聖なる刃と物語   作:ボルメテウスさん

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友情のFAIRY TAIL編
再会の雷鳴


「んっ」

 

ゆっくりと、身体にかかっている疲労と共に目を覚ますと、そこに広がっているのは、まるで知らない景色だった。

 

「なんだ、ここは」

 

そう言いながら、目の前に広がるのは海、後ろには多くの木々があり、現代ではあり得ないような光景が広がっていた。

 

「確か、カリバーと戦って、それで」

 

懐から取り出したブレイブドラゴンを見つめる。

 

あの戦いの時に確かにこれが、カリバーのベルトにあったワンダーライドブックと反応していたようだが、一体なんの関係があるんだ?

 

「あなたは一体何者なんですか?」

 

後ろから聞こえてきた声に振り返ると、そこには妖精を思わせる小柄な少女がそこに立っていた。

 

「えっと、君は一体?」

 

「質問しているのは、私ですが?」

 

「あっ、ごめん。

俺は神山飛羽真、それで君は?」

「私はメイビスです。

この天狼島に住んでいるんですが」

 

そう言っていると、何やら顔が曇っていた。

 

「どうしたんだ?」

 

「その、実は、今、とっても大事な物を探しているんです」

 

「大事な物?」

 

その事に俺もすぐに気になった。

 

「なんというか、忘れてはいけないはずなのに、忘れてしまった大事な物を探していて。

それで、あなたが丁度来たので、何か知っているのかと思って」

 

「残念ながら、俺も分からないんだ。

ここに来たのも本当に偶然で」

 

「そうだったんですか」

 

そう言いながら、俺は悩んでいると

 

「っ!!」

 

こちらに近づく足音が聞こえ、見るとそこには黒い靄があった。

 

【DEATH GUNNER】

 

その音声と共に見えたのはアルターライドブックだった。

 

聞き覚えのない本の題名だったが、同時に現れたのは、かつて倒したはずのディビエル、デスガン・ディビエルだった。

 

「まさか、復活したのか!」

 

倒したはずのデスガン・ディビエルの存在に驚きを隠せないが、俺はすぐに構える。

 

「ディビエルって、一体」

 

「本来ならば存在しない怪物と言ったら良いのか」

 

そう言い、俺はすぐにブレイブドラゴンを取り出そうとした瞬間

 

「追いついた」

 

俺とメイビスの間で何かが通り過ぎ、ディビエルに接近する。

 

【必殺読破!黄雷抜刀!アランジーナ一冊斬り!サンダー!】

 

その音が鳴り響くと共に、デスガン・ディビエルは瞬く間に何十に切り裂かれる。

 

「今のは」

 

突然の事で俺は思わず身構えたが、そこに立っていたのはライダーだった。

 

肩にはランプを思わせる鎧を身に纏い、顔は月を思わせる仮面を被っていた。

 

手には雷を思わせる剣を持っており、俺の火炎剣烈火と似ている。

 

新しいライダーの登場と共にカリバーの仲間かと疑問に思い構えていたら、ライダーは変身を解除させ

 

「お前、飛羽真だよな!!」

 

「えっ」

 

何やら、俺の事を知っている様子で近づいた。

 

こちらを知っている様子の男だが、俺はまるで見覚えがない。

 

「俺だよ、富加宮賢人!

中学校の時、一緒にいただろう」

 

「中学校の時」

 

そう言われ、俺は思い出そうとする。

 

だが、まるで思い出せない。

 

「・・・悪い、覚えていないんだ」

 

「おいおい、冗談をよせよ。

中学の3年間一緒だっただろ」

 

「それが」

 

その言葉を聞きながら、俺は懐から鋼の錬金術師ワンダーライドブックを取り出す。

 

あの時、喪失感があった。

 

だが、まさか

 

「それはワンダーライドブック?

しかも、これは鋼の錬金術師」

 

「これを手に入れる時、どうやら取られてしまったらしいんだ」

 

俺はそう言いながら、戸惑いながら言う。

 

「あの、話が見えないですが?」

 

「あっごめん、とりあえず、少し纏めても良いか?」

 

「あっあぁ」

 

戸惑いを隠せない様子の富加宮とメイビスを交えて、話をする事にした。

 

「えっと、それじゃあ、メイビスさんから聞いた方が良いかな?」

 

「いえ、私の事情は先程話した事が全てです。

それよりも、そちらの方が何やら複雑そうですが」

 

「あぁ、多分だけど、これを手に入れる為の対価だと思うんだ」

 

「対価?」

 

「対価。

このワンダーライドブックを手に入れる為に、俺はエドワードさんの記憶を見たんだ。

だから、その対価として、エドワードさんの戦いが描かれた歳、多分だけど10歳から15歳ぐらいかな?

小学校後半と、中学生時代の記憶がまるでないんだ」

 

「・・・そうか」

 

それを聞いて、富加宮は少し顔を逸らした。

 

「・・悪い」

 

「気にするな。

お前が望んでやった事じゃないし、またこうやって会えただけでも嬉しいからな」

 

そう言い、富加宮は手をこちらに伸ばした。

 

「あぁ、そう言ってくれると嬉しい」

 

そう、俺もまた握手する。

 

「・・・友達」

 

そんな俺達の様子を見ていたメイビスは何か思い詰めたように、首を傾げる。

 

「メイビス、どうしたんだ?」

 

「いえ、もしかしたら、私が忘れていたのは友達の事じゃないかなと思いまして」

 

「友達を?」

 

「はい、なんだか、二人を見ていると懐かしい気持ちがして、私にもいたような気がして」

 

そう言ったメイビスは迷いながらも

 

「だったら、一緒に探そう、メイビスの友達を」

 

「はい!」

 

メイビスも少し元気を取り戻したように立ち上がる。

 

「勿論、俺も協力する」

 

「ありがとうな、富加宮!」

 

そう決まり、俺達は行動は決まった。

 

「それに帰ったら、響にも聞かないとな。

あいつだったら、富加宮の事を知っているかもしれないからな」

 

「響?」

 

「おい、忘れたのかよ、立花響。

俺の幼馴染みだよ」

 

「幼馴染み、そうか」

 

その時、富加宮の様子は何か可笑しかったが、俺達はそのままメイビスの友達を探す事にした。

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