「潜水艦って、初めて入ったかも」
そう言いながら、俺は門矢さんと一緒にいた雪音さんに案内され、潜水艦に案内された。
そこで行われた説明、それはS.O.N.G.という組織について、そしてシンフォギアの説明だった。
「なんというか、これまでも色々な事を聞いていたけど、少し信じられない事ばかりだな」
そして、何よりも驚いたのは
「響達がか」
「やはり、響君達の事を知っているのか」
そう言いながら、ここの司令官であった風鳴弦十郎さんからの説明を聞きながら、画面に映し出された響達を見る。
そこには響もそうだが、これまで会った事のある切歌ちゃん、月読ちゃん、マリア先生、サキモリなど、これまでシンフォギアワンダーライドブックに大きく関わってきた人物達もいた。
「あぁ、これまで我々は多くの困難を乗り越えてきた。
だが、半年前、あの事件が起きた」
「事件」
「はい、僕達がこれまで確認した事もない完全聖遺物、闇黒剣月闇とその所有者である海堂 隼人さん」
そう言って、出されたのはカリバーの変身者だと思われる人物。
だが、そこで行われていた戦い方は俺が知っているカリバーとはまるで違った。
これまでのカリバーの戦い方は自身以外を全て利用するような圧倒的な力の戦いだった。
だが、そこに映し出されていたカリバーは人々に迫っていたアルカノイズから守るように闇黒剣月闇から出す闇を使い、人々を守っていた。
同じ力だが、その使い方が根本的に違っていた。
「彼は半年前、突然来ると共に、この世界にある何かを探してました。
その詳細については語ってくれませんでしたが、それでも彼はその力を使って、一緒に戦ってくれました」
「えっ」
その言葉に驚きを隠せなかった。
俺達の世界では裏切り者だったはずのカリバーの行動に。
「おっさんが何を目的にしていたのかまったく分からなかった。
けど、おっさんも何か守る為にここに来て、それには偽りはなかったと思う」
「あぁ、彼の言葉に偽りはなかった。
それは、俺も保証しよう」
そう言いながら、S.O.N.G.の職員からの信頼の高さがよく分かる。
だからこそ、分からない。
「だったら、なんで裏切ったんだ」
映像を見る限りそんな悪人には見えないし、裏切る前の話を聞いた限りでもそうだった。
何よりも
「何が起きたんですか?」
あの時の雪音さんの様子から考えても、何か事件が起きたはず。
俺が気になり、そう聞くと次に映し出されたのは、先程まで戦っていたカリバーに変身していた海堂さんが倒れている映像だった。
「しかし、それから一週間後、海堂さんはある情報を得る為にある人物と接触を図りました。
ですが、それが罠でした」
「罠?」
そう言いながら説明してくれたエルフナインちゃんはそのまま説明を続けた。
「僕達も厳重な警戒で行いましたが、こちらの動きを知っていたかのように瞬く間に闇黒剣月闇は奪われ、そのまま抵抗もできずに」
それが、この映像の真実なのか。
それを見ていた雪音さんは悔しそうに握り締めており、そして、映像には老人の笑い声が響いていた。
「そして、奴はそのまま闇黒剣月闇。
そしてどこかで保管していたアルカノイズを持ち、保管されていたギャラルホルンを奪う為に襲撃してきた」
「ギャラルホルン?」
突然出てきた言葉に疑問に思う。
「ギャラルホルンとは、こことは違う平行世界を繋ぐ聖遺物です。
海堂さんも元々はここを通って来ました」
「平行世界を繋ぐ。
だから」
それでようやく納得する。
シンフォギアが最初の世界に選ばれたのは、この平行世界を繋ぐギャラルホルンの存在が大きい。
他の世界を見る限り、平行世界と明確な繋がる為の物がなく、繋げる要素として、偶然にもあった。
「ギャラルホルンを守る為に響さん達は戦いましたが、カリバーの強さは僕達の想像以上でした。
そんな激戦の中で最後に行った絶唱、それに反応するようにギャラルホルンは突然の暴走しました。
暴走が終わった後、クリスさん以外の全員が行方不明。
ギャラルホルンも活動を停止していた為、この世界の調査のみでした」
「まぁ俺はそれを補う為にこの世界に呼ばれたと思うが、まさか全員がそっちにいたとはな」
そう言いながら、門矢さんはこちらを見ていた。
「本当にあいつらは全員無事なんだよな」
「あぁ、今は記憶を無くしているけど、だけど無事だ」
「そうか」
そう言って、少し安心したように雪音さんは笑みを浮かべる。
彼女を見ても仲間思いだと分かる。
「さて、これまでの事情を聞く限りでもカリバーの奴は真理を手に入れる為に活動しているのは分かった。
そして、手に入れた後の目的もな」
「あぁ、それは間違いないだろ」
そう既に正体を知っているからこその全員は頷いていた。
「なぁ、その闇黒剣月闇を奪った奴って、結局何者なんだ」
「あぁ、あいつは」
そうして、カリバーの正体を語ろうとした瞬間。
突然の警報が鳴り始める。
「何が起きたっ!」
「アルカノイズ感知っ!
さらにこれはっ闇黒剣月闇っ」
「どうやら、こっちを待ち構えていたようだな。
行くぞ」
そう言い門矢さんが手を前に出すと手を前に出すと、そこには銀色のカーテンが現れた。
「って、それ門矢さんが出したんですかっ!」
「良いから、さっさと行くぞ」
そう言われ、俺達はそのままカーテンの中へと入った。
その先に待ち受けていたのは、街を暴れるアルカノイズ、その中央には着物を身に纏っている若い男が闇黒剣月闇を持っていた。
「やはり来たか」
「最初からこれが狙いか?」
「あぁ、そうだ。
お前達を呼び出すならば、これが手っ取り早いからな」
その言葉と共に手に持ったのはジャオウドラゴンワンダーライドブックだった。
「変身」
【ジャオウドラゴン! 誰も逃れられない…】
その音声が鳴り響くと共に、男はカリバーへと変身した。
「カリバー、お前の目的は一体何なんだ!!」
「前にも言ったはずだ。
真理を手にする事、それこそが俺の目的。
その為に、この世界の民などどうなっても構わない」
「本当に全然変わらないなっ」
そう雪音さんと、それに合わせるように、俺達は各々の変身アイテムを構える。
「「変身!」」
【烈火一冊!勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時、真紅の剣が悪を貫く!】
【KAMEN RIDE DECADE】
「Killter Ichaival tron」
俺達は各々の変身を終えると共にゆっくりと各々の武器を構える。
「行くぞ」
「分かってるよ!」
「あぁ!!」
そう門矢さんの合図と共に、一気にカリバーに向かって行く。