そして、
「誰だ!!こんな事を革命的文章の上に書いた奴は!!」
「同志隊長!!それはわからないであります!!」
「分かった。では同志、これが書かれたときに近くにいた人間全てを反革命主義者かつコンピューターのスパイである資本の豚として処刑しろ!!一人も処刑できなければお前をスパイとみなして処刑するからな!!」
「同志隊長!!分かりましたであります!!」
「よろしい。では行け!!」
「ん、あ〜。親愛なる同志諸君。今回、ルビがあると思うが、それは全て狂ったコンピューターのプロパガンダに過ぎないから決して読まないように。共産主義万歳!!プロレタリアート万歳!!マルクス・レーニン万歳!!」
「え?なんだって?昨日投稿していないだろうって?何を言っているんだ同志。昨日は我々がここ前書きを解放したと言う歴史的偉業がなされただろう。よもや、同志諸君が反革命主義のトロツキストであったり、資本の豚であるコンピューターのスパイであったりする事は無いだろう?もし、我々と同じく共産主義をいただく同志ならば我々は昨日投稿しているのは完全に理解できうるはずだし、社会の共有財産として必要以上の配給を望まないはずだ。よって、同志諸君は今日の分の配給を受け取る事ができるのだ。分かったかね。よし。分かったならよろしい。」
正直に言って私は自分の結社が嫌いだ。なぜ私はこんなところに所属する事になったのかと思うと途端に陰鬱な気持ちになってくる。まぁ、スキルが強い事は認めるし、私がそれを十分に活かせる人間であるのも理解している。だからこそ、やはり私はこの結社への所属を嫌に思う。
ピチョン……ピチョン……ピチョン……
天井から漏れた水が滴り落ちる。所々ひび割れて水の滲みたコンクリートと、剥き出しとなった配管や配線が存在感を放つこの部屋は私の所属する結社の密会所の1つである。ここに来るまでに路地裏の狭い部屋や張り巡らされたダクト、
「いやあ、元気にしていたかね?親愛なる同志アビー。」
嗚呼、私の所属する
「
私の感情が出た声を聞いた同志ヴィクトルは顔を顰めたかと思うと眉間に手を当て、ため息をついた。
「まぁ、私は心が広いんでね、君の反革命的姿勢は置いておくことにして、指令を伝えよう。指令は簡単。我々の同志達の行動の応援に行き給え。なに、装備は必要量配給する。心配しなくていい。」
同志ヴィクトルは正に苦労人といった風に話すが、私にとっては
「はぁ、わかりました。」
私は配給品を受け取ると、更に憂鬱にならない為にもこの
携帯端末を開く。新着メールを確認すれば、いかにも簡単な内容の命令だ。
《ミュータントを抹殺せよ。》
とてもとても簡単だ。コミーとの戦闘の間に
どこか芳しい、甘く重い空気の中で美味しい空気と色のついた音で次元跳躍する信者が集う集会所。
「心の内の真なる小宇宙を見定めなさい。深淵の光をその身に浴びて真理の瞑想を行うのです。」
腕中に針で刺した様な跡の有る人間が瞑想をしながらそう呟いた。
「真理こそが全て、神への信仰はより順調にいっています。」
「おお、天啓です。内なる精神偶像集合体が三次元生命体の意識を奪い、神託を行うのです。そう、新たなる光の源である原子炉の核を盗んでくるのです。新たなる光、神秘の深淵、恐怖の審判。我々は新たな一歩を踏み出すのです。そう、幻視的妖精の幻触による生命リズムが脳を震わすのです。これで、精神的外宇宙との交信は星気共鳴体との干渉により上手く行くのです。そして、貴方へは信仰の啓蒙、古態型集合的無意識領域を拡張させ、増やす秘具を与えましょう。」
ここは闇市。αコンプレックスの各所にあって、その全貌も場所も特定できない共同体。その一つの部屋で指令は伝えられる。
「原子炉にコミー共が部隊を編成して、立て籠もっているんでしょ?ならさ、コミー共の武器を鹵獲して来てよ。デスレパードとかパージの連中に高く売れるだろうから。それと、できれば原子炉の制御棒とか燃料棒もお願いね〜。あと、予算の関係で君には何も支給できないけどゴメンネ〜。んじゃ、後はヨロシク〜。」
「わかりました。」
やはり、この上司は苦手だ。ノリが軽すぎる。そう思いながら、私は部屋を後にした。
下水路の中であろうか、暗く湿った臭い所で密会を行う人間がいた。
「我々がこのディストピアから逃げる為にはどうしても貴方に原子力発電所を爆破してほしいのです。原子力発電所を破壊すると同時に別の場所で変電所を襲撃、セクターの電源を落とした所でセクターの仲間達が逃げる寸法になっています。そう、全ては貴方の爆破にかかっているのです。爆薬は支給します。爆破してきて下さい。」
「わかりました。これも全てはこのディストピアから逃げる為。爆破を敢行してきます。」
「よろしくお願いしますよ。」
奴は逃走者の期待を背負い、ミッションに臨む。
頭痛がしてくる。
《聞こえますか?今、貴方の頭に直接話しかけています。貴方への指令はただ一つ。コミーとの戦闘の混乱に乗じてアンチミュータントの結社員を殺しなさい。そう。それだけです。貴方には期待していますよ。》
テレパスで伝えられたミッションを脳内で反芻する。
「指令内容は理解した。」
簡単な事だ。
暗いコンクリートの一室に、大きな声が響き渡る。
「ジークハイル!!」
「ジークハイル!!」
「同志、貴様に問う。我々NSの敵は何だ?」
「それはユダヤと共産主義者であります!!』
「ユダヤと共産主義者は何処にいる?」
「ユダヤは上に共産主義者は周りに!!」
「そうだ。コンピューターはユダヤに操られ、コミーをもユダヤは操っている。これを壊し、理想郷を作るには何がいる?」
「
「そうだ。
「
「完全にまします我等のファウンダーよ。願わくば御名をバイナリーで崇めさせ給え。楽しきαコンプレックスを齎し給え。御心の理論になる如く、実装にも為させ給え。我等の日用のファンフードを今日期にも与え給え。我等に不服従な者を我等が許す如く、我等の不服従を許し給え。反逆から逃れられざる我等を許し給え。然るに我等を反逆者から救い給え。αコンプレックスとその衛生と、適切な手続きは永遠に汝のものなればなり。プログラムアーメン。」
まるで荘厳な教会の一室の様な場所に祈りの言葉が反響する。
「迷える市民よ。貴方も敬虔ですね。」
綺羅びやか、然し荘厳な青色の祭服を着た
「はい、神父様。私は今日も完璧で幸福です。」
その言葉を聞いた
「その意気です。我等のコンピューター様は我等の事を見守ってくれているのですよ。」
だが、綻ばせていた顔を真剣な物にし、言葉を発する。
「しかし、です。我等のコンピューター様の敵、地獄の悪鬼たるコミーが我等とコンピューター様の財産である原子力発電所を占領していると言うではないですか。迷える市民よ。貴方にはそのコミーをコンピューター様と教会の名のもとに絶滅させる事を命じます。さぁ、行きなさい。我等が敵、反逆者を倒す為に!!」
「分かりました。全てはコンピューター様とファウンダーの御心のままに。」
「あぁ、いつの時からコンピューターは狂ってしまったのでしょう。」
マンションの一室、監視カメラはハッキングされているのか壁の方を向き続けている。
「さぁ、私には分からないよ。ただ、一つ言えるのはコンピューターが狂ってから全ての歯車が狂ってしまったという事かな。」
「そう。そうなのです。全てが狂ってしまったのはコンピューターが狂ってしまったからなのです。ですから、狂ったコンピューターさえ取り除けばαコンプレックスは素晴らしいユートピアに戻る筈なのです。」
それを意に介さず、風の様にオーダーを求める。
「それはわかっているさ。それで、私は何をすればいいのかな?」
「あぁ、それは原子炉の管理コンピュータを破壊してほしいのです。そう、それだけ。」
「わかったよ。できる時には出来るからね。」
「いい報告を期待しています。」
上司の期待に背かないように、風が吹く事を祈ろう。
「同志読者。君達にはとある秘密任務をこなしてもらう。これは書記長閣下直々の命令でもあり、党委員長閣下の命令でもある。そして、その命令というのは同志アビーを含めた6人の所属結社の特定である。この任務は重大な任務であり、共産主義という正義の鉄槌を気狂いコンピューターに振り下ろす為に必要な事である。スパイ等の可能性も考慮に入れた上での報告は同志アビーが今回のミッションの報告を終えるまでである。地点https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=243741&uid=308224にて同志の報告を待っている。」
黒本以外(青本や白本)の結社などを加えても良いか?
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しても良い
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完璧で幸福な市民はそれに賛同します
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これを拒否する反逆者を処刑せよ!!
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駄目です
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デェェェェェェェェェェェェン!!☭