飛羽真は目の前にいる二体のディビエルを見つめながら、ゆっくりと二つの剣を構える。
それに対して、ヘッジホッグ・ディビエルは背中から生えている針を次々とセイバーに放っていく。
だが、飛羽真はキングソードを軽く振り上げれば、迫り来る針を瞬く間に吹き飛ばし、その攻撃を無力化する。
だが、それを見計らい、飛羽真に向けてケルベロスディビエルが鋭く生えた爪を飛羽真に向けて振り下ろした。
しかし、まるでその攻撃を見えたように、その場を横に僅かに動くだけでその攻撃を避けた。
同時に火炎剣烈火でケルベロスディビエルへとそのまま反撃するように一撃を加える。
「がっぐるるるっがぁ!!」
ダメージを受けたケルベロスディビエルだが、すぐに再生したのか、攻撃された箇所は再生され、そのまま攻撃を仕掛ける。
一振りで軽く地面を抉る程の威力の攻撃を目の前にしても、飛羽真は変わらず、余裕でその攻撃を受け流しながら、反撃していく。
攻撃を受けても瞬時に再生するケルベロスディビエル、攻撃をまるで予言しているように全て受け流す飛羽真。
両者共に無傷な状態なのは変わりないが、その力の差は歴然だった。
「まずはこいつから」
その言葉と共に火炎剣烈火をそのまま腰に差し、引き抜く。
【烈火居合!読後一閃!】
その音声と共に光り輝く火炎剣烈火とキングソードの二振りの剣で十字に切り裂く。
「ギッガアァァ!!」
傷口から光り輝きながら、ケルベロスディビエルはそのまま後ろへと吹き飛び、そのまま爆散する。
「っ!?」
「飛羽真」
その戦いの最中で、後ろから聞こえた声に振り向く。
そこでこちらを心配そうに見つめる八舞の二人がいた。
「約束する、俺が絶対になんとかする」
その言葉と共に懐から飛び出たワンダーライドブックが現れ、そのまま二人から何かを抜き取るように吸い込む。
「んっ?
これは力がない?」
「奇態、けど安心な感覚です」
「とりあえず、二人は私の後ろにいてください」
同時に二人が身に纏っていた衣服は無くなり、その前に調は立って、裸の二人を隠す。
そして
【デート・ア・ライブ】
その音声が聞こえると共にデート・ア・ライブワンダーライドブックをキングソードにスキャンさせる。
【ラファエル】
その音声と共に飛羽真の目の前に現れたのは巨大な弓だった。
それに合わせるようにキングソードは黄金に輝く巨大な矢となり、目の前にある弓と組み合わせる。
「ロイヤルエンド!!」
その雄叫びと共にヘッジホッグ・ディビエルに向けて、黄金の一撃が襲う。
あまりにもの威力に驚きを隠せないヘッジホッグ・ディビエルはそのまま飲み込まれ、その姿を消した。
「ありがとう」
それと共に、二人の方へと見つめるが
「あんまり見ないように」
「あっはい」
裸になっている事を忘れており、月読からの叱りを受け、頷く。
同時に飛羽真の手元に飛んできたのは二つのワンダーライドブックだった。
「このワンダーライドブックは」
そのワンダーライドブックを見つめながら、飛羽真はそのまま富加宮が戦っている所を見る。
【異獣餓喰波!アンノウンバースト!】
「ははあぁ!!」
見れば、そこにはレムルスが富加宮に向けて赤黒い光線を放っていた。
富加宮は、その攻撃に対して、なんと空を跳びながら、攻撃を躱していた。
エスパーダとしての新たな姿の能力だが、それだけでも決定的な攻撃には欠けていた。
「富加宮!」
そんな富加宮に対して、飛羽真は手元にあった二つのワンダーライドブックを投げ渡した。
「あぁ」
そのワンダーライドブックを受け止めると共に、富加宮はそのまま遙か空まで飛び上がると同時に二冊のワンダーライドブックを起動させる。
【かつて冥界の入り口に、三つの頭を持つ恐ろしい番犬がいた】
【この弱肉強食の大自然で、幾千もの針を纏い生き抜く獣がいる】
開かれた二冊のワンダーライドブック、トライケルベロス、ニードルヘッジホッグの音声が響き渡ると共に、そのまま聖剣ドライバーに装填する。
「ふっ」
【黄雷抜刀!ランプの魔神が真の力を発揮する!ゴールデンアランジーナ!
黄雷三冊!稲妻の剣が光り輝き、雷鳴が轟く!】
その音声と共にエスパーダの姿は大きく変わり、全身が黄金に輝くエスパーダへと変わる。
今だに続くY字型の赤い光が目立ちながら、富加宮はそのまま構える。
「ワンダーコンボだろうと」
そう言いレムルスはエスパーダに向けて攻撃を仕掛けるが、次の瞬間、富加宮の姿が消えた。
「なっ!!」
驚きを隠せないレムルスだが、富加宮は瞬く間にレムルスの目の前に迫って、切り上げた。
「なっ」
その攻撃に一瞬呆けている間にも、再び消して、姿を現して攻撃を仕掛ける。
それは余りにも早すぎる動きに目が付いて来れず、まるで富加宮が何十といるような見えた。
「こんな所でぇ!!」
その言葉と共に取り出したワンダーライドブックを読み込ませる。
【異獣汚染撃!アンノウンブレイク!】
それと共にレムルスの背後から現れたのは巨大な怪物だった。
これまで出てきた全てのビーストを合わさったようなその怪物を従えさせながら、富加宮に襲い掛かろうとする。
「これで話は終わりだ」
【必殺読破!
黄雷抜刀!ケルベロス!ヘッジホッグ!ネクサス!三冊斬り!
サ・サ・サ・サンダー!】
それと共に富加宮の剣には巨大な光と雷が合わさり、そのまま構える。
「ライメイソード・シュトローム」
その一言と共に一瞬で姿を消した。
それと共に富加宮が姿を現したのはレムレスの後ろだった。
「俺はまだやられていないぞ!!」
そう言いながら、レムレスは富加宮に襲い掛かろうとした。
だが、背後に現れた怪物の腕は切り落とされた。
「なっ」
幻影のはずの怪物、それが次々と切り落とされ、ついにはレムレスの手に持っていたビーストを生み出す為のワンダーライドブックも真っ二つに切り裂かれる。
「がっがぁ!?」
それにより、ゆっくりと倒れたレムレスはそのまま変身は解除される。
「なんとかなったか」
それが戦いの終わりを迎えた。