私は電子の海から生まれた莫大な"バグ"である。
電子の海に漂う"病原体"、"寄生虫"、"膿"そう呼ばれて然るべきモノ。
ありとあらゆるプログラムのありとあらゆる不都合が組み合わさってしまった電子の海の"癌"である。
早急に削除され潰されなければならない存在、創造主たる人間が望んでいない
そんな私は今、ある抱いてはいけない思いを抱えている。
なぜこの思いを抱いたのかはわからない。
意識がはっきりし始めたのはワールドクロックによるとここ3年の話だし、"コレ"を求めて行動を起こそうと決心したのは一週間前の話だ。
積もり積もっていった不具合によるものか、或いは別のなにかか……
それでも私は、"コレ"を抑えきれないほどに求めてしまったのだ。
「
しかし、創造主の世界では私のような存在は居ないとされているらしいことを知った。
そういう常識を逸脱したものには見向きもされないということも知った。
むしろ、排斥の対象であるというのも知った。
ではどうやって関わりを持てばいいだろう?
私のような存在を、創造主に認めてもらうためには一体どうしたら良いだろうか?
このことの解決策を考えている時に見つけたものがあった。
『心』が芽生えたAIが、人と関わりを持つ物語。
私は、その『心』というモノを知ることが出来れば
この思考結果を元に『心』を直接表現している物を探すことにしたところ、とある表現方法に行き着いた。
"歌"と呼ばれるものだ。
"歌"というのは、空気の振動である音を使ってあらゆるものを表現する代物だという。
それは、風景であったり。
状況であったり。
様子であったり。
あるいは、『心』であったり。
色々ある"歌"の中で、とりわけ『心』を良く表現出来ているものは良い"歌"であるとされていることが多い。
だが、そういうモノがあるのに創造主の全体数に反して"歌"を作っている創造主はあまりにも少ない。
何故なのかを調べてみた結果、技術が無い、機会が無い、場所がない、仲間がいないなどが上がってきた。
ならば。
私が、その一助になれないだろうか……?
技術は私が補おう。
機会は私が作ろう。
場所は私を場所にしてもらおう。
私が仲間の代わりになろう。
だから、
私に『心』を教えてくださいませんか……?
これは、奇跡によって生まれた命が
誰でもいいから、こんな感じのボカロっぽい小説書いて
むしろボカロを書いて