【休載中】十六夜桜花と黒猫燦のてぇてぇがみたい!【連載版】 作:古代 有朱夢
原作URL:https://syosetu.org/novel/217501/
うんぬんかんぬん
『愛ってなんなんだわん?』
私は思ったわん。
時に好きな人ができたとして、簡単に引き下がれるのが、真実の愛なのわん?
かのシェイク・スピアが脚本を手掛けた【Mid summer night’s dreamが 】の中で次のようなセリフが登場するわん!
『The course of true love never did run smooth (真実の愛は決して上手く行かないものだ) 』
上手くいかないからこそ愛は燃えるものなんだわん。簡単に引き下がってしまったらそれは愛ではないわん。単なる幻想わん。
また、相手を想うことが出来ないのも真実の愛ではないわん。
恋愛はお互いの事を自らの命に変えてでも、守りたいという思いの末に成立するものだわん。自らの欲求を満たすためにするものじゃないわん。
だから、私は十六夜桜花が好きだわん。
黒猫燦に魅かれた人の1人。誰よりも黒猫燦を愛してる人だわん。
自らを犠牲にしようとも黒猫燦に身バレの恐ろしさを伝える彼女の姿はとても美しいものだわん。コミュ症で黒猫燦と上手く絡め無くて、好きになった黒猫燦からディスロードを無視し続けられる彼女の姿はとても健気だわん。
立花アスカや夏波結が黒猫燦に近づけて彼女だけが省かれるのはおかしくはないわんか?
そりゃあ、私だって分かっているわん。十六夜桜花と黒猫燦の相性が悪いことは。
それでも、私はみたいわん。十六夜桜花が黒猫燦と結ばれる世界を。
解釈違いでも良いワン!キャラ崩壊でも良いわん!
十六夜桜花と黒猫燦を結び付けたいわん!
十六夜桜花と黒猫燦のてぇてぇがみたいわん!
そこで、1人の男を登場させるわん。名前は……まあ適当に考えて欲しいわん。
この男は「美っち生イき」が好きわん。特に十六夜桜花が好きだわん。理由はボーイッシュだから。
そんな彼には、ひとつ願望があったわん。それは私と同じわん。
賢い読者のみんななら既に分かっているだろうけど、念のために言うわん。
彼は十六夜桜花と黒猫燦が結ばれて欲しいのわん。
今回はそんな彼を利用するわん。
黒猫燦の中身が黒音小宵であることは、有名な話だわん。
では、黒音小宵の中身は誰なのわん?
有力な説としてはハムスターだと言われるが、実際は不明だわん。
そこで、私は考えたわん。私の考えたこの男を黒音小宵にしてしまえば良いのではないかと。
そうすれば、原作に矛盾することなく、十六夜桜花と黒猫燦のてぇてぇが見れるわん。
美っち生イきに関する記憶を封印して転生させて、原作に追い付いたら、記憶を解放すれば良いわん!
私って本当に賢いのわん!
なんたって超ウルトラC級の天才だわん!
俺は美っち生イきのファンだ。
ある日のことだ。いつものように趣味のネットサーフィンを俺はしていた。そんな時、ひとつの作品を見つけたのだ。
【美少女になってちやほやされて人生イージーモードで行きたい】略して美っち生イきを。
俺は、僕っ娘とTS娘が好きだ。理由は学生時代の経験にある。
学生時代、俺には好きな女の子がいた。顔はクラス1で成績もとても良かった。そんな子に恋をした。正直言って、身の丈に合わない恋だったと思う。
当時の俺は成績も上の下ほどで、特に顔が良い訳でも特技がある訳でもなかった。
それでも、俺はその子を好きになった。
感情というものは誰もがコントロールをしたいと願っている。しかし、それを実行できる人間はほんの一握りだ。多くの人間は自分の感情が抑えることが出来ずに他者を傷つけて、自分を傷つけるのだ。
当然、俺も感情を上手くコントロールできなかった部類に入る。
感情を上手くコントロールできなかった俺は、ある行動に出た。
卒業式の前日、桜の木の下で俺は彼女に告白した。
「好きだ。俺と付き合ってくれ!」
当時の俺にとって、人生最大の経験であった。この告白は人生最初の告白である。
「嫌よ。どうして貴方みたいな人と付き合わなくちゃいけないわけ?
貴方、鏡って知ってる?自分の姿を確認できる道具よ。鏡を見たらきっとわかるわ。貴方って本当にブサイクなの。鼻は低いし、おでこはニキビがだらけ。目は垂れてて唇は薄っぺらい。とっても、貧相な顔をしているわ。
まぁ、仮に貴方の顔が良くなったとして、付き合おうなんて思わないけど。貴方って、顔だけじゃなくて、おつむも悪いんですもの。ろくに、方程式も解けないじゃない。文学知識も薄いし、歴史もろくに分からないでしょう。
頭の出来以外にも悪い所がいっぱいあるわ。まず、服の着方。襟がびろーんってなっていて凄くダサイわ。それから、ズボンの状態がヨレヨレで凄くズボンが可愛いそう。まぁ、貴方に履かれてるだけで最悪だけど。貴方に履かれたら、私吐いちゃいそう。
何より、告白の仕方がダメダメね。卒業式の前日にいきなり告白されたらって普通の人なら困るわ。
それに、告白のセリフね。何が『好きだ。俺と付き合ってくれ!』よ?何様のつもり?私は貴方の下僕でも何でもないの。しっかり誠心誠意に頼んでもらわなくちゃ。
まぁ、どっちにしろ私には彼氏がいるから付き合わないんだけど。」
彼女が話している間、俺は一言も発さなかった。
それは余りの振られ方による動揺のせいだったかもしれないし、怒りのせいだったかもしれない。
俺は彼女の前を何も言わずに立ち去った。
彼女が俺に与えたのは、寂しさという名の虚無感だった。
あれから俺の日々の暮らしは変わった。健康的な暮らしを心がけ、毎日流行の服装をチェックをした。学業も出来るだけ頑張り、近場の国立大学に進学した。その後、それなりの会社に就職した。俺の周囲には人が集まるようになった。
そんな俺の1番の支えはTSものだった。
彼女に振られたその日から俺はネット小説を読み漁る日々を過ごしていた。
あるとき、ひとつのジャンルに出会った。そのジャンルはTS。正直最初は、TSの意味がわからなかった。色々と調べた結果TSというのは、性転換の意味らしいことがわかった。男が女になり、女が男になる。それはファンタジーの世界だ。現実にも性適合手術というものがあるが、それでは染色体レベルの変化は起こらない。また、現在の技術ではTGの人が妊娠することはできない。
TSは俺にとってファンタジーであり、空想の産物であった。
TSには、様々な種類があった。入れ替わりや変身・憑依・皮モノ・転生といった4大ジャンルプラス1といった区分がある。
また、TS少年×TS娘やTS娘×TS娘・男×TS娘・TS娘×女などTS娘やTS少年の恋愛の対象によって区別することもできる。
他にも様々な区分がある。
TSはひとつのジャンルだが、その中に無数の世界が内包されているのだ。
とりわけ、俺が好きな系統はTS娘(転生)が僕っ娘と付き合うパターンだ。
そこには、俺自身が女の子らしい女の子を受け入れられないという背景もあるのだろう。
だから、俺は美っち生イきの十六夜桜花と黒猫燦が結ばれて欲しいのだ。
それでは、私の作戦を実行するわん。男は既に眠っているわん。あとは、男の夢の中に入れば良いわん。
「やぁ、こんにちは。私はサンタクロースわん。」
よし。中に入れた。セリフもばっちしわん。
「うん?わんって何?流石に夢とはいえ、真夏にサンタガールの格好して、犬っぽい耳と尻尾はやして語尾がわんってキャラ濃くないか?」
えっ?あ、いつもの癖で女の子の姿のままで具現してしまったわん。
「犬娘なら犬耳と尻尾が生えてるのは当然わん!
夢の中なんだし、細かいことは気にしない方が良いわん!」
「う、まぁそうだな。」
「それじゃあ、私もサンタとしての役目をはたそうと思うわん。望を言って欲しいわん!」
「……。」
「悩んでるわんね。ちゃんと良く考えて返事するわんよ。現が夢に影響を与えるように夢も現に影響を与えるわんよ。」
「うーむ。決まった!」
「何わん?言ってみるわん!」
「美少女になってちやほやされて人生イージーモードで生きたい!」
「わかったわん!」
ふぅー。作戦成功わん!やっぱり、私の思った通り言って良かったわん。
それじゃあ、美っち生イきの記憶を封印するわん。
寝ているときは、記憶が整理される時間わん。記憶について干渉するには1番向いている時間だわん。
一旦、現に移動してハンマーで殴るわん!
ハンマーの性能を決めるわん。どんな感じが良いわん?やっぱ、火力大事わんよねぇ。あと、重過ぎても持てないし……。見た目は赤色の派手で格好いいのが良いわんよね。
いでよ、我が神器【メミョルニル】。印欧祖語系統の接頭辞で記憶を意味するmemと北欧神話のハンマーのミョルニルを参考に命名したわん!
デザインは持ち手の部分が黄色になっており、重りの部分が赤色になっている。暗がりで見やすくなっており、記憶の干渉をしやすい夜の時間にうってつけのハンマーわん!
さらには、小学生でも持てるくらい軽くしてあり、叩かれても痛くないという安心設計。また、ハンマーがどこかにぶつかると愛らしいピョコって音がするので、夜でも分かりやすくなっているわん。
さぁ、この男をメミョルニルで殴るわん!えぃ!
男を殴ると目の前にメッセージが出てきたわん。
はい いいえ
よし、「はい」のボタンを押してっと。
よし、それじゃあこの男を黒音小宵に憑依させるわん!
わたしは くろねこよい さんさい。ことしから ようちえんに かようの。 きょうは にゅうえんしきらしい。 あたらしい ともだち いっぱい できたら いいなぁ。
しらない おじさんが はなしてる。 えんちょうせんせいだ。
でも はなしが ながい。 う〜 あそびたい!
あ。 うごこうと したら ママに つかまえられた。
「む〜。だって つまらないんだもん!」
ママは しずかに わらってた。
きづいたら えんちょうせんせいの はなしが
おわった。ほかにも しらない ひとの はなし
ばっかで つまんなかった。
しらないひとたちの はなしが おわると
ようちえんの そとに でた。
しろい おっきな いたが あって、 もじが かいてある。 みんな そこの まえに ならんでる。ママに つれられて わたしも ならんだ。
ほかのこは パパといっしょに とってる。
わたしの パパも ほんとは きたかったけど おしごとが たいへんなんだって。
しゃしんを とったら おうちに かえった。
にゅうえんいわいに おすしを たべた。 ほんとは パパと たべたかったけど かえってくるの
おそく なっちゃうんだって。
ほんとは パパのこと まってたかったんだけど
きづいたら ねちゃってた。
くぅん、大変なことになってるわん。完全に前世の記憶が消えてるわんね。
なんでわん?
え、あ、うー。私、男の記憶全消ししちゃってるわん。それに、記憶の復元も出来ないらしいし……。タイムマシンがあるなら乗って、過去の私を殴りたおしたいわん。う! それだわん!
タイムマシンに乗って、男の記憶をコピーして、この子にペーストしちゃえば良いわん!
さっすが私。超ウルトラC級の天才!
さてと、タイムマシンに乗ってっと。いざ、過去の時空へレッツゴー!
俺は夢の中にいる。本来は夢の中にいたら気づかないものらしいけど、何となく分かった。
夢の中だから何でもできた。手からビームを出したり、指からビームを出したり、目からビームを出したり、全身からビームを出したり、どこからでもビームをだせた。肘からビームを出すこともできた。
そんな中、1人の少女が俺の目の前に現れた。少女は自らをタイムトラベラーと名乗った。
少女曰く、俺はこの後に記憶を抹消され黒音小宵に憑依させられるらしい。少女は記憶を失った黒音小宵に憑依している俺に記憶を与えるために、俺に会いにきたらしい。俺は快く了承し、記憶をコピーさせた。
次にサンタガールコスの犬耳少女が俺の目の前に現れた。
「やぁ、こんにちは。私はサンタクロースわん。」
「うん?わんって何?流石に夢とはいえ、真夏にサンタガールの格好して、犬っぽい耳と尻尾はやして語尾がわんってキャラ濃くないか?」
正直、犬娘なだけならともかく、サンタガールコスをキャラが濃いと思う。
「犬娘なら犬耳と尻尾が生えてるのは当然わん!
夢の中なんだし、細かいことは気にしない方が良いわん!」
「う、まぁそうだな。」
「それじゃあ、私もサンタとしての役目をはたそうと思うわん。望を言って欲しいわん!」
「……。」
正直、なんて答えたら良いのだろうか。多分、この女がサンタコスをしているのは美っち生イきを意識してだろう。それならば、美少女になってちやほやされて人生イージーモードで生きたい!と答えるのが正解だろう。しかし、そう答えたら、記憶を消されちゃうらしいし……。
「悩んでるわんね。ちゃんと良く考えて返事するわんよ。現が夢に影響を与えるように夢も現に影響を与えるわんよ。」
まぁ、あのタイムトラベラーを信じてみるか。
「うーむ。決まった!」
「何わん?言ってみるわん!」
「美少女になってちやほやされて人生イージーモードで生きたい!」
「わかったわん!」
えー、はいどうも。皆さま、ご機嫌よう。転生者だ。タイムトラベラーさんはちゃんと仕事をしたらしく、何とか記憶を取り戻せた。
幼稚園生活2日目頑張ってみるか!
文字数などを考慮し、一話四千字から五千字を一週間から二週間に一度を目標に作品を投稿したいと思いますわん!