聖なる刃と物語   作:ボルメテウスさん

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信じる為に

「はぁ、そんなのが信じられる訳ないだろ」

 

そう言いながら、俺達の話を聞いてくれたワイルドタイガーさんは呆れたように言う。

 

この街では認知されているヒーローという職業をしている彼は、その性格とも合っているのか、真剣に話を聞いてくれたが、さすがに信じてくれない様子だ。

 

「ですが、もしもその話が本当ならば、少し納得できます」

 

その言葉と共に後ろから出てきたのはワイルドタイガーさんと同じ特徴を持つ赤いスーツを身に纏った人物がいた。

 

「どういう事だバーナビー?」

 

「確かにとても信じられない話ですが、それ以上に信じられない現象が今起きている以上、彼らの話が真実ならば、納得はできます」

 

「まぁそうだけどよ」

 

そう言いながら、ワイルドタイガーさんも多少納得している様子だけど、どういう事なんだ?

 

「お前達もここで見たと思うけど、あの時いた怪物。

あいつは確かに死んだはずの犯罪者、ジェイクとまるで同じなんだ」

 

「ジェイク?」

 

まるで聞いた事のない人の名前に俺は思わず首を傾げてしまうが

 

「ジェイク。

この街史上最悪の犯罪者で数々の犯罪を繰り返し行い、歴史上でも稀に見る二つのNEXT能力を持っていました」

 

「二つの能力?」

 

「あぁ、けどあの時、確かに死んだはずなんだが」

 

そう言った二人の表情は仮面の中でも隠れていて分からないが、間違いなく後悔している。

 

「おそらく間違いなくディビエルだろう。

そして、奴の性格から考えても、このまま放っておけば、街は」

 

「・・・貴方達には聞きたい事がまだあります。

だから「悪いが、そういう訳にはいかない」何を」

 

「俺はあの時、迷っていたせいで、富加宮が」

 

「迷い?」

 

その言葉に何か気になったのか、ワイルドタイガーさんは

 

「なんだ迷いって」

 

「それは」

 

「・・・飛羽真、お前は少し待っていろ」

 

「えっ、何を言っているんだ」

 

「今のお前ではディビエルの時の戦いでは役に立たない。

そこで待っていろ」

 

そう言うと大秦寺さんは懐から取り出したライドガトストライカーを取り出し、そのまま走り出した。

 

「っ」

 

「まぁ、なんというか。

話ぐらいだったら聞くぞ」

 

「タイガーさん」

 

「いや、なんというかよぉ。

少し放っておけなくてよ」

 

そう言いながらワイルドタイガーさんは少し迷っていたように、そのまま座りながら言う。

 

そんな彼に対して、俺は

 

「俺、どうやら全然違う記憶を植え付けれているみたいなんですよ」

 

「「っ!!」」

 

「敵が言っている事で、嘘だと思っているんですが、それでも疑ってしまって」

 

あの時、それがなければ助けれたかもしれない。

 

なのに

 

「僕もかつて記憶を書き換えられた事があるから、君の気持ちは痛い程分かる」

 

「バーナビーさんも?」

 

そんな俺の話を聞いて、バーナビーさんもまた座りながら、話を続ける。

 

「僕の記憶を書き換えた人は僕の両親を殺し、敵のような存在だった。

だけど、僕を育ててくれた恩人でもあるから、今でも憎みきれないんだ」

 

「そうなんですか」

 

「だから、君が思っているのは、その気持ちと同じかもしれない。

君はその人をどう思っているんだ?」

 

それを言われ、俺は

 

「信じたいと思っている。

再会してから、あいつが時々見せる暗い顔は俺に対して何か隠していると思っている。

けど、それは俺の事を思っているような、そんな気がして。

いや、そう思いたいだけかもしれない」

 

「・・・だったら、聞けば良いじゃないか」

 

そう言い、ワイルドタイガーさんはそのまま俺の肩を叩く。

 

「そいつも、それで苦しんでいるならば助ければ良いんじゃないか?

友達なんだろ」

 

「・・・はい」

 

その言葉を聞くと俺もまた立ち上がる。

 

それと共にブランクワンダーライドブックが反応し、見る。

 

そこには既にワンダーライドブック・カバーであり、タイトルが

 

「TIGER & BUNNYね」

 

そのタイトルを見て、納得すると共に、俺もまたディアゴスピーディーに乗り込む。

 

「またかよ、なんだよあれは」

 

「懐から取り出した本がなんでバイクにって」

 

それに驚いている二人に振り向くと

 

「ありがとうございます。

おかげで、分かった気がします」

 

「えっおっおう」

 

俺はそう言うと共に俺はすぐに聖剣ドライバーにブレイブドラゴンとデジモンストーリーサイバートゥルースワンダーライドブックを挿入する。

 

「変身!!」

 

【烈火抜刀!二冊の本を重ねる時、聖なる剣に力が宿る!ワンダーライダー!ドラゴン!サイバートゥルース!二つの属性を備えし刃が研ぎ澄まされる!】

 

その音声と共に、俺はセイバーに変身すると共に、近くにある機械に向かって突っ込む。

 

同時にサイバートゥルースの能力によって、電脳世界へと入る。

 

「てっ消えたっ!?」

 

電脳世界に入り込むと同時に俺は周りの空間を見ると、そこにはリアルタイムに更新されている数々の情報があった。

 

その中で、俺はあの時、逃げたジェイク・ディビエルを見つけ出す。

 

「ここか!!」

 

俺はすぐにジェイク・ディビエルの動きを辿りながら走り出す。

 

やがて辿り着いた先には拘束されている富加宮がいた。

 

「にしても、お前の親友も酷いよな。

お前を友達と言いながら、疑って助けてくれなかったからな」

 

向かっている途中で聞こえてきたジェイク・ディビエルの声を聞きながら、俺はアクセルを握る手が強くなる。

 

「どういう事だ」

 

「お前が拘束されている時、その友達は自分の知らない記憶でお前を疑っているんだぜ。

まぁ実際に合っている以上は、文句も言えないよな」

 

そう言いながらジェイク・ディビエルは高笑いをするが

 

「それ以上、飛羽真を馬鹿にするな。

あいつは、何も悪くないっ、全部っ」

 

そう言いながら、富加宮は苦い顔をしていた。

 

「なぁ、ばらしても良いか?

お前が大事に大事にしていたその秘密を。

まぁ、信じてくれないと思っても、それで疑って、崩れたらどうなるかなぁ」

 

そうジェイク・ディビエルは笑い声を止めるつもりはなかったが

 

「お前に教えて貰う必要はない」

 

「はいっ!!」

 

何か言おうとしたが、俺は電脳世界から飛び出し、そのままジェイク・ディビエルを蹴り上げる。

 

すぐに防御ができなかったようで、そのまま吹き飛ばされる。

 

「飛羽真」

 

「助けに来たぜ、富加宮」

 

そう言い、俺は富加宮の手を掴み、立ち上がらせる。

 

「おいおい、いきなりなんだぁ、お前?

お友達登場のようだな。

しかしまぁ、お前から来るとはな。

という事は聞いていたんだな、そいつの秘密を」

 

「いいや、全然」

 

「くくっだったら教えてやるぜ、そいつの秘密は「だから知るか」あぁ」

 

何か不愉快そうな顔を出しているジェイク・ディビエルだが

 

「俺は富加宮から直接聞く。

そうじゃないと、俺は俺自身が許せないから」

 

「自己満足か?」

 

「あぁそうだよ。

だから、俺は自分が一番納得できる方法で聞く。

それで良いか」

 

そう富加宮に聞く。

 

「どんなにつらい事でもか?」

 

そう俺に尋ねる富加宮はゆっくりと問いかける。

 

だが

 

「あぁ、勿論だ。

けど、まずはあいつを倒すぜ、俺達二人で」

 

そう言い、俺はワンダーライドブック・カバーを開く。

 

するとワンダーライドブック・カバーは二つに分かれ、片方を富加宮に渡す。

 

「ワンダーライドブック・カバーが二つに」

 

「これは二人で使うのが正しいと思う。

だから」

 

「そうか、分かった」

 

俺達はそう言い、各々のワンダーライドブックにワンダーライドブック・カバーを重ね、そのまま構える。

「「変身!」」

 

【烈火抜刀!二つの力を重ねて、目指すのは英雄!ドラゴン&マジーン!!】

 

その音声と共に、俺はワイルドタイガーを思わせる鎧を、富加宮はバーナビーさんを思わせる鎧を身に纏う。

 

「「物語の結末は、俺達が決める!」」

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