それが日常   作:はなみつき

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「あ、また評価くださった方がいるな~嬉しい限りだ……お、評価の色がついて…赤!?まじで!赤!」ってなりました。

ありがとうございます!!

##この話は修正されました##


おじさんと猫と30話

 

 

 

クリスマスパーティーも終わり、管理局の人とお話をするまでの間はおれ達八神家は暇になった。暇になったが、その間にはやてに今まで援助をしていた(これからも続けてくれるそうだが)グレアムおじさんこと、ギル・グレアムさんが家に来て話がしたいそうだ。

 

「そのおじさんってあれだろ? あの猫仮面の人」

「お前まだ寝ぼけてんのか? だから違うって言ってんだろ。でも、あのおっさんは最初ははやてを封印してこの事件を終わらせようとしたんだ。闇の書に関わってた私達が何か言えることじゃないけど、それでも……会うのはちょっと気まずいな……」

 

 ああ、そうだったな。そのおじさんがはやて、と言うより闇の書の封印をしようとしてたんだな。

 

「ヴィータ、そんなこと言ったらあかんで。グレアムおじさんは自分のできることをしようとしただけやし、夜天の書の主として、私は過去のことも全部背負っていくつもりやで!」

「はやて……」

 

 今回の事件、過去の事件を合わせて裁判と奉仕労働をすることになったのはヴォルケンズだけだったのだが、はやては夜天の書の主としてけじめを着ける、と言って自分からヴォルケンズの奉仕労働を手伝うため管理局で働くことした。

 おれ? おれも管理局で働くことは内定している。今回の事件で人に対して魔力の蒐集をすることはなかったから深刻な問題となっていないが、闇の書の封印を解除するために魔力を蒐集するという行為はまずいことなのである。とはいえ、おれがやったのは原生生物と交渉して魔力を分けてもらったことだけだ。(決戦の日は寝てたしね)厳重注意だけで勤労奉仕をする必要はまったくない。

 だが、八神家の一員としてみんなの苦労をおれだけ避けるなんて言う選択肢はあり得ない! あり得ないですぞ! 八神家のみんなとは喜び、悲しみ、苦しみ、を共有してみんなで楽しく生きていきたいと思っている。

 決して、管理局で働けば就職活動しなくてもいいな~とか! この不景気で雇ってくれる場所があるのはいいな~とか! 思ってないから!

 

「私はこうして元気やし、夜天の書のおかげでみんなと一緒におれるんや……って、ちょっと恥ずかしいなぁ。それに、グレアムおじさんにはごっつお世話になってるんや! やから、そんなふうに言ったらあかんで!」

 

 あ、はやてが照れてる。

 

「ほら! ハムテル君! そろそろおじさん達来るで! お茶の用意や!」

「あ~らほ~らさっさ~っと」

 

 ん? 達? 他に誰かいるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日はお招きありがとう。こんな私でもまだ会って話してくれてうれしいよ」

「そ、そんなことありません! グレアムおじさんには感謝してもしきれないほどのことをしてもろうとりますんで」

 

 あの人がグレアムおじさんか。ダンディーなおじさまだな。しかし、おじさんだけ? 他にも人がいるような言い方だったけど……っと

 

「お? なんだお前達? かわいいな~おーよしよし」

 

 おじさん以外の訪問者の事を考えていたら2匹の猫がおれの足元に来て、スリスリしていたのでなでてやる。あ、もしかしておじさん達の達ってこいつらのことだったのか。そして、猫仮面ってこいつらの事か。なるほど納得。そして、今思い出した。この2匹の猫、いつか家の近くにいた猫達じゃないか?

 

「あ、こら、失礼だろう、二人とも。挨拶をしなさい」

「はーい、ごめんなさいお父様」

「すいませんお父様」

 

 おれが猫をなでまわしていたら猫から声が聞こえた気がした。いや、確実にしゃべった。

 

「私はリーゼアリア!」

「私はリーゼロッテ!」

「「よろしくね」」

「あ、はい。よろしく」

 

 び、びっくりした。2匹の猫だと思ったら2人の美人のお姉さんだった。と、言うことはおれは2人の女性を撫でまわしていたことになるのか?  や、やばい! これはおれの明晰夢(笑)が正夢になるのか!?

 

「ねえねえ、マサキ……だっけ? もっと私達のこと撫でておくれよ。君に撫でられると疲れが抜けてすごい気持ちいんだ」

「あ、私もお願いできますか?」

 

 ……どうやら大丈夫そうだ。

 

「あ、みなさん、こんなところで立ち話もなんですし、どうぞリビングの方にどうぞ。おいしい紅茶を用意してますよ」

「おお、それは有りがたい。では、上がらせてもらおう」

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、これは美味いな……」

「せですやろ?  ハムテル君……あ、いや、公輝君が入れてくれたんですよ」

 

 今はみんなでテーブルを囲み、おれの入れた紅茶を飲みながら色々とお話をしていた。話した内容はグレアムさんの謝罪、これからのはやて達の処遇など、詳しく話してもあまり面白いものではないだろう。

 

「にゃふ~」

「にゃ~」

 

 おれは紅茶を飲みながらアリアさんとロッテさんのご要望通り撫でまわしている。もちろん、猫の形態になってもらっているが。さっきは猫が女性になったから驚いたが、良く考えたらザフィーラさんと同じようなものと考えたら何も不思議じゃないような気がして来たから、おれも成長したなと思う。成長? まあいいや。

 は~やっぱりヌコはかわいいな~狼はかっこいいけど撫でまわすにはちょっと違うしな~(中身がガチムチマッチョメンなのもあるが)

 

「けっ、マサキのやつ……でれでれしやがって」

「ふふ~ん、何だい? 嫉妬かい?」

「ち、ちげーよ! おめーらにあっさり気を許してるマサキの不用心さにあきれてるだけだよ!」

 

 え、おれが悪いのか?

 

「ヴィータ、あかんよ?」

「うっ、ごめんなさい……」

「やーいやーい」

「いや、仕方ないことだ。ロッテ、あまりそういう風にいってはいけないよ」

「は、はい……」

 

 うーん、この関係が良くなることはあるのかな?

 

「公輝君」

「……あ、はい」

 

 さっきまでははやてとヴォルケンズが話の対応をしていたため、その間何も考えずヌコを撫でまわしていたため反応に遅れてしまった。

 

「君の活躍は聞いたよ。君のおかげで今回は今までと比べて信じられないほど少ない被害で解決することができた」

「そ、そうっすか」

 

 か、活躍? おれなにしたっけ? 巨大ミミズと仲良くなってウォーターベッドみたいにして遊んだことか? それともヤデと仲良くなってナウシカごっこしたことか? あ、ちなみに、ナウシカごっことは、ヤツメムカデの触手の上を歩く遊びだ。なかなか高さがあって怖かったが、主役の気分を味わえた。えっと、活躍……活躍……

 

「改めて、礼を言わせてくれ。ありがとう」

「どういたしまして? 自分は何かやったつもりはないんですけどね。防御プログラムとの戦いでは何もしなかったどころか、その場にもいませんでしたし」

「そんなことはない。君の存在は今回の事を大局的に考えるととても大きい」

「そうですかね」

 

 まあ、いいか。おじさんもそれで満足してるみたいだし。過剰な謙遜は嫌味って言うしな。

 

 この後ははやてがこれまでにあったことをおじさんに話したり、猫姉妹がヴォルケンズと睨みあいながらもなんだかんだと話していたりしていた。魔力の蒐集をしていた時は管理局の人とこんなふうに話すことは全く想像できなかったな。

 

ふぅ、紅茶うめー。

 

 

 

 




すずかからクリスマス会の誘いのメールあり。(wikiより)←!?!?!?!?!

また、史実をゆがめてしまっている……

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