それが日常   作:はなみつき

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昨日気付いたのですが、自分の作品に感想を下さった非ログインの方を片っ端からブロックしていました。自分は全く覚えがないのですが、このようなことになってしまい不快に思われた方もいると思います。遅くなって非常に申し訳ないのですがここで謝罪させていただきます。
ブロックしていたものは全て解除してあります。これからも感想もらえると嬉しいです。

失礼しました。

##この話は修正されました##


イブとケーキと25話

 

 

 

「検査入院?」

「はやて……どっか悪くなったのか?」

 

 おれが聞き、それにヴィータが続く。

 最近のはやての足の調子は良くなっているわけでもない。しかし、だからと言って悪くなっていることもない状態だ。石田先生によると、はやての足は悪くなる一方だったが、ある時からそれが止まった。でも、なんで突然足の調子の悪化が止まったのかがわからない。長くはやての主治医をしてきている石田先生はこれの原因を何としてでも知りたいのだろう。

 

「ちゃうちゃう、石田先生が私の調子が良くなった理由がようわからへんいうことで、ちゃんと調べたいんやて」

 

 石田先生的には、今回のことを調べればはやての足を完治させる手がかりが得られるかもしれないという心算だろう。まあ、おれとヴォルケンズはこのことについてはなんとなくわかっているのだが、さすがに石田先生に魔法云々を含めて説明する訳にはいくまい。

 

「主はやて、では何も心配することはないと?」

「うん、むしろごっつええ感じやで!」

 

 そうだね、家にはアカレンジャイが二人いるね。ってそんなことはどうでもいい。じゃあ、はやての入院のための準備をしますか。

 

 

 

☆~12月24日~

 

「うっす、はやて」

「あ! みんな! 来てくれたんか!」

 

 今日はヴォルケンズ全員をひきつれてはやてのお見舞いに来ている。

 

「はやて、元気か!」

「大丈夫はやてちゃん? 暇じゃない?」

「主はやて、御加減の方は?」

「主、お元気そうでなによりです。」

 

 はやての発言の後、ヴォルケンズが一人ずつはやてに声をかける。

 

「うん! 検査をいくつかしたんやけど、今回ほど気が楽な入院は初めてやで」

 

 まあそうだろうな。今まではやてが入院をするときは何か悪いことが有ったときだけであったのだろう。それに対して今回の入院が気が楽なのは当然だろう。

 

「おう、早く面倒な検査終わらせて家に帰ろうな。」

「当然や! もう慣れたとはいえ、やっぱ病院のベッドにずっとおるんは暇やからな」

 

 はやてのベッドの横の机の上にはゲーム機、携帯、本、etc……暇対策のものが積んである。

 

「ああ、まあそうだろうな。その気持ちよくわかるぞ」

 

 おれは入院したことはないが病気で寝込んでしまった時などの似たような状況は何度も経験したことがある。ベッドから出ることもできず、だからと言って何かすることもできない。しかし、何もしないというのはそれはそれで苦痛でしかない。うん、よくわかるぞ。

 

「ほんでも、今日明日で病院生活は終わり! そして、明日は楽しいクリスマス!」

 

 はやての言うとおり、今日が24日クリスマスイブということは明日は25日のクリスマスなのである! ……ん? 明日がクリスマスだから今日がクリスマスイブなのか? まあいいや。

 

「主はやて、クリスマスというのは何なのですか?」

「クリスマス言うんのはやな、簡単に言ってまえば昔の偉い人の誕生日で、その日をみんなで祝いましょうってわけや」

 

 シグナムさんがはやてにクリスマスについて聞く。違う世界にいたシグナムさん達ヴォルケンズにとって地球の行事はわからないだろうな。まあ、キリ=ストさんが世界を超える力があったら知ってるかもな。そんな訳ないか? 昔のおれならそう言っていただろうな。しかし、魔法だの魔法だのを経験したおれなので絶対ないなんてことは言えないね。

 

「ふむ、誕生祭ってことですか。宗教的な行事なのですか?」

「そうやな、本当はそうなんやけど、今はおいしい食べ物食べて、ケーキ食べて、プレゼント交換して、みんなでわいわいする日やで」

「おいしいご飯に、ケーキ……へへっ……」

 

 ヴィータの顔が尋常じゃないほど緩んでいる。携帯のカメラで撮っておこう。あ、携帯ははやてに買ってもらいました。おれがヴィータの写真を撮っても全く気にしないところをみると彼女の頭の中では御馳走とケーキが踊り狂っているのだろう。っと、もうこんな時間だ。

 

「じゃあ、おれは先に家に帰るよ」

「ん? ハムテルくんは帰ってまうんか?」

「ああ、そろそろ帰ってケーキ焼かないと、明日はやてが帰って来てからスムーズにクリスマスパーティーできないからな」

 

 ふっふっふ、この日のために本屋に通って上手そうなケーキの作り方の乗ったレシピ本を探して買っている。レシピとはすなわち秘訣、これに従って作っておいしくないものができるはずがない。

 

「お、マサキは帰るのか? 早く帰れ帰れ! 帰ってケーキと上手いミルクティー頼むぜ!」

「応! 任せとけや」

 

 ヴィータにこう言われたしな、見せてやろうか、おれの実力というものを!

 

 

 

 

 

 おれははやての病室を出る。

 えーと、階段は右だよなっと……う~ん……

 トイレ行っとこ

 トイレは左っと。

 

 

 

 

 

 

「すずかちゃん、ここ?」

「うん、ここがはやてちゃんの病室だよ」

 

 

 

 

 

 




先に言っときます。

キングクリムゾン!

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