でも一応元ネタはあるんです。
分かった人は感想欄に書いてくれるとうれしいです。
私を殺そうとして振り下ろされた魔剣は、しかし私まで届かなかった。
「がはっ!
な・・に!?」
奴の胸に、輝く赤い槍が刺さったからだ。
それは禍々しくも美しい、バラのような槍だった。
「大丈夫、咲夜?」
そう心配そうに声をかけてくれたのは、レミリア・スカーレット、この紅魔館の持ち主にして私の主でもあるお方だ。
「お嬢様!・・申し訳ございません。咲夜がふがいないあまりに・・」
「いいわよ気にしなくて。それより・・」
そういうとそれまでの優し気な表情から一転して、
「あれはいったい何?」
険しい表情でそれを見つめた。
「ククク、ハハハハハハ。なんだ姐さんもう新しい働き先を見つけたのかよ。相変わらず誰かの下につくのが好きだねえ。」
胸に槍が刺さったままにも関わらず、それは心底おかしそうに笑っていた。
「黙れ、お前にしゃべる権利はない。即刻この世から立ち去れ。」
お嬢様が威圧するが、それに全くひるむ様子はない。
「おお怖い怖い。それよかお嬢さん、これはいい槍だねえ。こいつはいいものを見せてもらったよ。俺のコレクション入りだ。お返しに・・」
そういうとそれは手を挙げた。
「こんなのはどうだい?
禁忌
「・・?ぐはっ!」
何が起こったのかわからなかった。それが呪文の唱えた瞬間、隣にいたお嬢様の胸から血があふれ出した。
「お嬢様!?どうなされたのですか??これは!」
そう。それは奴が貫かれた場所と同じ場所からの出血だった。
「いや~うけたダメージをそっくりそのまま返すこの呪文、いつ見ても壮快だねえ。」
それはけらけら笑いながら話す。
「貴様!」
「おおっと、俺ももう少し遊びたいけどそろそろ時間だねえ。」
「逃げる気か!?」
するとそれは自分の頭を指さしながら答えた。
「いやいや、俺は逃げられないよ。ずっとこいつに縛られっぱなしだ。俺も早く自由になりたいがなあ」
わけのわからないことを続ける。
「今日のところはここまでかなあ。じゃあな姉さん。次は殺す。」
そういうとそれは倒れた。とたん邪気が消える。
それだったものは、人間に変わった。
「これ・・は? そんなことよりお嬢様!」
咲夜が振り返ると、そこには傷口のふさがったレミリアが立っていた。
「大丈夫よ咲夜。吸血鬼の再生能力を舐めないでね」
そういうとレミリアは眼下に倒れている人間を見下ろし、自らの魔力で生み出した槍で突き刺そうとした。
カキーン!
「・・何よ。邪魔するの?」
しかしそれはどこからか現れた博麗の巫女によってはじかれた。
「さっきの見てたでしょ。なんで止めるの?」
巫女はお嬢様を見据えながら言った。
「こいつから邪気が消えたのは見てわかるでしょ?私はこいつに聞きたいことがあるの。それに・・」
巫女はにらみながら続ける。
「博麗の巫女が異変を起こした首謀者を止めるのは当たり前じゃない」
「まあ、確かに」
そういうと二人は空に浮かび上がる。
「お嬢様、私も
「咲夜、あなたは休んでなさい。私だけでやるから。」
それでも咲夜は飛ぼうとしたが、体の痛みがそれを許さない。どうやら思ったよりダメージが多いらしい。
そうしている間にも二人は臨戦態勢になった。
「こんなに月も紅いから
本気で殺すわよ。」
「こんなに月も紅いのに
永い夜になりそうね」「楽しい夜になりそうね」
~~~~
俺が起きたのは、和式の部屋の中だった。
「・・ここは?」
「気が付いたのね」
隣を見るとそこにはアリス、博麗の巫女、メイド服の少女、そして白と黒のいかにも魔法使いな格好をした少女がいた。
「ここは博麗神社よ」
博麗の巫女が告げる。ふすまの隙間からは鳥居が見えていて、本当に神社にいることを理解する。空は赤でなく青く染まっていた。
「俺はどうしてこんなところに?」
「覚えてないのね」
博麗の巫女はやっぱりとつぶやきながらここまでの経緯を教えてくれた。
「俺がそんなことを・・」
いつもなら自分の意思が移り変わった後のこともしっかり覚えているのだが、今回はまるっきり覚えていない。
「自分の意思が分からないなんてにわかには信じがたいわねえ・・」
どうやらアリスが俺の事情について教えておいてくれたらしい。博麗の巫女は顎に手を当ててうんうんうなっている。
と、そこでメイド服の少女が手を挙げた。
「あの、誰も聞かなかったので黙っていましたが、結局あなたは誰なんです?」
彼女がそういうと、ここにいる全員がはっとした。
相手のことを知るうえで一番最初にすることは、相手の名前を知ることである。
ここにいる者たちもそのことは知っていたが、なぜかその話題が出なかった。
さらに言えば、3か月も一緒にいたアリスでさえ彼に名前を知らなかったのだ。
少女たちもみな驚いているようだが、過中の彼もその発言に驚いていた。
「っ、すいません。あんまり人に名前を聞かれたことがなかったものですから少し驚いてしまって。
自分は、魂魄蓮斗といいます」
魂魄というのは師匠の苗字だが、俺が名前の記憶しかないと知ると彼は俺に苗字をゆずってくれた。以来、俺は魂魄蓮斗として生きている。と言っても名乗ったことなどほとんどないが。
思い返せば名前を聞かれたのは師匠にあった時以来かもしれない。
俺がその少女をまじまじと見つめていると、向こうは恥ずかしくなったのか咳払いをしながら返してくれた。
「初めまして。私は紅魔館でメイド長を務める十六夜咲夜と申します」
挨拶をするその動作はとても洗練されていて美しく、まるで月のようであった。
ほかの二人も続ける。
「博麗霊夢よ」
「霧雨魔理沙だぜ」
おのおのが自分についての自己紹介を始める。
それぞれの自己紹介が終わったところで、今度は霧雨が訪ねてきた。
「なあお前、レミリアと咲夜と戦ってただろ?そのときお前の手からすんげー魔力のこもったなんか剣みたいな魔法使ってたんだが、覚えてないか?」
彼女は興味津々といった様子で聞いてくる。聞けば彼女はその見た目通り魔法が使えるらしい。新しい魔法が作れると思ったのだろう。
しかし、あいにく俺には戦闘時の記憶はない。
「すみません。よく覚えてなくて・・」
そういうと彼女は露骨にがっかりした顔をしながらつぶやいた。
「そっかー・禁忌 エターナルソード!とか言って私のマスパより高威力な魔法使ってたからなあ。すごい魔法作れると思ったのに・・」
「エターナルソードですって!!」「エターナルソードだと!!」
すると今までおとなしくしていたアリスと声が被る。アリスが続ける。
「なんだ記憶がないとか言ってたくせにこの魔法を知ってるのねあなたは・・でもそっちの三人は知らないようだから教えといてあげる。いい?エターナルソードは使用すると周囲の環境に多大な影響を及ぼし、さらに使用者、被使用者に重度の呪いの効果を与えるため、古来より使用が禁じられていたエターナル魔法の一つよ。そしてこの呪文の効果は、半径百メートル以内の人妖の魔力を吸い上げ、その魔力で練り上げた呪いの塊を剣の形にして攻撃するの。」
そして攻撃を受けたものはもちろん、持っている本人にも呪いの効果を与える、邪法である。
「なんであなたが知ってるのよ?戦ってる時の記憶はないんでしょ?」
アリスが不審がるのも無理はない。今この魔法を知っているのは限られた人間だけだからだ。
「俺は過去の体験についての記憶は大半はなくなっているが、知識についての記憶は残っている。そして俺の過去に何があったかわからないが、魔法についての記憶は魔法使いのそれと同レベルぐらいあるらしい。それよりも・・」
それよりも、だ。
「この中でその魔法を受けた方はいませんか」
呪いは魔法の名前にもある通り、治療を施さない限り永遠に消えることはない。もしまともに受けていれば並の人間ならば1年ももたないだろう。
見渡すと十六夜が恐る恐る手を挙げた。
「直撃はしてないけど、その魔法をナイフで受けてました」
直撃は避けているようだがそれでもあの呪いは危険すぎる。すぐに治療をしなければいけない。
俺はぬっと立ち上がり、十六夜のほうに歩く。皆がきょとんとした表情の中俺は近づいていき
「え?・・んっ!」
キスをした。
「な!?な!?な!?」
アリスたちが隣で騒いでいるが気にしない。人命がかかっているのだ。
真火・木符
被使用者の傷を使用者に移すことができる。
これを使えば呪いであれ彼女の体から取り除けるだろう。
「んっ!んんーんんっ!」
もう少しだもう少しで全部・・
「よし!おわ
「ふざけんな!///」
ぼこっ!
十六夜の全力アッパーにより本日二度目の気絶を体験した。
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呪いによる攻撃。周囲から魔力を奪い、単体に対して絶大なダメージおよび呪いを与える。
なお、使用者にも呪いの効果あり。
対象一人に対し、その対象から使用者の受けたダメージと同等のダメージを、視認不可の鎖のついた槍によって与える。
なお、両者とも解呪しない限り呪いが解けることはない。
英追剣は呪いを受けたものの体力を奪い続ける。
憎怒門は被使用者から使用者に魔力が流れ続ける。
敵のオリキャラの名前募集してます。
時間に余裕のある方はぜひお願いします。