「まさか、既にここまでとは」
新堂は飛羽真から頼まれ、GBNの調査を行っていた。
「それにしても、まさかファンタジーみたいな話が本当にあるとはな」
そう言いながら、新堂は調査に協力してくれているキリトは周りを見ていたが
「パパ、新堂さん達が言っていたように、過去のアルスのデータと合致している部分がありました」
「やはりか」
そう言いながらキリトの娘というユイ、そしてGBNのELダイバーの一人であるメイが画面を見つめていた。
「ここからは僕がなんとかします。
皆さんは急いで避難を」
「えっ新堂さん」
それだけ告げるとそのまま新堂は地図で表示された場所に向かって行く。
「まさか、ここにも、これ程の数の敵がいるとは」
空を見上げると、そこにいたのは空を覆う程のエルドラアーミーだった。
その中心にはダインスが立っていた。
「ダインス、あなたはここで何をするつもりなんですか!!」
「何を?
決まっている、セイバーを殺す為だ」
「なんで、飛羽真君を!?」
それを聞き、驚きを隠せない新堂は思わず声を出す。
「奴は俺が倒すはずだったディビエルを倒した。
ならば、その仇を奪った奴を俺は倒す!」
「間違っている!
そんな事、君の大切な人は喜びません!」
「今の俺には、この復讐心しかないんだ!!」
それと共にダインスの言葉に従うようにエルドラアーミーが飛び立つ。
「させまっ!!」
そう新堂はすぐに向かおうとした瞬間、それを邪魔したのは二体のディビエルだった。
「ペガサス・ディビエルとファンタジスタ・ディビエルだ。
しばらく相手していろ。
その間にエルドラアーミーでGBNのシステムを支配する」
「させない!!」
それと共に新堂はすぐに聖剣ドライバーを取り出し、ライオン戦記をベルトに装填し
「変身!」
【流水抜刀!ライオン戦記ー!流水一冊!百獣の王と水勢剣流水が交わる時、紺碧の剣が牙を剥く!】
その言葉と共にブレイズに変身し、二体のディビエルと戦いながら、周りを見渡す。
「厄介な敵ですね。
だけど」
そう言い、新堂が取り出したのは
【かつて、神殺しの牙を持つ擬いものの狗神を宿す少年がいた】
それは堕天の狗神 -SLASHDØG-ワンダーライドブックだった。
「それは、なんでっ」
「以前、貴方達との戦った時に大秦寺さんが取り返してくれた。
そして」
そう言い次に取り出したのはアクセルワールドのワンダーライドブックだった。
その二つのワンダーライドブックをそのまま聖剣ドライバーに装填し、再び水勢剣流水を装填し、引き抜く。
【流水抜刀!混沌の野獣が光を切り拓く!カオスビースト】
その音声と共に銀と黒の二色が交わった姿へと変わったブレイズはそのまま空へと飛び立つ。
二体のディビエルに対して、無数の影の刃を放ちながら、牽制していく。
「はあああぁぁ!!」
それと共に水勢剣流水に影の刃を身に纏い、GBNへと向かおうとしているエルドラアーミーへと放っていく。
「はあ!はぁ!」
そうしながら、エルドラアーミーを次々と切り裂いていく。
それでも再現なく増え続けるエルドラアーミー。
「無駄な事。
もうすぐこのGBNは完全に支配される。
そうすれば、ここから無数のエルドラアーミーを作り出す事ができる」
「それが、君達の目的か!」
「僕とチャージは同じ目的の為に動く。
カリバー達は何を考えているのか分からないが、それでも弱い奴らはこの世界に必要ないのは同意だけどね」
「弱い奴ら?」
「あぁ、この世界は自身の事しか考えず、醜い奴らばかりだ!
だからこそ」
「消すですか」
そう会話していると、空に浮かんでいたエルドラアーミーが撃ち落とされる。
「っ!?」
そうしている間にエルドラアーミーを撃ち落としたのは
「どうやら、間に合ったようだな」
そこにいたのはキリトが操るエクシアだった。
「なっ」
「一人で無茶をするな。
それにここはゲームだからな」
そうキリトの言葉に続くように多くのガンダムがエルドラアーミーを倒していく。
「無事か、ブレイズ殿?」
「サキモリさん」
そう言いながら、ブレイズを自身の手に乗せてくれたのは共に戦ってくれたサキモリのガンダムだった。
「聞いたぞ、何やら無茶をしていると。
少しは頼ってくれても良かったじゃないか」
「いえ、会ってそんなに経っていない貴方達を巻き込むのは」
「巻き込むのではない。
共に戦った仲間ならば、助けるのは当然の事だ」
その言葉を聞き、新堂は笑みを浮かべる。
「ダインス、僕もあなたも勘違いをしていた」
「勘違いだと?」
その言葉にダインスは苛立ちながら言うが
「僕達が守るべき人達は決して弱い訳ではない。
むしろ人の世の事ならば僕達よりもずっと強い。
だからこそ、僕はそんな彼らを守りたい」
そう言い、新堂はその剣を構える。
「水勢剣流水に誓い、僕は彼らを守る」
その言葉と共に聖剣ドライバーに装填されていたライオン戦記が光り輝く。
「これは」
驚く新堂に見えたのは、ここか遠い場所で戦っている飛羽真の姿だった。
飛羽真が取り出したシンフォギアワンダーライドブックには新たな人影が映っており、それは共に戦ってくれているサキモリの面影があった。
「あれは一体」
そうしている間にも、ライオン戦記の形は大きく変わる。
「やはり、可能性の力なんですね」
全身から感じる力を受け止めながら、新堂はこれまで以上の笑みを浮かべながら、聖剣ドライバーに水勢剣流水を装填し、そのまま引き抜く。
【流水抜刀!Rhyming! Riding! Rider!獣王来迎!Rising! Lifull!
キングライオン大戦記! それすなわち、砲撃の戦士!】
それと共に新堂の姿は変わり、全身の装甲の黒みが増し、青色よりも藍色に近い色合いとなる。
そして、胸のライオンの顔も造形が変わる。
「僕は僕の、思いを貫く!!」
その言葉と共にダインスと激突する。
「ぐっ、だが」
激突する事によって、両手が塞がった二人だが、ダインスの声に合わせてペガサス・ディビエルとファンタジスタ・ディビエルの二体が襲い掛かる。
「ハァ!!」
だが、新堂の叫び声と共に両肩の大砲から放たれた水弾で吹き飛ばす。
「なっぐっ」
驚きを隠せないダインスに対して、新堂はそのまま吹き飛ばすと
「サキモリさん、共に頼みます」
「えっ、それはどういう」
その言葉に戸惑いを隠せないサキモリに対して、新堂はそのままワンダーライドブックのボタンを押す。
【流水咆哮!キングライオン大チェンジ!
それすなわち、砲撃の戦士! さらには、ライオン変形!】
その音声と共に新堂の姿は変形し、人間の姿から巨大な獅子へと変わり、その大きさも人間の時とは比べて変わる。
「なっ」
その大きさはサキモリの乗るガンダムとほとんど大きさは変わらなかった。
「よく分からないが、了解した」
それと共に新堂の上に乗り込んだガンダムと共に二体のディビエルに向かって走り出す。
「はあああぁぁ!!」
ガンダムのその両手に持った刀は、キングライオンの力が宿り、巨大な水の刃へと変わり
「セイヤーッ!」
その雄叫びと共に2体のディビエルは完全に真っ二つに切り裂かれる。
「はぁはぁ、この程度でぇ」
「君の復讐もここで止めて見せます!」
そう言いながら、ディビエルから飛び出た二つのワンダーライドブックを人型へと戻った新堂は掴む。
同時に手に装着されていたライオンブースターに次々と読み込んでいく。
【ワン!ローディング!ツー!リーディング!!スリー!リーディング!!!】
【Fate/EXTELLA!ロード!】
「「はあああぁあ」」
その音声と共に新堂は両肩のキングカノンに水が集い、ダインスは取り出したFate/EXTELLAワンダーライドブックを装填し、構える。
「ライオニックバースト」
「フォトン・レイ!」
それと共にキングカノンと共にキングライオンブースターから激しい水流を発射し、それに対して、ダインスはその手に持った槍から放たれた虹色の光が激突する。
互いの攻撃がぶつかり合いながら、やがてブレイズの攻撃が押し切った。
「はぁ!!」
「ぐっぐぅ!!」
ダインスはその攻撃を受け、そのまま吹き飛ばされる。
「がはぁ」
その一撃を食らい、ダインスの変身は解除された。
同時に周りに展開されていたエルドラアーミーが消えていく。
「やりましたか、ダインス」
そう言い、駆け寄ろうとしたが、そこにはダインスの姿はなかった。
「分かっていたつもりでした。
GBNでは捕らえられない事は。
それでも」
そう言いながら、周りを見渡す。
「今回の戦いはきっと僕だけでは勝てなかった」
そこに広がっているのは多くのGBNのプレイヤーの姿だった。
その光景は、自身が守るべき世界を改めて守るべき光景を確認する事ができた。
「さて、飛羽真君は『新堂!』あれ、朝田さん?」
そうしてすぐに確認しようとした時、現実世界にいる朝田から連絡が来る。
「どうかしましたか?」
『飛羽真が消えている!
さっきまでそこにいたはずなのに』
「なんですって!?」
その事に動揺を隠せずにいた。