「ここにディビエルが?」
アルファモンのおかげで、なんとか辿り着いた場所。
そこは既に使われていない公園なのか、大量の遊具があり、不気味な雰囲気が漂っている。
周りを警戒しながら、俺はすぐにアルファモンから受け取った三冊の本を見る。
「どれもデジモンというシリーズの本。
アドベンチャーにサイバースルゥース、それにクロスウォーズか。
んっ、ちょっとこれは」
だが、その内の一冊であるクロスウォーズは他のワンダーライドブックとは違った。
空洞の部分があり、これまでのワンダーライドブックとは違う。
なによりも、種類はブレイブドラゴンと同じ神獣。
ブレイブドラゴンは俺が変身を行う時に核となるアイテム。
それ以外の神獣のワンダーライドブックが使えない事は既に分かっている以上、アルファモンから渡されたこのワンダーライドブックは使えない。
「謎も多いし、帰ってから調べようか」
俺はそう仕舞うと、後ろから巨大なうねり声が聞こえ、見つめる。
長大な腕が特徴的な半透明な身体を持つ怪物がそこに立っていた。
「こいつがアルファモンが言っていたディビエル。
確かにこれは厄介そうだ」
俺はそう言いながらブレイブドラゴンを装填してある聖剣ドライバーをそのまま腰に巻き、クロスウォーズ以外のワンダーライドブックを起動させる。
【これは、選ばれし子供達とパートナー達の冒険と成長の物語】
【現実と電脳が交わりし時、新たな物語が幕を開ける】
その音声と共に俺はそのまま二つのワンダーライドブックをそのまま聖剣ドライバーに装填し
「変身!」
【烈火抜刀!3冊の本が重なりし時、聖なる剣に力がみなぎる!ワンダーライダー!】
その音声と共に、確認してみると、俺の背中には太陽を模した盾が背負っており、左腕は巨大な黒い腕に変わっていた。
「よしっ行くぜ!」
その言葉で、俺は目の前にいるディビエルに向かっていく。
だが
「うわぁ!?」
自分でも驚く程の急加速について行けず、そのままディビエルの横を通り過ぎる。
「ぐっ、これは思った以上にやりにくい!?」
そう驚いている間にもディビエルはこちらに向けて巨大な手を振り下ろしてくる。
「ぐっ」
すぐに背中の盾を構えて、その攻撃を受け止める。
攻撃は容易く受け止める事ができ、ディビエルはそのまま後ろへと下がる。
「パワーは十分すぎる程ある。
いや、むしろありすぎるぐらいだっ!」
これまで、俺が三冊同時に使ったのは一度だけ、しかもワンダーコンボという事もあって、力がかなり制御できる状況だった。
だが、ブレイブドラゴンと他の二冊ではまったく異なる力だから、上手く同時に使う事ができない。
だからと言って
「ブレイブドラゴン以外は無理かもしれない」
一体どうすれば
「んっ?」
そう思いながら、先程確認した時の疑問を思い浮かべ、見つめる。
神獣に納めるべきワンダーライドブックだが、その本はあまりにも薄すぎる事に。
だが、その大きさは丁度ワンダーライドブックを少し覆える程度だが
「これって、もしかして」
だが、本というよりも、まるでブックカバーという印象が強かった。
俺はそのまま開いた状態のブレイブドラゴンを取り出し、開いていない左側に重ねるようにブックカバーを重ねる。
【ブレイブドラゴン!クロスオーバー!デジモンクロスウォーズ!】
「やっぱり」
どのような仕組みが分からないが、これでワンダーコンボが使える。
俺はそのまま再びブレイブドラゴンをそのまま聖剣ドライバーに装填し、そのまま取り出す。
【烈火抜刀!オメガの称号を得し聖騎士が立ち上がる時、戦いに終止符を打つ】
その音声と共に俺の背中に背負っていた盾は弾かれ、そのまま左腕と一体化し、巨大な龍の腕に。
右腕は巨大な狼を思わせる銃へと変形する。
「凄い、まさか、ブレイブドラゴンが進化するなんて!!」
これまでにないワンダーライドブックに対して、驚きを隠せない内に見ると、ディビエルはこちらに向かって襲い掛かる。
だが、俺はそのまま左腕を構える。
巨大な銃はそのまま大砲へと変わり、ディビエルを吹き飛ばす。
それは先程までと変わらないパワーだが、動きやすい。
そのまま自身の聖剣ドライバーに装填し、再び抜き取る。
【必殺読破!烈火抜刀!ドラゴンクロスウォーズ!アドベンチャー!サイバースルゥース!三冊斬り!デ・デ・デ・デジモン!!】
その音声と共に各々のパーツの瞳が光り輝くと、そのまま火炎剣烈火へと光が集う。
「オメガソード!!」
その雄叫びと共に、振り上げ、目の前にいるディビエルを真っ二つに切り裂く。
それによって、ディビエルは簡単に真っ二つに切り裂き、そのまま爆散する。
「倒せたか」
俺はそう言いながら、少し安心したように見ていると
「いやぁ、これは凄いね凄いね」
同時に聞こえてきた声に、俺は振り向く。
そこには
「デクルス!」
あの時戦った、仮面ライダーデクルスが目の前にいた。
俺はすぐに構えたが、なんと、変身を解除した。
「おいおい、そんなに構える事はないじゃないか。
僕は君とは仲良くなりと考えているんだから。
なんだって、君はこれまでにない、ワンダーライドブック自体を強化するアイテムを作り出したからね」
そう言いながら、笑みを浮かべながら、俺を見つめる。
「だからって、俺がお前に協力する理由はない」
「そうだね、君と僕の間には残念ながら信頼関係がまるでない。
あぁ、これだったら、もう少しカリバーの方へ行くのは考えれば良かった。
まぁ、なってしまったのは仕方ないから、君に信用してもらう為に僕も少し行動しないといけない訳だ」
そう言い、デクルスはそのまま笑みを浮かべる。
「カリバーとの因縁。
実は君の仲間達以上に深い因縁がある。
人生を変えてしまう程の因縁がね」
「どういう事だ」
「おっと、これ以上は僕の口からは言えないよ。
なんだって、君は僕の仲間になってくれないからね。
まぁ、詳しい内容は君のお友達の富加宮君に聞いてみれば良いさ」
そう言いながら、彼女の周りは黒い闇に覆われる。
「まぁ彼が喋ってくれればの話だけど」
「待て!?」
すぐに追いかけようとしたが、既にそこには奴の姿がなかった。
「富加宮が知っているって」
もしかして、鋼の錬金術師ワンダーライドブックの影響で消えた記憶について何か知っているのか。
俺はそのまま不安に思いながらも、すぐに新堂達と合流する為に行動した。
本作オリジナル設定
ワンダーライドブック・カバー
ワンダーライドブックとは別のアイテム。
単体での使用はできないが、相性の良いワンダーライドブックと重ねる事で、ワンダーライドブックの能力を上げる事ができる。
組み合わせによっては、本来は不可能なワンダーコンボも可能としている。
新たに募集しておりますので、興味がある方はぜひお願いします。
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