主に深雪視点でストーリーを進めます
その中にゴジラの行動を組み込ませていきます
今回と多分、次回は殆どコミックと同じような
展開になるかもしれませんが書きたいので
何卒お付き合いくださいませ
大亜連合が極秘の軍事訓練を行い始めて2年後
ーー2092 沖縄空港ーー
真夏の暑い日差しが照りつける
言わずと知れた観光地に一人の少女が降り立つ
(私は司波深雪……今日から
大好きなお母様と楽しみにしていた沖縄への
家族旅行で、いつもより心がウキウキしています)
「深雪さん。そろそろ行きましょうか?」
「はい、お母様。お待たせしました」
深雪は母親に優しく呼び掛けられ
嬉しそうに母の元へと駆け出していく
だが彼女には一つ、心に引っ掛かることがあった
「そういえば、"あの人"はどちらに?」
「あぁ、達也なら……
わたくし達の荷物を運ばせてるわ」
深雪の母親"司波深夜"は、そう言いながら
後ろで荷物を運んでいる一人の青年に目を向ける
「……お待たせしました」
「…………」
そう言う青年を見る司波深夜の表情は
娘の深雪を見る時とは180度も違う
冷たく目障りだと言わんばかりの表情だった
「深雪さん、行きますよ」
「はい……」
深夜に促され歩美を進める深雪は
不安そうに後ろを歩く青年の事を考えていた
(この人は"司波達也" 私の実の兄)
(けど私を含めここにいる全員
いえ……恐らく家族や身内も全員
この人を家族とも身内とも思ってないでしょう)
(雑用は当たり前のように兄の仕事
使用人同然の扱いなのに何故この人は
今のような境遇で平気なのでしょうか)
(兄のことは嫌いではありませんが
正直に言って私は……この人が苦手です)
達也について色々なことを頭の中で考えながら
ふと後ろを見てみると達也と目があってしまう
「……なん…ですか?」
「いえ、なんでもありません」
「でしたらジロジロ見ないで、不愉快です!!」
思わず怒鳴ってしまった深雪は後悔した
兄である達也が妹である深雪を見るのは
自然で当たり前な行為だ
そんな自分に嫌気を感じ兄に
どうやって謝ろうかと思った瞬間
「失礼しました」
「!?」
以外にも達也の法から深雪に謝罪したのだ
(なんで謝るの?……あなたは悪くない
さっきのは私の我が儘なのに……なんで?)
そう思った深雪は自己嫌悪を感じると共に
更に達也に苦手意識を持ってしまう
(理不尽な理由で怒鳴ったのに謝る)
(何を考えているのか分からないわ)
(やっぱり私は……この人は苦手です)
心の中で呟きながら母の後について歩く深雪
ーーそれから暫くしてーー
「お母様。ここが新しい別荘ですか?」
「ええ、そうよ」
3人が見るからに豪華な別荘に到着すると
ガチャ
「お待ちしておりました」
「穂波さん!」
正面玄関の扉が開くと別荘の中から
穂波と呼ばれたショートヘアーの
一人の女性が3人を出迎えてくれる
「ご苦労様」
「お世話になります」
深夜、深雪の順に穂波と会話を交わす
「もう掃除は終わっていて?」
「はい。午前中に済ませておきました
この"桜井穂波"奥様の為でしたら
身の回りの世話にボディーガードまで
何でもやらせていただきますよ!」
「頼りにしてます」
「お任せください、お嬢様」
深夜に清掃完了の報告をした穂波は
深夜と深雪に仕える喜びを口にすると
直後の深雪の言葉にも笑顔で応じた
その後、深雪は自分が使用する部屋に
運ばれた荷物を片付け終えると穂波に
提案され散歩に行くことにしたために
半ば強制的に日焼け止めを塗り付けられた
「あら、深雪さん。どうかしたの?」
「あの……少しお散歩に行きたいのですが」
「そう、あまり遅くならないようにね」
「はい♪」
深雪が散歩に行きたいことと深夜に告げると
深夜は快く承諾をしてくれたが直後に思わぬ
条件を言い渡された
「ああ……それと、達也を連れてお行きなさい」
「ですが、お母様……!」
言い渡された言葉に思わず深雪は抗議するが
「……深雪さん
達也はあなたのガーディアンなのですよ?」
「……わかりました」
そう言われて最早それ以上は抗議できなかった
しかし苦手意識を持つ兄が同行することになり
意気消沈してしまうのだった
(あの人と一緒だなんて……
せっかくの、お散歩が台無しだわ……)
その後、深雪は日差しが落ち着いたこともあり
爽やかな海風も吹いていたこともあって
途中まで気持ちよく散歩を楽しんでいたが……
ザッ ザッ ザッ
(あっ……あの人の足音……)
後ろから付いてくる達也の足音を
意識した途端に先程までの気持ち良さが無くなり
(あなたが私を護るというの?
私より魔法の才能が無いくせに?
歳だって私と1つしか離れてないのに
あなたに、いったい何ができると言うのよ!?)
苦手に思う自身の兄か付いてくる苛立つ深雪
一方、四葉の別荘では……
「奥様……二人とも大丈夫でしょうか?」
「心配いらないわ」
深夜のガーディアン桜井穂波は
深雪と達也の身を案じているが
深夜は一言無用だと言うだけだ
「達也くんがついているからですか?」
「ええ、あの子は深雪のガーディアン
自分の意思で辞めることも許されない
深雪だけのボディーガードなのだから」
「…………」
「達也はこれからも四葉当主の姉の
息子ではなく次期四葉家当主候補の
ガーディアンとして一生を費やすことになる」
「達也くんは、それで本当に良いのでしょうか」
「さあ? それこそ私には分からないことだわ」
達也の母親である筈の深夜も達也のことを
まるで便利な道具のようにしか見ていない
ような口調であった
……しかし
この時の深雪、深夜、穂波……
そして日本中の誰も想像していなかった
数日後に強大な破壊の王が目覚めること
そして達也がその破壊の王と互角に
合間見える程の力を示すことなろうとは
ーーその日の深夜ーー
ゴウン ゴウン ゴウン ゴウン ゴウン
真夜中の沖縄近くの海域を進む謎の潜水艦
それは正に大亜連合所属の潜水艦であった
「よいか? 今回の任務は沖縄近海の偵察だ
よって呉々も日本の国防軍に悟られぬように
万が一我々に気づくものが居たら発砲魚雷を
使用し拉致しても構わないと命令が出ている」
「「「「「ラジャー!!」」」」」
艦長の指示に乗組員が返答すると
大亜連合の潜水艦は沖縄へと向かっていったが
彼らは気付かなかった……付けられてることに
「グオォォォォォン」
ズズーーーン ズズーーーン
ゴジラといえば潜水艦撃沈です
それにしても追憶編を初めて見た時は
まさか深雪が達也にあれほど苦手意識を持って
思わず本当にこの娘は深雪なのかと思いましたね
次回はゴジラが姿は見せませんが
達也と深雪に急接近してきますのでお楽しみに!