嵐の双子の参戦は通報案件
「そういう事だったのか」
ソードロゴスに帰ってきた俺は響や富加宮に話を聞いた。
その中で、中学時代で富加宮から確かに俺が紅との交流があったのを教えてくれた。
「今回の件で分かりました。
裏切りの剣士の中で、裏切りの可能性が低かった者達が裏切った訳も
「それでも、まだ奴らはいるからな」
そう言いながら、ソフィアさんと緋道が話しているが、俺は未だに呆然としていた。
もしも、これから戦うライダーが紅と同じように操られていて、そして勝った結果、またカリバー達によって殺されたら
「・・・セイバー」
「あっ、はいなんですか!?」
ソフィアさんに呼ばれて、俺は起き上がって、声を出しながら聞く。
「あなたには向かって欲しい場所があります」
「向かって欲しい所ですか?」
「えぇ、最近になって、行方不明者が多く、現在はエスパーダが調査しております。
なので、そこの調査を一緒に頼めますか」
「了解しました」
俺はソフィアさんの言葉を聞いて、すぐに出て行った。
天宮市と呼ばれる街に辿り着くと、最新技術の実験都市として再開発した場所と紹介されており、俺が住んでいた所では考えられない程だった。
「ここも何かの物語だとすると、何か関係しているのか?」
俺はそう言いながら富加宮を探していると
「んっ?」
突然の台風の警報、空を見れば何やら風が舞い上がっているようだが
「まさかディビエルっ」
俺はすぐに建物に隠れ、そのまま手に持ったブレイズドラゴン、ストームイーグル、西遊ジャーニーを聖剣ドライバーに装填し
「変身!!」
【烈火抜刀!語り継がれし神獣のその名は!クリムゾンドラゴン!】
すぐにクリムゾンドラゴンに変身すると共に空を舞い上がると、そこには二人の女の子が何やら喧嘩しているようだった。
これまで見てきたディビエルのような怪物の容姿をしている訳ではなく、色々な意味で危険な格好だが、普通の人間だ。
とはいえ、このまま放っておくのは危険だから
「とりあえず、喧嘩はそこまでだ」
「「えっ、あぐぅ!?」」
俺はそう言い、そのままげんこつし、喧嘩を無理矢理止めさせて、作った雲の上に乗せる。
「なっ何をするんだいきなり!!」
「激怒!邪魔をしないでください」
「邪魔も何も、人の迷惑になるだろ。
とりあえず、下に降りて話を聞くけど」
「ふふっ、そのような不敬な態度を取って「下で美味しいパフェでもお詫びにあげるからどう?」行く!!」
「呆気、あっさりとしすぎています」
「そっちの子はいらない?」
「・・・いります」
よし、単純に響と似たような雰囲気があったので、試してみたが意外と上手くいった。
とりあえず、この台風はなんとかなったので、二人を降ろす事にしたが
「さて、どうやって、目立たないようにするか」
「何をしているんだ!
早く行くぞ!!」
既に興奮気味の子は俺を引っ張ろうとしているが、上空からこの三人組が現れたら、絶対に騒ぎになるだろうか。
「試した事ないけど、やってみるか」
俺はそう言って、取り出したデジモンストーリーサイバートゥルースをそのまま聖剣ドライバーに装填し、引き抜く。
【烈火抜刀!竜巻ドラゴンイーグル!
増冊!デジモンストーリーサイバートゥルース!烈火二冊!荒ぶる空の翼龍が獄炎を纏い、あらゆるものを焼き尽くす!】
その音声と共に、俺の右腕からそのまま前に突き出すと、巨大な魔方陣が作り上げ、近くのネットワークが繋がったようだ。
「とりあえず、捕まってろ。
すぐに地上に行くから」
「おっおぉ!!
なんだ、それ良いな!!
私に私にも」
「驚愕」
「いや、良いから捕まって!!」
俺はそう言って、なんとか二人に持って貰うと、そのままネットワークへと突入する。
ネットワークを通じて、身を隠せる建物に辿り着くと、俺は変身を解除する。
「ここだったら、誰にも見つからないだろ」
「なぁなぁなんだ今のは!
というよりも、なんだ、その剣は!!
私にも触らせろ」
「失笑、まるで子供のような態度ですね。
それはともかく、さっきの歌はなんですか」
「そっちも興味津々じゃないか」
「いや、お願いだから、大人しく」
俺はそう言って、二人を落ち着かせようとした時だった。
こちらに向けられる視線を感じたので、見てみると、そこには俺に対して冷たい目で見ているツインテールの女の子がスマホを耳元に当てていた。
そして
「もしもし警察ですか?
変態が路地裏で「待って!!」」
俺はすぐに女の子を止める為に走り出す。
ーーー
先程までの台風が嘘のように消えた町中で男は一人、上を見つめていた。
「さて、どうしたもんかねぇ。
久し振りに面白いのを見つけたのに、セイバーの奴に取られてしまった。
これはなんとかしないと」
そう言いながらも、男は無表情で、自らの手元にある本を見ていた。
「見つけたぞ、レムレス」
その言葉と共にレムレスと呼ばれた男はその方向を見つめる。
そこには富加宮が立っており、こちらを睨んでいた。
「久し振りだな、エスパーダ。
お前、以前よりも悪い顔になったじゃないか。
どうしたんだ、まさか仲直りでもしたのか?」
「それは既に悩みは吹っ切れている。
それよりも、お前はここで何をするつもりだ」
「別に、俺は変わらないよ。
ただ、面白そうな二人がいたからねぇ、あいつらが歪んだ顔というのを見たくて、来ただけさ。
なのに、セイバーに邪魔をされて、本当」
その言葉と共に懐から取り出したのは一本の細長い剣だった。
「むかつくぜ」
【かつて光を模して造られた黒き神が暴走し、獣を従え暗躍を始めた】
そのワンダーライドブックを起動させ、そのまま細長い剣の根本を外側に向けて引くと中央にワンダーライドブックを装填する。
「変身」
【アンノウンリード…!
壊せ…喰らえ…災厄は解き放たれた!葬隠剣零奴!
異獣招来!黒き神が葬隠剣零奴に宿りし時、飢えた獣が全ての絆を喰い千切る!】
その音声と共に現れたのはかつて飛羽真と戦った事のある仮面ライダーレムレスだった。
「だったら、飛羽真の元には行かせない、変身!」
【黄雷一冊!ランプの精と雷鳴剣黄雷が交わる時、稲妻の剣が光り輝く!】
その音声と共にエスパーダに変身した富加宮はそのままレムレスに向かって行く。
素早い一撃を繰り返し放っていく富加宮に対して、レムルスはその手に持った葬隠剣零奴でその攻撃を逸らしていた。
「以前の続きだと思ったけど、少しがっかりだな」
「だったら、すぐにそんな態度を取れないようにする」
そう良い富加宮はすぐに取り出したのは、新たなワンダーライドブックだった。
【この極限の世界でアラガミを狩る者達の物語】
「ふっ」
【黄雷二冊!金色の神が、裁きの鉄槌を降す!】
その音声と共にエスパーダの胴体に虎の鎧が現れ、背中からはマントが現れる。
「へぇ、それがあいつの言っていたワンダーライドブックを作り出す能力か。
厄介だねぇ、けど、俺にはこんなのもあるんだよなぁ!!」
その言葉と共に手に持ったワンダーライドブックを置くと、そこが機転となって現れたのは怪物だった。
ナメクジやアメーバのような軟体・不定形動物の形状を模しており、極めてグロテスクな外見をしたその怪物はうなり声と共に無数に分裂し始める。
「これはっ!?」
「俺のお気に入りのビーストちゃんだよ。
こいつはディビエルと違って、俺のこのワンダーライドブックを使えば、幾らでも作れる便利な奴なんだよ。
しかもね、しかもね、こいつらが人を襲う時なんてっもぅ!!」
同時にビーストと呼ばれた存在は無数の触手を富加宮に向かって襲い掛かる。
だが、瞬時に避け、富加宮は宙に舞うと、そのまま手に持った剣を聖剣ドライバーに装填し、トリガーを押す。
【必殺読破!ゴットイーター!アランジーナ!二冊撃!サ・サ・サンダー!】
その音声と共に富加宮を中心に無数の雷の塊が現れ、それをビーストに向けて放つ。
雷に激突し、ビーストは悶え苦しみながら、ゆっくりと姿が消える。
「レムルスっ待て!!」
そう追いかけようとしたが、既にそこにはレムルスの姿はなかった。
すぐに周りを見るが、既にレムルスの姿はなかった。
「逃げられたか、だけど」
すぐに追いかけようとした富加宮だが、冷静になるように息を吸う。
「奴は飛羽真に何か取られたと言っていた。
つまりは、飛羽真と合流すれば、奴の狙いも分かるはずだ」
そう良い変身を解除した富加宮はすぐに電話を取り出す。
「頼むから出てくれ、飛羽真」
そう、富加宮は電話をかけると
「あっ富加宮か」
「飛羽真か、今はどこにいるんだ」
「いや、それが、その「おい、次はこっちだぞ」えっちょ」
そう電話の向こうでは聞いた事のない声が聞こえ、一瞬だけ疑問に思う。
「どうですか、この格好は」
「いや、ごめん、本当に待って。今は大事な話をしているから」
「嫉妬、今はこっちを見てください」
「あっちょ」
そう言っている間に、飛羽真と一緒にいたと思われる女性によって通話を切られた。
その状況の中で
「一体何が起きているんだ」
そう呟くしかなかった。