「あの子は一体」
セイバーに変身し、目の前にいるディビエルと戦いを繰り広げている。
途中でエスパーダに変身した富加宮も合流して、なんとか応戦している。
「なんで、こんな事を」
そう言いながら、俺は目の前にいるディビエルに問いかけた。
あの時、彼女は確かに「これ以上、メイビスをっ」と言い、それは悲しそうな声でメイビスを確かに思った言葉だ。
だからこそ、なぜこんな事に
「お前に何が分かるんだっ
メイビスの事も何も知らないお前なんかにっ」
その叫び声で、俺を吹き飛ばされながら、手元に幼女戦記ワンダーライドブックをそのまま聖剣ドライバーを装填し
【烈火抜刀!二冊の本を重ねる時、聖なる剣に力が宿る!ワンダーライダー!ドラゴン!幼女戦記!二つの属性を備えし刃が研ぎ澄まされる!】
足下に魔方陣を展開し、空中で浮遊しながら、俺は目の前にいるディビエルと対峙し見つめる。
「ぐっ」
空に飛びながら、こちらに向けて幾つも放たれる魔法に対して、俺は火炎剣烈火で応戦する事しかできない。
「なるほど、そういう事か」
そうして、追いついた富加宮は何か分かったのか、こちらに迫っていたディビエルの攻撃を打ち返して言う。
「何か分かったのか?」
「あぁ、だけど」
そう言いながら、富加宮は俺を見つめる。
「もしかしたら、僕と君はとても似ている。
だからこそ、ここで君を止めなければならない」
その言葉と共に取り出したのはワンダーライドブックだった。
【かつて火竜という異名を持つ火の滅竜魔導士がいた】
その音声と共に富加宮は3冊目のワンダーライドブックを装填する。
「それが、僕の役割だ!」
【黄雷二冊!雷の力によって驚異的な力をもって貫く針を纏う!
増冊!フェアリー!雷二冊!キュキュッとこすると現れたその魔神への願いとは全てを貫く針だった!】
「これは三冊目」
新堂から止められていた三冊同時に使った姿。
「行くぞ」
その言葉と共に、赤と黄色の光を羽に纏いながら、ディビエルに接近する。
それに対して、反撃するように無数の魔法が富加宮に襲い掛かる。
だが、残像する程のスピードを出しながら、その手に持った剣を構える。
【必殺読破!
黄雷抜刀!フェアリー!ヘッジホッグ!アランジーナ!二冊斬り!
サ・サ・サンダー!】
「っ!!」
その音声と共に手に持っている剣は巨大な針となって、ディビエルを突き刺す。
一瞬、驚きを隠せないディビエルはそのまま針を突き刺した部分を中心に亀裂が作られ
「がっがぁあ」
亀裂はやがて大きな穴となり、そのままディビエルは完全に砕け散った。
その中で、女の子が落ちそうになった。
富加宮はすぐにその女の子を抱きかかえてくれたおかげで、無事だった。
「ふぅ、良かった」
「・・・あぁ、そうだな」
俺が安心して、息を吐くが、富加宮はその女の子を見ながら、少し複雑そうな顔をした。
「富加宮?」
「なんでもない、多分、この子はアルターライドブックの影響で暴走していたと思う」
「そうなのか?」
あまりそういう事に詳しくない俺は首を傾げるが、確かにあの時の様子は少し変だった。
「あぁ、何か迷っていた心にアルターライドブックが影響して、暴走したんだろう」
「そうか」
あの様子からして、本当にメイビスの事を思っての行動だったんだろう。
「それじゃあ、戻ろうか」
その一言と共に、俺もメイビス達の元へと向かう。
「あの、大丈夫ですか」
「あぁ、あの子も無事だったよ」
そうしている間にも富加宮が女の子を連れてきた。
既に気絶している状態から起き上がっているようで
「メイビス」
「良かった、無事で、本当に」
そう言い、メイビスは彼女を抱きしめた。
嬉しそうに涙を流しているメイビス、女の子の方もそんなメイビスを抱きしめながら答える。
「飛羽真、帰ろう」
「あっ、そうだな」
そうしている間にも、富加宮が展開してくれた本の扉が開き、富加宮に合わせて、一緒に飛び込んだ。
「ありがとうございます、飛羽真!!」
「メイビスも!!」
俺はすぐに手を振りながら、元の世界へと戻っていく。