今後も楽しみ
「それでは緋道。
これからお前に修業を行う」
「あの、先生」
霧夜の案内の元、とある教室に辿り着いた飛羽真達。
そこには5人の少女達がおり、飛羽真達の登場に全員戸惑いを隠せなかった。
「彼らは一体」
「急な事ですまないがお前達と共に修業する事になった緋道だ。
この3人はまぁ緋道の付き添いみたいな感じだ」
「それだけでは説明が足りません」
そう言いながら、彼女達は何が起きているのかについての説明を求める声が聞こえるが
「別に良いよ。
こいつらと一緒に修業しても、俺は強くなれるとは思えないよ」
「なに」
緋道はそのまま何事もないように呟く。
「緋道。
今のお前ではあれを使う事はできない。
その為にはお前の持っていない物を彼女達から学べ」
「えぇ」
そう言いながら緋道は嫌な表情をしていた。
「それにしても忍か。
どんな忍術を使うんだ?」
「えっと、こっちの人は」
「あぁ、緋道の同僚で同じ剣士である神山飛羽真君と」
「ふむふむっ!この胸はなかなかっ」
「脅威っ、いい加減離れて下さい!」
「夕弦から離れろ!」
「もぅかつ姉っ!その子から離れなさいっ」
そう叫んでいる夕弦とじゃれ合う金髪の女性。
そんな女性を止める為に耶倶矢とポニーテールが特徴的な少女が止めようとする。
「すまんな、俺の仲間が」
「いや、まぁ」
そんな4人の光景を見ながら、飛羽真と眼帯が特徴的な少女と話し合っていた。
「先生、彼がここで鍛える事については反対です。
彼の性格を考えても」
「なんだか偉そうだけど、あんたは強いの」
そう言いながら、緋道に話しかけた黒神の女性に対して睨むように言う。
「あなたよりは」
「だったら、試してみる。
霧夜」
「はぁ、ついてこい」
その言葉と共に霧夜は緋道を連れて、その場から移動する。
そうして、移動した先は広い空間であり、周りには何もなかった。
「これより模擬戦を行う。
両者、武器の使用は許可するが、ワンダーライドブックの使用と忍術の使用を禁ずる」
「ワンダーライドブック?」
その言葉に疑問に思ったようだが
「いいよ、何時でも!」
「えぇ」
「では、両者、はじめ!」
その言葉と共に緋道と女性との戦いが始める。
「えっと、彼女は?」
「斑鳩か?
斑鳩は3年生で、俺達の中では一番強い奴だ」
「それで、緋道は?」
「緋道か?
緋道は俺達の中でも1,2を争うスピードの持ち主で、忍者みたいな動きをするんだ」
「えっ?
それって、飛羽真君は忍じゃないの?」
「俺はまぁ、一応は剣士だからね」
そう話している間に、緋道と斑鳩の戦いが続く。
両手に持った風双剣翠風で怒濤の攻撃を仕掛けていく。
それに対して、斑鳩はまるで全ての動きを読むように避け、そのまま反撃する。
「ちっ、こいつっ」
自身の攻撃が通らない事に対して、苛立ちに満ちた緋道の攻撃は当てる事に重点に、続けた。
「焦り、隙だらけです」
その言葉と共に、斑鳩はそのまま抜刀した一撃が、緋道の両手に持っている風双剣翠風を吹き飛ばす。
「勝負あり」
「くそっ」
そう言いながら、勝負が決した事に対して緋道は地面を強く叩く。
「では、次に神山飛羽真」
「へっ?」
そう勝負を見届けた飛羽真に対して、霧夜は呼ぶ。
「次は君が斑鳩と戦ってくれ」
「いや、俺もですか?」
「あぁ、君が緋道に足りない部分を見せてくれ」
「俺が?」
その言葉に疑問に思いながら、そのまま飛羽真は斑鳩の前へと向かう。
「えっと、その、いきなりですが、よろしく頼む」
「こちらこそ」
未だに戸惑いを隠せない飛羽真、それに対して斑鳩もまた挨拶しながら、互いに剣を構える。
両者が動かず、ゆっくりと睨み合う。
数秒、静寂の中で飛羽真はそのまま斑鳩に近づく。
それに対して、斑鳩もまた手に持った刀を横に振り払い、飛羽真は火炎剣烈火で攻撃を防ぎながら、そのまま横へと回り込む。
しかし、斑鳩はその攻撃を読んだように蹴り上げる。
「ぐっ、やっぱりすぐには潜り込む事はできないか」
その言葉と共に、ゆっくりと斑鳩の動きを見ると共に
「だったら」
その言葉と共に再び接近する。
「甘い」
それと共に刀を振り払い、再び攻撃を仕掛ける。
だが
「よっと」
「っ」
飛羽真はそのまま横ではなく、後ろへと下がり、足に力を込め、そのまま接近する。
刀を振り払った事で隙が出来、同時に火炎剣烈火を首元に
「そこまで」
「ふっはぁあ!!」
その言葉を聞くと、飛羽真はそのまま後ろへと転がり込む。
「やっぱり生身はきつい!」
そう弱音を吐いた飛羽真。
「まさか、負けてしまうなんて」
「いやぁ、斑鳩さんの抜刀術が凄いからね。
放たれた後、一気に近づくしか方法ないと思っただけだから」
「それでも、ここまで追い詰められるとは思いませんでしたわ」
「まぁ斑鳩は本気じゃなかったからな」
「それだったら、飛羽真だって変身したら、凄いぞ!」
そう言いながら、互いに言い争っている中で
「なんで、俺は」
「緋道、分かったか?」
「全然っ!」
そう叫んでいる中で
「なぁ、緋道。
とにかく分からないなら、一緒に修行をしないか?
分からない事だけど」
「それはっ」
そう言いながら、緋道は戸惑いながら
「えぇい、うじうじしていないで、さっさとやるぞ!」
「同意、とにかく修業」
「おい」
そう言いながら、八舞の二人に連れられ、そのまま緋道は修業に向かう事になった。
「えっと、とにかく緋道の事、よろしく頼む」
「えぇ」
飛羽真から、その言葉を受け止め、斑鳩達と共に修業を行う事になった。