あるいはドルベのターン。もう私の頭の中ではこの2人(人間ドルベ+イリス)が兄妹で固定されかねない。
遊馬「くっそー!! 小学生に負けたー!!」
イリス「えへへー! ちゅうがくせいにかったー!!」
あーこれは完全に打ち解けてるパターンだ。ドルベはデュエルする以前の経緯が知りたいのだが多分本人に確認しても「でゅえるしてたー」だけで終わると思っていたし、九十九遊馬も似たようなもんだろうと確信していた。
ドルベ「いやそうじゃなくて、どうしてこんなことになったんだ? 誰か説明をくれないか」
璃緒「あらドルベ。
凌牙「イリスがデュエルするって言って聞かないんだ。転校生もいい迷惑だろうぜ」
ギラグ「ああ、マイナちゃんとキッドくんか。確か二人とも用事があるからって先に帰ったんじゃねぇか?」
アリト「それが「じゃあ案内して」って言うこと聞かなくてさー、そこを「どうしてもってんならデュエルで勝ってみろ!」ってなって」
小鳥「結局遊馬の5連敗。もう完全に当初の目的なんて忘れてデュエルに没頭してるわ」
ああ、結局こうなるのか。ミザエルや璃緒が親身になって教えてくれるせいか、正直言ってイリスのデュエルタクティクスは相当のものだ。楽しむための【天使族エクシーズ】で勝てなくなりそうだったからわざわざ【天使族パーミッションビート】を新しく組んだくらいだ。
――正直負けてあげてもいいのだが、変に調子に乗ると危険な気がする。あの性格では思うがままに直進し気付いたらどこかで迷子になってそうだ。勇気と無謀は違うと教えてもいつも言うことを聞かないし、とんだお転婆娘に育ってしまった気がする……
璃緒「凌牙、またドルベが不良の息子を見る母親的な眼で虚空を見ているわ」
凌牙「わざわざそんな例えをするのは嫌味なんだろうが、イリスをああしたのはお前だろうが」
そうだった、璃緒はイリスに初めて会った時に「ドッペルゲンガーを見ると死ぬって言うけど、歳が離れてるからセーフよね?ね?」と凌牙に抱き付いていたんだったな。そんな2人は見た目通り姉妹であるかのように触れ合っているからか、最近イリスがかなりのお転婆になってきているのも気のせいで済ませる訳にはいかないのかもしれない。あと妙に勘が良いのはわかったからこっちを睨まないでくれないか、璃緒。
遊馬「《鍵魔人ハミハミハミング》の効果を発動!
イリス「わたしは《ダイヤモンド・ダスト》を発動! 私の《氷結界の守護陣》《破術師》《ライホウ》とゆーまの《ハミハミハミング》を破壊する! これで2000ポイントダメージ! ばーん!!」
遊馬「嘘だぁぁぁあああ!!!」LP:1900→0
そうこうしている内に6戦目が既に終わっていた。いかんいかん、遊馬に変な負け癖が付いているじゃないか。これ以上調子に乗られたら困る。
イリス「はーっはっはーっ! これで6連勝だよ!」
遊馬「ぐぐ~っ、おのれー!!」
ドルベ「その辺にして貰えるか? 流石にそろそろ暗くなってくる時間だろう」
遊馬に手を貸すドルベ。遊馬は立ち上がると、
遊馬「それじゃあ、イリスとドルベでデュエルしてくれよ! このままじゃ転校初日からキッド達が付きまとわれるじゃん!」
面倒なことを言ってきやがって。
遊馬視点はイリスのターンが終わってから