猫型ロボットとの出会い
「ふぅ」
「どうやら、無事に戻ってこられたようだな」
本の扉を開いた先に見えたのは、これまで見たことのない場所だった。
周りは本が置かれており、古い図書館を思わせる場所。
そこで俺は周りを見渡していると、新堂さんや尾上さんがいた。
「おぉ、戻ってきたか」
「二人がいる?
ここは一体」
「ここはノーザンベース。
僕達ソードロゴスの基地です」
「ノーザンベース」
そういえば、これまで新堂達との交流はあったけど、基地があるとは思わなかった。
そう周りを見ていると
「聖剣がここまでボロボロじゃないか」
「えっ?」
周りを見ていたら、後ろから声が聞こえ、思わず振り返るとそこには俺の火炎剣烈火とブレイズドラゴンを手に持っていた。
「誰!?」
「彼は大秦寺哲雄。
僕達の聖剣やワンダーライドブックをメンテナンスしてくれる人です」
「めっメンテナンス!?」
まさかそれを行っている人がいるとは思ってなかったが、そうしている間に大秦寺さんはそのまま火炎剣烈火をそのまま近くにある機械に入れる。
「こんなボロボロの状態でよく戦えたな。
ワンダーライドブックも十分じゃない」
そう言っている間にも大秦寺さんは目の前に置かれた火炎剣烈火を手入れを始めた。
「大秦寺がメンテナンスに入った以上、数日は戦えないでしょう」
「今度は?」
声が聞こえ、見てみると、そこには女性が立っていたが、彼女は。
「彼女はソフィア。
このノーザンベースを管理している人です」
「初めまして、セイバー」
「はっ初めまして」
初めて会ったタイプという事で、俺はそのまま頭を下げる。
「これまでの活躍はブレイズとバスターから聞いております。
敵も未だに目的が分からない以上、あなたの力がきっと必要になります。
期待していますよ」
「きょっ恐縮です」
俺はそう言いながら、聞いていると
「さて、戻ってきて早々にですが、セイバー。
あなたに頼みたい事があります」
「俺に?」
思わず首を傾げていると
「あなたが、この世界を離れている間にまた新たな世界と融合しています。
そして、ディビエルもまた出現しました」
「なっ本当ですか!!」
まさか、ディビエルが現れているとは。
「だったら、すぐに対処しないと」
「それが、奴は潜伏しているのか、なかなか見つける事ができない。
襲撃があったと思われる場所に向かっても、既に姿が消えていた」
「何か共通点は」
「あります。
こちらを」
そう言いながら、新堂が取り出したのは
「なんだこれ?」
「LBX、小型ロボットで世界が融合すると共に流行った物です。
そしてディビエルは大会優勝者などを襲っている事がこれまでの調査で分かっています」
「それじゃあ、その人達の近くにいれば良いんですか?」
「それは僕と尾上さんが担当します。
飛羽真君にはアキバハラキングダムに参加し、優勝してもらいたい」
「ゆっ優勝!?」
いきなりの事で戸惑いを隠せずにいた。
「お前以外にもう一人もメンテナンスでアキバハラキングダムに参加予定だ。
お前にはそいつ合流して、やりたいが」
「待って待って!
そもそも俺はその、LBXなんて、知らないけど!?」
「それは、説明したいのは山々なんですけど」
「俺達も詳しい事を知らないからな。
そこは合流して、聞いてくれ」
「えっちょ」
そうしている間に二人は姿を消してしまう。
「ふっ富加宮は、いない」
富加宮に聞こうと思ったが、既に富加宮も既にいなかった。
「頼みましたよ、セイバー」
「うぅ」
ソフィアさんに頼まれ、とりあえず俺はそのまま現実の世界、秋葉へと飛ばされる。
「なんというか、凄い光景だな」
こういう町を見たこともなかった俺は思わず見回ってしまう。
そうして、秋葉を見ていると
「くっ」
「んっ?」
何やらLBXバトルを行っているのか、俺は見てみる。
そこには一つ目のLBXと猫を思わせるLBXが戦っている光景だった。
だが、それは一方的な戦いで、猫を思わせるLBXが負けている光景だった。
「やっぱり、性能が良すぎてっ」
「お前にLBXバトルなんて、無理なんだよ」
そう言いながら、一つ目のLBXを操作する奴は馬鹿にするような発言と共に猫のLBXを吹き飛ばす。
「なんだか、嫌な気分だな」
そうしている間にも、バトルが終わり、男は猫のLBXを操っていた少年に詰め寄る。
「いい加減、俺のメカニックとして一緒に参加しろよ」
「断る、お前みたいに、LBXを大切にしない奴なんか」
「はぁ、まったく、こんな見た目が変な奴が何が良いんだよ」
そう言うと、男はそのまま猫のLBXを手に取り、ゴミ箱に向けて投げる。
「っ!!」
その光景を見ていられなかった俺はすぐにゴミ箱に捨てられそうになっていた猫のLBXを受け止める。
「なんだ、お前は」
「おい、LBXバトルしろよ」
「何?」
俺に向けて睨み付けるが、それを気にせず、少年の元へと向かう。
「悪い、こいつ借りても良いか?」
俺はそう言い、聞く。
少し見つめ合うと共に
「お願い、僕のヴァンパイアキャット・ミニタスを」
「あぁ」
その言葉と共に操作を行う為の機械を受け取ると共に、すぐに準備を行う。
「さぁ行けよ、デクーカスタム!」
そう、一つ目のLBX、デクーカスタムが飛び出る。
俺もそれに合わせて、渡されたLBX,ヴァンパイアキャット・ミニタスを動かす。
「行け、ヴァンパイアキャット・ミニタス!」
そう言い、箱の中にヴァンパイアキャット・ミニタスが入る。
どのように動かせば良いのか分からない俺は、少しの間の操作に慣れるように動かしていく。
「ふむ」
少しずつ触っていく内にどう動けば良いのか分かっていき
「何をしているんだ、お前は!!」
そうして、動かしていく内に相手は痺れを切らしたのかデクーカスタムがこちらに武器を構えた。
だが、同時に俺は操作が僅かでも分かると同時に動き出した。
「えっ」
次々と放たれる銃弾に対して、ヴァンパイアキャット・ミニタスは変幻自在な動きをしながら攻撃を避けながら、そのまま接近する。
「なっ、なんだよ、こいつはっ」
「これ、SAOのような感じがする」
ゲームの中ではなく、ソードアートオンラインワンダーライドブックを通して見た記憶もあってか、動き方が分かる。
そうしている間にも敵の攻撃を避けながら、ヒットアンドウェイを基本に戦っていく。
「こいつ、どうなって」
「これで、ラスト!!」
その言葉と共に相手のデクーカスタムを切り裂くと、それで負けたのか、機体から青い光と共に倒れる。
「倒した。
しかも、あれは試験機で作ったヴァンパイアキャット・ミリタスなのに」
「ちっ、こんなのやってられるかよ」
その言葉と共にデクーカスタムを取り出し、そのまま店から出て行った。
「えっと、ごめん。
なんか余計な事をして」
「そんな事ないよ。
それよりも、君は本当にLBXは初めてなのか!!」
「あっおっおう」
はっきり言って、これを行う事自体は本当に初めてだが、ソードアートオンラインワンダーライドブックの力とこれまで行った戦いの経験もあってか、LBXが簡単に動かす事ができた。
「だったら、頼みがあるんだ。
僕とこいつと一緒にアキハバラキングダムに出てくれないか」
「アキバハラキングダム!!」
その言葉が出てきて、俺は思わず詰め寄る。
まさか、ここでディビエルの情報が出てくるなんて。
「えっ知っているのか?」
「あっまぁな。
少し知り合いを探していて、アキバハラキングダムに関係していると聞いてな」
「だったら、丁度良い。
頼めるか?」
「あぁ、よろしく。
俺は神山飛羽真」
「僕は古城タケル。
そして、こいつは僕が作った新しい機体」
そう言い、見てみる。
先程まで使わせて貰った猫のLBXに似て、猫の特徴を持っているが、全身が赤く、背中には巨大な刀を持っている。
「剣豪紅丸だ」