ジクジクとした痛み。鈍痛と言うか激痛と言うか。ともかく私はそれに襲われた。
ともすれば四肢がバラバラになるほどの痛みだ。
今まで受けたなかでトップ3は間違いない。ちなみに肉体の痛みのランキングである。
ともかく、転けたというのはわかっているので痛む頭を擦りながら立ち上がる。
そこで気づく。
ここはどこだろうか。
***
嗚呼まただ。また来た。
まだ新作ゲームのダウンロードが終わってないのに、
やっとプレイできると思ったのに。
面倒くさい、と思った。
私たちの役割は、死人の魂を次の生に繋ぐこと。
そのために生まれた私たちは、今日も今日とて死者を導くのだ。
ちょうどデータをDLしてる間暇だし、お仕事をしようかしら。スッゴク嫌だけど。
で、気づいた。私ったら寝巻きのままじゃない!
それに前お風呂に入ったのっていつだったかしら。
ともかく、代理の天使を呼んでちょっと待ってもらいましょう。
トゥルルルルルルン!
『はいはーい、代理の天使です。どうなさいましたぁ?』
「ちょっと今、死人が来てるんだけどすぐ出れないから、ちょっと代理ちゃん出てくれない?」
『えぇ~、またですかぁ?まぁいいですけど、早く来てくださいねぇ?』
「はいはい、シャワー浴びたらすぐいくわ!」
ガチャッ
とりあえずは代理ちゃんが話を聞いてくれてるはずだから急いでシャワーに行かなきゃね。
***
見渡してみるが全く見覚えのない場所だった。
そもそも辺り一面真っ黒な空間なんて早々ない・・・・・・と思うけど。
そして不思議なのは一面が夜の闇よりも暗い本当に「黒」という言葉が似合う場所なのに私のたっている場所だけがどこからなのかスポットライトのようなもので照らされているように明るさを感じる点だ。
バラエティ番組のマジシャンが登場するときもこんな感じなのだろうか。
どこを見ても黒一色なのでボーッと虚空を見ていると、ぼんやりとだがそこに色がついていっているのに気づいた。はじめはちょっと暗めから徐々に灰色、白とグラデーションがかかっている。
そうまるで、まるで。
「ま、まるでアハ体験だ!」
つい口に出ていた。
そうしてしばらくすると、アハ体験は人っぽい形を持ち始め、間違いなくヒトガタをとったそれは口?らしきものもないのに声を発した。
「さっきから聞いてりゃ人のことアハ体験とか、ふざけるのも大概にしてくださいよぉ!?」
怒られた。
「大体あの人は急いでほしいッて言ったのに何呑気に鼻唄歌ってるんですかねぇ!?」
愚痴をはじめた。
気が付いたら全く知らない場所にいて、口には出してないがかなりビビってて、そうしたらそこで私を怒ったり愚痴をこぼす不思議な人?にあった。
本来なら「OMO>うわあぁぁぁぁぁ!」とか言うべきかもしれないが、却って冷静になった。
「あ、あの。」
「あ?」
睨まれた(´・ω・`)
「あなたは何方ですか?」