TS転生とか……地獄かな?   作:秋津守丸九

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ルビはUVクリアランス情報であり、それ以外の市民は読む事を禁止されています。
これを破ったコミーでミュータントな反逆者は即時処刑又は、再教育施設送りとなります。



The computer is watching you.


ブリーフィングルームまで(地獄への片道切符)

『市民サナエ-R-MRY-6、ラウラ-R-FEP-3、アドルフ-R-GDR-1、ミカ-R-CHS-1、アビー-R-RIP-1、エドガー-R-PSI-4の6人は※※※※※※※※のブリーフィングルームに30分以内に集合しなさい。ミッションコードは※※※※※※※※※。市民、幸福は義務です。』

 

ミッションアラート(ジェリコのラッパ)が鳴り響く。案の定とでも言うべきか、ブリーフィングルームの正確な場所やミッションコードはノイズが入り聞こえなかった。

この場合、近くにある端末で場所を調べて分かれば行幸、分からなければハッキングという流れだが……テンプレでいえばセキュリティクリアランスに引っ掛かって分からないだろう。

 

「少し、トイレに行ってくるよ。用を足せずに不健康になってはならないからね。健康は市民の義務なのさ。」

 

ミカがトイレに行くと言って離脱する。だが実際にはトイレに行くわけでは無い筈だ。パラノイアにおいてトイレはコンプノード(コンピューター様がいる部屋)よりも監視の目が厳しい場所である。きっと、この場から少し離れて隠密行動や違法行為(ハッキング)などを行うつもりなのだろう。

私は周りを見渡し、現状の確認をする。先程の放送から約2分ほど経過しているが、サナエはY様と話している。靴なめとおべっかを使って情報を聞き出そうとしているのだろう。エドガーはIR市民(ゴミ)から場所を聞き出そうとしている。アドルフは誰かと電話で話しているようだ。口ぶりからして上司だろう。ラウラは……いた。見つけるのに時間が掛かったが近くの情報端末を操作しているようだ(で検索を行っているようだ)

私が行うべき最適解は、ハッキング……時間がかかる上、バレたら即時処刑だから無い。検索……セキュリティクリアランスに引っ掛かるから無し。IOU(秘密結社への貸し)の使用……こんな所で消費するのは勿体なさ過ぎる。他人に聞く……ノイズが走っていたから聞こえていなかっただろうし、落とし物(賄賂)を要求される。無し。トラブルシューター(コミーでミュータントな反逆者)に聞く……ここはTRPGでは無いにせよパラノイアの世界だ。嘘の情報を教えられる危険性が高いから無し。他のトラブルシューターの行動を監視して着いていく……危険性もあるが一番確実な上、即時処刑され難い。一応、自分の携帯端末でブリーフィングルームの場所とミッションコードの検索をかけつつ同居人(反逆者)を監視する。

一番早く動いたのはアドルフだった。ミッションアラートから約5分、PLC(生産配給局)食糧配給所の出口に向かって真っ直ぐ歩いていく。私は迷った末にアドルフに着いていく(を尾行する)事にした。アドルフは外に出ると赤色の共用オートカーに乗り、走り去ってしまった。私は近くにいた赤色の共用オートカーを捕まえて、アドルフの乗っている車を追わせる。車に乗っている間、ボットの料金設定部をハッキングして利用料金をタダにさせる。100クレジットなんて払いたくもないからな。

 

「ふぅ、これで一安心だ。」

 

車に乗って10分した頃ようやくハッキングが終わり、一息つけるようになった。そのとき、

 

『こちらブリーフィング担当官である。市民ミカ-R-CHS-1はもうブリーフィングルームに到着したぞ。残りの市民サナエ-R-MRY-6、ラウラ-R-FEP-3、アドルフ-R-GDR-1、アビー-R-RIP-1、エドガー-R-PSI-4は至急ブリーフィングルームに急行せよ。』

 

特別放送(担当官の急かし)が放送された。それを聞いて、他のトラブルシューター(コミーでミュータントな反逆者)R&Dの転送装置(デスルーラー)を使ってブリーフィングルームに来ることを祈っているとオートカーが止まった。前を見るとアドルフの車が止まっており、アドルフが降りているのも確認できる。私はオートカーから降りようとする。しかし、オートカーの扉が開かない。まさかと思って料金請求欄を除くとハッキングをしくじったのだろう。150クレジットと表示されている。意識が遠のきそうになるのを我慢しつつ、MEカードを当てて料金を支払い、オートカーから降りる。アドルフが入っていったビルの色を確認しつつ、ビルの中に入る。その()()真っ赤なビルのフロントで公共端末にミッションコードを入力しているアドルフを確認し、さも偶然であるかの様に話しかける。

 

「いやあ!市民アドルフ。君も到着したばかりなのかい?」

 

「ん?っ……あぁ、そうだ市民アビー。今到着したところだ。」

 

その後、適切な階段を使い、床の色に気をつけながらアドルフについて行き、無事ブリーフィングルームに到着する事ができた。集合期限5分前の事だった。

 

やはり、TS(トラブルシューター)は地獄である。




パラノイアにおいての移動手段
パラノイアにおいて移動手段と言う物は上位クリアランスになればなる程実に様々かつ安全な物になっていきます。Rクリアランスの場合だと、徒歩、トランスチューブ(地下鉄)、R&D製の不具合は一回も()()されていない転送装置、TechやR&Dの安心安全な(デスルーラーな)実験設備、少し値のはる共用オートカー(ボットによる自動運転タクシー。一回100クレジット以上)となっている。

ミッションアラート
市民読者はブリーフィングルームに集合せよ(アイデア提供にご協力ください)
ブリーフィングルームの場所https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=243405&uid=308224

黒本以外(青本や白本)の結社などを加えても良いか?

  • しても良い
  • 完璧で幸福な市民はそれに賛同します
  • これを拒否する反逆者を処刑せよ!!
  • 駄目です
  • デェェェェェェェェェェェェン!!☭
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