聖なる刃と物語   作:ボルメテウスさん

16 / 74
闇の剣士

グラトニー・ディビエルはバスターとの戦いによって、傷だらけの身体は瞬く間に再生しながら、飛羽真を見つめる。

 

「なんとか間に合った。

けど」

 

飛羽真は目の前にいる敵を見つめながら、自身の異変について疑問に思っていた。

 

力を得る時の代償。

 

それが何なのか。

 

ここに来る前にエドワードから聞いた話にあるような手足を持って行かれる事はなかった。

 

心配している響や朝田にも聞かれたが、特に問題なかった。

 

だけど、奇妙な喪失感だけがあった。

 

「それでも、今は」

 

その言葉と共に、飛羽真は手に持ったブレイズドラゴンと鋼の錬金術師をベルトに挿入し

 

「変身!」

 

【烈火抜刀! 龍の炎があらゆる物を作り出す! ワンダーライダー! ドラゴン! フルメタル・アルケミスト!】

 

その音声が鳴り響くと共に、セイバーの左腕は鋼の腕へと代わり、肩にはオーガヘッドが装着される。

 

「ハガネェ!!」

 

セイバーの姿を確認したグラトニ-ディビエルはそのまま真っ直ぐとセイバーに向かって襲いかかる。

 

それに対して、セイバーは手を合わせ、地面に触れる。

 

その瞬間、セイバーを中心に一つの巨大な柱が作られる。

 

「ふぅ、さて、やるか!」

 

ゆっくりと息を吸ったセイバーはそのまま柱から一歩、足を踏み外す。

 

同時に柱からセイバーの足場になるように伸び、そのままセイバーは真っ直ぐとグラトニーディビエルに向かう。

 

「ガァァ!!」

 

真っ直ぐと向かってくるグラトニーディビエルだが、その動きは真っ直ぐと分かりやかった。

 

軌道を読みながら、セイバーは地面を滑るように避けていく。

 

襲いかかるグラトニーディビエルは分裂した身体を一つにさせながら、セイバーを食らう為に襲いかかる。

 

そんな一つの口がセイバーの肩を掠り、装着されたオーガヘッドが落ちる。

 

それでもグラトニーディビエルは未だに止まることなく襲う。

 

そうして、セイバーはそのまま宙へととび、グラトニーディビエルはそのまま巨大な口を開く。

 

「イタダキマァス!」

 

そうセイバーに襲いかかろうとした時だった。

 

グラトニーディビエルはそれ以上セイバーに近づく事ができなかった。

 

「ナンデ?」

 

疑問に思ったグラトニーディビエルは見ると、そこにはセイバーが通った道がグラトニーディビエルを締め付けていた。

 

そして、その近くには落ちていたオーガヘッドが一つの鎧となって、道を操っていた。

 

「一撃で、それも分裂する逃げ道がなければ、お前を倒すのは簡単だ!」

 

その言葉と共に、火炎剣烈火をベルトに納め、そのまま構える。

 

【必殺読破!烈火抜刀!ドラゴン!アルケミスト!二冊斬り!】

 

その音声が鳴り響くと共に、別の地面がセイバーまで近づくと共に、セイバーの腕と一体化する。

 

地面はそのまま巨大な拳の形へと変わり、炎を纏って、そのままグラトニー・ディビエルへと向かって放つ。

 

「はああぁぁ!!」

 

そのまま拳をグラトニー・ディビエルは押しつぶされ、そのまま爆散する。

 

「ふぅ、なんとか倒す事ができた」

 

「なかなかやるじゃないか、新人」

 

そう言いながら、セイバーの肩を叩くバスター。

 

「えぇ、なんとかできました」

 

「お嬢ちゃんも随分と心配していたからな」

 

「そっそうですね」

 

一瞬、戸惑ってしまうが

 

「ブレイブドラゴンを寄こせ」

 

「「っ!!」」

 

そう、安心していると、突然聞こえた声。

 

その方向を見ると、これまで見たことのない紫色の鎧を身に纏った存在が立っており、何よりも目立つのは左肩にある紫色の龍の鎧であり、セイバーと似ていた。

 

「あの人は新しいライダー?」

 

「違う、逃げろセイバー!!」

 

その言葉と共にバスターはその手に持った土豪剣激土を構える。

 

だが、目の前にいるライダーはその手には別のワンダーライドブックがあった。

 

【かつて世界征服を成そうとした死の支配者が居た…。】

 

「オーバーロードライドブック!」

 

「それって」

 

バスターから聞いた言葉と共に、目の前にいるライダーはそのままオーバーロードライドブックを自身の剣にスキャンする。

 

【オーバーロード!習得装甲!】

 

その音声と共に目の前にいるライダーの左腕を覆うように骸骨を思わせる鎧を身に纏い、黒いロープが覆う。

 

「ふんっ」

 

「ぐっがああぁ!!」

 

「尾上さん!」

 

瞬く間に吹き飛ばされたバスターを見たセイバーだが、その一瞬で目の前にいるライダーは接近する。

 

セイバーもすぐに対抗するように、構えるが

 

「ブレイブドラゴンを寄こせ」

 

「ぐっ」

 

狂気にも似た声と共に近づいた瞬間、セイバーの腰にあるブレイブドラゴンが共鳴するように黒いライドブックが互いに反応するように光り始める。

 

「これは共鳴だと」

 

そうしている間に、セイバーの後ろに現れたのは本の形をしたエネルギーだった。

 

「ぐっ吸い込まれっ」

 

そのままセイバーはその方向へと吸い込まれしまい、そのまま本は閉ざす。

 

「まさか、共鳴で。

仕方ない」

 

そう言い、ライダーはそのまま立ち去ろうとした。

 

「待てっ、なぜ裏切ったんだ、カリバ―!!」

 

そう、カリバーに向けてバスターは叫んだが、カリバーは足を止める事なく姿を消した。

 

――――――

 

「強敵、グラトニー・ディビエルを倒す事に成功した飛羽真君達。

ですが、突然現れた闇の剣士カリバーとの戦いによって、飛羽真君は姿を消してしまったようです。

未だに明かされていない多くの謎がありますが、果たして飛羽真君の運命は」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。