ゴジラ VS 司波達也   作:たかと

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お待たせしました

遂にゴジラが達也と深雪に接近
そして達也がゴジラの気配を察知します

それではご覧下さい!


第3話 潜水艦出現……そして消滅

沖縄の別荘に来てから三日目の午後

深雪は深夜と穂波そして達也と共に

セーリングを楽しんでいたのだが

 

 

「…………」

 

 

深雪は船の後方にいる達也のことが

気になり頭が一杯になってしまっていた

事の発端は例の初日のお散歩での出来事だった

 

沖縄の恩納村にある国防陸軍所有の

恩納基地に所属する《レフト・ブラッド》と

呼ばれる旧沖縄駐留アメリカ軍遺児2世代に

当たる軍人を一撃でノックダウンさせたのだ

魔法がまったく使えない筈であった達也がだ

 

そして翌日の夜には四葉家の分家である

黒羽家のパーティーに深夜の代理として

達也と共に出掛けた際には殆どの四葉の

一族や分家が達也を見下す中で数少ない

達也を慕う亜夜子と文弥に見せた自然な

笑顔を見て亜夜子と文弥の二人に嫉妬し

自分にもあの笑顔を向けてほしいと思い

逆に達也を目障りな目で見る二人の父で

黒羽の主の黒羽貢に対し不快感を抱いた

 

そして極めつけは今朝のビーチでの出来事だ

気持ちよく日光浴をした為に熟睡した深雪を

守ろうと数人の不良達を相手に達也は一人で

戦い人知れず深雪を守っていたのだ

 

そんな達也を見ている内に深雪は達也の事を

もっとよく知りたいと思うようになったのだ

 

 

(今までも見えないところでガーディアンとして

私のことを、ずっと護ってくれていたのですか?)

 

(私はまだあの人のこと……なんにも知らない)

 

(知りたい……もっと、あの人のことーーー。)

 

 

達也に対する色々な感情が飛び交う中で

深雪はセーリングへと出発したのだった

別荘のある恩納瀬良垣から伊江島周辺を

廻るクルーザーである

 

 

そして……

 

 

ザザーーーン ザッパーーーン

 

 

「わぁーーー! いい気持ち♪」

 

 

先程まで悩んでいた深雪だったが

爽やかな海風を浴びて上機嫌になっていたが

 

 

「達也くーーん!

こっちに来たほうが気持ちいいですよ」

 

 

「……はい」

 

 

穂波が船の後方にいる達也を呼び出すと

 

 

「ほら! 深雪さんの隣へ!」

 

 

「(えぇ!?)」

 

 

「……わかりました」

 

 

半ば強引に達也を深雪の隣に座らせたのだ

別荘に来てからというものの何かと穂波は

達也を深雪の側へと近づけようとするので

達也のことをよく知りたいと思うようには

なったが最近までは苦手に持っていたので

心の準備が出来るまで待っていた深雪には

少々迷惑な行為に感じた

 

 

「…………」

 

 

それでも何とか達也に声をかけようと思い

達也のことを"チラチラ"と横目で見ながら

様子を伺っていた

 

 

 

 

 

その時だった!

 

 

 

 

 

《緊急連絡!! 緊急連絡!!》

 

 

突然、非常警報音と共に乗っていた

船の船長が無線機を取り出し声を荒上げた

 

 

《伊江島南南東にて所属不明の潜水艦を確認!》

 

 

港に無線で緊急連絡をする船長の言葉に

達也、深雪、深夜、穂波の表情にも緊張が走る

 

 

「なんで潜水艦が此処に!?」

 

 

「日本の領海に大亜連合が攻めてきたの?」

 

 

深雪と穂波が緊迫した声をあげると……

 

 

「まさか戦争でも始めるつもりなの!?」

 

 

穂波が今度は一転して憤ったような声をあげる

 

 

「ダメだ! 無線が繋がらねぇ。壊れてやがる!」

 

 

無線が壊れていて救難信号が届かないようだ

すると船長は舵をとると船員に指示を飛ばす

 

 

「帆を巻き上げろ! 港に引き返すぞ!!」

 

 

船員がそう言って舵を取ると船は

猛スピードで180度転回し港に向かうと

 

 

「きゃああっ!?」

 

 

その拍子に深雪は放り出されそうになるが

 

 

「お嬢様、お護りします」

 

 

達也が瞬時に深雪の体を支えて護った

 

 

「ここは我々ガーディアンにお任せを

奥様は静養中の身……お下がりください」

 

 

深夜のガーディアンである穂波も

腕にあるCADを取り出し護ろうとしている

そんな穂波に続いて深雪もCADを取り出し

穂波と共に潜水艦に対処しようとしたのだが

 

 

「まずい! 魚雷を撃ってきたぞ!?」

 

 

船長から驚愕の言葉が発せられた

 

 

「魚雷!? なんの警告もなしに!?」

 

 

「真っ直ぐこっちに向かってくる!?」

 

 

このままでは海の藻屑となってしまう

深雪の心が緊張と恐怖に囚われてしまった

 

 

しかし……

 

 

「え……?」

 

 

向かってくる魚雷に達也が手を向けた瞬間

海の中で目映い光が発生し深雪が乗る船に

放たれた魚雷がバラバラに砕かれてしまう

 

 

「魚雷の反応、消滅……」

 

 

「どうなってるんだ……?」

 

 

突然、魚雷が消滅し訳が分からなそうな船員達

 

 

「とにかく全速力で港に帰港しよう」

 

 

「あぁ、また撃たれたら貯まったもんじゃない」

 

 

船員達がそう言うと船は

港に向けて全速力で飛ばしていくが

そんな中で深雪は戸惑いながら達也を見ていた

 

 

(うそ……この人がやったの……?)

 

 

深雪が戸惑うのも無理はなかった

達也の使用した魔法は魚雷自体の

構造情報に干渉して分解するという

最高難易度の術式の魔法だったのだ

 

 

(魔法が苦手な兄が使える代物じゃない)

 

 

(じゃあ何? あなたは本当は魔法が…………)

 

 

達也を見つめる深雪は心の中で

完全に動揺し葛藤してしまうのであった

 

 

 

 

 

 

 

ーーその頃、海底ではーー

 

 

 

 

 

 

 

「魚雷の反応、消滅しました」

 

 

魚雷を撃った大亜連合の潜水艦の

乗組員が魚雷が消滅したことを告げていた

 

 

「どういうことだ、一体何があったのだ?」

 

 

「分かりませんが、恐らく目標に

高等な魔法を使う魔法士が乗っていたかと?」

 

 

艦長の質問に隊員が自分の憶測を述べる

因みに知ってのとおり大正解なのである

 

 

「目標、遠ざかっていきます」

 

 

潜水艦のレーダーには深雪の乗る船が

全速力で遠ざかっていく様子を捉えていた

 

 

「艦長、追いますか?」

 

 

「そうだな……我々の存在に

気づかれた以上は捉えるか撃沈せねばな」

 

 

そう呟くと艦長は隊員達に命令を下す

 

 

「全速前進、今度こそ目標を仕留めろ」

 

 

「「「「「 了解 」」」」」

 

 

隊員が艦長の命令に応じ深雪の乗る船を

追跡し今度こそ捉えるか撃沈しようとしたが

 

 

「艦長!!」

 

 

突然、ソナーを見ていた隊員が声をあげる

 

 

「どうした?」

 

 

「後方から何かが接近してきています」

 

 

「なんだと!?」

 

 

レーダーに目を光らせていた隊員の

言葉に館長が驚愕した声をあげレーダーを見ると

 

 

 

 

 

ポーーーン ポーーーン ポーーーン

 

 

 

 

 

確かにレーダーが潜水艦の後方から

接近してくる謎の潜水物体を捉えていた

 

 

「日本の潜水艦でしょうか?」

 

 

「分からん……」

 

 

レーダーを見ながら艦長は暫く考え込んだが

 

 

「見つかったからには仕方がない

船体を180度回転させた後に攻撃準備だ!」

 

 

「艦長!?」

 

 

「魚雷も発砲魚雷から実弾のに切り替えろ」

 

 

「宜しいのですか!?」

 

 

「構わん。沖縄侵攻の前祝いに沈めてやれ」

 

 

「逃げた船は?」

 

 

「放っておけ、日本国防軍に

見つかったのなら撃沈しても意味はない」

 

 

「分かりました」

 

 

「はっ! 攻撃用意!!」

 

 

「了解! 攻撃用意!!」

 

 

日本国防軍の潜水艦だと決めつけた艦長は

深雪が乗る船に対する追跡と攻撃を諦めて

近づいてくる潜水物体への攻撃を命令じた

 

 

「目標、尚も接近中!!」

 

 

「身のほど知らずな……魚雷発射用意!!」

 

 

「了解、魚雷発射用意!!」

 

 

艦長の指示を受けた潜水艦の隊員が

向かってくる敵と思われる物体へと

標準を合わせ魚雷の進むコースを設定すると

 

 

「魚雷、発射準備完了!」

 

 

「よし!」

 

 

攻撃の準備が整ったことを艦長に告げた

 

 

そして……

 

 

「魚雷、発射!!」

 

 

「発射!!」

 

 

プシュー プシュー

 

 

潜水艦から魚雷が接近してくる

謎の潜水物体への発射されると

 

 

 

 

 

ドドーーーン

 

 

 

 

 

魚雷が命中した爆発音が確認された

 

 

「魚雷、2発とも命中」

 

 

「よし」

 

 

命中した報告を受け思わず拳を握りしめる艦長

 

 

「以外に呆気なかったですね」

 

 

「そうだな……平和ボケし

今さら環境保護を意識している甘い連中に

この大亜連合の最新の潜水艦に敵うものか」

 

 

そう言って敵を撃沈したと確信した

艦長が声をかけてきた隊員に言い放った

 

 

 

 

 

 

 

しかし!!

 

 

 

 

 

 

 

「艦長!!」

 

 

「どうした?」

 

 

「敵は尚も接近中!?」

 

 

「なんだと!?」

 

 

「しかも先程よりも移動速度が上がりました」

 

 

「バカな!?」

 

 

部下の隊員からの信じられない言葉に

艦長が驚愕しながらレーダーに目を向けると

確かに撃沈したと思っていた謎の潜水物体が

尚も潜水艦の方へ接近してきていたのである

 

 

「魚雷は命中したのではないのか!?」

 

 

「はい、2発とも命中を確認しました」

 

 

「ならば何故、撃沈できてないのだ!?」

 

 

「わっ、分かりません」

 

 

「えーーーい、構わん!

再度魚雷を撃ち込んで今度こそ沈めろ!」

 

 

「了解! 魚雷発射!!」

 

 

プシュー プシュー

 

 

再び潜水艦から2発の魚雷が発射され

 

 

ドドーーーン

 

 

魚雷が命中した爆発音が再度響き渡った

 

 

「魚雷命中!」

 

 

「どうだ!?」

 

 

命中確認の報告を受けた艦長が

今度こそ撃沈したか確認すると

 

 

「目標、更に接近……目の前にいます!!」

 

 

「そっ、そんな筈は……」

 

 

「「「「「 ………… 」」」」」

 

 

艦長だけでなく潜水艦に乗っていた

全ての隊員は緊張感より恐怖心に囚われる

魚雷を4発も受けたにも関わらず沈まずに

敵が接近して来るので当然といえば当然だった

そしてソナーが信じられない音をキャッチした

 

 

「かっ、艦長……」

 

 

「なっ、なんだ?」

 

 

緊張しながら返答すると……

 

 

「巨大な……心臓の鼓動が!?」

 

 

「なっ、なに!?」

 

 

ソナーの探知士の言葉に艦長が動揺した直後

 

 

ズガガガーーーーーン

 

 

「「「「「「「 !? 」」」」」」」

 

 

潜水艦が激しい揺れに襲われたのだ

 

 

「何が起きた!?」

 

 

「分かりません!!」

 

 

「コントロール不能!!」

 

 

「右舷破損、海水が浸水!!」

 

 

海水が浸水した報告が伝えられた……そして

 

 

ザババババ

 

 

至る箇所から海水が入り込んできたのだ

忽ちパニックに陥ってしまう潜水艦内部

 

 

「メーデー、メーデー、こちら偵察艦

現在、正体不明の攻撃を受けている、救援を……」

 

 

堪らず艦長が救難信号を発信しようとするが

 

 

ガガァァァァァン ザバァァァァァッ

 

 

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

艦長は浸水してきた海水に飲み込まれてしまった

 

 

 

 

 

そして……

 

 

 

 

 

ズドドドーーーーーーーン

 

 

「グギャァァァァァ オォォォォォォン」

 

 

海中に潜水艦の爆発音と不気味な咆哮が

響き渡ると大亜連合軍の潜水艦は消息を

断ってしまったのであった

 

 

 

 

 

 

 

その頃、海上では……

 

 

 

 

 

 

 

「!!!?」

 

 

潜水艦から港に全速力で引き返すクルーザーに

乗っていた達也が何かを察知し後ろを振り返る

 

 

「? 達也くん?」

 

 

そんな達也に穂波が声をかけると

深雪と深夜も達也の様子に気づく

しかし達也は穂波の声に気づかず

鋭い視線を海に向けている

 

 

「達也くん?」

 

 

「…………」

 

 

「たーーつーーやーー君!!」

 

 

「はっ、はい?」

 

 

大声で呼ばれて漸く達也は穂波の声に気づいた

 

 

「一体どうしたのよ、怖い顔して海を見て?」

 

 

「いえ……」

 

 

「大丈夫よ、必ず潜水艦は振り切れるわ」

 

 

穂波は達也が潜水艦を過度に

警戒してるか恐れていると勘違いすると

 

 

「まったく……そんな事で

深雪さんのガーディアンが務まりますか?」

 

 

深夜が冷たい声で達也を睨み付けるが……

 

 

「いえ、潜水艦ではない別のなにか

もっと強力な気配を感じたような気が?」

 

 

「「???」」

 

 

達也のその言葉に深夜と穂波は

訳が分からなそうに首を傾げていた

 

一方で深雪は魚雷を破壊した達也の

魔法を目の当たりにして更に達也のことを

更にもっとよく知りたいと思っていたのだった

 

 




ゴジラのお陰で達也と深雪が潜水艦から
逃げられた形になりましたが如何でしたか?

次回の話から今回のゴジラの行動の
影響によりコミックの内容にオリジナルの
要素が多く混ざっていくと思うのでお楽しみに!
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