「ここは、どこかの町?」
「なるほど、こうやって見ると、彼もそうだけど、君もなかなかに面白い世界にいるじゃないか」
「いや、正確にはここは俺の世界じゃないけど、一体」
そう言っている間に、何か騒ぎが聞こえてきたので、俺はその場所へ向かって走り出す。
ようやく辿り着いて、見てみると、そこには身体が石のように罅割れた、灰色の鬼のような奴が暴れていた。
「なんだ、あれは?
とにかく、奴を止めないと」
そう言っていると、その怪物は次々と火花を散りながら、倒れていく。
「何が起きたんだ?」
「あれは?」
そう疑問に思っていると、その怪物達の中に入り込む一つの人影。
その人影が手に持っているのは銃のようだが、そのまま周りにいる怪物達に向けて銃弾を放っていく。
「まったく、平和になったと思ったら、まだまだファントムがこんなにいるとはな」
「ファントム?」
そんな疑問を余所に男はそのまま降り立ち、その指に填めているのは宝石の指輪だった。
【ドライバーオン プリーズ!シャバドゥビ タッチ ヘンシン!】
男はそのまま、ベルトの操作を行うと共に、ゆっくりと構える。
「変身」
【フレイム プリーズ ヒーヒー ヒーヒーヒー!】
その音声が鳴り響くと共に、男の目の前に現れたのは赤い魔方陣が現れ、そのまま魔方陣を纏う。
同時に現れたのは長い黒のロングコートが特徴的で、顔は先程まで男が指に填めていた指輪と同じ仮面を身に纏う。
「さぁ、ショータイムだ」
「仮面ライダー」
以前、ディケイドと同じように、俺達とはまるで違う仮面ライダー。
「ふむ、彼の名前は仮面ライダーウィザード。
なるほど、魔法を使い、戦う仮面ライダーか。
僕の世界の魔法とは、どのように違うのか、実に興味深い」
「んっ?
おい、そこのカップルさん、すぐに逃げろ」
「えっ、俺達の事を見えている?」
「あぁ、そうだよ。
この世界は仮想世界とはいえ、向こうはこちらを認識できるし、本物のように動ける。
この本に記録しているウィザードと同じようにね」
そう言いながら、周りの怪物達は襲い掛かろうとしていた。
「グールがここまで発生するなんて、なんとかしないと」
そう言いながらウィザードは、そのまま周りのグールと戦っていた。
「・・・なぁ、この世界は仮想世界だけど、このまま止めれなかったら、どうなるんだ」
「さぁ、どうだろうね。
だけど、こちらの世界には特に問題ないし、私達が役割を終えたら、この世界は消える。
つまり、助けても何の意味もない」
そう、エキドナは呟く。
だが
「まぁ、確かに意味はないかもしれない。
だけど」
そう言いながら、俺は聖剣ドライバーを腰に巻き、そのままブレイヴドラゴンを取り出し、装填する。
「変身!」
【烈火一冊!勇気の竜と火炎烈火が交わる時、深紅の剱が悪を貫く!】
「っ!!」
俺はそのままセイバーへと変身すると共にウィザードへと襲い掛かろうとしていたグールを斬る。
「なっ、お前は?」
「えっと、どうも先輩。
俺は仮面ライダーセイバーです」
「セイバー?」
そう疑問に思いながら、俺はそのままウィザードに話しながら、そのまま襲い掛かるグールと戦う。
「それで、その後輩が、俺に何の用だ?」
「用という訳じゃなくて、その、なんというか修行みたいな感じで、ここに来ました」
「修行?」
そう疑問に思いながら、俺はそのままブレイブドラゴンを取り出し、ワンダーライドブック・カバーの一つである舞—HiMEワンダーライドブックに装填する。
【かつて姫巫女の祈りと共に戦う異形の守り神達がいた】
そう言い、手に持った舞—HiMEをそのまま火炎剣烈火に翳す。
【舞—HiME!ふむふむ!カグツチ召喚!】
その音声と共に、俺は火炎剣烈火を地面に突き刺すと、そこから現れたのは巨大な白い竜が現れる。
それと共に回りにいたグールを一気に倒す。
「わぁ、これは驚くな」
「へぇ、なるほど」
そうして、全てのグールを倒し終えた。
「お疲れ様、セイバー」
その言葉と共にウィザードも変身を解除して、こちらに近づく。
「えっと、こちらこそ突然すいません」
「まぁ、別にそれは良いよ。
あぁ、そういえばこっちの名前をまだ言っていなかったな。
俺は操真晴人だ」