた

 

「次は、エントリーナンバー2番! ザフィーラや!」

「……」

 

 まったく動じていないようだ。

 

「どうですか? ハムテルさん?」

「服は彼のイメージカラーの青。その中で目を引くのは赤いベルトとチェーンだ。ファッションに疎そうなザフィーラさんだが、ただそれだけの装飾がとても似合っている。そして、拳を使って戦う彼には鉄の手甲とブーツ、実用性も確かだ。」

 

「まだまだ行くでー! エントリーナンバー3番!シャマルや!」

「うふふ、なんだか照れちゃうわ」

 

 このシャマルさんノリノリである。

 

「ハムテルさん? どや?」

 

「全体的なカラーは彼女のイメージカラーの黄緑。後衛ということで、硬そうな衣装ではないが、その服装はまさに僧侶! 勇者パーティーには必須のジョブ。まさに彼女の使う魔法との親和性もぴったりだ。さらに頭に載せたナースキャップ(のようなもの)はポイントをグッと引き上げる点でしょう。」

 

「じゃ、次が最後や! エントリーナンバー4番! ヴィータや!」

 

「ど、どうだ? はやて?」

「うんうん、かわいいで!」

「そ、そうか? ありがとな……」

 

 良いふいんき(何故か変換できない)だ。

 

「どうでしょう? ハムテルさん?」

「 ( ゚∀゚)o彡゜幼女! 幼女! ゴスロリ幼女!!」

「てめー! やるなら最後までちゃんとやれよ!」

 

 殴られた

 

 解せぬ

 

「いつつ……まあまあこれやるから機嫌直せ」

 

おれは二つの紙袋をわたす。

 

「なんだこれ?」

「プレゼントだ、おれからの」

「えー」

「あとはやて」

「はやて! ありがとな!」

 

 それは一体どういう意味ですかね?

 

「開けていいかな?」

「ええよ」

 

 ヴィータは袋-はやてのプレゼント-を開けて中身を取り出す。一瞬開けるのを躊躇ったのは何故だ? おれからのプレゼントかもしれないって一瞬頭を過ぎったのか? ん?

 

「わー! これって!」

「ヴィータが欲しそうにしてたって聞いたからな。」

 

 そしてもう一つの袋-おれのプレゼント-から中身を取り出す。

 

「あれ? これって……」

「のろいうさぎヴォルケンリッターエディションだ」

「ハムテルくんが一晩でやってくれました」

 

 おれがヴィータにあげたのはのろいうさぎにはやてから先に聞いていた騎士甲冑のイメージを付け加えたものだ。ちなみにのろいうさぎもおれ印。

 しかし、やればできるもんだね。なかなかの出来だと自負しているよ。

 

「あ、ありがとう」

「どういたしまして」

 

 これでヴォルケンズのファッションショーは終了を迎えた。はやてから貰ったものは普段用。俺からのものはヴィータの夜のお供用となった。

 

 あ、夜のお供と言っても、エロいものじゃないぞ? ヴィータが添い寝する用だからね?

 

 

 




今A's見直してます。…自分の考えてた設定とかなりズレがある…
いいね?みんな。この小説はぼくの二次小説。何が起こるか(自分でも)わからないから、何かが違ってても全て気のせいだ。わかったね?

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