TS転生とか……地獄かな?   作:秋津守丸九

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ルビはUVクリアランス情報であり、それ以外の市民は読む事を禁止されています。
これを破ったコミーでミュータントな反逆者は即時処刑又は、再教育施設送りとなります。



The computer is watching you.


完璧で幸福な素晴らしい日常(最悪の毎日と地獄の始まり)

Rクリアランスにとって、αコンプレックスの朝は早い。燦々と降り注ぐチェレンコフ光を身に浴びて起きた後は自分のMEカードを所持しているか確認し、チェレンコフ光(放射線)のせいで身体にミュータント的異常が出ていないか確認する。次に、抜き打ち清潔度チェックテストで不合格にならない様に身だしなみを整え、部屋に据え付けられているテレビでHPD&MCの作った素晴らしいニュース(クソの役にも立たないC級プロパガンダ)を見る。食糧の配給時刻になったら完璧に幸福に余裕を持ちつつ近場のPLC(生産配給局)に急いで駆け込む。

 

「今日も駄目だったか…………。」

 

駄目だった……。PLC(生産配給局)の食糧配給所には長蛇の列が出来ていた。こうなると大食堂を兼ねている食糧配給所の席は全て埋まってしまう。やりたくは無かったのだがしょうが無い。……やるしかないか、そう思ったときだった。

 

「そんなに急がなくても大丈夫ですよ〜。私達はRクリアランスです。IRのゴミ共には前を()()()貰いしましょう。」

 

サナエ以下愛すべき同居人(コミーでミュータントな反逆者)が追いついてきた。サナエは慣れているかのように(実際慣れているのだろう)最後尾に並んでいるIRに近づくと腰のレーザーガンを手に取りつつ、気さくに話しかけた(笑顔で脅迫した)。顔を真っ青にしたIRは前を()()()()譲り、我々が前に行く。勿論私はサナエのすぐ後ろを陣取った。

約80人程に前を譲ってもらった(レーザーガンを突きつけた)所でサナエが止まった。何事かと前を見ればO様(仲間を売ったクズ)が前に居るではないか。確かにこの食糧配給所は低クリアランス配給所だからO様(仲間を売ったクズ)がいるのも分かるがこんな所で呑気に順番を守りながら並んでいるとは……クソっ!!

 

「これはこれはどうも、イレネオ-O-APH-2様。貴方の部下のサナエ-R-MRY-6で御座います。」

 

サナエはどうも彼が上司らしく、譲って貰おうと対話を試みている。まぁ、この流れだときっと()()()()を渡すのだろう。と、Oには見えない様に手を振ってきた。

 

「おい、1人10クレジットづつサナエに渡せ。」

 

ラウラがそう小声で指令を出してくる。だが、同じRクリアランスからの命令だ。ミッション中でもない今は彼女の言う事を聞く必要は無い。しかし、渡さなければこの状況を打破できないのも事実。私は5クレジット渡す事にした。

全部で45クレジットがサナエに渡されると早速サナエは()()()()をOに渡した。

 

「ところで、イレネオ-O-APH-2様。先程25クレジット程落としておられましたので拾っておきました。どうぞお納めください。」

 

「ん?……あぁ。確かにその25クレジットは私のものだよ。ただし、もう25クレジット程落としていた気もするのだが……拾っていないかね?」

 

「あぁ。申し訳御座いません。失念しておりました。更に25クレジット拾って居たのを忘れていたのです。では、こちら25クレジットで御座います。」

 

「あぁ。ありがとう。そういえば……私は今気分が良くてね。君達に前を譲って挙げても良いんだ。前が欲しいかい?」

 

「イレネオ-O-APH-2様におまかせしますが、できるなら前を頂きたいかと。」

 

「ふむ……前に行き給え。」

 

「ありがとうございます。」

 

ここαコンプレックスでは賄賂は反逆だ。しかし、()()()()を元の持ち主に返すのは反逆ではない。だから、落とし物(賄賂)を我々は渡して物事を潤滑にする。さっきの行動もその一例だ。そうして、5分程かけて配給口にまで到達した。

配給口にはボットが設置してあり、そこから各クリアランスにあった素晴らしい配給食糧(化学物質満載の有毒生ゴミ)が出てくる。今日の素晴らしい配給食糧(化学物質満載の有毒生ゴミ)は湯気立つ美味しそうな(禍々しい雰囲気の)べちゃりとした黒いペースト状の何か(薬物を大量投入したヘドロと藻の混合物)と赤色のカンヅメ(死んだ市民の肉)そして、生温いBB(炭酸飲料)である。これらが赤いプレートに乗って出てくるのである。黒本(トラブルシューターズ)を読んだお陰で内容は知っているが、内容を知っていると最早食う気も失せる。しかし、食べなければ仕事は出来ないし、何より健康は市民の義務だ。配給食糧を食べないのは不健康への第一歩となり不服従として巨額の罰金が課される。それはごめん被りたいので安全確認をしながら私は配給食糧を食べる。

以外と有能なサナエ(蹴落すのが難しい敵)が取っておいてくれた席に座り、天井から吊り下げられた大型モニターに映る素晴らしいニュース(クソの役にも立たないC級プロパガンダ)の音声をBGMとして料理を食べる。まだマシなカンヅメ(死んだ市民の肉)を頬張り、味を舌の味蕾が感じ取る前に生温いBB(炭酸飲料)で胃袋の中に流し込む。湯気立つ黒いペースト(薬物入りヘドロ)急いで口の中にかきこむ(周りに気づかれない様に下に零す)。そうして、完璧で幸福な素晴らしい食事(生ゴミの投棄と英国面の摂取)を行っている時に素晴らしい(私にとっての)特別任務を報せるアラート(ジェリコのラッパ)が鳴った。

 

『市民サナエ-R-MRY-6、ラウラ-R-FEP-3、アドルフ-R-GDR-1、ミカ-R-CHS-1、アビー-R-RIP-1、エドガー-R-PSI-4の6人は※※※※※※※※のブリーフィングルームに30分以内に集合しなさい。ミッションコードは※※※※※※※※※。市民、幸福は義務です。』

 

……地獄が……始まる。




MEカードとクレジット(CR)
MEカードとは市民一人一人に配布されているマイナンバーカードとクレジットカード、その他の個人情報が詰まったカードであり、MEカードを持っている人物がMEカードの人物とも称される程の重要なカードです。
クレジットはαコンプレックスの通貨であり、基本的にはMEカードの中に電子マネーとして入っています。しかし、引き出し機(勿論コンピューター様と繋がっている)で引き出す事でプラスチックレッドという現金に変える事ができます。因みに、各クリアランスの月収は一月にそのクリアランスが暮らすべき最低ラインを暮らせる様に支給され、Rクリアランスの場合1000クレジットになります。

ミッションアラート
市民読者はブリーフィングルームに集合せよ(アイデア提供にご協力ください)
ブリーフィングルームの場所https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=243405&uid=308224

黒本以外(青本や白本)の結社などを加えても良いか?

  • しても良い
  • 完璧で幸福な市民はそれに賛同します
  • これを拒否する反逆者を処刑せよ!!
  • 駄目です
  • デェェェェェェェェェェェェン!!☭
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