ありふれた職業で世界最強と召喚教師!!リアルバウトハイスクール   作:arcgun

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今回、文字数七千越え
書きたい事が多過ぎるのとRBHのキャラが個性的なのでつい頑張ってしまいました。


ありふれた主人公と香港の龍其の志

俺が、自分の命を守る為に声を掛けた人物、それは草薙静馬さんだった。

「・・・静馬さん、このまま騒ぎが大きくなるとバーベキューの時間が遅れますよ?香港でも屈指の名家である烈家で用意されたバーベキューの食材、さぞかし美味しいでしょうね?このまま、食材たちは鮮度を劣化させ味が落ちるのを黙ってますか?貴方が此処で一声上げれば最高に旨いバーベキューが貴方を待ってますよ?」

俺は、静馬さんに説得を試みた。

静馬さんは、少し悩んだ後で慶一郎さんに声を掛けた。

「おい、南雲ォ、バーベキューの鮮度は大丈夫なんか?」

慶一郎さんは、少し安心した様子で静馬さんに応えた。

「今日は日差しが強いから余り時間が経つと味が落ちるかも知れないな。」

それを聞いた静馬さんは皆に聞こえる様に持って来ていたギターを一鳴らしした。

「久しぶりに顔を逢わせてはしゃぐのも判らんでもないが皆何で此処に集まったのか忘れてへんかっ!丁度、昼飯にするにはええ時間やっ!もう、そろそろ顔合わせにはしゃぐのもええやろっ!南雲慶一郎手製のバーベキューご馳走になろうやっ!だいたい、俺はええ加減腹減ったんやっ!」

皆は、一瞬毒気を抜かれたような表情をした後、しょうがないと言った表情でそれぞれの荷物をメイドさん達に渡し始めた。

よしっ!原作でも不思議と草薙静馬が空腹を訴える話は思ったより早く進んだ覚えがあった。計算通り(新世界の神の笑い)。

すると、静馬さんがいたずらっ子のような笑顔で死刑宣告をしやがりました。

「あ、バーベキュー食べた後、俺とお前ら二人、達人三人組の一人ずつとお前ら二人、南雲とお前ら二人の計5戦しっかりこなして貰うでっ!」

無理っ!、無理っ!!、無理っ!!!

知ってたけど、この人絶っ対アホだろ。

幾ら何でもソレは無いだろ。

静馬さんとガチンコの後、あの人間凶器トリオとの三連戦、最後に南雲慶一郎とのガチンコとか神々ですら逃げるわっ!畜生っ!この人自分を利用した相手には基本的に容赦無かったっけ?

せめて、回復役を付けて下さい。(切実)

あ、バーベキューはとても美味しかったです。後、あ~っハジメよ。この組み合わせで喜ぶのはドMって世間に暴露してるようなモノだからなっ!

 

 

まず、第一試合草薙静馬さんとのガチンコ

何で、この人がRBHのサブ主人公とか言われているのか身に染みた。

炎の虎が原作の天破龍凰拳クラスの威力が有るんだよっ!?

体術の基本のジークンドーもレベルが世界格闘大会クラスのバートン・リチャードソンに勝ちましたとか笑えないわっ!!あんた、本業ミュージシャンだろうがっ!

続いて人間凶器トリオとの三連戦

 

 

姫川雷蔵戦

・・・ひたすら投げられました。・・・ケンガンアシュラってマンガで柔道で人を殺せるのかとか思っていたがアレはマジです・・・。

 

・・・ごめんね、目黒くん。

 

毒島天堂編

・・・徹しって本当に衝撃が身体突き抜けるんだぜ?後、・・・骨法にドロップキックは存在しなかった・・・。・・・無かったんや・・・。

毒島先生曰くお弟子さんの氷室那智さんが俺達の街の近くに居るので組み手をするようにと言われた。(泣)

 

鬼塚鉄斎編

確かに木刀渡したよねっ!?すげえな、木刀。離れたら斬撃が飛んで来て、近付かれたら木刀だけじゃなく蹴りとか反則だからっ!多分、一番ハジメの事を気に入っていた。何せ、後日手製の木刀(鉄芯入り)を送ってくれるとの事でした。

 

 

そして、南雲慶一郎戦

無理の一言。但し、ハジメは何かを感じたらしく凄まじい勢いで慶一郎さんの技術を吸収していた。そして遂に神飛拳、天破龍凰拳の遠距離攻撃を習得した。さらに飛竜三連脚まで習得したのには驚いた。只、それらの技を俺がやられてるのを見て覚えるとか酷くないか?後、慶一郎さんソレを見て喜んで俺に攻撃するのは止めてくれませんかっ!

死んでしまいます。

 

 

ハジメはこれでノルマ終了だが、俺は、此処からが本番だ。

 

憎いあん畜生の真紅郎を筆頭に草薙涼子師範代、虎鉄と鈴鹿の兄妹、静馬さんと慶一郎さんの原作神威の拳コンビ、そしてラストは人間凶器トリオで終了となる。

やはり、夏休み合宿の初日に合宿所代わりの飛天神社に着払いで『旅に出ます。探さないで下さい。』とだけ書いた手紙を送り付けたのが不味かったか?

とにかく、南雲真紅郎・・・こいつにだけは負けられないっ!原作に於いて2代目主人公で神威の拳の属性は父親と同じ天の属性人間凶器トリオに幼少の頃から鍛え上げられた戦闘能力、此処までだったら完全無欠の主人公に見えるが、コイツはそれらを全て台無しにする程残念な性格なのだっ!どのくらい残念かというと自分の変態性のせいで全くモテない癖に一丁前にハーレム願望なんぞ語る辺りである。あの変態ゴリラにだけはっ!」

「草薙くん、声に出てるっ!声に出てるから~っ!」

「うん?そうかハジメどこら辺から声に出てた?」

「人間凶器トリオに鍛え上げられたって辺りからだけどさ。駄目だよ、毒島先生たちをそんな風に言っちゃ、凄く丁寧に教えてくれるし、千鶴さんの事とかも色々教えてくれる優しいお爺ちゃん達じゃないか。」

おぅおぅ、優しいお爺ちゃん達もとい人間凶器トリオが三人揃って照れてやがる。キモいわっ!

本当にこのハジメは主人公してるなぁ。

「・・・ソレに比べて、おい、其処の変態ゴリラお前に無いのはこういう所だよ。解ってんのか?お前のせいで中村や白崎そして雫を飛天神社に連れて行けねえんだろうがっ!お前、絶対あいつらに変態発言するのが最初っから解ってるから連れてこれねえだろうがっ!」

「なにを~っ!?お前にだけは言われたく無いわっ!もう、許さんっ!今、此処で息の根止めてくれるっ!」

真紅郎のアホが頭に血を上らせて突っ込んできた。いつも通り杵の棒を構えながら、そういつも通りにだ。

「甘えんだよっ!怒りで突っ込んで来るたぁチンピラかてめえはっ!」

あらかじめ、練り上げていた神気を纏い真紅郎の一撃を風の鎧で受け流しながら体勢が崩れた真紅郎の身体の中心に軽く拳を添えるようにして収束した火の神威を槍の様に解き放ったっ!次の瞬間真紅郎の巨体が硬直した後ゆっくりと崩れ落ちた。俺は真紅郎の手に握られている棒を脚で蹴り飛ばしヤツの身体から引き離し油断せずに構え直した。

「立てよ三下、格の違いを見せてやる。」

 

しかし、しばらく待っても起き上がる気配がない。念のため風の神威を使い真紅郎の巨体を顔が見えるようにひっくり返した。完全に白目を剥いているようだが終わったか?

・・・俺は収束した炎の槍を5本真紅郎の身体の上に作り出すとその内の一本を無言でヤツの身体目掛けて突き刺したっ!

次の瞬間、ヤツは虹色の神気を身体の下から噴き出し自分の得物の方へ滑るように移動した。そして、得物を握った瞬間、得物が正確には得物の周りの空間が爆炎に包まれたのだ。結果、ヤツは得物を手に取る事も叶わずこちらに吹き飛ばされる事となった。

「ぬおっ!?あちちちちちちっ!!武尊ってめえっどんだけ性格悪いんだよっ!!」

「・・・喧しい、ゴキブリかてめえは。動きが気持ち悪いわっ!」

俺は残った4本の槍をヤツの巨体目掛けて再度突き刺しつつ、神気を収束させた槍を新たに10本作り出すとヤツを包囲するように配置した。

「どうする?降参するなら今のうちだぞ?」

俺は降参を促しながら、神気の槍を10本作り出し、さらに風の刃を無数に出現させヤツの周りを旋回させ少しずつ酸素濃度をコントロールした。

「このまま、降参したら終了か?お前、性格悪いからついでに追撃しそうだし?」

「・・・しねえよ。なんでそんな疲れる事わざわざしなきゃなんねえんだ。後がつっかえてるんだ。」

「オケ。降参するわ。」

「だそうですよ。師範代?」

「・・・武尊、交渉通り私の相手は免除してやる。真紅郎、お前はこっちに来いッ!!・・・特別授業だ。」

「武尊っ!てめえッ!?俺を売りやがったなっ!そんなに自分の身が可愛いかよっ!?」

「当然、自分の身だ。師範代とは昼飯の時お前が降参するかしないかで軽く揉めてな。もし、お前が降参したら俺との組み手は免除。ついでに虎鉄と鈴鹿との組み手も免除という話をさせて貰った。ついでに言えば降参したお前が悪い。・・・師範代はお前を信じていたのになぁ?それじゃ始めましょうか?静馬さん。」

「お前、ホンマに性格悪いな~っ。普通、あんな事賭けの対象にするか?まぁエエわ、ホンマに俺と南雲の二人がかりでエエんか?」

「自分の現在の実力を確認する為にはお二人に見て貰うのが一番手っ取り早いもんで。それでは逝きますよ。静馬さんっ!」

俺は空中に待機させていた槍14本の内の4本を静馬さんに向けて飛ばしたっ!

「こんなもん寝てても避けられるわっ!!」

こちらの予想通り、身体スレスレで避けようとした。

その瞬間、4本の炎の槍は無数の破片と姿を変え静馬さんの全身に襲いかかったっ!

「ぅ熱っちゃっ!お前ホンマに性格悪いやっちゃな。それに、いつの間に格闘家からニユータイプに転職したんや?」

「格闘家はともかく、ニユータイプって職業でしたっけ?静馬さん、どんどん逝きますよっ!」

俺は残る10本の槍の内2本を静馬さんに向けると続けて風の刃連続で叩き込んだっ!静馬さんは襲いかかる炎の槍と風の刃に対して神威の拳特有の呼吸法を行いながら両手に炎の神気を集中させ静かに佇んでいた。

《ヒュオオオオオ》

そして、俺の攻撃が近づいた瞬間その力を解き放ったっ!

「炎の虎ァッ!!」

両手に溜めた炎の神威の内、右手の方で風の刃を一掃し、左手の方で炎の槍を2本とも飲み込んだのだっ!

うわ~これだから、この人はやり辛いんだ。こちらが幾ら収束した炎の槍を打ち出しても、静馬さんの圧倒的な攻撃力は簡単に覆してしまうのだから、とはいえ、いつまでもこのままとはいかないのでとっておきを披露するか。

俺はもう一度炎の槍を5本作り出すとそれを右手に収束させ、左手を自分の姿を隠す盾のように構え深く腰を落としゆっくりと神威の呼吸法を行った。

《ヒュオオオオオ》

「ほほぅ、ソレがお前の切り札っちゅうヤツか?オモロイやんか。サッサと撃ってこんかい!」

・・・望み通り撃ってやろうじゃないのさ。俺は今までにない程自らの中の化け物が暴れるのを感じたっ!

俺は静馬さんの方に向かって風の神威で全身を加速させ右手を強く後ろに引きながら急速に接近した。そしてお互いの間合いに入った瞬間、全身の風の鎧を静馬さんに向かって暴発させ、間髪を入れず右手の炎の神威で構成された炎の槍を連続で静馬さんの心臓に叩き込んだっ!

そう思った時、横から一発の気弾が静馬さんを吹き飛ばしたのだ。

 

・・・神飛拳、慶一郎さんの得意技だ。しかし何故俺ではなく静馬さんに当てた?

 

静馬さんが凄い勢いで飛び起きると烈火の如くキレた。

「おいコラッ!南雲ォワレなんのつもりやッ!撃つ相手間違うてるやろッ!何、俺に撃ってんのやッ!」

「すまん草薙、今日の晩飯のおかずをお前だけ一品増やすからそれで勘弁してくれ。それよりもそこのもう一人の草薙・・・ややこしいな。あぁその何だ武尊くんで良いかな?一つ尋ねたい事があるんだがさっきの攻撃は草薙を殺すつもりで行ったのか?」

「・・・いいえ、殺すつもりはなかったです。ただ静馬さんの人並みはずれた神威の拳の才能に打ち勝つ為には俺の出来る限りの攻撃を撃たなければならないと思ったまでです。慶一郎さんには俺の攻撃は殺すつもりで撃ったと思われたんですか?」

「・・・正直武尊くんのあの攻撃は誰かを殺すもしくは殺さなければならない覚悟を感じた。君たちの周囲の環境はある程度調べさせて貰った。多少のトラブルはあったにしろ、どこかの裏社会と事を構えた訳でもない。むしろ、俺が日本に居た頃より遥かに平穏であるとすら云える。そんな状況で君の覚悟は間違いなく異質なものだ。一体、何が君をそこまで追い詰めているんだ?」

全く、流石は世界を放浪しただけでなく異世界まで行った事もある漢は言う事が違うねえ。

・・・だけど、この覚悟の意味は俺だけが知っていれば良い。あいつらと平穏な日常を再び送る為には俺は神様気取りの化け物を殺さなければならない。

俺はその為なら化け物にもなろう。どんな苦痛でも困難でも甘んじて受けよう。たとえ、それがあいつらの心をどれだけ不安にさせようとも。

「・・・俺は、強くならなければならない。こんな所で足踏みなんてして居られないんです。・・・申し訳ありませんが理由は教える訳にはいきません。・・・多分それがそれだけが俺がこの世界に居る理由ですから。」

「・・・解った。理由は敢えて聞かないでおく。但し、俺も君のような学生に軽々と超えられてやるつもりはない。お互いの全力を賭けたこの一撃をもって勝負を決めるっ!構えろッ!」

 

()()()()()()()

 

俺は、腰を深く沈めると両手の合わせて右腰のあたりに引き絞り神威の呼吸法により発生した神気を練り上げ、ゆっくりと炎の神威を収束させていく。その様子に静馬さんから驚きの声が上がる。

「なんや、武尊の神気が収束するにつれて蒼くなっていきよる。まるでバーナーの火のようやっ!!」

そう、これが俺の遠距離に於ける切り札。

近距離の方は風の神威の力で強引に相手に急接近し至近距離で風の神威を相手の方へ暴発させ相手の行動を阻害した上で右手に溜めていた炎の神威を相手の急所に連続で叩き込むという技である。この技は風の神威のコントロールが重要になる。

対して、遠距離の切り札は炎の神威の力を極限まで収束させる事により貫通力を向上させ如何なる防御も只撃ち抜くのみという技である。この技の骨子は如何に炎の神威の力を収束させるかに懸かっている。欠点としては収束に時間が掛かるという事だろう。只、このような技の試し合いに於いてはその技の特性上負けはないという事だろう。檜山の雷光刃を貫き、清水の土龍結界をも破壊した威力は伊達ではない。慶一郎さんの方を確認すると同時にチャージが終了するようだ。おそらく、こちらに合わせてチャージしたのであろう。一発勝負に気を遣われるとは恥ずかしい限りである。せめて、慶一郎さんの天破龍凰拳を打ち破る事で感謝の気持ちを示させて頂くとしよう。それにしてもなんと綺麗な輝きなんだ・・・。

「天破龍凰拳ッ!!」

「神破貫殺炎ッ!!」

二つの技は丁度俺達の中間で衝突した。慶一郎さんの気彈が少しずつ俺の方へ近付いて来る。

此処までは計算通りだ。やはり、慶一郎さんの天破龍凰拳は放った後で強化は出来ない。

しかし、俺の神破貫殺炎は後から神気を補填出来るッ!!

俺は再度神気を練り上げ俺の技にその神気をぶつけ天破龍凰拳を貫いたッ!勝ったっ!そう、思った。

 

その時、不思議な事が起こったッ!!

 

俺の炎が慶一郎さんの身体を中心に180度反転して俺の方へ戻ってきたのだッ!!

 

技を出した直後の硬直の為、俺は避ける事も叶わず自分の攻撃で気絶するという締まらない結果であった。

 

 

 

 

俺が気絶から覚めると屋敷の一室に寝かされていた。ベッドの横にはハジメが憮然とした表情をして椅子に座っていた。俺が目を覚ましたのに気付くや否や開口一番にこう言い放った。

「目が覚めたかい。格好付けて厨二病全開の台詞吐いた後、自分の攻撃で無様に気絶した草薙武尊くん。」

「ぬあああああぁっ!!殺せっ!いっそのこと殺してくれえぇっ!」

「あれだけ、馬鹿な事遣らかしといて、あっさり駆け引きに負けた脳筋の草薙武尊くん。ねえねえどんな気持ちなの?どんな気持ちぃ?」

「止めろ!止めてくれっ!頼むからさぁっ!?俺のHPはもうゼロだからぁっ!!」

「フンッ!まあ死体蹴りは楽しいんだけどこの位で許してあげるか。本題は別にあるから。」

「・・・本題?」

「そう。武尊くんがどんな気持ちで只管強さを求めているのかは僕達には解らない。でも、これだけは言わせて貰うね。僕達を見くびるなよ、武尊くんが何を隠しているのかは解らない、それでも君は僕達の友達だ。それは絶対に変わらない。だから、自分だけで背負い込むのは止めてほしい。僕達に出来る事は協力するからさ。」

「・・・僕達?」

「うん♪君の無様な姿の動画を清水くんのPCに送ったから。それで清水くんの家にみんな集まって緊急対策会議、議題は厨二病を拗らせた友人に対する対症療法だけど。」

「・・・・・・・俺、香港で暮らす。日本にはもう帰らない。俺、李さんの弟子になる。もう嫌だ絶対日本に帰んねーからなっ!」

「何馬鹿な事言ってるのさ。明後日には日本に帰るからその積もりでいてね。それと、日本には烈家のプライベートジェットで送ってくれるらしいよ?何でも、慶一郎さんの方で日本に用事があるらしくってそのついでだって。」

「・・・おう?ちょっと待った。明後日に帰る?俺たち2週間の日程で香港に来てた筈だが?」

「はぁ、武尊くんは必殺技の撃ち合いに負けて10日間眠りっ放しだったんだけど。」

「は?10日間眠りっ放しだった?」

「うん、それこそ生きていたのが不思議な位全身火傷だったんだけど、その時師匠がふらりと現れて何か水筒に入ってた水を武尊くんの身体に振り掛けたと思ったらみるみるうちに火傷が治っていって、その水を飲ませようとしたんだけど武尊くん上手く飲み込めなくて、どうしようかと思ったらある人が口移しで君に飲ませてくれたんだ。」

「・・・口移し?・・・誰が?」

俺は恐る恐る聞いてみた。師匠はまず無いとして、飛鈴さんはない。誰なんだ一体。

 

「あっ、ごめんね!携帯鳴ってるからちょっと席外すね。」

「イヤ、とりあえず誰かだけ教えて行けよっ!」

「後で、判るからさ。ごめん出るね!」

 

 

 

 

結局、ハジメの奴はその日帰ってこなかった・・・。

 

次の日は一日烈家に関係がある病院で検査を受ける羽目になり、ハジメの野郎も俺に近づきもしねえ。しかし、振り掛けただけで火傷が治る水ねぇ。

心当たりはあるにはあるがソレを師匠が持っている筈がない。何故なら、それはこれから俺達が飛ばされる世界トータスにある大迷宮に存在する神水に他ならないからだ。

もし、ソレが本当に神水だった場合師匠はトータスに行った事があると言う事だ。その場合、俺の原作知識が何処迄通用するか判らなくなる。なんせあの師匠の事だ。本当に好き勝手に引っかき回すのは容易に想像出来る。俺は、これからの事で胃が痛くなる気がした。

 

 

 

そして、香港を後にする日がやってきた。

俺の横に何故かメイドさんが控えているんだが?

何?烈家のメイドさんで紅娘(ホァンニャン)さんですか。

強い年下の男性が好みだそうな?

慶一郎さんと死闘を繰り広げているのを見てこの人だと思ったそうで、俺が謎の水を上手く飲み込めなかった際に口移しで飲ませてくれたんだと。

俺は意識不明だった為、師匠と交渉して住み込みのメイドとして雇う事となったそうな。

ファーストキスもまだなのに口移し迄したとか言わないでください。

俺が死んでしまいます。

後、ハジメてめえニヤニヤしてんじゃねえぞ。このメイドスキーがっ!

 

俺達は新たな仲間とともに日本へと戻った。

 

ちなみに人間凶器トリオとの手合わせは日本に戻ってからとの事だった。

 

 




オリキャラ紹介
張紅娘(チャンホァンニャン)

烈家で働いていたメイドさん
黒社会の一部を担う烈家のメイドらしく戦闘訓練を受けている。又、各種車両の運転が可能。
個人で好んで使うのは九節棍
スカートに隠しているらしいがどうやって仕込んでいるのか不明。
強い年下の男性を好む。
最初はハジメ狙いだったが慶一郎と死闘を演じた武尊にターゲットを変更、東方流玄と交渉し草薙武尊の個人メイドの座を勝ち取る。
外見
髪…赤毛
虹彩…茶色
背丈…谷口鈴と同じくらいだがボンキュッボンのいわゆるトランジスタグラマーである。顔立ちも何処となく谷口鈴と似ている。たまに、学校内に姿を現す事がある。
大体が、草薙武尊が弁当を忘れてしまう為。
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