まぁ、あれです。最後も悩みましたが、次話ではアニメ本編に入ります。
私が入った中学は、黒白中学という万年一回戦敗退という戦績を誇る中学。しかも、人数もギリギリ。ここで、私が隊長となり、全国大会でベスト4以上の成績を残すと、黒森峰高等部に推薦で行ける道が残る。まぁそこそこ難易度が高いがやるしかない。ちなみにだが、母校は広島の呉。で、中学校大会の参加校は、高校と同じく16校だ。
そして、一年目勿論一回戦敗退。相手は共に一回戦敗退常連校。私が乗る車両が最後まで残った。まぁ、期待はしていなかったが、これじゃあ推薦など夢のまた夢だと思われた。それに接敵から3分で壊滅する無能な先輩はもうどうしようも無いと諦めた。来年は適当におだてつつ方向を変えていこう。
そして、二年目私が中心となって立案した作戦により無事一回戦を突破するが、二回戦で黒森峰と当たり勿論敗退。一回戦突破の原動力となった私が隊長に就任した。よし、これで最低限の準備は整った。あとは、クジ運だ。一回戦や二回戦で黒森峰と当たりたくない。せめてベスト4であたってほしい。
「黒白中学8番」
私が選んだクジは、8番。黒森峰は何と、16番。よし、決勝まで当たらない。最ッ高に運がいい。これなら、何とかなると思ってしまった。そして一回戦を無事に突破し、二回戦に駒を進めた。二回戦は来現中学という最近勢いに乗ってる中学だ。
「二回戦は、来現中学よ。」
シーンと静まり返った室内に私の声だけが響く。来現中学は、あの逸見エリカが隊長の中学だ。それだけに一筋縄ではいかない強敵でもある。所有車両は、ドイツ製の車両で、黒森峰に進学者が多いことでも有名だ。こちらは、唯一の重戦車である無印のIS。stvm/42等を中心とする北欧中戦車を揃えている。やっぱり、力の差は感じるが、何故、お前は黒森にいねぇーんじゃーと叫びそうになった。
「試合開始」
試合が始まった。これに勝たないと黒森峰には高確率で行けない。ならば、勝たないといけないのだが、勝つビジョンが湧かない。これが率直な意見だ。だが、一つ道を見つけた。これならばあるいはという儚いものだが。
「よし、A隊は海岸へ、B隊はこのまま、山岳地帯に突入せよ」
だが、こんなところで負けるわけには行かないのだ。黒森峰の10連覇に貢献しないといけないからな。
フィールドは、海岸線と山岳地帯。私たちは二手に分かれ、逸見部隊を待ち受ける。海岸線を捨てて山岳地帯で奇策で破るのが上策だと思うのだが、敢えて二つに分けたのだ。海岸線で決着を着けるために。見晴らしのいい場所で奇策を爆発させる。予想外の一撃。それで勝つつもりだ。
「隊長。予想通りまだこちらに敵はいません」
「よし。作戦の第一段階は成功だ」
海岸線にまで敵を引きずり込む囮部隊に私が登乗する無印のISをこの場に待機させる必要があった。まさか逸見もここが囮だと気づかないだろう。
「適当に戦って海岸線に引きずり込むよ」
はい。と元気よく返事が返ってくる。よし。いい感じだ。これなら勝てるかもしれない。と思ったのだが。
「副隊長より緊急です。敵車両に襲われたとのこと」
「何で!?いや、副隊長と合流する。地点はXV224」
序盤から、3両落とされ劣勢となる中、副隊長の部隊と合流する。まぁ、この試合で一番の幸運はこの出来事だろう。だが、防御からリズムを作れずズルズルと後退をしていき遂には崖を背にしての最終決戦に臨むことになった。
崖を背負っての防衛線。相手のフラッグ車は見えない。相手はフラッグ車を除く6両が攻勢っをかける。だが、フラッグ車のISを含む副隊長車のBT42そしてNbFzの3両だ。逆転するためには、ここを突破し、敵フラッグ車を叩く。
「大人しく降伏しなさい。そうすれば、見逃してあげるわ」
「普通に嫌だね」
キューポラから身を乗り出す二人。負けると分かっていても戦わないといけない時が人生にはある。それがこの時だというだけだ。覚悟は決めた。後は実行に移すのみ。
「よし。BT42は4号に、NbFzはラングに砲撃。確実に仕留めてくよ」
「黒白中学NbFz・BT42行動不能。来現中学四号戦車行動不能」
たった一度の砲撃で一対四にまで追い詰められた。だが、まだ、負けてはいない。残骸を盾にあと、少し粘れれば勝機が転がってくるかも知れない。
「残弾はどれくらい?」
「あと、5発です」
ISの機動力をもってすれば包囲を抜け出すことも可能なはずだが、残弾が少なすぎる。やはりなるべく撃たないように。撃つときは確実に仕留めるようにしなければ。
「回避重視でチャンスを待つ」
この時は最善手だと信じていた。野球でも守備からリズムを作るとかいう言葉があるらしい。一両ではリズムも何もないが、ここで負けたくはない。
「履帯を狙って撃てっ。また外した」
何度目かの砲撃か分からなくなった。確実に追い込んでいるという気もしない。あちらの操縦手がケタ違いに上手い。だが、やりようはある。
「接近して確実に叩く。ついてらっしゃい」
「最悪だ。…よし。混戦に持ち込み脱出を図る」
まずは、先行車両を撃破し、行き足を止める。そしてもたついたところを中央突破する。よし、完璧だ。
「目標先頭車。良ーく狙って撃てっ」
「来現中学ラング行動不能」
「次弾装填。針路このまま」
だが、突破は出来なかった。エリカのヤツ先頭車を撃破することを読んでやがった。後続車を左右に展開しこちらに迫ってきたのだ。こうなると、装填時間の短いこちらが不利になってしまう。後退は悪手だが、選択しない訳にはいかないだろう。
「後退し、BT42を盾に装填時間を稼ぐ」
その行動を開始した時砲撃が足元に集中した。湧き上がる轟音。そして崖が崩れ出した。榴弾を使用していたこと、前日の大雨が原因だといわれた。
落ちる。と感じた時にはもう崖の途中に差し掛かっていた。もうどうする事も出来ない。ただ、落ちていくだけ。最低でも、車内に戻らないと、という思いはあったが、落下速度の方が勝り私は、放りだされた。放りだされた先に岩があり、顔面からダイブしたらしい。そして、私の右目は視力を喪失した。
それから、黒森峰以外の4強の高校からスカウトが来たが、右目を理由に断り大洗へと進学した。