Vなる彼女は尊いをKしたい!   作:アルファデル

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Precious story No.11

リスナーさんからのお便りを暦さんが読みます

 

「【パーソナリティとゲストの皆さんこんにちわ、ゲストである希さんは三期生との初対面時、瞬間移動して梨恵ちゃんの頭をなでなでしていたようですがお二人との初対面の時も何かありましたよね?何があったか聞きたいです】との事です」

 

あれ?私何かやらかす問題児だと思われてませんか!?抗議するために立ち上がって先輩方に言います

 

「なんで何かあった前提で話が進んでいるんですか!?至って普通の初対面でしたよね!カオル先輩、暦先輩!」

 

私の呼びかけと私の目線を避けるように顔を背けるお二人、え?何か失礼な事でもしてしまいましたか!?ならば今すぐDOGEZAをと考えているとカオル先輩が困ったような笑顔で話し出します

 

「私と暦ちゃんの会話の邪魔にならないよう本当に空気になり始めるのを普通とは言わないんじゃないかな?」

 

「希さんの向こう側が透けて見えそうになった時は軽くホラーでしたよ」

 

「そんな!よくラノベやアニメ、漫画でも空気に徹するって描写があるじゃないですか!それをしただけですよ!?」

 

「それただし二次元に限るだからね、リアルにやれる人いないから!希ンは忍者か何かなの!?」

 

そんな馬鹿な。共有者さん達ならわかってくれそうですが…至って普通ですよね?

 

「マネージャーさんがきてから消えそうになるたび背中をトントンされて元に戻る姿は、まるで壊れかけの電球みたいでしたよ」

 

確かに側から見たらそれはそうですね…マネージャーさんも察知能力がずば抜けて高く、空気になろうとするとすぐ気づいてくれるのは凄いです。それはそれとしてう〜ん

 

「あんまり納得いってないみたいだけど次に行くよ希ン大人しく座ってね。【皆さんこんにちわ、日々尊いを探究している今回のゲストである希さんですが、尊いを見つけた時ってどこかで記録などはしているんですか?】初配信の時に私達の尊いポイントをまとめたテロップは見せてくれたけど、あんな風に纏めてたりするの?」

 

「そうですね、私にとっては大小なく見つけたもの全て尊いので日々かなりの数積み重なっていくもの。なので一日の終わりに今日あった尊い事をおおまかな時間、場所、状況などを正確にメモして保管しているんです

 

流石にそれだとすぐにパソコンがいっぱいいっぱいになるのでUSBの方にデータは写して自作の保管庫にわかりやすく纏めてありますよ。人の記憶はどうしたって時間が経てば薄れていってしまうので、たまに見て思い出し尊いしてます」

 

「思い出し尊いがちょっとよくわからないけど、凄いね希ン!私は物覚えがいい方じゃないから大事な事はメモするようにしてるんだけどそこまでやってる人は初めて見たよ!」

 

「希さんの尊い事への姿勢は凄まじいものを感じていましたが、想像以上ですね。そうなると希さんが今日のこのラジオをどんなふうに記録されるのか気になりますね」

 

…暦先輩にそう言ってもらえるのは大変、大変喜ばしい事なんですが…共有用に作ってるテロップやプレゼン用資料と違って、誰かに向けてではなく自分に向けてへのメモ。そうなると癖全開で書いてしまっていてとても他の方、ましてやその登場人物である先輩方に見せるのは黒歴史以上に恥ずかしいです

 

「すみません、流石にその記録をお見せするのは恥ずかしいので勘弁してくださいお願いします」

 

机の上に額を擦り付けながら懇願します

 

「希ンって恥ずかしいとかあったんだ!なんだか余計に気になってきたよ」

 

「カオル先輩!?私の辞書にはしっかりと恥という文字はありますよ!?」

 

キョトンとした顔で言うカオル先輩に私は机から顔を上げて、そうツッコミます。というかまずいです、ここでどちらかにお願いをされると思考を巡らせる前に二つ返事でOKと口が発してしまう、ど、どうすれば…

 

勤めて顔には出ないよう、心の中で百面相をしている私の心を読んだように暦先輩が話し出します

 

「さて希さんの意外な一面が見れたところでお便りはここまでにいたしましょうか」

 

「そうだね!希ンの恥ずかしがってる顔、とっても可愛いかったよ!」

 

咲いている花を幻視するくらい華やかな笑顔で笑うお二人に頭の中でイラストを描きあげながらこちらこそ色々とありがとうございま(ごちそうさまで)したと言う私でした

 

次のコーナーに移るまでのジングル中カオル先輩から声をかけられます

 

「希ン希ン、次のコーナータイトルなんだけど3人で一緒に言わない?暦ちゃんもいいよね!」

 

「はい、私からも提案しようと思っていたので、よろしいですか希さん」

 

お二人の提案にこれでもかとヘドバンしながら返事をします

 

「いいんですか!?もちろんですよ!お二人のお願いならどんな願いでも全力で応えます!」

 

「そんな気張る必要ないよ希ン、バンドのライブじゃないんだからヘドバンしながら言わなくても」

 

「確かに希さんならある程度のことなら叶えてしまいそうですね」

 

「暦ちゃん冷静だね。けど否定はできないなー」

 

そんな事はないと思うんですが、私にだって限界は…いつもお世話になっている(尊いを共有してくれる)推しからのお願いを己が限界で断る?何を愚かな、限界なんて推しのためなら何枚だって超えてやりますよええ!

 

「皆さんに希さんへ下手なお願いをするのは控えるよう周知しておきますね」

 

「それがいいと思う」

 

気合を入れて燃えている私を見ながら耳打ちし合う先輩方、なんだかよく分かりませんがとてもいい光景ですね!新たにキャンバスを立て掛けながらジングルが終わるのを待ちます

 

 

 

 

ジングルが終わりコーナー用のBGMが流れる中、暦さんの合図でタイトルコールを言います

 

「(せ〜の)『皆んなのVニーズ!』こちらのコーナーでは、我々Vニーズのスローガンでもある【Vtuber界のあらゆるニーズに応え見ている人たちの心を動かしたい】にちなみ、リスナーさんから様々なニーズを募集、ゲストと一緒にそれに応えていくというコーナーです」

 

「早い話無茶振りコーナーだよねこれ、前やった時なんか激辛ロシアンシュークリーム人狼っていう、もう何言ってるのかわかんない事やらされて大変だったよ」

 

「なぜか皆さんがハズレである激辛シューを食べた演技をし始めた回ですね!私も聞いていて、かなりのカオス空間にリスナーさんがなぜそっちに舵を切ったと困惑されていたのを覚えています」

 

最終的に3人全員バラバラの人を指差して「てっきり全員に激辛シューを食わせるドッキリかと思った」と、ハズレを引いたカオル先輩が涙声になりながら言っていたのが印象的です

 

「あの辛さ結構トラウマなんだよね、今日は一体どんなニーズ(無茶振り)が送られてくるかとっても不安だよ」

 

「そうならないことを祈りつつ、早速今回のニーズを紹介します。【リスナーを悶えさせろ!語尾雑談!】です」

 

「またよく分からないニーズが来たね」

 

語尾雑談?私としては先輩方がお話ししているだけで最初から悶えないよう細心の注意をはらっていますがそれ以上の何かをすると言うんでしょうか、ん?語尾?まさか

 

私が疑問の答えに辿り着く前に暦先輩がどこから取り出したのか箱を机の前において、答え合わせをしてくれました

 

「これから皆さんにはこの箱の中に入っている紙を引いてもらいます。そこに書いてある語尾で雑談をしてもらうと言うのが今回のリスナーさんからのニーズです」

 

…先輩方の語尾によっては出るもの出ますよ?

 

「変なの引かないようにしないと、運営さんが入れたんなら信用できないし」

 

カオル先輩がジト目でブースの方に目を向けながらそう言います

 

「大丈夫ですよ暦ちゃん、運営さんとはいえ流石に変なのはいれていないはずですから…恐らく」

 

「最後の四文字に不安しか残されていないよ暦ちゃん」

 

「あはは…気を取り直して早速引いていきましょうか、二つ折りになっているので全員が引き終わってから発表いたしましょう。それでは希さんから」

 

「はい!」

 

私、カオル先輩、暦先輩の順で紙を引いていき3人が引き終わったところで暦先輩が合図を出します

 

「皆さん引き終わったので一斉に発表していきましょうか、それではせーのっ」

 

暦先輩の声掛けと同時に開かれた私の紙に書かれていた語尾は

 

【ブヒ】

 

…ブヒ?豚でブヒ?先輩方は何を引いたんだろうと机の上に出された紙を見ると、暦先輩が[にゃん]カオル先輩が[ワン]…成る程成る程、これ私がお二人の語尾にブヒブヒ言うだけでブヒ?

 

「お、取り敢えず[ザマス]とか[便座カバー]みたいなのじゃなくて良かったよ、私にもあってる語尾だし言いやすいね…じゃなくてワン」

 

「語尾を変えると言うのがあまり親しみがないもので少し恥ずかしいですね…ニャン」

 

「ブヒブヒ」

 

「希ン?語尾にブヒを付ければ良いだけで、鳴き声で喋るわけじゃないワン?」

 

「ブヒ(お二人があまりにもお似合いな語尾過ぎてまともに喋れません。カオル先輩はもう言わずともですが暦先輩も恥ずかしそうにニャンというお姿がキュートがアグレッションしてフォルテッシモになっています)ブヒ」

 

お二人の尊さにくちがブヒ以外、発音する事が出来なくなってしまいどうにか通じろと念じながらブヒを発音しています

 

「凄いワン。ブヒしか言ってないのに内容分かるようになってるワン、後絶対二文字の中に収まる内容じゃないワン」

 

「ブヒの二文字に全力を込めているから伝わるのでしょうか…ニャン。ですが伝わっては来るんですが少し理解が難しいです…ニャン」

 

「ブヒ!」

 

「頑張って喋ってほしいワン希ン…」

 

この後色々な話をしたんですがどう頑張ってもブヒ以外発音出来ず、それに先輩方が慣れて普通に会話していたのを聞いたリスナーが後日、感想配信にて「ブヒ民」とコメントしたのは蛇足ブヒ

 

自分も頑張って喋ろうとはしましたブヒ!!ただ口から声が出なかっただけブヒ!




語尾何にしようかと考えたら自然と希はブヒだなと思いましたw
ラジオ回は今回か次回で終わりにしようと思っています
感想や評価はモチベにも繋がるのでよろしくお願いします
ではまた次回!Σ(゚д゚lll)

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