ありふれた職業で世界最強と召喚教師!!リアルバウトハイスクール 作:arcgun
神威の拳の強化修業と普通?の日常を描ければ良いなと思います。
俺達が日本に戻ってきてから1年が経った。
その間、いろいろ有った。
夏には、慶一郎さんたちと俺達のグループとで静岡の神威の拳の使い手である京極家の連中の伝手で海に遊びに行ったりもした。
逆に秋に、俺達の地元が祭とかの時は京極家の連中と静馬さんたちが遊びに来たりもした。
冬は全員でスキー旅行に、行ったりもした。
ただ一つだけ気になる点は俺達は一度も慶一郎さんの次女にあたる烈雷花さんと顔を会わせた事がなかった。
香港訪問の際は上海でジャパニメーションのイベントがあったので、友人と行ったとの事。
夏の海の時は珍しく風邪気味で出たくなかったとの事。秋の祭の時には神威の拳の修業でたまたまいなかったとの事。
冬のスキー旅行の時は、ウチの師匠がストップをかけたとの事。
ここまでくれば師匠曰く幾ら察しの悪い俺でも気が付くもの、雷花さんと俺達の接触をウチの師匠が意図的に妨害していると言う事である。
何の為にかは皆目見当が付かないが、あの人は一見チョイ悪オヤジで酒にだらしない人物に見えるが覚醒者(アートマン)としては珍しく強い自我を持っている。
覚醒者(アートマン)とは地球に対して外部からの侵略及び敵対行為を行う存在に対してのカウンターウイルスのような存在の事である。
仙術気功闘法である神威の拳の究極の目的とはその覚醒者(アートマン)になると言う事である。
原作で確認されたもしくは至るであろう人物は4人居る。
登場時点で覚醒者(アートマン)であるとされた、拝暁人。
慶一郎さんの師匠である東方流玄。
静岡の京極家の神威の拳の使い手で静馬さんのライバルとされた京極刹羅。
そして、南雲慶一郎さんの4人である。
もっとも、京極刹羅の場合は原作最後に於いて覚醒者(アートマン)である拝暁人が自分のもとへ連れて行くといった描写だけなので確証はない。
ましてや、この世界はありふれた職業で世界最強の要素が混ざっている。
その上、知識持ち転生者の俺までいる始末。
実際、この世界軸では神威の拳の才能に於いては中村恵里が俺達使い手の中で頭一つ抜きん出ている。
そして、神威の拳という技術は個人の資質の占める割合が多いので呼吸法さえ出来れば誰でも出来るといった類のものではない。
原作ではチベットの方で孤児を集めて才能の有る者を集中的に鍛え上げるといった方法が示唆されている。他の方法としては静岡の京極家のように血族だけで継承していく方法。又は俺達の師匠である東方流玄のように酒の一杯とかで手当たり次第に呼吸法を伝授しその後は基本的に放置する方法である。
どの方法にもメリット、デメリットは存在する。
チベットのやり方は孤児を十把一絡げで集めて才能の有る者を鍛え上げる為、比較的覚醒者(アートマン)に至る者が出易い。デメリットとしては孤児を集める過程で才能が確認された訳ではないので下手をすれば100人集めてたった一人という場合もある。原作の拝暁人の場合も他の覚醒者(アートマン)は存在するらしいが来る事はなかった。
次に京極家のように血族関係のみを頼りとした継承手段である。継承方法は確立し易く才能の有る者同士の婚姻を繰り返す事により更なる高みを目指す事が出来る。この場合のデメリットは言うまでもなく同族婚姻を繰り返す事で心身に異常を生じる可能性である。その結果の一つとして人間の負の感情を増幅させ遂には発狂させる、闇神威なる弊害が生じる事となった。京極家ではその闇神威の制御を途中からの目標としている。
そして、俺達の師匠である東方流玄の方法は、基礎的な呼吸法と多少の強化のみで後は基本的に放置するといった方法たが、呼吸法を伝授する時点で本人の才能の有無を確認してから伝授するので、神威の拳の才能の開花は容易であるし場合によっては、伝授された人物がさらに伝授する事により才能を持つ者が増えるという副次的効果も見込める。
但し、問題は伝授した相手の人格は問われない事である。原作序盤は少ししかいなかった神威の拳の使い手が中盤以降はかなりの使い手が登場する事となった。原因は言うまでもなく東方流玄の仕業である。この人ある程度、格闘の心得がある人間に善悪問わず神威の拳を伝授しまくったのである。
結果として原作終盤の大門高校の危機を救う事になるのだが、はっきり言って絶対後の事とか考えてないだろうと確信している。
なぜなら、この人現在進行形で使い手を増やしまくってやがるしっ!
・・・話を脱線したが、この一見愉快犯染みた師匠だが善悪を問わないのであれば、地球にとってこの上ないカウンターウイルスなのである。
その師匠が俺達と雷花さんが出会うのを何の事情もなく妨害する筈がない。必ず、何かしらの意味がある筈だ。
だとしたら、この場合は無茶をせずこれからのトータス召喚に向けて準備しておく方が最善であろう。まずは、俺達のグループ全員の高校合格を目標としなければならない。
・・・という訳で雫さん英語のノート見せて下さい。
あぁ、そんなブタでも見るような目で見ないで下さい。夏休み明けに人間凶器トリオとの組み手と言う名の集団リンチで先週まで一ヶ月入院してたんです。本当ですから、この前の中間試験の時みたいにハジメとゲーム三昧していた訳じゃないんです。ですから、雫さまノートを見せて下さい。お願い致しますっ!
結果・・・何とか赤点は免れました。ちなみに、俺以外のグループの皆は普通に平均以上で試験通過していた。
なんと、俺が入院していた間に俺以外の皆でハジメの家に集まって試験勉強をしていたらしい。それも、檜山の提案で。
檜山曰く全体で成績を上げておけば誰か他のメンバーが苦手な科目があったとしてもフォローできるとの事。
何気に、檜山とハジメって集団での指揮能力は高いよな。
清水は後方支援というか防衛戦で役立つレベルの防御力があるし、中村は参謀向きの性格だし?
龍太郎と雫はガチの前衛要員だよなぁ。
白崎と谷口は後方支援一択だけどなっ!
俺?前衛要員兼破壊工作が得意ですけど何か?
そんなこんなで、中学校は無事卒業。
高校はなんとか皆揃って同じ高校に入学出来ました。特に、俺と龍太郎は危なかった。
そして、天之河の奴も同じ高校に入学していた。
但し、原作のように特待生レベルの好待遇ではなかったのだが、原因は中2の時の喧嘩騒ぎに端を発する。あの年、天之河は公式戦を1年出られなくなっていた。その上、試合に出られる生徒たちのマネージャー代わりをさせられる事となった。
学校では屈辱に耐えつつ;大人しくしていた天之河だったが個人戦ならば道場枠で出られるのではと考えた天之河は、自分の所属する道場に掛け合ったのだが、これが不味かった。
いつものように、上手く他人のせいにして自分の事を棚に上げ、いかにも自分は被害者であると自己主張したのだが、逆に道場の後輩達から反対意見が続出したのだ。
特にあの後輩二人茂富栄太くんと縋利徹くれは激しく反対した。それはもう親の仇にでも対応するが如くであった。彼らの言い分はこうだ。
自分たち二人は部の皆に頭を下げ丸坊主になり、さらに飛天道場に2週間寝泊まりしながら剣術漬けの生活を送らされたのに、天之河は謝罪すらなく部員との諍いでも顧問の先生が間に入った時のみ謝る始末。
そんな人物に道場枠を与えるなど以ての外と主張したのだ。
これには、天之河も強くは出られず話は終わるかと思われたが、流石勇者(笑)空気を読まず、何時ものように決闘だと騒いだのだ。
だが、忘れては居ないだろうか?彼らは飛天道場で地獄の2週間を生き延び、かつその後も飛天道場に通っている修羅の国の住人・・・じゃなかった門下生である。
ちなみに二人の元々通っていた道場は飛天道場への出稽古を推奨している事を明記しておく。
以下の会話
「茂富っ!縋利っ!そこまで、言うのなら決闘だっ!」
「天之河先輩、本気で決闘とか言ってるんですか?」
「今まで、お世話になった関係もあるから一応言っときます。決闘とかやめません?」
「俺と闘うのが怖いのかっ!臆病者めっ!俺が勝ったら道場枠をもらう。良いなっ!」
「師範、決闘するんですか?」
「・・・茂富、やってやれ。」
「判りました。」
次の瞬間、茂富くんは天之河の片足に自らの足を引っ掛けながら顎を下から突き上げると堪らず後ろに倒れた天之河のマウントを取ると素早く胴着の両襟をつかみ一瞬で絞め堕としたのだ。
縋利くんを除いた周囲の反応 (゜o゜;)
「・・・茂富、今のは一体?」
「師範、勿論決闘ですけど、何か?」
「・・・え?普通決闘って日時とかルール決めたりしなかったっけ?」
「師範。何、呑気な事言ってるんですか?決闘をすると決まった時から決闘は始まっているんですよ。なあ、縋利。」
「全くです。師範、僕達は天之河先輩の我が儘でこれ以上迷惑を掛けられたくないです。それに、僕達二人が飛天道場で学んだのは、剣術は人殺しの技術、刀なんて所詮人斬り包丁である。と言う事です。ただ、飛天道場の草薙師範代は、その業で何を行うかが大事だとも仰ってました。」
茂富たちと師範が会話を交わす間に他の門下生が天之河に喝を入れ天之河は意識を回復するが、回復するなり
「巫山戯るなっ!あんなのは無効だっ!縋利っお前と正々堂々と決闘を申し込むっ!茂富のような卑怯な振る舞いはしないだろうなっ!?」
「・・・師範、どうします?コレ?」
「・・・お前仮にも先輩だろうにコレって・・・。」
「・・・師範・・・もうコレで良いんじゃないですか?僕は少なくともコレが先輩であると言う事自体が恥なんですが。」
「縋利っ貴様ぁっ!!」
怒りのあまり、壁に架かっていた木刀を掴むや否や振り下ろす天之河
「縋利っ!危ないっ!」
師範が叫ぶが、次の瞬間。
「・・・ゲホッ。」
膝を付いたのは天之河であった。
縋利は振り下ろされた木刀を一歩踏み出しながら左に半身で避け更に木刀を支える腕に沿わせるように動かしながら拳を天之河の肋に軽く突き出したのだ。
木刀を振り下ろそうと前のめり気味に突っ込んで来た天之河には回避する術はなく自らの身体の勢いにより肋にダメージを受けたのだった。
カランッ。
木刀が縋利の足元に乾いた音を立て落ちてくる。
縋利はそれを拾いながら、又、鉄芯入りだよと少し引いていた。
師範は今までの茂富と縋利の動きを見て気付いた。茂富の動きは柔術の動きであり、縋利の動きは空手もしくは骨法の動きであると。
「・・・茂富、縋利二人とも飛天道場で何を練習しているんだ?明らかに剣術の動きじゃなかったが。」
「基本的には剣術なんですが、無手でも対応できるようにと柔術と骨法を教えられました。」
「あれは教えるじゃなくて身体に叩き込むでしたけど・・・。」
「・・・鬼塚鉄斎氏は剣術以外にも格闘技に明るいのか?」
「違います。鉄斎先生の御友人方に柔術の先生と骨法の先生がいらっしゃいまして、そのご縁で教わったものです。なぁ縋利?」
「・・・あれを教えると評するなら、拷問ですら授業扱いされるだろうな・・・。」
「縋利ぃィ~ッ!!痛っ?」
膝を付いていた天之河が叫びながら右拳を振り上げようとしたが、次の瞬間には縋利が拳を避けながら右手に握っていた木刀を素早くコンパクトな振りで前に出ていた右足の内腿を打ち据えた。その結果天之河はバランスを崩し前に倒れ込む形になった。
縋利は茂富に木刀を投げながら声を掛ける。
「茂富、竹刀二本くれ。」
茂富は飛んできた鉄芯入りの木刀を軽々と受け取りながら反対の手で竹刀二本をまとめて縋利に投げ渡した。縋利は両手に竹刀を軽く握りながら天之河に最後の確認を取る。
「・・・まだ、・・・やるんですか?」
普通の神経なら此処で引くのだが我らが勇者(笑)はメンタルが違っていた。
「・・・ッ!!」
最早、会話は要らぬとばかりに縋利に飛びかかろうとした。
しかし、その時・・・。
道場にいた門下生の佐藤一郎(15)
「あの時、正直な所何が起こっていたのか理解出来ませんでした。だってそうでしょう?天之河が立ち上がろうとするとその度鋭い風切り音がしたかと思うと天之河が道場の床に倒れ込むんですから。俺達だって竹刀を素早く振れば風切り音を出すくらいなら出来ます。だけど、あの音は違う。全くの別物です。そう、まるで猛獣使いが振るう鞭の音。あれにそっくりなんです。ピシッピシッって恐ろしいのはその音が回を重ねる度に鋭くなっていたんです。」
師範は恐ろしい事に気付いた。縋利が行っているのは天之河が身体の何処かに力を入れようとするとその力が伝わる箇所を正確に素早く打ち据えているという事だった。いかなる武術・格闘技に於いて、相手の力を封じ込める技術は存在する。中国拳法に於ける化剄などと呼ばれる技術がそれに当たる。
しかし、縋利の行っている事は更にその上を行く技術なのだ。竹刀の間合いの中で天之河が少しでも身体の何処かに力を入れた瞬間を確実に狙い竹刀で打ち据えていると言う事である。化剄にしろ柔術の崩しにしろ相手の身体に接触して行う技術である。相手に全く接触せずに身体の僅かな動きを見ながら行うと言う事は現実的に不可能であるとされてきた。しかし今、師範の目の前でその不可能とされた技術が現実に行われているのだ。
更に師範を恐怖させたのは竹刀の打ち込むスピードが徐々に上がっている事だ。始めは軽くパシッと言う音だったのが今や竹刀の動く音はヒュッと響き当たる際はビシッと鋭い音に変わりつつあるのだ。おそらく、天之河が感じている苦痛は鞭で叩かれているのと大差無い衝撃なのだ。そして、叩かれ続けた肉体は徐々に腫れ上がり触れただけでも大変な苦痛を与える。それを高速で鞭のようにしならせた竹刀で打ち据えるのだ。気絶しようにも間断無く降り注ぐ竹刀からの激痛がそれを許さない。今や決闘は一方的な拷問へと変貌していた。
師範は止めるべく前に進もうとした、その時眼前の木刀が突きつけられていた。
「何の真似だ?茂冨。」
「師範こそ何の積もりですか?まだ、決闘は終わってませんが?」
「決闘?あれの何処が決闘だっ!拷問の間違いじゃないのかっ!」
「師範、貴方は存じ上げないかも知れませんが、天之河光輝と言う男は過去にも決闘騒ぎを起こしています。傍目から見れば敗北以外の何物にも関わらず、彼は未だに敗北を受け入れていません。自分の口から敗北を告げていないからだそうです。おそらく、今回も中途半端に終わらせては前回と同じ結末になるのは間違いありません。ですので今回こそ天之河光輝に敗北を知って頂きます。たとえどのような手段を用いても。」
「お前達はそこまで天之河が憎いのかっ!?」
「むしろ逆ですっ!今の天之河光輝は見るに耐えないっ!幼稚園の頃から僕達が憧れ目標にしていた天之河光輝は自分が間違っていたなら頭を下げる事も厭わなかったっ!そんな男だったっ!それが今はどうだっ!?言い訳と虚飾に満ちた伽藍堂のハリボテになり果てているっ!たとえ、それで彼に恨まれようとも僕達はそれを為すと決めたっ!絶対に邪魔はさせないっ!」
そう叫ぶと縋利達を背に茂冨は鉄芯入りの木刀を蜻蛉に構えた。天之河が敗北を認めたのはそれから5分後の事であった。
その後、茂冨くんと縋利くんは現在所属していた道場を辞め、飛天道場に本格的に移籍したとの事だった。但し、前の道場の門下生とは友好的な関係を保っている。天之河はその時に受けた負傷の後遺症により三年の春の大会で全国3位、秋の大会では準優勝と言う結果となった。原作では学校のヒーロー的な扱いだったが大分扱いが変わったようである。
ちなみに、剣術道場では憑き物が落ちたように綺麗な天之河のようである。只、学校では俺達がいるせいか少し斜に構えた雰囲気を纏っている。ハジメ曰く厨二病天之河らしい。『良かったね。友達が増えたよっ!』と言ったら怒られた。
・・・解せぬ。
後、雫には義妹達が取り憑く運命らしい。
そして、高校の2年になった俺は毎週月曜日に、様々な物資を詰めた軍用バックパックを学校に持って行っている。中身は基本的なサバイバルグッズだがいくつかの荷物には解体した拳銃二丁、種類はベレッタF92を一丁コルトマグナム357バイソン一丁、弾丸を各種50発ずつ、手回し充電器、携帯無線、黒色火薬を少量、プラスチック爆弾3キログラムを上手くバラして入れてある。念のため、携帯やデジカメは常に体に付けている。
そんなある月曜日、いつもは家に居ない師匠が宝玉の付いた指輪を9個俺に投げ渡した。
「師匠、これは?」
「本当か嘘か判らんが遠く離れても声が入る指輪らしいぞ?エルフの奴が製作したそうだ。俺には必要無いのでてめえにくれてやる。」
エルフさんとはこの家の通いのお手伝いさんの事だ。シルバーアクセサリーを作るのが趣味で俺達もいくつか貰っている。
「何ですか?そのあからさまに怪しい指輪は?まぁ、貰っときますね!」
「・・・武尊。」
「はい?」
「勝って戻って来い。」
「はいっ!・・・師匠、一つは紅娘さんに渡しておいてください。」
俺は、装備品を確認して学校へ向かった。
おかしい、日常を書くつもりが神威の拳関連と天之河に持っていかれた?
一度、整理の為人物紹介とか簡易設定を作った方が良い気がする。