遊戯王ZEXAL ~もうひとつの世界   作:夜想曲

31 / 32
一方その頃。

カンナのディスクは大樹をイメージしていただければいいかと。おおきいはっぱ×3枚程度を模して1枚のディスクになっとります。


影と悪夢の傍らで 01

 

ここは……? ここはどこ?

おかあさま? おとうさま? みんなどこにいったの……?

 

イリス(―――こ、れは?)

 

目の前に広がる戦火。そして忍び寄る悪意。そこに独り残された少女は、これから起こることを何も知らないようで。

 

イリス(だめ……!! 逃げて!!)

 

「ギギ、ガガガ……」

「ゲヒゲヒゲヒヒヒヒヒ……!!」

???「させるか!」

 

化物の兵が少女に襲いかかろうとする、その瞬間。2人の戦士が窮地から救い出してくれた。

 

???「下劣な奴らめ。ナッシュ、ここの兵は……」

ナッシュ「ああ、ベクターが放った奴で間違いないだろう」

 

イリス(あれは……お兄ちゃんたち!?)

 

少女に手を差し伸べる青年、ナッシュ。そして暖かく迎え入れてくれた其処で頭を撫でてくれた騎士、ドルベ。

2人を中心とした集団は、諸悪の根源たる狂気の皇子(ベクター)軍へと進軍している最中なのだという。

 

イリス(これは……なんなの?)

  (ここは君たちの過去さ)

イリス(だれっ!? だれなの!?)

 

さっきから、わたしが何をしゃべってもだれにもきこえないし、さわることもできないのはしってる。

だったら、わたしの声をきいて、それにはなしかけるこの声は一体だれなの!?

 

ドルベ「そろそろ休憩しよう、日も落ちてきた。夜営の準備をしなくては」

ナッシュ「……ああ」

 

気がつけば既に星空だ。ここが謎の声の言う通り過去なのだとすれば、重要な記憶だけを見せ付けていると考えることができる。しかし、イリスはまだここが自分の記憶だといわれても納得いかなかった。

 

イリス(わたしは、さっきまでなにをしていたんだっけ? なぞの声、むかしふうなへいたいさん、おにいちゃんににている人たち。ここはゆめの中なの? ゆめを見るまえ、わたしはなにをしていたんだっけ?)

 

 

 * * *

 

目の前に倒れた少女を見下ろす、もう一人の少女。歪な剣を片手に従えるは顔のない獣。

 

カンナ「……さて、どういじくるか」

  『ねぇ、』

 

倒れた少女を取り囲む黒い靄とは別に、カンナの後ろに闇が生じる。

 

  『昔むかしのお話を見せてるのかい?』

カンナ「何のつもりだよ、ヌル」

 

そこにいる……いないのか? よくわからないけど、一応いるってことで。そいつはマイナデスの頂点の一人。私にイリスを嵌めるように命じた黒い女(アリス)よりも得体の知れない、未だに姿を見ていないマイナデスの一人。

 

  『単純に、過去を見せるだけなら弄る必要ないでしょ、ってお話だよ。そこに何を混ぜ込むつもりかな?』

カンナ「お前こそ、余計なことをするつもりなんじゃないのか?」

  『またまたぁ、夢の世界に入り込めないあの子(アリス)の眼の届かないところで、君は何をするんだろうねェ?』

 

睨みあい。そして、どちらともなくディスクを展開した。ヌルのいるであろう其処に、浮かぶ11のパネル。そしてカンナのディスクの脇から新たなディスクが生える(・・・)

 

カンナ「イリスが起きるまで、暇だから相手してやるよ。別のデッキで、だけど」

ヌル『おーやおや、夢を操る片手間にできる相手だと思ってるのかい?』

 

 「「デュエル!!」」

 

少女(イリス)はまだ、眠っているままである。

 

 

 * * *

 

KANNNA

LP:8000

HAND:0

MONSTER:《MX(マイナスエクシーズ) ヴェルズ・ティンダロス》ATK

SET:0

 

IRIS

LP:4300

HAND:2(《風水師》《伝道師》)

MONSTER:《氷結界の虎将ガンターラ》《氷結界の軍師》

SET:0

 

 * * *

 

NULL

LP:8000

HAND:5→6

 

KANNNA

LP:8000

HAND:5




MX(マイナスエクシーズ) ヴェルズ・ティンダロス》
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/闇属性/悪魔族/0 950
「ヴェルズ」と名のついたレベル3モンスター×3
このカードは表側攻撃表示でフィールドに存在する限り攻撃対象に選択できず、魔法カードの効果を受けない。
このカードが悪魔族エクシーズモンスターをエクシーズ素材に持つ場合、そのモンスターの元々の攻撃力によって以下の効果を得る。
●2000以上:このカードが攻撃することによって発生する戦闘ダメージは、倍になり代わりに相手が受ける。
●1000以下:相手プレイヤーはドローフェイズにデッキからカードをドローできない。自分が相手に戦闘ダメージを与える度に相手はデッキからカードを1枚ドローする。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。