ありふれた職業で世界最強と召喚教師!!リアルバウトハイスクール   作:arcgun

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第1話です。キャラ崩壊が激しいです。


異世界召喚っ!ちょっとタイム相談させてっ!

草薙武尊の不敵な宣言を聞きながら、両手を自然に拳の形にし両脇を閉めキックボクシングのようなスタイルで敢えて光にやられた両目を閉じ視覚を閉ざしその他の感覚で周囲の様子を確認したハジメは自分たちを囲む無数の気配に驚いた。そして、ゆっくりと回復した両目を開き周囲を確認するとまず目に入ったのは縦横10メートルはありそうなその壁画には、後光を背負い長い金髪を靡かせうっすらと微笑む中性的な顔立ちの人物が描かれていた。

ハジメは武尊が召喚直前に言っていた(神様気取りのクズ野郎)と言うのがこの壁画の人物である事を直感で認識した。ハジメはその壁画を強い怒りを持って睨み付けた。

改めて、周囲を確認すると自分たちは巨大な広間のような場所にいる事が判った。ハジメは瞬時に周囲を囲んでいる集団の雰囲気から察するに直接格闘であれば、おそらく自分だけなら脱出可能であると判断した。しかし、周囲を確認する際に自分のクラスメイトと愛子先生が一緒に居る事が判った。ハジメはその時点で実力行使を選択肢から外した。

次に、暴発しそうな存在に現段階での実力行使を止めるように諫言するべく口を開こうとして、ハジメは思わず突っ込んだ。

「ちょっと、何3人して弁当を食べてるのさっ!」

 

「おい、だし巻きは譲らねえぞっ!清水っ!」

「判ったよ檜山くん。じゃあそっちの鶏唐一つと交換で。草薙くんはどうする?」

「ちょっ、清水俺のタコさんウインナー返せよぅ。」

 

ハジメは最終兵器投入を早々に決断した。

「ごめん、八重樫さんちょっと〆てくれる?」

自分の木刀を渡しながら八重樫雫に頼んだ。

「・・・判ったわ。すぐに終わるから。」

 

しばらくお待ちください。(何かのクラシック音楽)ついでに何かを叩く湿った音。

 

 

周囲はその余りの残酷さに水を打ったような静けさに満ちていた。

 

 

「・・・俺のタコさんウインナー」

「八重樫、殺す気かっ?」

「僕の鶏唐が・・・」

 

 

「・・・何か文句あるの?」木刀ブンブン・・・近いの地面に斬撃の跡。

 

 

「「「すんませんでしたぁ~っ!」」」

 

 

 

 

そんな中、豪奢で煌きらびやかな衣装を纏い、高さ三十センチ位ありそうなこれまた細かい意匠の凝らされた烏帽子のような物を被っている七十代くらいの老人が進み出てきた。但し、七十代とするにはその顔には覇気に充ち溢れ、顔に刻まれた皴や老熟した目がなければ五十代でも通用するかも知れない。

そんな彼は、手にした錫杖をシャラシャラと震わせながら外見に良く合う深みのある声音でハジメたちに話し掛けた。但し、その手は震え老熟した目は虚空をさ迷わせながらではあるが。

ちなみに、老人の後ろで似たような格好をした連中が口々に制止の声を張り上げていたが。

 

 

「・・・よ、ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎致しますぞ。私は、聖教教会にて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」

 

ひきつった笑顔を浮かべ、何とか好好爺を演じようとしていた。

 

その様子を見ながら谷口鈴は思わず呟いた。

 

「・・・あのお爺ちゃん、度胸あるね。」

 

 

そして、巨大な広間から何処か迎賓館の一室のような贅を凝らしたパーティー会場のような場所にハジメとクラスメイトたちは集められていた。

少しずつ現実を認識しざわつき始めたクラスメイトたちだが天之河が持ち前のカリスマ(仮)で静めようとするも、やはりカリスマ(仮)では効果が薄く、収集が付かなそうだったが八重樫雫が木刀を一度振るうとクラスメイトたちは一瞬で静かになった。又、その様子を見たイシュタルたちは誰がこの集団の真の支配者なのかを目の当たりにしたのだった。

全員が着席したのを確認した後、カートを押しながら見目麗しい美少女、美女のメイドが飲み物と料理を配膳し始めた。原作では男子生徒はそのメイドたちに目を奪われるのだが、彼らは日常的に本物のメイドさんに遭っているのだ。

結果、特にドキドキもせず比較的紳士な対応を極自然に行っていた。むしろ、その紳士な対応にメイドさんたちが逆にキュンキュンしてしまう始末であった。

 

何か計算と違う?と法衣の連中は思いながらも、全員に飲み物が行き渡るのを確認するとイシュタルが話し始めた。

 

「さて、あなた方においてはさぞ混乱していることでしょう。一から説明させて頂きますのでな、まずは私の話を最後までお聞き下され」

 

そう言って始めたイシュタルの話は実にファンタジーでテンプレで、どうしようもないくらい勝手なものだった。

 

 要約するとこうだ。

 まず、この世界はトータスと呼ばれている。そして、トータスには大きく分けて三つの種族がある。人間族、魔人族、亜人族である。

 人間族は北一帯、魔人族は南一帯を支配しており、亜人族は東の巨大な樹海の中でひっそりと生きているらしい。

 この内、人間族と魔人族が何百年も戦争を続けている。 

そして、現在魔人族が優勢であると

「あなた方を召喚したのは〝エヒト様〟です。我々人間族が崇める守護神、聖教教会の唯一神にして、この世界を創られた至上の神。おそらく、エヒト様は悟られたのでしょう。このままでは人間族は滅ぶと。それを回避するためにあなた方を喚ばれた。あなた方の世界はこの世界より上位にあり、例外なく強力な力を持っています。召喚が実行される少し前に、エヒト様から神託があったのですよ。あなた方という〝救い〟を送ると。あなた方には是非その力を発揮し、〝エヒト様〟の御意志の下、魔人族を打倒し我ら人間族を救って頂きたい」

とそう締めくくった。

 

但し、八重樫たちのテーブルにはなるべく視線を合わさないようにして。

 

 

そして、愛子先生が当然怒りを顕に猛然と抗議した。

 

しかし、我らが勇者(笑)は、愛子先生を宥めながらイシュタルにこう言い放った。

 

「タイムッ!!」

 

そして、草薙たち3馬鹿トリオを中心としたグループを呼び集め円陣を組んで相談を始めた。他のクラスメイトはその円陣をガードするかのように人の壁を作り上げイシュタルたちに情報が漏れないようにしていた。

 

「草薙達は、とりあえず、どう思う?」

「天之河、これは罠だろ。なぁ、檜山。」

「絶対捨て駒一択だよなぁ。清水は?」

「僕も罠一択なんだけど、この話は表面上だけでも受けといた方が良いと思うよ?」

「そうね。私も清水くんの意見に賛成ね。」

「エリリン?なんで?」

「この世界での庇護を得る為ね?こっちは鈴や香織のように戦えない存在の方が多いわ。」

「雫ちゃん、それはどうしても必要なの?」

「白崎、頭の良くない俺でも判るぜ。此処は日本とは違う。このままイシュタルとやらから放り出されたらあっという間に全滅だ。」

「やはり、参加するしかないのかっ!?」

「まぁ、待て天之河確かにこの状況では参加しか選択肢はない。だが只参加するのではなく適材適所に配置させる。その上で相手から絞り取れるだけ絞り取る方が良い。」

「だけど、草薙くん相手は海千山千の教皇様だよ?そんなに簡単に行くかなぁ?」

「ハジメ、俺たちには知識がある。この世界の知識レベルはパッと見た限り良くて中世ヨーロッパのレベル、ならは幾らでも付け入る隙はある。そして異文明による侵略を起こす。まず、その最初の一手がこれだっ!」

「アンタの弁当?別に特に変わった点はないみたいだけど?」

「雫くん君の目は節穴かね?テーブルの上に並べてある料理と俺の弁当見比べてみて何か気付かないか?って危なっ!」

「そうね。アンタの弁当は唐揚げ、タコさんウインナー、だし巻き卵、ポテトサラダ、ナポリタン、ヒレカツ、筑前煮・・・揚げ物多いわね。そのうち太るわよ。後人の目を節穴言うな。その目抉るわよ。」

「今、現在進行形で目潰しかまそうとしてるじゃねえかっ!それはともかく、対して相手の料理は七面鳥の丸焼きっぽいナニカ、色とりどりの野菜を使ったサラダ、綺麗にカットされた果物、ナニカの煮物だ。この時点で調理レベルはこちらの方が上と見て良い。だから、これをこの世界の人達に広める。そうすりゃこの世界である程度の地盤を築けるってもんだ。実際、どれだけ時間が掛かるか想像も付かねえしな。自分達が自由に出来る資産はあった方が良い。という訳で、天之河は勇者として神輿になってくれ。後は皆で協力して元の世界に戻る。これが最大の目標だ。頼む、天之河お前に負担を掛けちまうが他にやれるヤツがいない。頼まれてくれるか?」

「俺だって元の世界に戻りたいんだっ!草薙、俺ははっきり言ってお前が嫌いだっ!だけど、この世界から脱出する為には協力するしかないなら俺で良ければ神輿をやってやる。その代わり、必ず元の世界に戻るぞっ!」

「ああ、俺はそのために全力を尽くす。頼むぞ、天之河っ!」

話し合いが終わったのを感じたクラスメイトはそのガードを解いた。

 

「話し合いは終わりましたかな?」

イシュタルは俺たちに問いかけた。

「はい、イシュタルさん俺たちは貴方たちに協力します。但し、僕たちは元々戦争とは無縁の世界から召喚されました。ですので、適性の低い者は後方支援等に回して欲しいと思います。宜しいでしょうか?」

天之河の言葉を聞いたイシュタルは苦い顔を隠そうともせず天之河に問いかけた。

「適性の低い者は後方支援等に回す・・・ですか。確かにそれが理想ですが・・・。」

俺はイシュタルに弁当箱を突きつけながら話し掛けた。

「まあまあイシュタルさん、これが俺たちの世界で標準的な料理だ。まあ、一口食べてみなよ。特にこのサラダはお勧めだよ。」

「・・・異世界の料理ですか?・・・!!」

イシュタルは興味なさそうな顔をしながらフォークを受け取りポテトサラダを一口食べた瞬間、両目を見開きフォークを持つ手が震え始めた。

「貴様っ!教皇様に毒を盛ったかっ!?」

周囲に立っていた騎士たちが剣を抜こうと身構えた次の瞬間、イシュタルの口から感嘆の声が上がった。

「・・・これは素晴らしいっ!これは材料はカルトッフェルのようなものに各種野菜を細かくしたものを混ぜ合わせたものだが、この白いドレッシングが全体の味の調和を取り持っている!君っ!この白いドレッシングは一体何だね!?」

「まあまあ、イシュタルさん他のおかずもどうぞ。」

イシュタルが興奮しながら聞いてくる。それをやんわりといなしながら俺は更にお弁当を勧める。

結局、あの詰め直した弁当はイシュタルさん一人で完食してしまった。

そして、確かに自分達は文官育成の学校にいたが知識はこの時代よりも更に未来の知識を持っている事を懇切丁寧に説明した。

その結果、ステータスカードなる物である程度、適性を診るが適性の低い者は後方支援等に回る事を約束させた。

ちなみに、園部には、マヨネーズの開発を取り急ぎ依頼したのは俺の完全な嗜好である。

 

それだけではなく、その場に居た騎士たちやメイドたちの身体の疲れを俺とハジメの二人で神威の拳の応用で何人か癒す事まで行った。

本来ならこの手の類は中村が俺たちの中で一番長けているが敢えてそこを俺とハジメだけで行ったのには訳がある。

こちらの手札を少しだけ見せる事によって相手に誤認させる為である。

その際、イシュタルの身体も癒したのだが、身体の中に何か凝り固まったような存在をハジメが感知したのだ。

 

ハジメ曰く呪いとも祝福とも付かぬ曖昧な思念が長い年月をかけて凝り固まったようなものらしい。

ハジメに除去できるか確認をとると何とかなりそうとの事だったので除去して貰ったのだが。

その後イシュタルが長い夢でも見ていたような表情を浮かべると静かに一筋の涙を流したのだ。

俺たちはその日は騎士たちとメイドたちの治療で残りの時間を費やす事となった。

 

ちなみに、途中から園部と白崎ら料理を作れるクラスメイトが厨房を借りて俺たちの世界の料理を作れるかどうかの確認をしてくれたのには助かった。

 

ただ、すっげー気になったのが銀髪のシスターさんの姿を一瞬見かけたが、その顔がウチに通いで来てくれていた。お手伝いさんのエルフさんにそっくりだった事だ。

但し、ウチのエルフさんの方が表情は豊かだし優しい感じがするけどなっ。シスターさんの方はまるで芸術作品のような無表情な感じがして嫌な感じがした。

 




何とか第1話あがりました。
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