ありふれた職業で世界最強と召喚教師!!リアルバウトハイスクール 作:arcgun
やって来ました。魔都香港っ!作品によってはサ〇コガンダムに破壊されたり、預言者モドキの天才少女が養子になってル〇商会を盛り立てていたり、魔界都市のお医者さんに喧嘩を売った人がいたりする。もしくは吸血鬼の手下になったスタンド使いが闘いを挑んだりする。そんな古き良き都市香港っ!
・・・どうして・・・僕達は・・・こんな所まで・・・来てしまったんだろう・・・。あ~っ!マジ帰りてぇ。
「草薙武尊様と南雲ハジメ様ですね。私、李と申します。東方先生の紹介と聞いておりますが?」
インターホン越しのダンディな執事さんの誘導の元門を入って少し歩いたら執事さんと共にいつの間にか周囲を10人程のヤクザもとい裏の人に囲まれています。後、この執事さん多分この連中の中で一番強いねっ!
「李さん、客人を迎えるのにコワモテ10人で囲むのが烈家の方針ですか?その方針はすぐ改めた方が良いと思います。少なくとも、僕はそう思います。」
「今まで、東方先生の紹介と言いながら旦那様に放たれた刺客が二桁もいなければ私達もこのような事をせずに済むのですが?」
はい、全て師匠のせいでした~っ!あのチョイ悪親父なにしてくれてんのっ!多分、慶一郎さんとやらの腕が落ちないようにだろうけどさっ!
「あ~。うちの師匠がどうもすみませんでした。あの人基本的に酒と女と神威の拳以外どうでも良い人なんで、。但し、僕達は烈家の慶一郎さんからの正式な招待ですので余り警戒しないで下さいね?後、これ出しそびれてしまいましたが招待状です。」
「何とっ!旦那様から直々の招待状ですとっ!?」
「あれ、李さん?最初にその事言いませんでしたっけ?」
「いいえ、今初めてお伺いしましたが?」
「あれ?ハジメ。俺慶一郎さんの招待状の事言ってなかったっけ?」
「僕の覚えて居る限り烈家の人に一言も話してなかったと思うんだけど?」
「お前さぁ、早く言ってよ。」
「え"!?僕のせいなのっ!?」
「だいたい、旦那様が貴殿方にどのような理由でこの香港まで呼び出されたのか理由はご存じないのですか?」
「多分、こっちの南雲ハジメの神威の拳の修行の手伝いじゃないかなと思うんですけどね?」
「こちらの方は?」
「名字で判ると思いますか慶一郎さんとは祖母方の血筋を同じくしております。とはいえ、今まで会った事もありませんし南雲くんのお父さんもかろうじて覚えていたぐらいなのでほとんど他人なのですが、但し属性は慶一郎さんと同じ天の属性なのですが、僕の教え方が悪かったのか神威の拳の放出能力が全く出来ないんですよ。身体強化と防御力向上に関しては師匠の東方流玄も太鼓判を押すほどなのですが・・・。」
「それて、旦那様に教えを請おうとなされた訳ですか。あ、招待状確認取れました。草薙さん、今後があれば必ず先に提出して下さいね。」
「すいません。李さん、生まれてこの方海外は初めてなもので思わずはしゃいでしまいました。」
prrrrr・・・。
「はい、李です。旦那様如何なされましたか?・・・はい、はい了解しました。万事おまかせ下さいまし。」
あれ?この嫌~な予感は、念の為神気を練っておくか。《ヒュオオオオオ》
「草薙様、誠に申し訳ありません。旦那様から私を含めて此処に居る11名で草薙様と南雲様の実力を確認して欲しいとの事ですので、お覚悟下さい。」
「はいっ!嘘~っ!李さんあんためちゃくちゃ楽しみにしてるだろうがっ!目がキラキラしてるぞっ!」
「ホッホッホッ、やはり、強者との闘いとは年甲斐もなく心躍るものですな。せめてものハンデとして草薙様にはこの老い耄れ一人でお相手致します。」
「南雲っ!頑張ってお前一人で10人倒してね。大丈夫、一対一を10回繰り返せば勝てるからっ!」
「ぅおいっ!草薙くんマジかっ!?僕一人で10人ばきついんだけどっ!」
「HAHAHAッ!正直言うと10人を一人で相手するよりもこの李さん一人相手にする方がよっぽどきついぞっ!なんせ、この李さん神威の拳が使える人みたいだしなっ!」
李さんの両手両足にぼんやりと赤い炎がまとわりついている。そして、その炎をまるで鞭のように振るってきたっ!俺の左腕に炎の鞭は当たりカキィーンと金属を打ち合わせたような甲高い音が響く。その瞬間、まるで左腕が火傷でもしたかのような熱さを感じた。
「いっ痛っ!何て密度の神威の拳いやこの場合鞭か?あんた、よっぽど濃い鍛錬をしてきたんだなっ!」
「烈家の執事として、当然の嗜みでございます。しかし、草薙様先程とは随分口調が変わりましたな。そちらの方が素ですかな?」
「李さん、これが鍛錬の上での模擬戦ならあんたに敬意を表し口調もそれなりの言葉を使うさっ!だけど神威の拳を使う者としての真剣勝負ならあんたは敵だっ!敵にいちいち遠慮なんざしやしねえよっ!」
俺は、火の神威の力を右手に纏わせ、左手に風の神威の力を纏わせると右手と左手の時間差で神威の拳を解き放ったっ!
ゴゥッ!!
轟音を立てながら炎の虎が李の炎鞭に襲いかかった。
李は炎鞭で炎の虎を切り裂こうとしたその瞬間、時間差で放っていた凶つ風が李の足元に炸裂する。
「ぬうっ!?」
李の姿勢が一瞬だけ崩れる。だが、忘れるなっ!神威の拳を使う者にとってその一瞬こそが大いなる隙に他ならない。俺は地面を滑るように移動し、練り上げた神気を李目掛けて解き放つっ!
「喰らえっ!闇烏っ!」
凶つ風とは比べ物にならない風の刃が李の足元から竜巻となり噴き上がる。
「・・・やったか?・・・はっ!?」
あれだけの風の刃を受けたにも関わらず執事服が少し破れただけ・・・だと?
「草薙様、これは年寄りの戯れ言でございますが、草薙様は何故自らの神威の拳を出されないのですか?その身に合わぬ技を幾ら出したとしてもその力を十分に発揮する事は叶いません。他者の模倣ではなく自らの技を解き放ちなさいませ。今のままではこの老い耄れ一人倒すことも出来ませんぞ。」
言ってくれるぜ。俺の技が模倣でしかないのは俺自身が一番良く知ってるさ。・・・草薙静馬の炎のような激しさは俺の炎にはない。・・・京極刹羅の風のような凍えるような冷たさは俺の風にはない。どちらも中途半端だって事は良く解っている。いずれにせよこのままじゃ負けちまう。どうする?俺の手札には何が有る?その手札で何が出来る?考えろっ!李がこちらに対して舐めプかましている今しかチャンスはないっ!俺の炎と風の特性を理解しろっ!
「さて、私もいつまでも草薙様に時間を割く訳にも参りませんので、行きますよ。」
李が炎鞭をこちらに向けて振るう。もともと、鞭の先端のトップスピードは容易く音速に達する。ましてや、神威の拳で具現化させた鞭のトップスピードであるこちらの予想通りなら音速など軽いものだろう。
炎鞭が俺の身体に打ち込まれた瞬間、炎鞭が弾け飛んだ。否、俺の身体に取り込まれた。
「まさか、私の炎蛇が取り込まれたと言うのですか?」
「イチパチだったが、うまくいったな。李いや李さん貴方のお陰で俺なりの神威の拳の形が朧気ながら見つかりました。その御礼としてこの勝負俺の勝利を貴方に捧げます。」
《ヒュオオオオオ》
俺は李さんに軽く会釈をした後、改めて構えをとった。但し、その構えは今までのようなキックボクサーのような構えではなく、腰を深く落とし左手を盾を構えるかのように拳を上に向け身体の正中線を腕で隠し右腕はまるで槍を突き出す直前のように後ろに引き絞られていた。李さんは今まで2本しか出していなかった炎鞭を指先にひとつずつ計10本の炎鞭を顕現させると静かに話始めた
「ほう、その構えから想定いたしますと左腕で私の炎鞭をガードし右腕で一撃の元に仕留めるお積もりですかな?はっきり言っておきます。私の炎蛇を甘く見過ぎていると、私の炎蛇は別に2本しか出せない訳ではありません。このように指先でも生成可能なのです。さて、2本でも苦戦されているのに10本の炎蛇。どのように乗り越えますかな?」
「李さん、これがっ!俺の神威の拳ですっ!」
俺は、全身に風の神威を纏い李さんに向かい一足飛びで間合いを詰めると右腕に溜めていた炎の神威の拳を解放した。李さんの炎蛇は10本のそのことごとくが俺の身体に打ち込まれたが全て俺に吸い込まれるように動くと俺の後ろに受け流されていた。そして、俺の右腕より解放された炎の神威はまるで矢のように細く収束した状態で李さんの身体を貫いていた。そして、李さんは・・・。
「・・・見事です。」
そう一言言うと膝から崩れ落ちた。
正直言って危なかった。師匠曰く俺の炎には草薙静馬のような激しい攻撃力はないが収束に関しては俺の方が優れているらしい、同じように俺の風は京極刹羅のような凍えるような冷たい鋭さはないが風を鎧のように身に纏う事により相手の力を逆に推進力に変える事に優れているらしいのでその二つを組み合わせ、即席の鎧と槍に見立てたのだ。しかし、まだまだ改良しなければならない点も多い。炎の収束に時間がかかり過ぎるし、風の鎧ももっと効率良く相手の力を利用出来るようにしなければならない。
とりあえず、俺の方はなんとか、勝ちを譲って貰えた。
此処まで手加減されて自力で勝ったなどと喜べる程自惚れてはいない。
さて、南雲の方はどうなったんだか?死んでなければ良いのだが。
俺は、やっと周囲の様子に気を配る事が出来るようになった。
香港編其の壱です。
戦闘シーンはやはり難しいですね。
多分、3話くらいで香港編終わると良いなぁ。