聖なる刃と物語   作:ボルメテウスさん

27 / 74
結成のTIGER & BUNNY編
疑いの友情


「ワンダーライドブック・カバーだと?

こんなのは、見た事ないぞ」

 

そう言いながら、大秦寺さんは俺から受け取ったデジモンクロスウォーズ・ワンダーライドブック・カバーを見ながら言う。

 

「ブレイブドラゴン以外のワンダーライドブックとの組み合わせは今の所は無理だが、これ以外にも可能性がある」

 

「大秦寺さんがここまでの反応を見せるなんて、珍しいですね」

 

そう言いながら、新堂と共に、俺は目を丸くしながら言う。

 

「とにかく、本来の目的である情報についてを一応伝えますね」

 

「あっ、そうだった」

 

あの時はディビエルとデルクスのせいですっかり忘れていたが、本来の目的は情報収集だった。

 

「とりあえず、僕達の方で見つけた情報で気になる項目があります」

 

そう言い出したのは、どこかの街の光景だった。

 

「シュテルンビルトと呼ばれる街や、その周辺限定ですがNEXTと呼ばれる人達がいます。

記録としては、約45年前に確認されはじめた特殊な能力を持つ人間で、一種の超能力者です。

だけど、勿論、僕達にはそんな記憶はない。

つまりは」

 

「これが次の目的地」

 

その言葉に頷く

 

「僕達はこのまま情報の整理を行いますので、飛羽真君と富加宮君の二人で行ってくれないか?」

 

「えっ、あぁ」

 

その言葉を聞いて、少し戸惑ってしまう。

 

俺は未だにデルクスの言葉もあって、富加宮にあの事を聞いていない。

 

その事もあって、気まずくあった。

 

「俺も同行しよう」

 

「えっ?」

 

大秦寺さんはそう言った。

 

「大秦寺さんが?」

 

「あぁ、ワンダーライドブック・カバーの事についても色々と調べたいからな」

 

そう言い、大秦寺さんが取り出したのは剣だった。

 

という事は

 

「大秦寺さんも、もしかして!?」

 

「とりあえず、行くぞ」

 

「うわぁ」

 

「ちょ!?」

 

大秦寺さんはそのまま俺達の服を引っ張り、ドアを開け、真っ直ぐとシュテルルンビルトへと移動する。

 

「ここがシュテルンビルト」

 

そう言い、周りを見渡すが、そこに広がっているのはビル街であり、俺が住んでいる街の光景とはまるで違った。

 

その光景に圧倒されながらも、よく見ると、人の手から水を出したり、手を伸ばしたりなど、現実ではあり得ない光景が見えた。

 

「これがNEXT」

 

俺達はそう言いながら、周りを見る。

 

「本当に、本の中に入ったようだな」

 

それは富加宮も同じだったのか、頷いた。

 

デルクスの件がなければ、きっと一緒に楽しんでいただろう。

 

そう思いながらも、俺達はこの街にいるだろうディビエルを探す事にした。

 

「けど、これじゃあ、誰がディビエルなのかなんて、分からないよな」

 

これまでは異形のような姿であれば、ディビエルだと分かるが、この街は超能力者の街だ。

 

異形を思わせるような姿になるNEXTの可能性だってあるから、下手に手を出せば

 

「きゃああ!!」

 

「っ!!」

 

聞こえてきた悲鳴、見るとそこには派手なコートを身に纏った異形がそこに立っていた。

 

「おいおい、そんなに逃げる事はないだろ!!」

 

そう言いながら、街を破壊する怪人を見た瞬間

 

「富加宮!」

 

「あぁ」

 

俺達はすぐに変身アイテムを取り出す。

 

【ブレイブドラゴン!クロスオーバー!デジモンクロスウォーズ!】

 

【ランプドアランジーナ】

 

その音声が鳴り響き、すぐに聖剣ドライバーに装填し

 

「「変身!」」

 

【烈火一冊!勇気の竜と火炎剣烈火が交わり、新たな進化に導かれ、真紅の剣が悪を貫く!】

 

【黄雷一冊!ランプの精と雷鳴剣黄雷が交わる時、稲妻の剣が光り輝く!】

 

その音声が鳴り響き、俺の左腕にあったドラゴンは白いVの字が追加され、まるで音楽で使われるようなマイクが追加されている。

 

「これが、ワンダーライドブック・カバーの力」

 

「行くぜ、富加宮!」

 

「あぁ」

 

その言葉と共に俺達は同時にディビエルと思われる奴に突っ込む。

 

「なんだぁ?」

 

俺の存在に気づいたディビエルはこちらに目を向けるが、俺の肩のドラゴンの口が開き

 

『ロックダマシー!!』

 

放たれた炎はそのままディビエルに向かっていく。

 

「なに?!」

 

「えぇ?!」

 

突然出てきた炎に俺は驚きを隠せず、ディビエルはそのまま炎に直撃する。

 

なんだか、暴れている時と印象は違ったが

 

「これならば」

 

そう言い、富加宮もすぐに剣を振り下ろす。

 

「調子に乗るんじゃない!」

 

そう、ディビエルはなんと手を翳しただけで富加宮の攻撃を受け止めた。

 

「嘘だろ!?」

 

「ちっ、さすがに予想外だぜ。

だがな、さっきのような展開にはならないぜ」

 

「そうかな」

 

そう言い、俺はすぐにディビエルの元に攻撃を仕掛けようとするが

 

 

【異獣招来!黒き神が葬隠剣零奴に宿りし時、飢えた獣が全ての絆を喰い千切る!】

 

「っ!?」

 

聞こえてきた音、それと共に現れたのは黒い悪魔を思わせる存在が立っていた。

 

「レムルス」

 

「また、別の仮面ライダー。

それも」

 

「あぁ裏切りの剣士の一人だ」

 

まさか、こんなに早く別の敵が現れるなんて。

 

「へぇ、お前ら、なかなかに面白いな」

 

そう言っていると、ディビエルは俺と富加宮の両方を見て、笑っていた。

 

「どういうっぐっ」

 

そうしているとディビエルは謎の力で冨加宮を捕まえるとその場を去った。

 

「しばらく預かるぜ!!」

 

「待て!!」

 

俺はすぐに追いかけようとしたが、その前にレムルスが立ちはだかる。

 

「どけ!!」

 

「良いねぇ、その感情、心地良いぜぇ!!」

 

そう言い、手に持った剣をこちらに向けて突いてきた。

 

火炎剣烈火よりも刀身が長い事もあって、すぐに反撃する事ができなかった。

 

「ぐっ」

 

なんとか受け流し、そのまま剣を振り上げたが、ガラ空きになった身体に向けてレムルスの爪が俺を貫く。

 

「がぁ」

 

「ほらほらぁ!!」

 

そう言いながら、次々と俺に向けて攻撃が襲い掛かる。

 

早くディビエルの後を追いたいのに

 

「心を乱すな」

 

「っ!!」

 

その言葉と共に襲い掛かったレムルスの身体に火花が散る。

 

後ろを見ると、大秦寺さんが手に持った剣を構えていたが、その形は剣ではなく、銃だった。

 

「大秦寺さん」

 

「お前に何があったかは分からないが、心を乱せば負けるぞ」

 

そう言い、大秦寺さんもまた、ワンダーライドブックを取り出す。

 

【とある森に迷い込んだ小さな兄妹の、おかしな冒険のお話】

 

そう、ワンダーライドブックをそのまま手に持った剣に装填すると

 

「変身」

 

【剣でいくぜ!NO!NO!銃でGO!GO!BANG!BANG!音銃剣錫音!

錫音楽章!甘い魅惑の銃剣が、おかしなリズムでビートを斬り刻む!】

 

その音声と共に大秦寺さんが変身した仮面ライダーの姿はピンクを中心にまるでお菓子を思わせる鎧を身に纏った。

 

「なっなんというか、個性的な見た目だな」

 

「さぁ、仮面ライダースラッシュのステージだ!」

 

その言葉と共に、大秦寺さんは引き金を引くと、そのままレムルスへと放っていく。

 

それに合わせて、レムルスも手に持った剣でその銃弾を受け流しているが

 

「やはりこの程度じゃ、まだまだ盛り上がらないよなぁ!!」

 

「テンション高っ!」

 

そう言っている間にも、スラッシュが取り出したのは

 

【この巨大なパークで少女が獣の姿と名をした少女と旅をする物語】

 

「ジャパリパーク!うえぇーい!!」

 

「大秦寺さん!!」

 

取り出したワンダーライドブックをそのまま剣に装填すると、そのまま大秦寺さんを中心にディビエルによって破壊された町が直りながら、花が咲き誇る。

 

それと共に流れてくる音楽に俺を含めて、全員が呆然としていた。

 

「ぐっ不愉快な」

 

その中で、レムルスは仮面の上からでも分かる程に苦い声を出すと、そのまま煙を出しながら、去って行った。

 

「何が起きたんだ」

 

「あいつは人の負の感情を好んでいた。

だから、このけものフレンズワンダーライドブックとは相性は最悪なんだ」

 

「そっそうなんだ。

というか、テンションが元に戻った」

 

正直言って、先程までの高いテンションの大秦寺さんの印象が高く、冷静になった大秦寺さんの声に違和感があった。

 

「おい、なんだったんだ、さっきのは」

 

そう言いながら、こちらに近づいてきたのは、緑色に輝くまるでヒーローを思わせるスーツを身に纏った人物が近づいた。

 

「えっ、いや、これはその」

 

「とにかく、お前らには話を聞かせて貰うからな。

たくっ、こっちはあいつが復活した事でも手一杯なのに」

 

そう言いながら、ため息を吐く謎の人物。

 

怪しい影が見える中で、俺は大秦寺さんに目を向ける。

 

「どうします」

 

「彼はこの街の事について詳しそうだ。

下手に逆らうのは得策ではない。

富加宮の事は心配だが、あいつを助ける為にも、ここは彼から話を聞こう」

 

「・・・分かりました」

 

そう言い、目の前にいる謎の人物に言われるがままに俺達はついて行く事になった。

 




今回から登場するダークライダーはX2愛好家さんの仮面ライダーレムルスです。
ダークライダーの枠は残り3人です。
まだ投票していない方はぜひお願いします。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=249538&uid=45956
また、ワンダーライドブック・カバーについても募集しておりますので、ぜひ応募、お願いします。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=243290&uid=45956
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。